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2006年4月26日 (水)

L・M・モンゴメリ

Karannkoe2 『赤毛のアン』で有名なL・M・モンゴメリには意外な一面があることを、梨木香歩著『春になったら苺を摘みに』で知りました。
日本人に大変人気のある作家だけれど、人種的な偏見があったのです。

作品の登場人物が殆ど英国系カナダ人で、ごくたまに出てくるフランス人は皆雇い人できちんとしたキャラクターを与えられていないばかりか、大抵が愚図かのろまというように描写されているというのである。

モンゴメリは15,6歳頃島を出て父の住むサスカチュワンに1年滞在し、地元のハイスクールに通っていた。当時同じクラスになったネイティブ・カナディアンに対して彼女自身の日記の中で、彼らの名前を4名ほど挙げ「大嫌い。彼らは『ニッチ』(インディアンとの混血児)、切り株の柵くらい醜い」とか「インディアンは嘘つきの親玉」と辛辣に書いているそうだ。
ネイティブ・カナディアンが[つり上がった目の、何を考えているかわからない]モンゴロイドの日本人そっくりで、その日本人の王子をソデにした話も他の作品に書いている。

まさかモンゴメリも自分の愛読者が日本に爆発的に増えるとは思いもしなかったでしょうし、誠に皮肉なことである。
今から1世紀以上も前の時代の人が皆こうだったとは思えないから、モンゴメリ個人の気質に因るのでしょうか。

そんなことは知らず、昔本や映画やアニメで『赤毛のアン』シリーズを楽しんだ。
あの、美しいプリンス・エドワード島には日本からの観光客が大挙押し寄せ、そこで結婚式まで挙げるカップルもいるそうで、何かおかしくなってしまいました。

写真の桜は兵庫県の「夙川舞桜」です。
讃岐の団塊オヤジさんに教えていただいた桜で平成11年に発見されたもの。
私の西宮の友人に問い合わせたら自宅の隣の公園にあったことがわかって写真を転送してもらいました。
よく見ると半八重で薄いピンクっぽい白のきれいな桜です。
Maizakura1 Maizakura2

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コメント

おやまぁ!それは知りませんでしたし、アンシリーズなど読んでいても
何も気付きませんでした。
昔の、狭い地域内で生活していた人たちの間での方が、
凝り固まった偏見というのが、より多かったかもしれませんね。
豊かな自然を愛しながら、偏見の塊だったなんて残念ですが、
何かよっぽど嫌な思い出でもあったのでしょうか。

現在の日本人が、大挙してプリンスエドワード島を訪れる様子を見たら、
モンゴメリさんは何とおっしゃるでしょうね。(^^;)

「夙川舞桜」素適なきれいな桜ですね。
何と読むのですか…しゅくかわまいざくら??

投稿: ポージィ | 2006年4月26日 (水) 14:37

おぉ!コレですか…
>半八重で薄いピンクっぽい白…
それは「私好み!」(笑)、あまり主張が強くないところがいいですね。
検索すればヒットするだろうとは思ってましたが、tonaさんのコメントで「じっと我慢」、晴れて検索してみたら↓
http://www.nishi.or.jp/homepage/sakura/maisakura/index.html

親父の誕生日に間に合わせてくださり、お友達にも感謝!です。
心の中の仏壇にお供えさせていただきます。
ありがとうございました。

投稿: 讃岐の団塊オヤジ | 2006年4月26日 (水) 20:01

★ポージィさま ありがとうございます。

本の中には作者が投影されるということですが、人種偏見がこのような形で書かれていても気がつきませんよね。
アメリカの南部とか、イギリスの村のパブでよそものに対するすごい反発を映画などで見ます。閉鎖的な社会がプリンスエドワード島にもあったのでしょう。わかるような気もします。私たちは黄色人種、白人の偏見をフランス人などから現在も浴びるそうです。

ほんと、モンゴメリさんの顔を見たいですね。
しゅくがわまいざくらと読むようです。

投稿: tona | 2006年4月26日 (水) 21:29

★讃岐の団塊オヤジさま ありがとうございます。

サイト、早速見ましたら、友人の写真とぴったり。半八重が8枚から12枚、葉の若芽が赤茶色も同じですね。初め淡紅色でのち白色に変化なのですね。とてもきれいな桜です。

お父様のお誕生日土曜日ですね。良かったです。
友人も感謝していました。こちらこそありがとうございました。

投稿: tona | 2006年4月26日 (水) 21:36

「赤毛のアン」は以前娘が夢中で読んでいましたが、私はダイジェスト版だけしか。(汗)
でもこういうことが分かったら読んでみたくなりました。

それからtonaさんは朝日新聞も読んでいらっしゃるようですが、今日の声欄に「正しい裁判に速記は不可欠」という事が書かれていましたね。
速記者は言葉だけではなく表情や身振りまでも記録するそうですね。凄いと思いました。
これは録音では分からない。

