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2007年11月 7日 (水)

北スペイン・ポルトガル紀行 北スペイン編(5)

(5)キリスト教3大聖地の一つ サンチャゴ・デ・コンポステーラ

Tizu 今回の旅はイヤホン・ガイド付だったので、離れたところで写真を撮っていたり、気に入ったところを眺めていても説明が耳に入ってくるのでとてもよかった。
祈り、学問、雨の町といわれるサンチャゴ・デ・コンポステーラで足掛け3日晴れたのは幸いであった。
聖ヤコブ(サンチャゴ)の墓が813年に、隠者パイオよって発見されて以来、ヨーロッパ中の人々が、ローマバチカンやエルサレム同様、目指す聖なる巡礼地となった。殆どが列車や車でやってくるが、徒歩や自転車でやって来る人々も少なくないそうである。
伝説によると、聖ヤコブはスペイン北部で伝道した後、パレスチナで打ち首にあい命を落とした。遺体は二人の弟子と共にガリシアの海岸に流れ着いた後、様々な変遷を経てリブレドン山の埋葬されたそうである。

世界遺産にも登録されているサンチャゴ巡礼の道は、ヨーロッパにおいて、精神的、文化的、かつ歴史的に大きな意味合いを持っている。巡礼者の多くは、自分自身を見つめるために旅に出る。
この千年の歴史を持つ美しい都市が、あらゆる困難に耐えて巡礼を成し遂げた者を暖かく迎えるのです。

巡礼者がゴールを前にして、サンチャゴの町を見下ろす「ゴーソの丘(喜びの丘)」には巡礼者の銅像がカテドラルを遠くに眺めながら建っている。
町に到着する前の最後の礼拝堂で巡礼者が祈りを捧げる。

↓喜びの丘からサンチャゴの町を望む。遠くの中央3本の塔がカテドラル

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↓巡礼者の像              ↓礼拝堂の巡礼者

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乗り物で来てしまったが、遠い日本から信者ではないけれども、やっと西日に輝くカテドラルの前に着いた。 

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↓丘から眺めたカテドラル      ↓10/18は半月だった     

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2泊するパラドールはカテドラルを正面にして広場の左にある。1499年にカトリック両王が巡礼者のために建てた壮麗な病院兼宿泊所であった。

↓巡礼者が到着した         ↓宿泊したパラドール

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翌日カテドラルの正午のミサを見学した。この大聖堂は1071~1152年にかけて造られたロマネスク様式の古い教会である。大勢の巡礼者を迎え入れてきた。この日も内外から来た巡礼者で溢れていた。
ミサの儀式が進んでいく。歌う修道女の声がとても声量があって美しい。やがてクライマックス、6人の男性が振り回す、大型の香炉ボタフメイロに火がつけられ、煙が立ち、独特の匂いがたちこめた。南北に大きく揺れている。やがて小さくなって儀式は終わった。
折りしも、画像に写っている、撮影しているカメラマンは日本のTBS、日曜日夜11:30から放映される「世界遺産」の撮影に来ていたのである。この模様が来年の1月にテレビで放映されるそうである。

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↓ボタフメイロが揺れる       ↓ミサが終わった

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町の様子

↓石楠花が今頃満開です     ↓坐ってくれました

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↓左が実在した名物姉妹の像 
↓右がカテドラルの屋根の像。サンチャゴ騎士団の十字章が見える。この変わった形の十字章が、ベラスケスの有名な王女マルガリータと道化などを描いた「ラス・メニーナス」の中の画家つまりラスベガス自身の胸に赤く描きこまれている。これはこの絵を描き終えて4年後に亡くなったベラスケスを悼み、国王フェリペ4世が、画中のベラスケスに描き加えたものだそうだ。巡礼者が下げているホタテ貝にも赤く描かれている。

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↓民家の屋根は皆赤い       ↓50近くもあるという教会の1つ

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市場は7棟もあった 

21sakana 22nikuya

パラドール2日目の食事 魚介が多かった(前菜、アスパラスープ、鱈、洋梨コンポート)

