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2008年4月 7日 (月)

シチリア島1

まだ春休み、近くの川の中の桝の中に釣り糸で大きなザリガニを何匹も釣っている子がいました。
通りかかる人に褒められている彼が説明していました。
殻の柔らかいのは、脱皮したばかりですぐ痛んでしまうからすぐ逃がしてあげるのだそうだ。なるほどね。
毎日通りかかると、川の中に入りこんで、かがんで、小動物を追いかけている姿とそれをそばで応援しているお母さんが居て、とてもいい風景です。

Tizu_4 さて次は旅の続きです。長靴型のイタリア本島のつま先のメッシーナ海峡を隔てて最短距離で3km先にあるシチリア島にカーフェリーで渡りました。
日本ならすぐ橋を造ってしまうが、計画はあったのに中止になってしまったそうです。地元の船舶関係の猛反対にあったとか。
シチリアといえば、マフィア誕生の怖い島というイメージしか持っていなかったのが、そんな感じはなく旅行書にも言葉が見当たりません。
何もかも一緒に花が咲き乱れ、海岸線も美しく、ウチワサボテン、オレンジ、レモンの果実や南国のシュロやヤシやソテツがいっぱいの島です。
歴史を紐解けば、その昔ギリシャが東をフェニキアが西を、そしてローマの支配下に、その後イスラム、ノルマン、スペイン、ドイツとめまぐるしく支配が代わっていろいろな影響が建造物や食べ物に混じり合っています。

↓㊧メッシーナ海峡 すぐ近くにシチリア島が見えます 
↓㊨島に入るとウチワサボテンだらけ(赤い実のジャムを買いました)

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メッシーナのすぐ南のタオルミーナにはギリシャ劇場があります。ローマ人が拡張工事をして5000人から1万人収容にしてます。いかに当時の人々が贅沢であったか!高い場所に眼下には美しい海岸が、舞台の背後にはシチリアの富士山であるエトナ山{(3323m)が今でも噴煙をあげ、今まだ雪を抱いています}を見ながら観劇していたのです。本当に凄い。
ここでの昼食でウニソースのスバゲティを食べました。ウニの美味しさがわかるのは日本人とシチリア人だけだそうです。
↓㊧ギリシャ劇場 ㊨劇場から遥か海岸とエトナ山を望む
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↓㊧ドゥオーモの中 ㊨坂の路地が多く壷などが置いてあって美しい

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↓バスから見えたエトナ山

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パレルモはシチリア州の州都で、文豪ゲーテが「世界一美しいイスラムの都市」と書いています。今も馬車が行きかっています。

↓㊧サンタカタルド教会の屋根には赤いドームが3つあってイスラム風で、その影響を受けたことがわかります。
↓㊨マッシモ劇場のこの階段が、映画「ゴッド・ファーザー」Ⅲでの衝撃的シーンに使われました。
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パレルモの近郊のピアナ・デリ・アルバネシ村で3月23日に復活祭のパレードがありました。この村は15世紀に、オスマントルコに追われて逃れてきたアルバニア人の子孫たちが定住した所で、この日民族衣装に身を包んだ人々が、村のメインストリートをゆっくり歩いていました。
大聖堂ではイコンが掛けられていて、長いミサが正教式に行われていました。アルバニア人が皆美人なので驚きました。

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↓パレルモの近郊:モンレアーレのドゥオーモには手を広げたキリストの光り輝くモザイク画に圧倒されました。
↓ドゥオーモ横の回廊には228本の円柱があって異なったモザイクが嵌めこまれています。
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パレルモの近郊のもう1つの町チェファルにシチリアの鉄道に乗って行きました。      ↓㊧パレルモの駅
↓㊨チェファルはあの有名な映画「シネマ・ニュー・パラダイス」の撮影地の1つで、少年が大きくなって旅立った駅です。
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↓㊧チェファルの遠望と㊨チェファルの海岸

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コメント

シチリア島、tonaさんの紀行文から、ぜひ行ってみたいなと思いますね。

いいところですね。

ちょうど復活祭のパレードも見ることができて良かったですね。

民族衣装もアルバニア人もきれいです。

大聖堂の中にも入れて、ミサを見学できたのですね。やっぱり、大聖堂の中も素晴らしいです。

投稿: もみじママ | 2008年4月 7日 (月) 23:37

 こんばんは。

 どこもかしこも、映画の舞台そのものですね!
 南国の植物に囲まれ、美しい海や活火山を目の前に眺める劇場・・・・。
 tonaさんの文章と写真から、その雰囲気がとてもよく伝わってきました。
 ありがとうございます。

