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2006年3月18日 (土)

虎屋の雛人形と雛道具

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「虎屋(とらや)」といえば羊羹、とても高くて戴いた時しか食べられません。虎屋は創業が古く、室町時代から京都御所に和菓子を献上していて、明治になって東京に来た老舗で現当主は17代目。
その虎屋が雛人形とたくさんの雛道具を持っていて数年ぶりに公開されました。(根津美術館)
1899(明治32)年当主になった十四代が愛娘のために調えた愛らしい芥子雛や雛道具の数々です。うーむ、贅沢な品々をこんなにたくさん揃えて、虎屋は当時も大金持ちだったんです。ホームページを見ていてもなかなかの意気込みが感じられます。

江戸時代中期以降、雛人形や雛道具も贅を尽くしたものが作られるようになったため、幕府は雛の寸法について厳しく取り締まりました。そこで生まれたのが10cmに満たない芥子雛(雛人形)や、手のひらにおさまるほどの小さな技巧が凝らされた雛道具です。

いつもの友人の趣味の1つが小さい食器などの道具を集めることです。あちこちで集めたのが家に一杯です。従って小さい雛道具300点を集めたこの展示会は友人には見逃せません。一緒に付いていった私も、よくこんなに小さく細工したなあと、精巧な作りに感心するばかりでした。

虎屋のHPで羊羹の起源を知りました。羊肉入りのとろみのある汁物だそうです。鎌倉時代の禅僧の点心で、肉を禁じられていたため、小豆や葛や小麦粉を用いた見立て料理の蒸し羊羹に変化し、寒天が発見された江戸時代から練り羊羹になったそうです。羊だったとは、字から関係ありそうだけれども、羊羹から想像もつかないことでした。

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コメント

こんばんは。
tonaさんの記事を拝見して、虎屋のHPをチラリと覗いてきました。
なんとまぁ、豊臣秀吉の時代から続く老舗ですか…
400年以上とは、すごい歴史ですね。様々な激動の世の中
よくぞ続いてきたなぁと感心しました。
(太平洋戦争中は、甘いものなど口に入らない時代だったと聞きますし)
さすがそれだけの老舗だけあって、お雛様のお道具も素晴らしいですね。

和菓子は好きですが、羊羹は今ひとつ好きになれない私。
でも、虎屋の黒糖の風味のする羊羹だけは美味しいと思って食べられます。
その羊羹の歴史も初めて知りました。最初の姿は現在の羊羹とは
全然違うものだったのですね。羊の肉の入った汁物とは…(^^;)

また新しいことを知ることができて嬉しかったです(^^)

投稿: ポージィ | 2006年3月18日 (土) 21:43

「東京みやげ」
虎屋の「羊羹」とは懐かしいですね。
関東時代、出張時のお土産に「虎屋の羊羹」を買って行け、
と上司から言われたことがあります。
羊羹の来歴も初めて知りました。
羊羹の「羹」の字が、「羹に懲りて膾を吹く」のあつものと同じだ、
というのは知っていましたが…
いつも勉強になります、感謝!

実物は残念ながら2~3度しか口にしたことはありませんが、
オーソドックスな「夜の梅」がやっぱり私には…
ちなみに、「阿波の風」に使われている「和三盆糖」は、
当地香川県の特産品でもあります。
これも江戸時代に商品化されたとかで、そういう「食材」の歴史が
からみあって、今に残る「おいしいもの」が作られたのでしょうね。
「和三盆糖」については↓を…
http://www.baikodo.com/sub13.htm

投稿: 讃岐の団塊オヤジ | 2006年3月18日 (土) 23:44

なるほど~~!!
虎屋の羊羹には、そんな謂れがあったのですか。
羊の肉…羊羹。 トリビアでしたね!
あの羊羹のムッチリとした歯ざわり、何とも言えません^^;
普段は特に食べたいとは思わないんですけど、急に無性に食べたくなる時があるんですよ。
渋い緑茶かなんかで…うっ! この時間、マズイです(-_-;)
虎屋ではありませんが、明日買ってこようかしら? 
お彼岸でもある事ですし…。

投稿: pochiko | 2006年3月19日 (日) 00:27

●コメントをありがとうございました。

★ポージィさま

虎屋にこんな歴史があったなんて知りませんでした。しかし天皇家に献上する老舗は皆このように格式が高く、お値段も私如き庶民には手が届かないものなのでしょうね。別の世界があるのですね。

お道具ですけれども小さいものに漆だ、金だと細工するのは大きいのより手間がかかっているみたいでした。

1本4000円もするのを口にしたとき、虎屋さんには悪いけれども、果たしてその分美味しいかと言うと舌が肥えていないためそう感じません。しかし材料など随分吟味しているのでその分高いのも頷けました。


投稿: tona | 2006年3月19日 (日) 08:53

★讃岐の団塊オヤジさま

昔高知の知り合いにお歳暮として、好きだというので虎屋の羊羹をお歳暮に送っていました。自分では後に戴いたものを薄く切って日数を伸ばしていた思い出があります。

「夜の梅」は美味しいですね。
「阿波の風」がさぬき和三盆糖を使っているというのを初めて知りました。
しかもこの和三盆、サトウキビの竹蔗が花が咲かずに栄養をすべて茎に蓄えて香りや風味が高いということで、虎屋の材料の吟味ぶりが徹底しているんだと分かりました。
機会があったら「阿波の風」を美味しいお茶でゆっくり味わってみたいです。教えてくださってありがとうございました。

投稿: tona | 2006年3月19日 (日) 09:20

★pochikoさま

現在の作られている形や材料とおよそ似ても似つかない名前の由来が、この羊羹ですね。
全然知らなかったので驚いてしまいました。
他にもいろいろあるのでしょうね!

