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2006年5月31日 (水)

ナポレオンとヴェルサイユ展

Kerigurannto  小学生の頃、キュリー夫人、ナイチンゲール、ワシントン、エジソン、野口英世などいろいろな人の偉人伝を読みました。読んで感動して、さてそれが自分にどのように影響を与えたかは不明です。
長じて、大人の本でキュリー夫人を読んだとき、ピエール・キュリーが馬車に引かれて亡くなったのは、マリー・キュリーが浮気をしていて、そのことを考えて悩んでいたからという。そのことだけで読んだ時点だけなのですが、偉人からストーンと地に落ちてしまいました。野口英世もお金にだらしなかったとか、その他枚挙に遑がないけれども、偉人といえども人間、完全ではないわけでそういう点がまた楽しめるわけです。

Naporeonntoberusaiyutenn_1 江戸東京博物館で開催されている「ナポレオンとヴェルサイユ展」を見てきました。ナポレオンも偉大なる人、知らない人はない。高校の歴史でなく漢文の時間に先生が2週にわたってナポレオンについて口角泡を飛ばし、魅力をあますところなく話して下さって私たち生徒もすっかり興奮をしてしまい、大きな感銘を受けたことを思い出しました。

今回は有名な絵「サン・ベルナール山からアルプスを越えるボナパルト」
          「アルコル橋のボナパルト将軍」
          「戴冠式の正装の皇帝ナポレオン」などが来ています。
絵で見るナポレオンは美男子ですが、実際よりよく描かせていたから。実際は背も低く頬やあごがたるんでいたとか。
人の奥方を奪って奥さんにした后妃ジョセフィーヌと離婚し、更なる王家ハプスブルグ家の皇女マリー・ルイーズと再婚をする。侵略の地にたくさん王国を作って自分の弟達を王にする。無名から一族を絶頂へと持っていった彼の軌跡をたどると面白い。
ヴェルサイユを自分流に変えて皇帝として君臨する。奥方の調度、装飾品の豪華なこと。失脚し亡くなっても人気は衰えず、40年後には立派な棺に収まってパリに帰還するなど、興味深い展示が見られて行ってよかったです。  

Ponnpeinokagayakitenn Kurematisu 「ポンペイの輝き」展も有名な壁画だけでなく、宝飾品や彫像など興味深い出土品が集められ見ごたえがありました。
実際に逃げようとすると皆、宝飾品を目一杯つけて抱えて逃げ惑っていたのです。日頃聞くところによれば、慌てるととんでもないものを抱えて逃げ出すというのですが。ポンペイの人々は逃げ出すまで時間の余裕があったようです。

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コメント

同じく、私も子供のころは伝記をよく読みました。
感動して、すばらしい!私もそんな素晴らしい人間になりたい!
などと思ったものですが、実際は意思が弱くて自分に甘い、
ごく普通~の人間やってます(^^;)

伝記上で素晴らしさに感動していたのに、人間臭さに接して
がっくりと地に落ちたというのも同じように経験しています。
でも、みなさん聖人君子じゃなく、生きた人間だったのですものね。
その後、人間臭さに親近感を持てるようになりました。

ナポレオンは、子供のとき伝記を読んだ時点で、あまり好きに
なれなかったのですが、逆に今読んだら面白いと思えそうです。
絵で見るナポレオンより不細工だったのですか?どんな顔だったんだろー

投稿: ポージィ | 2006年5月31日 (水) 21:40

★ポージィさま

コメントありがとうございました。
ポージィさんも全く同じような軌跡をたどっていたのですね。
偉人は普通の人と違ってやっぱりすごいのです。到底真似できるわけもなく、ポージィさんの仰るとおり自分の意思の弱さが大きなネックになりました。

私もナポレオンの本当の顔を絵から想像したのですよ。つくりは良かったのですね。そこにたるみを入れると想像がついたような気がしました。写真のない時代の画家の自画像や、複数肖像画がある人のを見ますと描く人や時間などによって、同じ人とは思えないほど差がありますね。徳川家康なんかどれが本当に近いのかさっぱりわかりません。