 坂の壺や人形、かわいいですね。どこもこんな感じなのでしょうか。

投稿: Nora | 2008年4月 8日 (火) 01:23

シチリア島1の旅行記も素晴らしいし、
数々の写真が、その素晴らしさを見事に
咲かせています。もう最高です。
母と子の心和む情景が大変良かったです。
外国の建物、町並みには魅せられます。
衣装も素敵ですね。
大聖堂、ギリシャ劇場、しかとみせて戴き
ました。
「ウニソーススパゲテー」さぞかし美味し
かったことでしょうね。ウニの美味分かるのは「日本とシチリア島だけ」!見事に言って
くれましたね。
いながらにしてご一緒に旅行しているような
気分にさせていただき、感謝しております。
ありがとうございました。

投稿: 老春 | 2008年4月 8日 (火) 06:42

★もみじママさま、ありがとうございます。

毎年復活祭の日が違うようですが今年は23日でした。丁度夫の誕生日だったので、とてもいい記念になりました。
民族衣装って、刺繍など手がこんでいて、一人ひとり、微妙に違ってきれいなものですね。
ここではアルバニア正教風のミサを見ることができました。人々は敬虔に祈りをささげていました。民族が異国の地で拠り所になったのですね。

投稿: tona | 2008年4月 8日 (火) 07:42

★Noraさま、ありがとうございます。

シチリアを舞台とした映画はたくさんあるらしく、次回のシラクーサは「マレーナ」の舞台だそうです。こうして観たい映画も増えます。
路地の美しさはタオルミーナが抜きん出ていてきれいでした。パレルモのような大都市は残念ながらきれいではありませんでした。
この島はお花がきれいでしたよ。

投稿: tona | 2008年4月 8日 (火) 07:47

★老春さま、ありがとうございます。

外国の建物は国によって随分違うものの、日本とは全然異なるので、眺めるのが愉しみの1つです。
街並みも遠くから眺めると丘の上に密集していて、とても美しい眺めです。
途中には殆ど家がなく、固まって住まう習慣は民族などの争いで古来戦争をし続けてきたせいでしょうね。
ウニのこと面白いですね。
タコも地中海沿岸の民族しか食べないそうです。
パスタをいろいろ食べたものでした。帰って来てからまだ食べたいとは思いませんくらいに。

投稿: tona | 2008年4月 8日 (火) 07:54

tonaさん、おはようございます(^-^)
今回改めて「シチリア」・「アルバニア」についてお勉強させていただきました…

「シチリア」は文化の違う国(帝国)の植民地にされることにより…
より豊かな独特の文化が発達したようですね…改めて「チベット」のことを思いました…

キリストのモザイク画…本当に素敵ですね~♪露地の雰囲気も好きです~♪
大きな画像を用意していただいて…有り難うございます…行った気分に浸れました(*^m^*)

投稿: orangepeko | 2008年4月 8日 (火) 08:27

いいなあいいなあ!
行きたいところばっかり。
ニューシネマパラダイスだって、羨ましすぎます。
ドゥオーモ横の回廊、写真でみてもどっしりとした重みが伝わってきます。
観光地にあるホテルが似たような中庭を造っていますがこれと比較するとおもちゃですね。

投稿: saheizi-inokori | 2008年4月 8日 (火) 10:50

 
シチリア島というと、私もついついマフィアが頭に浮かびますが、
実際のシチリア島は素適なところですね。
数奇な運命をたどってきたが故に色々な文化が混在していて、
それがまた魅力ともなっているのかな、と思いました。
モザイク画も素晴らしそうですね。

先日コメントに書いてくださった復活祭のパレード、これですね!
民族衣装が素適♪人々にとって意味深い大切な行事ですね。
(あらっご主人様のお誕生日は3/23ですか?私の母と同じ日です~)
ちょうど復活祭を見られるツアーを選ばれて大正解でしたね。
 

投稿: ポージィ | 2008年4月 8日 (火) 17:34

★orangepekoさま、ありがとうございます。

こんばんは。orangepekoさんは勉強家ですね。アルバニア人は1488年にアラゴン家のジョヴァンニ2世の同意を得て定住したそうです。当時何人が逃れてきたか分かりませんが、今は6000人の子孫がこの村で暮らしているそうです。
シチリアの歴史も御多分に洩れず、次から次へと支配者が変わって大変だったのですね。
「チベット」といえば、今聖火リレーで大騒ぎですね。人権問題ですから欧州では凄い関心があるようです。
キリストのモザイク画に白い玉があるのは雨がついていたのでした。ここでは降られてしまいました。失礼しました。

投稿: tona | 2008年4月 8日 (火) 19:57

★saheizi-inokoriさま、ありがとうございます。

そうですね。どこも趣がそれぞれに違っていて、もっと歴史をしっかり学んで行ったらもっと興味深く見られたと思います。毎度一夜漬けに近い状態で、ひどいときは観光が終わってから旅行書を見たりしています。
ニューシネマパラダイス2回見たのに、こんな駅や海辺の家が出てきたとは全然思い出せません。
この回廊は立派でした。柱の上の彫刻も味がありました。