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Sokuzi3 Syokuzi4

スペインは北ほど、フランスに近いほど物価が高く、不動産も高い。中部のトレドで2LDKが8千万!!、北は倍だというから驚く。日本より高い。
世界一耳が悪い国民だそうで、テレビの音量、会話の声が並みでない大きさだそうだ。集合住宅では天井や壁をトントンと叩いて静かにさせる。
首都リスボンの治安の悪さも有名で、1階と最上階は厳重に締めても泥棒の憂き目に会う。アフリカから600人/1日の不法入国に困っているそうだ。
シェスタの国だからお土産屋を除き、夕方5時頃まで店が閉まる。それで夜中も機上から眺めても町は煌々と輝いていた。全員ではないが、彼らの1日は我々の半日なわけである。(スペイン終り)

 

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コメント

サンチャゴ・デ・コンポステーラ。
ため息の出るような美しい街ですね。
巡礼と巡拝者の訪れを街中が、温かく迎えてくれる雰囲気がよく分かりました。
観光だけでなく宗教的なものに満ち溢れている荘厳さを感じます。

お天気でよかったですね。
「天使が旅をすれば、太陽が微笑む」
ヨーロッパの格言。
tonaさんたち、皆さんが、天使でしたね。

今夜も素晴らしい旅をさせていただきました。
有り難うございます。

投稿: anikobe | 2007年11月 7日 (水) 22:56

★anikobeさま

ありがとうございました。
本当に晴れたことは幸いでした。

サンチャゴの町はこんな風な巡礼者を迎える町でした。
大聖堂でのミサもそのことを感じさせてくれるもので、雰囲気が素晴らしかったのです。
石の建物は西日が当たると美しく輝くことを知りました。
読んでいただいて、一緒に旅していただいて、感謝しています。

投稿: tona | 2007年11月 8日 (木) 08:15

tonaさん、おはようございます(^-^)
お天気が良くて…良かったですね~♪青空がとてもきれいで…、
建造物がより引き立ちますねヽ('-'*)~♪

お陰様で…色んな事お勉強させていただいています。…
私も特定の宗教は持ち合わせていませんが、「キリスト教」は純粋に好きです~♪
何にも利用されないことをイエスは望んでいるのではないでしょうか(・・?)
また変な…いや!面白い(*^m^*)サイトでお勉強してきました(^^;

シンボルの「ホタテ貝」の由来や、通行証として使用されていたということも解りましたね~♪特産品の廃物利用ですね(^-^)V
http://geo-g.com/04essay/contents/europe/tada/index.htm

>実在した名物姉妹の像…
面白いですね~♪季節によりファッションが変化するのですね(^O^)
http://homepage2.nifty.com/izmreise/Spain/Santiago/santiago07.htm

えっ!もうLastなのですか…(・・?)もっといろんな話聞きたいです~♪(^^;
1月の放送の時は覚えていたら(^^;見てみたいと思います…
どんな解説がされるのか…愉しみです~♪

投稿: orangepeko | 2007年11月 8日 (木) 09:25

雨の街といわれるのに晴れ続きとは、よかったですねー。
雨も風情があるでしょうけれど、傘を差して歩くのは
やっぱり鬱陶しいですもの。

スペインという国が、思った以上に宗教に濃く彩られた国
ということがよく分かったような気がしました。
この街だけで教会が50もあるのですか?
祈りを捧げるところには事欠きませんね。それくらい人々の
信仰心が篤いということなのでしょうね。
大きく揺れるボタフメイロの様子は以前TVで見た事が
あるような気がします。1月のTV、覚えていたら見てみたいです。
普段見ていない番組のため忘れてしまいそうですが…(^^;)
 
次はポルトガル編ですね!これまた楽しみです~

投稿: ポージィ | 2007年11月 8日 (木) 12:23

 こんにちは。
 おー、ついにたどりつきましたね。
 こうして読ませていただいてるだけでも感激なのに、実際に訪れたtonaさん、そして巡礼の方は、ほんとうに感無量でしょうね。
 写真で拝見する限り、そうした方たちの苦労がすべて報われるような、想像以上のすばらしい街のように思えます。

 香炉の空中ブランコの儀式、映画で見て、たまげましたが、写真でも見ることができて感動です。tonaさんも、ごらんになったのですね。
 これ、いつもやってるのでしょうか。あまりすごいので、特別な時だけかと思ってました。
 TV、tonaさんも写ってらっしゃるといいですね。わたしもぜひ見てみます。

