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2007年11月13日 (火)

北スペイン・ポルトガル紀行 ポルトガル編(3)最終回

ポルトガル語が日本語になった言葉として、日常使っているのがいろいろあります。鎖国までの短い間に随分影響を受けたが、現在は遠い国になってしまっている。
金平糖、ビスケット、キャラメル、カステラ、ばってら、天ぷら。
コップ、フラスコ、タバコ、カルタ、ミイラ、オルガン、かっぱ、メリヤス、ビロード、ロザリオ、トタンなど。

Tizu (3)-1 首都リスボン

オビドスからリスボンまでの86kmは大西洋に面しているせいか、ずっと風車が続いている。

着いたリスボンはヨーロッパ大陸最西端の首都で、ギリシャ神話の英雄オデュッセウスによって築かれたという伝説を持つ。
テージョ川に面し、「7つの丘の都」と呼ばれ、起伏が激しく、ケーブルカーも3箇所にあり、細い路地には洗濯物がはためいているという、66万人が暮らす町である。
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川沿いに発見のモニュメントがある。このあたりも世界遺産に登録されている。
エンリケ航海王子の500回忌を記念して1960年に造られた。大海に乗り出す勇壮なカラベル船を手に先頭のエンリケ王子のあとに大航海時代に貢献した人物が並ぶ。
モニュメント前の広場には大理石のモザイクで世界地図と発見年号が記され、日本は1541年とある。

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少し先にベレンの塔がある。16世紀に船の出入り監視する要塞として建てられた。司馬遼太郎が貴婦人がドレスの裾を広げている姿にたとえ「テージョ川の公女」と呼んだそうだ。
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川べりのレストランでポルトガルのチームと対戦するスコットランドのセルティックFCのサポーターたちが気勢を上げていた。私たちを見て中村俊輔のネーム入りTシャツを見せてくれた。10/24の試合は残念ながら負けてしまった。

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道路の反対側にジェロニモス修道院がある。海外からの富によって16世紀に建てられた、大航海時代の栄華を反映させた修道院である。
聖母マリアに捧げられた南門や西門などにレース細工のような彫刻が施されている。教会内にはヴァスコ・ダ・ガマの棺があった。修道院の回廊はマヌエル様式の最高傑作といわれているそうだ。

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1日目の夜はポルトガルの民俗歌謡ファドを聴いた。ギターの伴奏による2拍子の曲で3人の歌手による歌は暗いものでなく明るい歌が多かった。

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2日目の夜は海鮮一杯のポルトガル雑炊をワインでいただいた。スペイン同様海鮮が多いので食事は美味しかった。

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(3)-2 ユーラシア大陸の西の果て ロカ岬

リスボンの西45kmのロカ岬。「ここに地果て、海始まる」を刻んだ石碑が高さ140mの断崖にポツンと建っている。この地を踏んだという証明書をもらった。北緯38度47分、西経9度30分。
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(3)-3 王家の避暑地 シントラ

リスボンの西北28kmのシントラは緑濃き山中に王宮や貴族などの別荘が点在する。ここの文化的景観が世界遺産に登録されている。
王宮内は「カササギの間」「白鳥の間」を初めとして豪華絢爛な室内装飾で、往時のポルトガルの繁栄を目の当たりにした。とはいえヴェルサイユ宮殿などとは比較にはならないが。
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シントラの町

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24sintora3 25sintora4

これでやっと終わりになりました。あまりに長くてあきあきですね。読んでいただきありがとうございました。(完)

                

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コメント

ついに完結ですか。飽き飽きだなんてとんでもない!
終わってしまうのが惜しいです。
拝見してくるにしたがって、感嘆の溜息ばかりが増え、
だんだん言葉が浮かんでこなくなってしまっていますが…。

スペイン・ポルトガルと案内していただいて、私はポルトガルの方に
より惹かれました。理由は自分でもわからなくて
ただ何となく、なんですけれど。
でも、どちらの国も魅力的であることに変わりません。
 
はぁぁぁぁ~~ tonaさんが行かれてご紹介くださる国々、
どこもかしこも行ってみたくなってしまってどうしましょう。
宝くじ当たらないかな…(^^)

