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2006年9月19日 (火)

『典子44歳 いま、伝えたい』

Yamabousinomi_1  『五体不満足』の乙武洋匡氏が紀子さまご出産記事でブログ炎上とのこと。この乙武さんも随分話題を集めましたが・・・・。

白井のり子著『典子44歳 いま、伝えたい』

両腕のない、サリドマイド児の映画『典子は、今』の典子さんが26年たって今年書いた本です。
生まれてから熊本市役所に勤めるまでのことは映画にもなったから鮮明に覚えています。父親は重圧に耐えられず出ていってしまって、それから母親との苦難の生活が始まったのでした。その間のこともこの本に詳しく語られています。
技術を持てば何とかなると、好きな洋裁を学ぶべく、被服科のある高校へ進学、当然ながら足で針の穴に糸を通してミシンを踏んで洋服を仕上げたり、編み物もしたのです。友人の宿題まで縫って上げたとか。夏の簡単服を娘から依頼されているのに1ヶ月たってもまだ着手せず、来年にやろうなんて考えていた自分を深く恥じたのでした。

その典子さんが市役所に勤めながら結婚し、2人の子どもを育て、26年間勤めた市役所を退職し、講演活動を開始したのです。
その理由は、元来あがり性で会話が苦手な彼女がちょっとしたきっかけで、自然体で自分の思っていること、伝えたいことが話せるようになりたいと夕川氏に師事し、遂にやった1回の講演で緊張感、達成感、充実感を味わい、公務員をやめ収入が不安定になっても心の躍動、心の支えになったから。また多くの人々のために生きているという使命を感じたそうです。

p181 飽くなき挑戦!から1部引用
わたしは今、どんなことにも挑戦していきたいと思っています。子どもが大きくなって、ある程度の自由な時間が作れるようになったこと、そして体力がある今じゃないと出来ないことがあるからです。いかに強靭な精神力を備えていても、肉体が衰えてしまってからではどうにもなりません。
一度過ぎた時間は二度と取り戻すことはできないのです。
わたしはやりたいと思ったら「今度お金と時間があったら」とは考えずに、少々無理をしても時間とお金を作ります。作るといっても、今あるものを活かしながらです。たとえば無駄な時間とお金の消費をしない月間を設けたり・・・・・。
自分が苦労して作ったお金と時間だから生半可なことはできません。努力の時間を無駄遣いすることなく、一秒でも大切に活かさないともったいないと考えてしまうタイプです。

典子さんは昭和57年に1年かけて免許取得の練習に励んで自動車の運転免許を取得しました。右足でアクセル、ブレーキ、ギアチェンジを、左足でハンドル操作をします。
せっかく授かった命、いつもいつも、今を大切に!楽しく生きていきたいのです。と結んでいます。
26年前の映画と26年後の典子さんの本にとても感銘を覚えました。

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コメント

私は23日に63歳になります
五体満足で時の流れで生きています

TVの波乱万丈等で人の成功をよく見ています 成功者には必ずどん底になっていますね 人にもまれ いじめられて苦労し成長しています
私は問題の解決策を夢中で聞き入ります 根性がすごいですね
私はこの年になってやりたいこと一杯です  毎日貰っている明日は楽しく何しようかです
ごめんなさい 何を書いているのか分からなくなりました

投稿: T.O | 2006年9月19日 (火) 15:49

話題になってから乙武洋匡氏のブログを読みましたが、一つの意見として至極まともなのに、何で炎上したのか理由がよく分かりませんでした。それにしてもひどい書き込みがあるものですね。

のり子さんの生き方に逆に励まされている私です。
少なくとも当分はこんな日常の繰り返しだと、何となく思い込んでいたけど、「今日と同じ明日」が来るとは限らないことに気付かされました。

心して過ごしたいと思います。

投稿: ねむウサギ | 2006年9月19日 (火) 16:26

●いつもコメントをありがとうございます。

★T.Oさま

秋分の日、お誕生日おめでとうございます。
いつもは五体満足であることを忘れている自分です。ふと立ち止まっては感謝しなくてはなりません。
そうですね。成功者がそこまで上り詰めるのにとんとん拍子なんていうことはないですね。
この方も随分辛い思いをし、こんなに有名になったのには陰に理解も及ばないような苦労、努力をしているのですね。本当にその根性は見上げたものです。
T.Oさんはやりたいことが一杯で退屈する暇もなく充実して過ごされているのですね。見習いたいものです。