 個人的には、犬のとぼけた顔と、なぞの名物姉妹が、ものすごーく気になります。

 ポルトガル編も、気長にお待ちしてます。
 長々と失礼しました。ほんとうに貴重な旅のお話、ありがとうございました。

   
 

投稿: Nora | 2007年11月 8日 (木) 12:55

記事と写真、とても興味深く拝見しました。
ヨーロッパは少ししか(4国)しか行ったことがないので、どれもこれも面白くてたまりません。
orangepekoさんご紹介のサイトで姉妹の別の衣装も拝見し、ここの人間さまは遊び心一杯でまめで凝り性でとても面白いなと思いました。

イヌも飼い主に似るというから、このワンちゃんはひょっとしたらtonaさんを熱心に観察しているのかもしれない。好奇心一杯の目です。

食べ物もおいしそう。声が大きいのは広い家に住んでいるからかと思いましたが、家が高いならそうではなさそうで??

TBSの番組、見落とさぬよう気をつけます。
日本人が映っていたら・・、楽しみです。

投稿: ねむウサギ | 2007年11月 8日 (木) 16:13

ご無沙汰です!
そして何を今頃ですが(笑)お帰りなさい!

一気に読ませて頂きました。
すごく濃い~旅ですね。
どの建造物も重厚で素晴らしいですね。
西日に輝くカテドラルの美しい事。
溜息が漏れました。
どの写真も一枚一枚すべて絵葉書のようです。
まだ先ですが私も「世界遺産」見たいと思います。
まだ半分なんですよね。
ポルトガル編も楽しみにしてますよ。

投稿: ちょびママ | 2007年11月 8日 (木) 17:24

★orangepekoさま、こんばんは。

お陰様で良く晴れて奇蹟が起こったようでした。雨だったら大聖堂の西日に当たった石の輝きが見られませんでした。

orangepekoさんはすごく勉強されています。巡礼のサイトをご紹介いただいて有難うございました。大変読みでがありますので、ゆっくりともう一度学びたいと思います。
特産品の廃物利用とは!知りませんでした。

実在した名物姉妹の像、私もこのサイトを見たのですが、全然服装が違うことに気がつきませんでした。orangepekoさん、本当にすごい!!!ただただ感心しております。
この2人、道でも目だっていたのでしょうね。像になるくらいですから。皆横に立って写真を撮っています。勿論私も。実に自分が貧弱に写っていました。
スペイン編長くなってしまいました。まだポルトガルが残っているのです。
書きましたら又宜しくお願いします。
有難うございました。

投稿: tona | 2007年11月 8日 (木) 20:18

★ポージィさま、こんばんは。

雨女は今回晴れ男女集団に圧倒されて、関係ありませんでした。外国では、オーストラリアのシドニーが雨ばかりという記憶があるだけであとは殆ど晴れているのはありがたいことです。
そうなんでです。自然を鑑賞するというのが北部ではなくて、殆ど教会を見て歩いたという記憶だけです。建築様式や彫刻を多く見ました。
教会の多さにもびっくり。中に入ると観光している人だけでなく、祈っている方が少しいました。そうそう、神父さんに告白、懺悔している人もいました。
ボタフメイロ、54kgもあるそうです。小さい割には重いですね。テレビで見たのと当たり前ですが同じでしたが感動しました。
私も見るのを忘れないようにカレンダーに書いておかなくては。
有難うございました。

投稿: tona | 2007年11月 8日 (木) 20:34

★Noraさま、こんばんは。

これだけではとても街の雰囲気はわかりませんよね。

歩いてきた巡礼者はリュック姿なのですぐわかります。
中にはこの大きな広場に着いたら大の字になって寝ている方もいました。800kmを1ヶ月近くかかって歩いてきたのですから、どんなにか感慨深かっただろうと思われます。
巡礼者が泊まる宿には印があって(忘れてしまいました)そこへ到着した人が入っていくのも目撃しました。

