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2007年1月28日 (日)

謙信ゆかりの「飯山の笹ずし」

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隈笹などの笹には清々しい芳香や防腐効果があり、また容器になる。
また、雪ノ下で青々としていて、春到来とともに若緑に変身する笹の葉から、古来日本人は神聖なものを感じたから使ったとも言われる。
こんな利点を利用してこれでくるんだ食べ物は多い。
本場豪雪地帯の越後の笹団子や笹飴は有名だ。

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知人から毎年いただく「飯山の笹ずし」はご覧のように笹にすし飯を広げ、具を彩りよくのせた山家風ちらしずしで、信越国境の富倉峠が発祥の地だ。
この富倉峠は上杉謙信の川中島への通り道で、宿敵武田信玄との戦に急ぐ謙信公に富倉の人々が差し入れたものだそうである。
具はぜんまいの煮付け、大根の味噌漬け、山ぐるみのみじん切り、野沢菜、しらすぼし、かんぴよう、油揚げ、ひじき、人参、椎茸などで山の幸が多い。笹とすし飯のおかげで宅急便でも腐らない。
そういえば、志賀高原の山小屋でも夕ご飯やお弁当にあった。

柿の葉や朴葉も笹と同じ効用がある。
奈良の「柿の葉ずし」は本当に美味しい。京都や奈良に行くときは必ず舌鼓をうつ。
郡上の朴葉ずしも有名らしいがこれも是非食べてみたい。

和菓子なら柏餅と桜餅。何時だったか柏の葉が調達出来なくて紫陽花の葉で作ったら不評であった。

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コメント

緑の色も鮮やかな笹の葉に具がのっかってとても美味しそうですね。
新潟にスキーに行くと必ず買って帰った、笹団子を思い出しています。

昔の人の生活の知恵が今に継がれているのですね。

お寿司に纏わる歴史をはじめて知りました。

奈良の柿の葉寿司は、お土産や贈り物にして喜ばれていますが、tonaさんの記事に出て嬉しく思いました。

投稿: あにこべ | 2007年1月28日 (日) 19:08

★あにこべさま おはようございます。

ありがとうございました。
そうそう、このお寿司とても美味しいのです。ちらしと言っても押し寿司のようでもあり、のっている具が普段食べるのと違いますから。
本当に先人の知恵には頭が下がることが多いですね。
奈良の柿の葉寿司も大大好き。
この頃京都駅にも売っていて売り場に直進です。
奈良には正岡子規の句でも有名ですが、柿の木がたくさんあって風情があります。

投稿: tona | 2007年1月29日 (月) 08:20

飯山の笹ずしですか?色どりも美しく、本当に美味しそうですね。食べたくなりました。謙信公に捧げられたといういわれがあるのですか?さぞや喜ばれたことでしょうね。
それにしても、笹の葉、柿の葉、柏の葉などを愛し、慈しみ、それを食に生かす、まさに美しい日本の極みではないかと思いました。

投稿: 茂彦 | 2007年1月29日 (月) 10:23

ごっくん!
美味しそうですねぇ。瑞々しい笹の葉の緑の上に、
彩りがとてもきれいです。ミニミニちらし寿司がいくつも種類を変えて、
という感じですね。どれを食べようかと迷いそう(^^)
笹の香も食欲を誘いそうですね。食べて見たいです~

笹を使ったものといえば、もうずいぶん昔、子供の頃に
鱒寿司をいただいて食べたことがあったはず…
そちらもとっても美味しかったことを思い出しました。

投稿: ポージィ | 2007年1月29日 (月) 10:54

去年飯山でごぼう蕎麦を食べたときにこの寿司をいただきました。腰の曲がったおばあさんが出してくれた。素朴な味でした。山々の雪が美しかったなあ。

投稿: saheizi-inokori | 2007年1月29日 (月) 12:06

tonaさん、こんにちは(^-^)
「飯山の笹ずし」…素朴な感じがしますね…
>謙信公に富倉の人々が差し入れたもの…
領主に差し入れる為に…という…努力の跡が偲ばれますね…
民の精一杯のもてなしだったのでしょう…

>笹とすし飯のおかげで宅急便でも腐らない…
本当に先人の知恵には驚かされますね…
科学的根拠を何も知らなくても…本能的に工夫しうることが出来ると知る能力…
動物としての勘…というか「能力」がまだあったのですね…脱帽です\(^0^)/

投稿: orangepeko | 2007年1月29日 (月) 15:32

★茂彦さま

ありがとうございました。
上杉謙信も彼の地では随分慕われていたのでしょうね。
素朴だけれども美味しいお寿司の代表のような気がします。
使い捨ての食器としての緑がお寿司によく映えます。
トルコやギリシャの辺りでは葡萄の葉にくるんで煮て食べてしまいますが、桜餅の葉も食べますね。

投稿: tona | 2007年1月29日 (月) 15:36

★ポージィさま

ありがとうございました。
こうして写真で見ますと笹の葉が随分幅が広くて、この緑がきれいです。
あと1種類あったのですが、本当にどれから食べようかと迷ってしまいました。
ポージィさんもいつか賞味できるといいですね。
そうそう、鱒寿司が大きな笹にくるまれていますね。
あれも美味しいですね。

投稿: tona | 2007年1月29日 (月) 15:47

★saheizi-inokoriさま

TBもありがとうございました。
ごぼう蕎麦というのも珍しいけれども、同じ笹ずしをsaheiziさんは本場富倉で賞味なさったのでしたね。
現地で雪山なんかを眺めていただいたら、もう最高ですね。
小布施は知っていたけれども、富倉の地は知らなかったです。