通常は物事を一面で見て判断するけれども、モンゴメリのお話にしても速記者の事も、奥行きを知る事で見方にも興味や奥行きが出ますね。

夙川舞桜、綺麗です。夙川にも少し思い出があります。

投稿: ねむウサギ | 2006年4月27日 (木) 10:28

夙川 なんと難しい漢字でしょう
思わず得意のネットで・・土地の名前でしたね
夙川舞桜は花の中心がほんのり赤くてかわいいですね。
赤毛のアンは子供が小さいときにテレビ漫画を見せられました。内容は忘れています。

投稿: T.O | 2006年4月27日 (木) 10:42

★ねむウサギさま ありがとうございます。

私もそういう観点からもう1度読んでみたくなりました。主人公の筋だけを追っていましたから。

今朝読んだのに気がつきませんでした。
山本弁護士のおっしゃらんとすることが良く分かりました。正確性、迅速性の両面で速記官のものに及ばないそうですね。証人の身ぶりや様子まで記録するとは。音でなく文章の記録ってすごいことなのですね。ねむウサギさん、ありがとう。

夙川良い思い出でしょうか。
私は昨年、西宮雲井町の友人宅にお邪魔したのですが、とても素晴らしい住宅地でした。

投稿: tona | 2006年4月27日 (木) 20:23

★T.Oさま ありがとうございます。

夙川、調べられたそうですが、西宮にあるのですね。有名な「細雪」の芦屋等もあるようで。
今年いろいろ桜を見ましたがこの舞桜もなかなか綺麗ですね。花びらが舞っているように見えて名前の由来になったのが分かるような気がしました。

お父さんもアニメを一緒に見させられたそうでほほえましいです。

投稿: tona | 2006年4月27日 (木) 20:34

tonaさん こんばんは
赤毛のアン、昔読んだはずなのにだいぶ忘れてしまいました。

夙川舞桜…アップで見ると桜の花とは思えないような、普通の桜から比べると豪華版って感じなのですが、花の色が穏やかな白に近いピンクで上品な色合いです。
本当にキレイな桜ですね。 
散る時もきれいなのでしょうね…。

投稿: pochiko | 2006年4月28日 (金) 00:15

赤毛のアン、大好きで何度も読んでいますが、自分にいいように読んでいたかも。
好きなシーンを読むとか。。
でも確かに、お手伝いの少年とかを対等な人間としては描いていなかったような気がします。

人の差別意識ってすごいすね。私たち日本人も差別されつつ、差別し。。。自分の中にも差別意識あると思います。

投稿: シーサイド | 2006年4月28日 (金) 08:02

●ありがとうございました。

★pochikoさま

私も2度読みました。10冊近くありましったけ。最初の1冊しか覚えていません。

半八重というのは、八重から比べると大分花びらが少ないけれども一重と比べるとちょっと豪華という感じですね。
桜って下から透かしてみる色合いが何ともいえないきれいな感じでいいものですね。

投稿: tona | 2006年4月28日 (金) 08:13

★シーサイドさま

女の子ならみんな読んだのですよね。
筋は覚えていても、シーサイドさんのようにお手伝いの少年の存在すら覚えていませんでした。
これはカナダの話ですが、その南のアメリカは南北戦争に始まって、まだまだ今も人種問題で大変だし、そのほか世界各国偏見と差別で、宗教問題と双璧、戦争も起こっています。
自分の中の差別、以前はもっとあったように思います。

投稿: tona | 2006年4月28日 (金) 08:22

「赤毛のアン」L.E.モンゴメリについてのお話、大変勉強になりました。「赤毛のアン」ほんの一部を読んだだけです。今回初めてこの物語の背景なども知ることが出来ました。今大挙してプリンスエドワード島を観光に訪れる方たちは、このような背景なども理解しておられるのでしょうか?ふと疑問に思いました。tonaさんのブログではいつもいろいろ教えられることが多いです。有難うございました。

投稿: 茂彦 | 2006年4月29日 (土) 12:27

★茂彦さま コメントありがとうございました。

私も初めて知って驚いているところです。
このように背景を知らない作者が殆どだと思うのです。知って読むと違う角度から物語が楽しめますね。
私よりもっと先輩の男性がシリーズ全部を読んで感動しておられたのを思い出しました。

プリンスエドワード島、とても行きたいと思っていたのですが、今はそれほどでもなくなった単純な私です。

投稿: tona | 2006年4月29日 (土) 20:06

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