投稿: tona | 2006年6月 1日 (木) 08:11

子供の頃、偉い人の伝記を読んで感動し、自分もそんな人になりたいなどと思う、たしかにそういうことがありました。どこの家庭でも、多分両親は子供にこのような本を読ませるのですね。
私が子供の頃、父だったか、母だったか定かではありませんが、「虎は死して皮を残す、人は死して名を残す」などという話を聞かされたことがあります。要するに、偉くなって欲しいという親の願望だったのですね。親の願いについぞ応えることができなかった私ですが・・・・・
偉人も所詮は人の子、聖人君子でないほうが憎めなくていいと思います。それにしても、「ナポレオンとベルサイユ展」面白そうですね。時間があれば行ってみたいと思います。

投稿: 茂彦 | 2006年6月 1日 (木) 08:50

★茂彦さま

コメントありがとうございました。
そうですね。本棚にずらっと並んでいたような記憶があります。
考えてみますと、昔の親は茂彦さんのご両親のようであったと思います。
今は子どもの気持ちを尊重してやりたいようにさせますものね。自分の希望する方向に行かなくても決して口を挟まない。それが100%いいとも限りませんが。
偉人と違って天才というと聖人君子でなくてどこか変わっているところがあるのではないかと勘ぐります。

投稿: tona | 2006年6月 1日 (木) 13:10

小さい頃には琴線に触れなかったことが今聞くととてつもないことだと分かって感動することも多いですね。猪苗代湖畔の野口記念館で彼が母親に書いた手紙をみてそれまでヤヤ反感を持っていた英世を全て許してあげたくなりました。

投稿: saheizi-inokori | 2006年6月 1日 (木) 15:56

★saheizi-inokoriさま

お忙しいのにありがとうございました。
この頃毎日お札で見ている英世のお母さんの話の方が好きでした。あのたどたどしい母の手紙を見ると、学校に行けないので月明かりにお盆に灰を入れて一人で夜ごと字の練習をした姿が浮かんできます。
野口記念館へ行くと英世の母宛の手紙が見られるのですね。まだ行っていないので行ったときよく見てきます。

投稿: tona | 2006年6月 1日 (木) 16:49

伝記モノって読んだ事ないなぁってはたと気付きました。
堅苦しい本って勝手にイメージして敬遠してたんだと思います。
今日のtonaさんの記事を読ませて頂くと、読んでみようかなって気になりましたよ。
ナポレオンは100人単位で愛人がいたなどと豪語してたそうですが、実物は美男ではなかったのですね。
よりよく描かせていたってとこがいじましい(笑)
そこら辺り人間臭い部分を知るのも楽しいですね。

投稿: ちょびママ | 2006年6月 2日 (金) 06:17

★ちょびママさま

コメントありがとうございました。
キュリー夫人など数冊を除いて、私も小学生のときに読んだきりなんです。
ナポレオンはすごく分厚いのがありますから読むときっと面白いでしょうね。
子どもの一途に偉人を見つめて読んでいくのと違って、大人になると人生経験に照らし合わせて総合的に読むから違った面を発見できて味わえますね。

投稿: tona | 2006年6月 2日 (金) 08:00

昔、渡辺淳一著「遠き落日」を読んだ時、私も野口英世に抱いていたものが覆された気がしました。
他人は勝手に無責任に、心酔したり去って行ったりしますが、母親と言うものは何時の世も子供を一心に想うものですね。

フランス人は小柄な人が多いけど、ベルサイユ宮殿の寝室のベッドは、王妃は勿論王様でも小さいでした。

また昔の貴族階級は不倫が珍しくなかったとか。何時の世も心安らかでいるのは難しいのでしょうか。

tonaさんは本当にまめにお出かけになるんですね。尊敬します。

投稿: ねむウサギ | 2006年6月 2日 (金) 09:28

★ねむウサギさま

いつもありごとうございます。
そうでした。『遠き落日』がありましたね。この本で偶像が崩れたのでした。
偉人のお母さんって凄い人が多いですね。

ベルサイユ宮殿行ったことがないのですが、ロシアの宮殿の王様のベットも小さかったです。横たわって寝ない方が体にいいからとか聞きましたけれど。寝てもよく疲れが取れないのではと思いました。

庶民も大変だったけれども、王族や貴族、大名など決して皆が幸せだったとは言えないですね。
よく出かけてあきれちゃいますね。

投稿: tona | 2006年6月 2日 (金) 15:59

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