投稿: tona | 2007年1月29日 (月) 15:58

★orangepekoさま

ありがとうございました。
使っている材料も味も本当に素朴です。
でもどんどん手が伸びちゃうほど美味しいですよ。
戦国時代の民の姿が見えるような郷土料理ですね。ずっと受け継がれてきたことがありがたいです。
先人の知恵、食べ物だけでなく住まいや薬や工芸品などなど素晴らしいと思います。
便利なこの頃、素晴らしい勘や能力が失われていかないようにしなくては。

投稿: tona | 2007年1月29日 (月) 16:14

このお寿司、ほんとにおいしそうです。それに彩りもきれい。
のっている具をしっかりと見て、このスタイルを一度真似してみたいなと思いますが、肝心の笹の葉がありません。
葉蘭や竹の皮でならできそうだけど。でも肝心の香りが真似られない。

昔の人の独創力と知恵には感心させられることが多いですね。

投稿: ねむウサギ | 2007年1月29日 (月) 19:43

★ねむウサギさま

ありがとうございました。
食欲をそそるこのお寿司を自分でも作ってみたいというねむウサギさんの意欲に脱帽。
そういうことは全然思いつきませんでした。
葉蘭を思いついただけでも凄い。
持ち寄り会とかお誕生会にもいいですね。

現在の私たちは後世に感心されるようなことを残しているのかなあ。科学はともかくとして、私自身は親からのものを子どもに何も伝えていないです。

投稿: tona | 2007年1月30日 (火) 08:20

ご飯やおにぎりを葉の上にのせるだけで食欲をそそるのに
こんな美味しそうなお寿司をのせられちゃたまりません(笑)
日本食は十二分に目で食せますもんね。
あ、さくら餅ですが、あの葉っぱは食べてもいいもの
或いは食べるべきモノなのでしょうか?
うちの夫、必ず食べるんですよね。

先ほど、遅くなったので恐縮しながらorangepekoさんちを訪ねてきました。
優しいお友達をお持ちのtonaさんにも感謝です。
ありがとうございました。

投稿: ちょびママ | 2007年1月30日 (火) 10:28

tonaさん、ちょびママさん、こんにちは(^-^)
先ほど帰宅し…拝見いたしました。わざわざ有り難うございます…

ちっとも優しくはありませんが…(^^;よろしくお願いいたします…m(_ _)m

投稿: orangepeko | 2007年1月30日 (火) 12:16

笹の葉の防腐作用と相まってすし飯を包む、ある程度保存食になる。先人の知恵でしょうね。
そういえば昔、飯山に仕事で滞在していたとき、旅館で出されたちらし寿司が今思えば「笹ずし」だったのではと思います。笹はなかったけどのってる具がぜんまい、しいたけ、野沢菜、かんぴょうなど山菜でした。
女将はこの地に昔からある田舎の山菜ずしだと言っていました。

宅急便ですしが食べられるとは便利な世の中になったものです。

投稿: 夢閑人 | 2007年1月30日 (火) 14:38

★ちょびママさま

このお寿司を目にし食すると、改めて2重の美味しさがあることに気付きます。
葉の色が食欲増進になっていて、日本料理のあしらいが秋の紅葉までそれこそたくさんあって私たちをまず目から食へ誘ってくれます。ありがたいですね。

桜餅の葉は食べてもよく、はがしてもそれはそれでいいと言うことを聞きました。
私はちょびパパさんと同じく一緒に戴いて葉の香りを楽しみます。

orangepekoさんには私はいつも教えていただいているのです。今年もたくさん勉強をさせていただこうと思っています。
ありがとうございました。

★orangepekoさま
私もフクシアの育て方を新たに参考にさせていただきます。
お忙しいのにありがとうございました。
タマノカンアオイも違うことがわかってよかったです。

投稿: tona | 2007年1月30日 (火) 16:07

★夢閑人さま

ありがとうございました。
植物のなかに防腐作用や体の薬用作用を見つけ出した先人はすごいですね。

夢閑人さんは飯山にも滞在されたことがあるのですか。野尻湖や野沢温泉にも近いですね。
そこで召し上がったお寿司、笹すしですね。
美味しかったでしょう。
あちらの方に行くことがあったらそこで食べてみたいものです。

投稿: tona | 2007年1月30日 (火) 16:19

飯山の笹ずし、とっても美味しそうです。
笹は殺菌作用があり、我が地域でも笹まきと称してもち米を笹の葉でまいたものがあります。
遠くのお友達にも送っていますが、クール便でなくても悪くならない優れものです。
各地でも笹の葉を使った料理やお菓子などありますよね。
先人の知恵でしょうか。

投稿: pochiko | 2007年1月30日 (火) 22:36

★pochikoさま

笹まき初めてです。
やはり笹の葉の殺菌作用で長持ちするのですね。
ちまきの種類でしょうか。
ちまきも最初はチガヤだったそうで笹や竹が主流になったとか。
中味ももち米やうるち米を蒸して入れたのや米の団子を入れたのや、米を生のまま入れて灰汁で茹でるとかいろいろあるみたいですね。中国のちまきも作り方が同じ。
美味しさと防腐を兼ねて素晴らしい食品だと思います。

投稿: tona | 2007年1月31日 (水) 08:37

田舎で造林の仕事をしたとき隈笹を一部焦がしてお茶の代わりとしていただきました
香りがあって美味しかったですよ

投稿: T.O | 2007年1月31日 (水) 16:08

★T.Oさま

うわー、美味しそうですね。
少し想像できそうなお茶です。
ご自分でなさったのでしょうね。
体にもいいのかもしれませんね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2007年1月31日 (水) 19:29

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