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2007年7月 2日 (月)

オーストリア旅行(4)ザルツカンマーグート

<4日目:6月17日ーザルツカンマーグート(塩の領地)>

ザルツカンマーグートはザルツブルクの東に広がるオーストリア屈指の景勝地。1500~2000m級の山々に抱かれた高原内に大小50の湖がちりばめられている。この素晴らしい絶景が映画「サウンド・オブ・ミュージック」でも紹介されている。

最初に到着したのが世界遺産の[ハルシュタット]。とんがり屋根の教会を中心に山際に家々が軒を連ね、船で1周した[ハルシュタット湖]は周囲の山を映し出して深い青色の水を湛えている。世界の湖岸の町で最も美しいと言われているのである。
有史以前から人が住み、ケルトの最初の遺跡も出ている。湖岸の山の上は世界最古の岩塩坑があり、今も操業中である。お土産に買ったが味がしっかりつくと、娘からも喜ばれた。湖岸の切り立った崖に沿って列車も走っている。

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4ressya  カトリック教会の裏に納骨堂があった。狭い土地で墓地が充分取れなかったので、埋葬してから10~20年たった遺骨をとりだして次の遺体を埋める風習があった。1720年に始まって、此処には今、約1000個の骸骨が並んでいる。頭蓋骨には、故人の生没年とともに、バラや葉などが描かれている。最も新しいものが1983年に亡くなり、1995年に納められた女性のもので、十字架の右にある。美しいといっていいほどの骸骨であった。

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お昼にザルツカンマーグートの真ん中にある、この地方の湖では最も美しいといわれる、[ヴォルフガング湖]のほとりの町[ザンクト・ヴォルフガング]に到着。食後、映画にも出てきた[シャーフベルク登山鉄道]に乗って、シャーフベルク山(1783m)の頂上へ40分かけて登った。着いた頂上は360℃の大展望台。この日は快晴で、眼下には湖が点在し、足元にはお花が一杯咲いている。いつまでもいたかったが、帰りの蒸気機関車の時間が迫って名残を惜しんだのだった。

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                                                                   ヤナギラン

この町もたいそう美しく歩いていて楽しい。

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             岩塩

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この日泊まったのがヴォルフガング湖畔にある450年前に建てられた「白馬亭」で、オペレッタ『白馬亭にて』で有名なのだそうだ。室内調度も良く、大変豪華なホテルだった。対岸の一番右の湖畔にある[ザンクト・ギルゲン]の村はモーツァルトの母が生まれ、姉のナンネルが結婚後住んでいた。
湖を眺めながらの夕食と朝食は生涯忘れられない。ただ、今でも慙愧に耐えないのが、うっかり枕チップを置き忘れたことである。申し訳なかった。。。

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コメント

ザルツカンマーグート。写真では見たことあるけど、こうやっていろいろ見ると、山と湖、湖畔の街の美しさがあらためて感じられます。ため息が出ます。さすが、オーストリア屈指の景勝地だけありますね。似たようなスイス、ニュージーランドを思い出します。

教会の納骨堂、頭蓋骨だけを置いたあるのは、日本では考えられない異様な光景ですね。狭い限られた土地での策でしょう。

ホテルの窓から眺められるすばらしい山と湖、こんな所で泊まったらキットいい夢を見たことでしょう。それとも見なかった?
枕チップ、私も忘れたことあります。

投稿: 夢閑人 | 2007年7月 2日 (月) 12:08

未知のオーストリア、魅力的な素晴らしいところですね。オーストリア屈指の景勝地「ザルツカンマーグート」の山並み綺麗ですね。
世界遺産の「ハルシュタット」も見せていただき、とんがり屋根の教会にも感動です。
オーストリア旅行の目的が良く分かりました。19枚の写真には釘付けになりました。「岩塩」貴重ですよね。
ありがとうございました。