TBSのカメラマンが外やいろいろなところを写していましたよ。残念ながらカメラマンは私の方は全然向きませんでした。写ったら恥かしいです。
ワンちゃん飼い主が坐らせてくれました。私がワンちゃんに感謝したらじっと見てくれたのです。可愛かったです。
姉妹もドキッとしますが、面白いことをする国ぞと感心しました。
ポルトガル編はさらっといきますので宜しくお願いします。
有難うございました。

追記:ボタフメイロを振り回す儀式は12時から毎日あるそうです。

投稿: tona | 2007年11月 8日 (木) 20:49

★ねむウサギさま、こんばんは。

名物姉妹の衣装が違うことに驚いてしまいました。
かの国の人がなさることには驚き且つ楽しみました。ギョッとさせる遊び心っていいですね。
ワンちゃん可愛いでしょう。猫と犬はよく撮ります。しかし猫がどこもいないのですね。あのミコノス島などギリシャ以外は。

両国とも魚が多かったのでヨーロッパの中では美味しい国といえましょう。ずっと殆ど忘れないで食事は撮ってみました。

声の大きさですが、こういった話はマドリッドに住んでいる日本人のガイドさんがしてくれて面白かったです。老人になると、大声できたせいか、耳が遠い人が多く、益々音量が大きくなるそうです。日本人なら集合住宅には住めないと言っていました。
テレビではきれいに映るのでしょうね。
有難うございました。

投稿: tona | 2007年11月 8日 (木) 21:00

★ちょびママさま、こんばんは。

お忙しいのに読んでいただいたのですか。
有難うございました。

石の建造物は西日に当たると凄く輝くのですね。こんなに美しいとは思いませんでした。
これも晴れたお陰なのですが。

そうなんです。まだポルトガル編があるのでうが、もう飽きてしまわれたのではないかと懸念して、心も萎えがちですが、でもまた読んでいただけるそうで、またぼちぼち、写真を並べるだけですが、書こうと思いますので宜しくお願いします。

ちょびママさんが、1泊や2泊の旅行をなさるために、事前に働いては働いて涙ぐましい努力をされているのを読ませていただいて、涙です。申し訳ないです。疲れないようにお出かけの日まで頑張って下さいね。

投稿: tona | 2007年11月 8日 (木) 21:12

ピレネーからの巡礼者、ゴールを前にしてゴーンの丘からサンチャゴの街をどんな気持ちで眺めたのでしょうかね。
きっとその達成感を、自分自身、噛みしめたことと思います。

緑豊かな丘の下にあるサンチャゴの街、美しい街ですね。教会も随分と多いのですね。
ヨーロッパの家の屋根は、何故か赤とか茶色が多いですね。

ロマネスク様式建築のカテドラル、ゴシックとはまた違った風格を感じます。
この教会でミサを見られたなんて羨ましい。
一度でいいから荘厳なミサを見たかった。

こうして北スペインを見て来ましたが、南も宗教的な遺産の多いことは同じですが、南のどちらかと言えば煌びやかさに比べ、巡礼の街だけに、何か素朴さと古い古い長い歴史を感じます。

海が近いだけ、魚介類は豊富そうですね。
北が南より物価が高いとは知らなかった。

投稿: 夢閑人 | 2007年11月 9日 (金) 15:38

★夢閑人さま

ゴーンの丘で大聖堂を見て良く此処までやってきたと喜びを噛み締める様子が2体の像の表情によく表われています。

ヨーロッパは屋根の色が赤や茶に統一されていて、これが緑と良く合って美しいですね。

このカテドラルには巡礼者が毎日大勢来るので1日に2回は見ました。正午からのにボタフメイロが毎日振られます。

ロマネスク様式がお分かりでいらっしゃいますね。
私は今回初めて認識したような次第です。
南は以前行ったにもかかわらず、すっかり記憶がなくなって、トレドやセビリアのがどんなだったか浮かび上がってきません。今本を見ましたらなるほど違いますね。一体何を見ていたのでしょうね。

北が豊かで南は貧しいと聞いたのはイタリアでしたが、スペインも同じです。私には良く分かりませんでしたが。
市場を覗きましたら、魚の豊富なこと、ガリシアの男性も魚料理が上手とか聞きました。
コメントを有難うございました。


投稿: tona | 2007年11月 9日 (金) 19:01

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