投稿: tona | 2006年9月19日 (火) 20:44

★ねむウサギさま

本当にブログ炎上というニュース、有名な方が書くとこんなになってしまうのですね。
800以上もコメントが入って、ブログの内容を謝罪したらまた600以上も書き込みが。ちょっと読んでみたら、無責任な書きなぐりが一杯でこれもブログの運命と言うか、行き着くところかなどと思ってしまいました。
のりこさんの生き方は生ぬるい温泉に浸かっているような私の人生と桁が違いました。
全部揃っているのに足元にも及びません。
心が奮い立たされた思いです。

投稿: tona | 2006年9月19日 (火) 20:53

tonaさんの言うとおり、五体満足な私のほうがハルカにいい加減な毎日を送っています。

昔身障者の団体と一緒にお風呂に入り、彼らの半分も頑張れば何でも出来るのにと恥ずかしく思ったけれど、結局それは出来なかった。残された人生でどれだけやれるか?少しでも前にと考えてはいるのです。

投稿: saheizi-inokori | 2006年9月20日 (水) 00:03

おはようございます。

tonaさんのブログ拝見していて思いだした人はいました。
「だるま娘」と言う名前の見世物として生きた中村久子さん。
幼少時に壊疽で両の手足を失いながら、自らを見世物として見世物小屋に身を売ることによって、ひとりで生きること、経済的に自立する事を選んだひとです。彼女は身体を売ってもも、心を売ることはありませんでした。
常に誇り高く、まっすぐに生き、結婚をして子供にもめぐまれました。
付け根しか残されていない手と口で、家事一切をこなし子供を育てました。
来日したヘレン・ケラーが彼女をかき抱いて涙したというエピソードが残されています。
彼女が生きた時代を考えると(1897年~1968年)その道がどんなに険しく想像を超えたものであったことか・・・語る言葉を持ちません。

晩年には、講演活動に明け暮れたと言う中村久子さん。
典子さんと共通した想いがあったのだと思います。

投稿: aosta | 2006年9月20日 (水) 06:13

★saheizi-inokoriさま

私にはsaheiziさんは早朝から夜中までお仕事や読書、そして空いている時間はふるに人々との触れあいで、それこそ八面六臂の活躍をされていると映ります。
しかしそのsaheiziさんがさらにこれからのより良い人生を模索されるということで、少しでも見習いたいところです。

私も、もう2本の手を持っているのだから何でもできると思った昔から、依然として何も出来なかったことに気づかされました。

投稿: tona | 2006年9月20日 (水) 08:23

★aostaさま

中村久子さんのこのお話、いつか読んだことがあるような、聞いたことがあるような記憶がありますが、すっかり失念していました。
本が出ていましたよね。題名さえも思い出せません。

足もないのですから一体どうして?子どもを育てたのかと驚嘆します。付け根しか残されていない手と口でなさったのですね。
本当にこののり子さんと生きた時代の違いで偏見はさらに厳しいものでしたね。見世物として生きたということも涙をそそられます。
ヘレン・ケラーの三重苦とまた違った壮絶な生き方があったのですね。ありがとうございました。

投稿: tona | 2006年9月20日 (水) 08:37

aostaさまのコメントを拝見して、中村久子さんという方を初めて知りました。
どんな方だろうと検索したら、ありました。
http://www.nakamura-hisako.co.jp/index.htm

先日出先の電車の向かいの席に、二人の男子高校生が座りました。二人は大学で何を専攻するか話し合っていました。うち一人の左手は、ちょうどサリドマイドによる障害に似ていて腕の部分がありませんでした。

話を聞いていると、向こうの席にたむろする高校生たちとは全然顔付きも話す内容も違います。
きちんと自分のハンディを認識して、将来の就職先を念頭に置いた進路を考えていました。

投稿: ねむウサギ | 2006年9月20日 (水) 10:37

こんにちは。
乙武さんのブログが炎上している?全然知らずにいて、
ちょっと覗きに行ってきました。驚きました…
確かに、少々言葉は不足気味だったかもしれませんが、
乙武さんの言いたかった事はちゃんと伝わってきます。
それなのに、この攻撃のしようはなんでしょう…
ものすごく悲しくなりました。どうしてそんな捉え方しかできず、
こんな人をズタズタにするような言葉を書けるのでしょう。

