ギリシャの旅(4)メテオラとデルフィ
そんなわけでテッサロニキは世界遺産のアギオスディミトリオス教会以外は車窓見学となり、すぐメテオラへと向かった。
ギリシャ本土中央部テッサリア平原に高さ20m~400mの奇岩群が出現する。この岩の塔の上に写真でお馴染みの修道院が建っている。遂に見る事ができた。うーん、凄いの一言。どうやって建てたのだろう。気が遠くなる。最盛期の15~16世紀には24もあったが、現在は5つ残すのみとなった。100年前までは階段や梯子もなく、下界から人間や生活物資を運ぶ手段は滑車に吊るした網袋だけだった。「メテオラ」とは「空中に吊り上げられた」と言う意味だという。今は道路が出来てすぐ近くまで車で行ける。
「メガロメテオロン修道院」と「ルサノウ女子修道院」を見学した。前者では教会内のイコン・フレスコ画、骸骨の礼拝堂、食堂を見て回る。女子修道院では修道女を2人見かけたがレース編みのような手仕事をしていた。何より驚いたのが、修道院のある山全体にミニシクラメンが咲き誇っていたことである。野生のものでしょう。遠望したアギア・トリニダ修道院は映画「007/ユア・アイズ・オンリー」の舞台となったところだそうだ。すっかり忘れているのでもう一度見てみたい。この日、麓のカランバカに宿泊する。
シクラメンがよく写らなかった。
次の日はデルフィへ
左手遥かに遠く神々が今も住んでいるいるというオリンポスの山を見ながら南下すると、同じく神々の住むパルナッソスの山が見えてくる。この辺りはギリシャ本土の中でも最も美しいと言われる景色が展開する。糸杉とオリーブの樹が渓谷を見下ろしながら続く。コリント湾が見えると、もうデルフィで、対岸はペロポネソス半島である。
世界の中心「世界のへそ」と考えられていたこのデルフィ遺跡は、かつてアポロンの神託が行われ、有名なオイディプス王伝説がある。この神託をもとに個人はもとより、国家の指導者は国の大事を決定していた。
映像で何度も見ていたデルフィは、雨に濡れてしっとりと神々しい雰囲気である。アポロン神殿は柱だけだが、古代劇場、競技場、体育訓練場が今も残っている。すぐ隣の博物館では発掘された品々を見る。「青銅の御者の像」BC478が有名である。夜、アテネに到着した。(つづく)
青銅の御者の像
世界のへそ
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コメント
遠い国、自分には馴染みのない国・ギリシャが、とても魅力的に思えてきました。
送られてきた旅行会社の雑誌を見ても、tonaさんの文章を思い出して、今までより一層興味深く読めるようになりました。
奇岩の上の修道院など、どうして建てたのでしょうね。はるか昔に生きた人達の凄さに圧倒される思いです。
世界の臍という発掘品もあるなんて知りませんでした。
お料理もどれも美味しそうで、楽しい人たちとの出会いもあって、よい旅でしたね。
四国もどうぞ存分に楽しんできてください。
投稿: ねむウサギ | 2006年10月28日 (土) 20:46
★ねむウサギさま
いつもありがとうございます。
ギリシャってパルテノン神殿みたいな遺跡だけがごろごろあると思っていました。
実際そうなんですが、歴史や神話を知ってみますと、それだけでも素晴らしいのですね。
他のヨーロッパやお向かいのイタリアとも風土が全然違うのです。
島の魅力も半分は占めているのですが。普通のエーゲ海クルーズ(アテネ附近の3島)は余り魅力はないそうです。ちなみに今回のような島が入っているのは、阪急のクリスタルのツァーです。
カッパドキアも凄かったけれども、メテオラも昔の人の信仰の強さをまざまざと見せ付けられました。
四国何事もなく行って来られればいいのですが。
投稿: tona | 2006年10月28日 (土) 21:34