コロー展
「コロー展」
「モルトフォンテーヌの想いで」を代表として
コローの風景画には霧に煙るような木立が多く描いてあります。
その木の葉がスモークツリーの花のように描いてあるのです。
スモークツリーの薄いピンクを緑に変えたような木の佇まいは、この画家独特の表現です。
これから木の描き方を見てコローの絵とわかるかもしれません。
何気ない日常を印象深く描いたので、モネはコローを「印象派の師である」と言っています。
写真という文明の利器をヒントにコローの絵の世界が出来たというのです。
肖像画もなかなかです。
右ポスターの、有名な「真珠の女」は[コローのモナリザ]と呼ばれていて、モナリザより、より女性的で美しいと私は思いました。
トロイの遺跡の発見者シュリーマンのような吉村作治氏
あの頃と違って科学や機械を駆使して発掘に従事しても、それにかける情熱には舌を巻くばかり。
男のロマンとしてこんなスケールの大きなものはなかなかない。
その行動、著述、広報活動が一挙にこの展覧会として集結されて、凝集されたのを見て、ただただこの吉村氏の偉大な存在を感じた展覧会でした。
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コメント
コローの絵、大きくして拝見しました。
木の絵は、独特の感じで、素敵です。
真珠の女はしなやかで美しい女性でモナリザより好きです。
絵画を観られてリフレッシュされたことでしょう。
そして吉村作治のエジプト発掘展で感動されて、充実されてますね。
投稿: もみじママ | 2008年8月16日 (土) 23:36
★もみじママさま、ありがとうございます。
コローってミレーの「晩鐘」のような絵と勝手に思っていましたが、全然趣が違っていました。それも印象派の先鞭をつけたとはとてもこの絵からは想像がつきませんでした。
絵画は見たそのときは感動しますが、じきに忘れてしまいます。頭のどこかに残っているのでしょうか。
感動するということがとても生きる上でいいのでしょうね。
投稿: tona | 2008年8月17日 (日) 08:40