投稿: 老春 | 2007年7月 2日 (月) 17:07

★夢閑人さま 

仰るとおり、山と湖の美しさだけでなく、湖畔の街が美しいのです。
学生の頃行った湖が俗化され、歌謡曲が大音声で流されていた頃に比べたら、だいぶよくなった日本ではありますが、比較にならないくらい素敵ですね。スイスと似ています。
ニュージーランドも今度行ってみたい国です。お花も綺麗のようですね。

納骨堂にはびっくりしました。骸骨をこんなにたくさん、しげしげ見たのは初めてです。ミイラは見たことがあるのですが。

ホテルでいい夢を見たか思い出せません。見たに違いないのですが。
私は以前もそうなのですが、素敵なホテルだと枕チップを忘れるんです。
夢閑人さんも忘れたことがおありだそうで、ちょっと安心しました。
いつもありがとうございます。

投稿: tona | 2007年7月 2日 (月) 17:30

tonaさん、こんにちは(^-^)
>オーストリア屈指の景勝地…
写真を眺めるだけでも…充分!納得できますヽ('-'*)~♪本当にステキ!です~♪

岩塩が美味しそうですね~♪
わが家も主として使用していますが…産地によって違うのでしょうね…


湖の色も本当にステキ!…「ハルシュタット湖」の写真は一幅の絵になっていますね~♪
もう…溜息しか(^O^)
見せていただいて…感動を分けていただいて有り難うございますヽ('-'*)~♪

投稿: orangepeko | 2007年7月 2日 (月) 17:36

★老春さま

山に湖にと、教会、それも尖って空に伸びているのがとてもよく似合うのですね。
初めての経験です。
オーストリアは本当にきれいな素晴らしい国でした。こんなとは行くまで読んだ本でもわかりませんでした。
「百聞は一見に如かず」の感を深くしました。
体が動くうちになるべく何でも見ようと思った次第です。

岩塩はヨーロッパに多いのですね。ハルシュタット湖畔の山の上でロープウエイで登って採掘に行くのですね。
あの岩から塩を取り出すのは塩田同様大変でしょうね。
見ていただいてありがとうございました。

投稿: tona | 2007年7月 2日 (月) 17:39

★orangepekoさま

感嘆の声をお聞きし大変嬉しゅうございます。どうもありがとうございました。

この間の山中の教会のと、このハルシュタット湖の教会入りのが私も気に入っています。
絵葉書の世界ですね。
お花、スイスと同じようなのが咲いていたのに名前が思い出せず、CDをまた出してきて見なくては。しかし微妙に違った花もあって、今回はガイドさんがいなくて分かりませんでした。
orangepekoさんの家では岩塩をお使いなのですね。私は初めてで、その美味しさに病みつきになりそうです。

投稿: tona | 2007年7月 2日 (月) 17:51

ザルツブルグ、その名のとおり塩で有名ですね。高校生の時、スタンダールの「恋愛論」を呼んでいて、クリスタルザシオン"結晶作用"という言葉を知りました。
塩坑の中に小さな木の枝を投げ込んでおくと、結晶化した塩によって美しく花が咲いたように見える。恋愛もまたこのように結晶化を重ねることで、実際より美化され理想化されていく、というようなことだったと思います。
恋愛の経験もなくこのクリスタルザシオンという言葉の持つ美しい響きに魅かれて、恋愛の憧れておりました。(笑)
実際にはしっかり目を開けて恋愛の現実を見よ、というスタンダール流の皮肉だっだのでしょうが・・・

納骨堂の頭蓋骨にはおどろきました。
一番美しい頭蓋骨が、1995年没の女性とは。今でもこうした埋葬の仕方が踏襲されているということなのでしょうか。
薔薇の絵や没年は、遺族が描かれるのかしら。ところ変われば、ということを実感させられたお写真でした。

投稿: aosta | 2007年7月 2日 (月) 22:23

★aostaさま

「クりスタルザシオン」・・・なんていい響きでしょう!
塩坑の中に投げ込まれた枝に塩の花なんて想像しただけでも素晴らしい。小説の中に書かれるということはもう当時からこのことが人々に知られていたのですね。そしてスタンダールが恋愛ということに重ねていったというのがさすが大文豪ですね。
私も確か読んだはずなのに、やっぱりaostaさんとは頭の構造が全然違います。
いいお話をありがとうございました。