投稿: ポージィ | 2007年11月14日 (水) 12:26

tonaさんの、紀行文、細かく詳しく画像つきで
とっても勉強になりました。

外国にも興味が出てきます。

今年はいろんな国に行かれましたね。
まだまだいろんなところへいかれるのでしょうね。
いつかそんなときが来るでしょうか、私にも。
なんて、思ってしまいます。

投稿: もみじママ | 2007年11月14日 (水) 12:55

★ポージィさま、ありがとうございます。

えっ!飽きませんでしたか。ありがたいことです。
ポルトガル、映像で見る限り貧しく、どんな所が見られるのかなあと、出かけたのですが、想像していたのと違った国でした。
いつもそうですが、人々との接触は限られるのですが、明るく、気疲れしないとうか、感じの良い国です。
リスボンで日本語で話しかけてきた婦人は、ご主人についてきて、大阪で暮らしたらしく、懐かしい日本語を使えたと嬉しそうに話していました。

宝くじ、当たるといいですね。この間6万で嬉しくなって帰った人は更に大物が当たっていたのですね。1人の人がそんなにって思いましたが、そんな運の人にポージィさんもなりますようにお祈りします。

投稿: tona | 2007年11月14日 (水) 15:59

★もみじママさま、ありがとうございます。

こんな雑文でも勉強していただいて、とても嬉しいです。
日常を抜け出すのは勇気が要りましたが、すっかり慣れました。
私が行動を起こした年まで、お若いもみじママさんはまだ10余年もあります。
船も充実するかもしれません。もしかして、飛行機恐怖症も治るかもしれませんよ。
そうなったらばしばし、いらっしゃってくださいね。
今回夫が帰って来てぎっくり腰になりましたし、長時間の飛行機に脚の股関節が耐えられないらしく、今後はどうなるか。まだ行きたいところも残っているのですが。

投稿: tona | 2007年11月14日 (水) 16:11

このところ行事が多く、ゆっくりお訪ねすることが出来なかったのですが、今日は、画像と丁寧なご案内で、ポルトガルの旅をゆっくりさせていただきました。
沢山の画像から、ポルトガルへと旅立たれたtonaさんのこの国に対するお気持ちが分かるような気がします。
鉄砲伝来以来日本との長い繋がりの中に、日本の言葉になったお馴染みの外来語なども、読ませていただくうちに、地理的に遠い国でも、気持ちの上でtonaさんが近づけてくださったような気もします。

いい旅のご案内、ありがとうございました。

投稿: anikobe | 2007年11月15日 (木) 13:55

★anikobeさま

お忙しかったですね。
私こそ、なかなか行かれない、行っても忘れてしまったり、よく見ていなかった場所をご案内いただき感謝しております。
奈良の地の奥深さをこの頃感じています。
ますます勉強しなくてはならないことが増えていくような気がします。

ポルトガルも目で見ることは出来たものの、歴史をもっと知って行った方が良かったのです。そういった意味でいつも反省ばかりです。ご丁寧に読んでいただいてありがとうございました。

投稿: tona | 2007年11月15日 (木) 16:43

素晴らしい旅行記でした。
tonaさんが有能なレポーターなので、行ったことのない私にも、それぞれの国の特徴が分かってとても面白かったです。

写真も綺麗で風景や建物は勿論、人々の生活ぶりや気質まで伝わってきます。

終わりとは残念です。思い出したらまた教えて下さい。

「そうそう、こんなこともありましたよ」って。

ご主人さま、少し良いほうに向かっていますか。
痛みが軽くなったら少し歩かれるといいかも。
でも必ずよくなりますからね。お大事に。

投稿: ねむウサギ | 2007年11月15日 (木) 20:48

★ねむウサギさま

素晴らしいとおっしゃっていただいてとても嬉しいです。
長いのを丁寧に読んでいただいてありがとうございました。

ポルトガルの王様が全然わからなくて、随分損をしたような気がしました。スペインのほうはBSハイビジョンでやっていましたから良かったのですが、ポルトガルはまだお目にかかりません。ただ景色はBSフジで日曜日夜8時から「欧州鉄道の旅」でポルトガルをやっていたので見ました。再放送で見たらやっと納得できると思います。
アイルランドから見た大西洋と同じなのに、ポルトガルからの大西洋は明るかったのが印象的です。海の色が湘南の海よりずっときれいです。