羊羹といえば、吉祥寺という町に朝4時から行列が出来る羊羹のお店「小笹」があるんです。並ばないで1度戴いたことがありますが、しっとりしているけれども水羊羹とは違う味わいでした。塩瀬とか小城とか米屋とかいろいろありますので、今後も楽しんでみます。pochikoさんも今日は羊羹を召し上がるのですね。

投稿: tona | 2006年3月19日 (日) 09:30

羊羹の起源が羊肉入りのとろみのある汁物とは意外。虎屋の羊羹、眺めただけ。
「虎屋」歴史が古いだけ雛人形も年代物のすごい物ですね。

羊羹といえば九州に旅行したとき、佐賀の小城で小城羊羹を買って帰りました。外側がちょっと硬い感じだった記憶があります。

投稿: 夢閑人 | 2006年3月19日 (日) 11:33

★夢閑人さま

いつもありがとうございます。
本当に虎屋の羊羹は自分では1度も買ったことがありません。

虎屋の雛道具は江戸後期の上野池之端にあった七澤屋製だそうです。雛人形は京雛の名店、丸屋平蔵で誂えられたそうです。今の財閥でもなかなかこんな高価なものを買えないでしょう。

小城羊羹懐かしいです。北九州に4年間居た間随分食べました。

投稿: tona | 2006年3月19日 (日) 19:33

羊羹と言えば虎屋ですね
よくお土産に買っていました お土産には昔は一流百貨店の包装でと拘っていましたが今はその考えはありません 時代の流れでしょうか・・・そう思ってるのは私だけ?

投稿: T.O | 2006年3月20日 (月) 10:54

昔は甘党じゃなかった私、羊かんって聞いただけで顔をしかめてたものですが、今は甘いの辛いの何でもこい!って感じです(笑)
とらやと聞くとフーテンの寅さんを思い浮かべる私。
あれはだんご屋さんでしたね。
羊かんの虎屋さん、そんな有名なお店だと言う事すら知りませんでした。
HP見てみたら松山三越で手に入るそう。
今度食してみますね♪

投稿: ちょびママ | 2006年3月20日 (月) 13:25

●コメントありがとうございました。

★T.Oさま

包装といえば、ステイタスの高い三越ですね。あと伊勢丹とか高島屋とか。
そうですよね。この頃は美味しい新しい老舗?が続々登場、しかもカタカナで。もう古い人間の私には何が何やらさっぱりわかりません。
もうお土産を買ってきてくれそうな人が定年ですから虎屋とは縁がなくなってしまいました。

投稿: tona | 2006年3月20日 (月) 20:08

★ちょびママさま

チョビママさんは昔もしかしてアルコールがお好きだったのかしら。
虎屋はこちらのものですから、寅さんを思い浮かべても全然驚きません。私も四国の有名なものを全然知りませんもの。
三越にあるそうで、ちょっとお高いのですが5つくらいある有名なのから選んで食してみてくださいませ。

話はそれますが、今は果物はずっとそちらの伊予柑オンリーです。

投稿: tona | 2006年3月20日 (月) 20:15

はじめまして。今日、私も見てきました。
記事を書きましたので、トラックバックさせていただきました^^
あれほどとは思ってませんでした。圧巻ですよね。
ついつい、帰りには羊羹を買ってしまいました。

投稿: みちまな | 2006年4月 1日 (土) 01:45

★みちまなさま
コメントとTBありがとうございました。
昨日いらっしゃったそうですね。
本当に昔の細工の見事さにはうなりました。
ことに小さいのは一体どのようにして作ったのでしょうね。
何か心が温まって帰ってきました。
羊羹も買われたとか、さぞおいしかったことでしょう。
後ほどお邪魔させていただきます。

投稿: tona | 2006年4月 1日 (土) 08:41

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» 「虎屋」のお雛様 [「これって……」]
東京の根津美術館の特別展を見に行った。 内容は、「雛祭り 虎屋の雛人形と雛道具」だ。 虎屋というのは、羊羹で有名な和菓子の老舗だ。 16世紀、豊臣秀吉のいた頃から続いてるというとんでもなく 歴史のあるお店だそうだ。ここの14代当主が明治の頃、 娘のために調え... [続きを読む]

受信: 2006年4月 1日 (土) 01:36

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