骸骨1番新しいのは1983年没で12年後の1995年に掘り出されてここに収められたそうです。ここ10年以上はないのですね。これで終わりにしたのではないと思うのですが。
骸骨の処置や絵を描く人は専門の方がいるのでしょうかしらね。

投稿: tona | 2007年7月 3日 (火) 08:22

おはようございます。

>骸骨1番新しいのは1983年没で12年後の1995年に掘り出されてここに収められたそうです

なるほど。
ソコツモノのaostaでした。(反省)
最近はないんですね。安心したような残念なような。

パラグライダーの写真がありましたね。
あんなところで風に乗って飛べたらそんなに気味地いいでしょうね!

そうそう、例のミイラ君、その後調べましたらオーストリア・スイス国境のアルプス山中で発見されたとありました。
続いて、ここ数年のうちに関係者7人が相次いで亡くなっているとか。http://www.eu-alps.com/q-a-site/austria/aus9810a.htm
ツタンカーメンのときもそうでしたがありがちな話と一笑に伏すにはちょっと不気味です!(怖)

投稿: aosta | 2007年7月 3日 (火) 09:20

いいないいな。まるで天国ですね。
帰ってきたくない気持ち、良く分かります。

投稿: saheizi-inokori | 2007年7月 3日 (火) 11:42

はぁぁぁ…またもや魅力的なお写真の数々が!溜息がとまりません。
ザルツカンマーグート=塩の領地 なのですね。塩は生きる上で
とても重要なもの。塩があってきれいな水があるこの場所に、
有史以前から人が住み着いたというのがうなずけます。
それにしても、周りの自然と街とが見事に調和した美しさに
言葉を失います。山の上のお花たちも街の様子もほんと素適で
立ち去りがたい場所ですね。

狭い土地故に工夫された埋葬方法にもなるほど、と感心しました。
後に掘り出されて美しい彩色とともに故人の生きた記録が記された
頭蓋骨に、亡くなった方への敬意と愛情を感じます(^^)

投稿: ポージィ | 2007年7月 3日 (火) 11:52

★aostaさま

もう骸骨は増えないのでしょうか。私もそうだとしたら残念な気持ちです。骨壷に粉々になってしまった、火葬のときが肉親に会える最後ですものね。この骸骨なら会いたいときにいつでも顔に会えるのですから。

パラグライダーなるもの、その気持ちの良いスポーツの存在を知ったときは既に年齢的に無理でした。あと海底にもぐるのも。今でもすごく憧れています。

ミイラの話のこと、ありがとうございました。私もミイラのこと調べました。
新聞にも関係者が次々亡くなった話が出ていましたが、ツタンカーメンの関係者同様恐い話ですね。呪いを信じてしまいそうです。
今日はいろいろありがとうございました。

投稿: tona | 2007年7月 3日 (火) 16:39

★saheizi-inokoriさま

ありがとうございます。
変化に富んでいてスイスより感動した国です。1週間くらい湖に逗留してのんびりしたかったです。
何か自分だけ見て、申し訳ないような気がしました。
あと2回も退屈でしょうがお付き合いくださいね。

投稿: tona | 2007年7月 3日 (火) 16:43

★ポージィさま

日本でも塩尻のように塩の通り道でさえ、発展したのですね。ましてや産出されたのですから、昔から重要な土地柄だったのでしょうね。ただ最近になって殆ど採掘されなくなったので、近代的発展を遂げないで静かに美しい町が残ったようで、観光に拍車をかけたようです。
ヨーロッパの方は自然や環境を美しく保とうとして決して俗化させないところがすごいです。その精神が美しい国を造り、かえって人が大勢来て観光収益をあげています。日本は魅力がないからヨーロッパの方は殆ど来ないとか。
私もこの納骨堂の話は感動を覚えました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2007年7月 3日 (火) 16:53