投稿: tona | 2007年11月15日 (木) 21:27

tonaさん、おはようございます(^-^)
ついに最終回ですか…お疲れさまでした…先日拝読していたのですが…
お出かけが多く落ち着かないので…書き込みはご遠慮していました…(^^;ごめんなさいね…

いろんな処に行かれて…こんな風にご紹介していただいて…とても嬉しいです~♪
駆け足でなく…じっくりと余韻に浸っていただいても良かったのに…とも思いましたが
tonaさんには書きたいことがたくさんおありで、それも仕方がないかな(^^;と思います
tonaさんの体験を共有させて戴き、愉しませて戴くだけでも感謝しないとねヽ('-'*)~♪

ポルトガルは(心情的に)近くて遠い国…遙か昔に日本まで航海して来た昔人の苦労を思います…
黄金の国「ジパング」が本当にそうだったのかどうか(*^m^*)…当時のスペインは「金」に
対して特別の思いと目的があったのですね…それが改めて感じられました…

「宗教」って…改めて何なんだろう(・・?)組織として形成されれば理不尽なことも
起きてきます…私は個人で拠り所にする程度で充分であり、
キリスト・釈迦の当初の理念に適っているのではないかと感じました…
無宗教のorengepekoですが…これからも私自身の神・仏を大事にしたい!と…(・・?)
関係のない感想でごめんなさいね(^^;

投稿: orangepeko | 2007年11月17日 (土) 08:20

★orangepekoさま、おはようございます。

とてもきれいな色の「サガギク」を見せていただきありがとうございました。
今、あまりぱっとしませんが、白い菊が咲きだして、他の色よりいいなあと感じているところでして、サガギクの何とも言えない色に魅了されました。挿し木がうまくいかなかったそうですが、年によって随分違いますね。

偏っている北スペインとポルトガル紀行をご丁寧に読んでいただき、感想のコメントもたくさん頂いてありがとうございました。
お陰様で見聞しっぱなしですぐ感動が薄れていくのと違って、少し頭に焼きつきまして感謝しております。

大航海時代をリードしたポルトガルは、優秀な後援者や学者、航海士や探検家が輩出していたからなのですね。逆に天正使節団の4人の少年も苦難を乗り越えて、イベリア半島の地を踏んでいます。飛行機で計14時間でひとっ飛びでも大変なんて言っていることをいつも反省することになります。

ポルトガルはブラジルで金鉱を発見したので随分金が潤ったのですね。日本は黄金の国(奥州の藤原や秀吉の城や絵画のみだったような)とは言いがたかったのでしょうか。

殆どの日本人が無宗教といわれる今日、orangepekoさんの考え方はなかなかよろしいのではないかと賛同します。
私はご先祖さまを通じて仏を感じとっているものです。かの国の人々がミサに参加して神の代理の司祭さまと応答している姿も感銘しました。形、種類はどうであれ、神仏を感じ、大事にしていきたいです。

投稿: tona | 2007年11月17日 (土) 09:14

 こんばんは。
 最後に並べられた、大航海時代の香りがいまだ漂う写真の数々。
 この真っ青な海を見ていると、昔のポルトガルの人たちが、海へ、海へ、と、旅立っていった気持ちが、少しだけわかるような気がします。
 ペレンの塔、すばらしいですね。ロマンです。物語の中から飛び出したみたい。
 中は、見ることができるのですか?

 大作の旅行記、ほんとうにありがとうございました。
 拝見し終えて、まるで、自分も旅を終えたような、満ち足りた気分にひたっています。

投稿: Nora | 2007年11月20日 (火) 18:11

★Noraさま、こんばんは。

往時のポルトガル人の海への気持、本当にユーラシア大陸の西の果てに来て、大西洋を見ていたら、私もわかるような気がしました。

ベレンの塔、司馬遼太郎さんが感激したわけですが、Noraさんも感ずるものがおありですね。
勿論中へ入ることは出来ますよ。私たちは時間がなくて残念ながら入れませんでした。

Noraさんがいらっしゃるとき、私は生きているかどうかわかりませんが、別の見方のレポートを楽しみにしています。
こちらこそご丁寧にコメントをいただき、嬉しかったです。ありがとうございました。

投稿: tona | 2007年11月20日 (火) 21:21

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