典子さんが退職されて講演活動を始められたという記事、
しばらく前に新聞で読んだ覚えがあります。本も出ているのですね。
機会があったらぜひ読んでみたいです。

投稿: ポージィ | 2006年9月20日 (水) 12:45

乙武は今年30歳、若い。初めて買った宝くじに一発で当たったようにあまりにも早く名が知れ渡った。年代が違えば主観が違うのも当然。彼は本音を言ってると思う。
お詫びをするんだったらはじめから書くなと言いたい。あまりの反響の大きさに慌てたのだろう。

時あたかも皇室典範の改定問題が論議されている最中、発表されたご懐妊報道、私も一瞬なんだと思いました。複雑な思いでした。

戦後日本の占領政策にアメリカのマッカーサーが当たった。講和条約を結ぶまでには当時の外相、吉田茂が孤軍奮闘、幸い多額の賠償金を支払うことなく、また国土が分断されずにすんだ。戦勝国は天皇も戦争犯罪人として裁くべきという意見が大半だった。
それを断行したら、日本の国民感情から占領政策は出来ないと判断したマッカーサーはそれをしなかった。そのために今も天皇制は存続している。

今日の自民党総裁選挙で安部晋三氏が総裁に選ばれた。彼は憲法改正論者だ。
日本の現在の憲法はアメリカによって作られてもの、どう改正するかは今後の見ものだ。

人間は「五体満足」だからと全だと思って甘んじている。不満足であればそれを補うために努力をする。ごく自然なことではないでしょうか。
白井のり子さんのことはよく知っています。
すごいと思います。
今の政治家は知っているのか?と言いたい。

投稿: 夢閑人 | 2006年9月20日 (水) 17:36

★ねむウサギさま

サイトありがとうございました。
じっくり見ました。私が読んだのは『こころの手足』だったと思います。私の頭から消え去ってしまっていたのがショックでした。

私はまだこういうハンディを背負った人には出会っていませんが、ねむウサギさんが遭われた高校生は立派ですね。見習って欲しい高校生が世の中の風潮で増えました。

投稿: tona | 2006年9月20日 (水) 18:55

★ポージィさま

乙武さんのブログ炎上凄いでしょう!
匿名だからといって何でも思いついた悪意のことばを書いてもいいなんて、許されません。こんな場面で自分のいらいらやストレスを発散させているみたいですね。
ブログのマイナス面が出てしまいましたね。

典子さんの本はとても大きな活字で彼女の言いたいことが全部伝わってきます。是非!

投稿: tona | 2006年9月20日 (水) 19:04

★夢閑人さま

乙武さん、謝ったのがまずいと色々な人が言っていますね。彼のようなことを言ったり書いている人がご出産後随分いました。
皇室典範改正と紀子様ご懐妊となんとうタイミングだったのでしょう。
生まれるまで性別を知らなかったということも本当だったのかと思ってしまいました。

マッカーサーに関するお話ありがとうございました。夫から少しは聞いていたのですが夢閑人さんのご説明でよくわかりました。

典子さんのこと今の政治家知っているか?
それはないでしょうねえ。

投稿: tona | 2006年9月20日 (水) 19:21

紀子は今。
昔の本は読んだ事もありますし、ドキュメントのテレビ放送も見ました。
ちょうど紀子さんが、足で字を書いてるところ。
また水泳の様子など見た事があります。
あれからもズ~~~っと頑張りながら生きてきたのでしょうね。
もう44歳になったんですか。
乙武君の五体不満足も読みました。
身体障害者ではなく、普通より不便なだけだ…って、たぶんそんな事を行っていたと思います。
なるほどなぁ~~と。
心まで障害者でなかったって事なのでしょうね。
考えさせられました。

投稿: pochiko | 2006年9月21日 (木) 21:36

はじめまして。
はじめてなので、沢山書きましたら、メルアドを入れろと怒られて、パ~になってしまいました。(悲)

典子さん、歳が近いこともあり、活字嫌いの私が珍しく青春時代に読みました。偉い人もいるもんだなぁと。でも、作家としてでなく、職に就き、安定した職も投げ、講演の道を選んで苦労を乗り越えて歩んでいるのですね。感動**2です。