投稿: tona | 2008年4月 8日 (火) 20:06

★ポージィさま、ありがとうございます。

「ゴッド・ファーザー」を見た頃、シチリアは恐ろしい男の人がいっぱいいる恐ろしい島という感じしか持てませんでした。
色んな文化が教会などにも多く見られます。影響を受けて建物が変わっていきます。
でも根本はギリシャとローマだったんですね。オレンジなどの特産品はアラブから入ったとか、アラブの影響が大というのはスペインと同じようです。
復活祭のパレードがこれでした。
まあ、お母様も3月23日なのですね。偶然とはいえ、更に忘れがたい日になります。今年は旅行者からプレゼントをいただき、ワインをご馳走していただき、復活祭見物がお祝いになりました。

投稿: tona | 2008年4月 8日 (火) 20:15

シチリア島…過ごしやすそうなところですね。
景色もたくさん見せて頂いて、日本では見ることができない風景ですよね。
シチリア島1という事は、まだ続きがあるのでしょうか。
とても楽しみにしています。

ザリガニの話もためになりましたね。

投稿: pochiko | 2008年4月 9日 (水) 23:19

★pochikoさま、ありがとうございます。

シチリア島は酪農も盛んなようで、チーズもいろいろありました。
のどかな田舎が広がっていました。
シチリア島1がタオルミーナとパレルモで、シチリア2はアグリジェントとシラクーサというところです。他ではあまり見かけないのですが、この島で大きな工場地帯を見たことです。日本の京浜工業地帯みたいに大きくはないですが。

ザリガニを捕っていた子はすごく釣り上げるのが上手でしたよ。5匹くらい立派なのを捕まえていたのでこれから家で飼って楽しむのでしょうね。

投稿: tona | 2008年4月10日 (木) 08:37

地中海で最も大きな島、シチリア島。
地図で見ると、日本の四国くらいの大きさですかね。

交通の要所だっただけに、長い時代、数多くの民族の支配下におかれたため、いろいろな文化が混在する。
宗教もイスラムから最終的にはイタリア王国の支配でキリスト教に変わる。
サンタカタルド教会の屋根の丸いドームはまさしくイスラムの影響ですね。
イタリア本土とまた違ったものを感じます。
アラブ人支配の影響でしょうか?狭い路地がありますね。壷の飾りもイスラムの影響?
民族衣装を着た復活祭の子供達の可愛いこと。

モザイク画は何度か目にする機会はありましたが、こんな大きな光り輝くものは初めてです。目の前にすれば、誰でもその大きさ、美しさに圧倒されるのは当然です。

回廊のモザイク円柱も、緑の中庭もすばらしいですね。何かほっとするやわらかさを感じます。

アルハンブラ宮殿の、ライオンの像の中庭の周りの回廊を思い出しますが、感じは似てますが、こちらは緑がなく、模様は幾何学模様。
それぞれの地域的影響、文化の違いでしょうね。

投稿: 夢閑人 | 2008年4月10日 (木) 16:09

シチリア島の旅行記楽しく拝見しました。写真とtonaさんの解説で、中世の面影が残る素晴らしい島だということ、よく分かりました。ウニの美味しさが分かるのはシチリア人と日本人だけとは面白いです。やはり日本の食の文化はたいしたものだと思いました。ギリシャ劇場、実物を見たいですね。そして、アルバニア人が皆美人とは! たしかに美人の多い国ありますね。彫りの深い美形、歴史の積み重ねのなせるわざでしょうか?

投稿: 茂彦 | 2008年4月11日 (金) 13:36

★夢閑人さま、遅くなりましてすみませんでした。

シチリア島は四国の1.35倍くらいですね。
あの狭い路地や壷はアラブの影響なのですね。赤いドームの教会はまだ他にもありました。これはすぐイスラムの影響とわかりますね。
子どもは何処の国でも本当に可愛いと思いました。
モザイク画はビザンチン様式でその完成までの過程を考えると気が遠くなります。建築もそうですが、ステンドグラスやゴブラン織りやボビンレース、そしてトルコ絨毯などもそう思います。
シチリアには他にも美しい回廊がありました。アルハンブラと似ているようで、また雰囲気が違うのですね。修道士が瞑想する空間だそうですが、確かにほっとするような空間です。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2008年4月11日 (金) 19:31

★茂彦さま、遅くなりましてすみませんでした。

そうですね。シチリア島は明るく地中海の島らしく、花々も南国的で、美しい島です。

まさかシチリアの人がウニを好んで食べるとは知りませんでした。ウニの種類は分かりませんが、当然のことながら味は同じで、同行の人が日本に帰ったらウニのパスタを是非作ってみたいと言っていました。
日本に帰ってくると、新鮮な海産物の数々の料理に拍手を送ってしまいます。食生活の豊かさでは世界一だと思います。
美人といえば、東欧がそうだそうですが、バルカン半島の人々もそうなのでしょうね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2008年4月11日 (金) 19:42

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