山と湖と花、教会の素晴らしい景色を拝見して、ため息が出てきます。
凄い感動!
お墓の様子にも驚きました。
死は全てを無くしてしまうものでは、けっしてないのですね。
死は天国に繋がっているという思いが、頭をめぐります。
日本のお墓のイメージと全く違っているのは、宗教的な思想の違いなのでしょうね。

昨日の、不揃いなトウモロコシ、初めて見ました。
ご主人と同じ食べ方をする私ですから、洞食べようか迷ってしまいますね。

お洋服を縫ってくらるお母様って素敵です。
梅干のお味噌作ったことはないのですが、近所の友達のおすそ分けを頂いています。
美味しいですよね。

投稿: anikobe | 2007年7月 3日 (火) 21:11

★anikobeさま 

一緒にご感動いただきありがとうございました。
スイスと似ているようでまた違った美しさがあって、anikobeさんもいつか行かれるといいなあと思います。

納骨堂、上の方に1000個もの頭蓋骨、下には手足の骨がずらりで、入ったときは驚いてしまいました。土葬でこそ、こういう形態がとられたのですね。宗教によってこんなにも死後の考え方が違うのですね。

わー、anikobeさんもきちんととうもろこしを召し上がるのですね。さぞ、食べ方に困惑なさることでしょう。

梅味噌、もみじママさんのお蔭でレパートリーが増えました。PCを触ったお蔭でこんなことが時々あって嬉しくなります。

投稿: tona | 2007年7月 4日 (水) 08:43

このまま絵葉書にして感動を届けたくなりますね。
素敵な景色です。
変な言い方だけど骸骨さえも美しくって、装飾品、もしくは高貴な置物に見えます。
骸骨に絵をほどこすなんて。。。
日本人感覚には無い事ですよね。
これなら一生花が絶える事がなくっていいですね。
街角の木のオブジェ、すごく可愛いです。
見方によったら怖いかもですが。


投稿: ちょびママ | 2007年7月 4日 (水) 23:23

★ちょびママさま おはようございます

ちょびママさん、昨日は四国のこといろいろ教えていただきありがとうございました。去年の上滑りの四国旅行が旅行と言えないです。

外国は違う感動を与えてくれます。
骸骨、私も気味悪くはなく、美しく思いました。花は何故か赤いバラです。住んでいる人々の考え方がちょっと伝わってくる納骨堂でした。乾燥しているからカビも生えないのですね。

そうです、オブジェは魔女が暗躍するかの地では親戚筋のような顔ですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2007年7月 5日 (木) 08:20

火葬しないんですね。
一旦地中に埋葬してってことでしょうか。
もう何千年も続く風習なのでしょう。

富山の五箇山もそうですが、世界遺産に人々が暮らしていること、驚きます。でも、ヨーロッパの場合は、景観を意識して人間が作り上げてきた街や村、日本はそんな意識はきっとなかったでしょう。生きるのが精一杯の田舎の村でしょうね。

ありがとうございました。

投稿: Papalin | 2007年7月 6日 (金) 20:35

★Papalinさま

そうですね。火葬しないから骸骨が残るのですね。それに彩色し、いろいろ書いて子孫に見えるところにずっと飾られる。掘り出される前は、ここでも花が植えられた美しいお墓に眠っているのですね。死者が大切にされているのですね。
景観を大切にするヨーロッパの人々、凄い人たちです。
もう一つ羨ましいのが湿度の低い、朝夕涼しい夏の生活です。これはどうあがいても実現できません。

さて、脳内メーカーでは私のに解説をしてくださってどうもありがとうございました。すっきりしましたよ。
娘がわが夫のをしたところ、中がぎっしり「嘘」だらけで、まわりを「金」がぐるっと囲んでいて、うひゃひゃひゃですって。
夫もその通りだなあとか言ってまんざらでもないような。娘のもへんてこでしたね。

投稿: tona | 2007年7月 6日 (金) 21:24

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