おとたけさんのこと・・・・・
又聞きなので、詳しくは知りませんが、私はこんな風に思いました。

彼のハンディキャップは抜きにして、一人の人間として、大人たちは彼を見ている。彼の言動が、一人の大人としてどうなのか。

有名人は中傷は避けて通れません。またそれを排除することもできません。そういう道に好む好まざるにかかわらず入ってしまったのだから、そこは腹をくくらないとね。そして、どう立ち向かうかを見ているのです。

ここでおとたけ議論をするつもりはありませんが、はじめからわかっているなら書くなではなく、どんどん書け。そして書いたら堂々と立ち向かってほしい。そういうおとたけさんを見たいのです。

実生活では、とんでもなく小心者で、すぐに前言撤回をするStanesbyでした。(今度はコピーしておこうっと)

投稿: Stanesby | 2006年9月21日 (木) 22:25

知人のブログですが、政治の事や皇室の事を描くとコメント数やトラックバック数が怖ろしく増えて驚いたそうです。
一般市民ですから、乙武さんのような数の非難中傷はなかったようですが、それでもひどい書き込みがその後も随分と続き、ブログを閉じてしまいました。
乙武さんのブログ、のぞいてみましたが、2ちゃんねるのようになってますね。
ま、2ちゃんねるの方も乙武さん叩きで大盛り上がりだそうですが。。。
何だか薄ら寒いもの感じます。
私は乙武さんの記事、それほど違和感を感じませんでしたが。。。
同じ事を思ってたし、何でも騒ぎすぎのマスコミに辟易してたとこだったし。

さて、典子さん。
年代が近い事もあり、「もしかしたらあなたが典子さんの人生を背負う事になってたかもしれないのよ」って母に言われた事を思い出します。
「典子は、今」の映画は観ました。
当時は深く感動し、どんな状況になってもやれば出来るんだって強く思ってたのに、時間の経過と共に何ともったいない生き方をしてる事か。
彼女の生の姿、生の声聞いて自分に喝を入れたいです。

投稿: ちょびママ | 2006年9月22日 (金) 02:04

★pochikoさま

pochikoさんも昔の「典子は今」の映画と本を読まれているのですね。

五体満足の人よりしっかり生きていましたね。
また当時時を同じくして北欧の同じような
障害の女性が、親から独立して足で何でもやっているのを見たのでよけい印象に残っていました。それに比べてあとから四肢不自由の乙武さんのを読んでも、典子さんのときほど悲壮感を持たなかったのが不思議で、性別差別か、あるいは彼の明るい調子なのかですねpochikoさんが仰る心まで障害じゃない、なるほどです。五体満足でも心の方が具合悪くなること多いですから。

投稿: tona | 2006年9月22日 (金) 08:18

★Stanesbyさま

お越しいただきどうもありがとうございました。2度までたくさんコメントをいただき恐縮です。
そうですね。安定した職まで投げ打って講演の道に入ったこと、これまた凄い選択だったと驚いてしまいました。彼女の持ち合わせているものは普通の人と違うのですね。

乙武さんも30歳。Stanesbyさんのお考えとても明解でよくわかりました。
有名人になると、本当にいろいろ大変なんですね。中傷はそれこそ日常茶飯事でそれに負けない、立ち向かっていかねばならない覚悟が必要ですね。
小心者なんて仰っていらっしゃいますが、私も前言撤回の名人です。自分の考えの足りなさから来るものが多いです。また信念がないのかもしれません。

投稿: tona | 2006年9月22日 (金) 08:32

★ちょびママさま

お知り合いの方ブログ閉じてしまわれたのですか。何か恐ろしいですね。
その人の興味や信念に基づいて書いても、内容如何によって攻撃を受けるのなら本当に慎重にならなければなりません。
言論の自由も言論の暴力に屈しなければならない世の中なのですね。

そうそう、この頃とみに感じるのが行き過ぎのマスコミ取材でしょうか。憤りを覚えることがありますよ。これでもみくちゃにされる人が多いですね。全くいやになります。私たちはそんなことをマスコミに求めていないし、必要ないことも多いです。

典子さんの講演が方々であるようですね。本当に生の声が聞けたらと私も思います。

投稿: tona | 2006年9月22日 (金) 08:42

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