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2008年11月 5日 (水)

舞楽法会 声明と雅楽と舞

Photo Photo_2 全国国分寺サミットが今年はここ、武蔵国分寺で37の自治体が一堂に会して開かれました。そのイベントとして文化の日の夜に記念コンサートが開かれました。
武蔵国分寺が758年に完成して1250周年に当たります。741年の国分寺令によって68ヶ国に国分寺が建立されました。

奈良時代752年(仏教伝来200年)に東大寺の大仏開眼供養の大法要が営まれ、声明と雅楽と舞が披露されました。此処武蔵国分寺でも同様に展開されたと考えられ、古来の大法会を元に、1日がかりだったのを1時間半にまとめて演奏されました。

声明(しょうみょう)の起源は古代インドで仏教の声楽です。
キリスト教のグレゴリオ聖歌が西洋音楽に影響を与えたのと同様に、声明はアジア、特に日本の音楽に大きな影響を及ぼしています。わが国では平曲、謡曲等が直接に影響を受け、近世の浄瑠璃、長唄、民謡などもその系統をひくものだそうです。
12人の僧侶によって高らかに歌い上げられました。素晴らしい声です。

雅楽といえば、東儀さんが思い浮かびますが、あの龍笛や笙、太鼓などの独特の音階と音色の宮廷の響きです。笛や笙はかなり肺活量が要りそうです。
舞はお面を被って、音楽に合わせて独特の複雑な衣装で舞われます。

この日はかなり縮小したプログラムの順に法会が行われたのですが、奈良時代の昔の大仏の前に1万人以上の皇族、貴族、僧侶と一緒に座っているような錯覚を覚えました。

「御簾のうちそと~音楽で読む源氏物語~」と題して12/8には四谷区民ホールでコンサートが行われますが、源氏や紫の上たちが奏でた音楽は奈良時代よりさらに絃楽器や男性の歌が加わり、絵巻にあるような平安貴族の世界に音が加わるのですね。

声明も雅楽も、全然興味がなかったのですが、間近に演奏を見て引き込まれました。
本尊に供物を捧げる8人の稚児が服装とともに可愛いこと、奈良時代の子どもになりきっていました。

この文化の日の午後はずっと「日本、心の仏像百選」を観ていたのですが、何処かのお寺の声明を聴きました。お経と違うことがわかります。
お経は仏様の説法を唱えるのですが、声明は仏さまとその説法のすばらしさを称賛する歌で讃ともよばれるという。

今年最後のバラ(香貴)は家の中で強い香りを放っています。

Photo_3

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コメント

雅楽は独特のものでしょうね。
日常で聴いている音楽とは違って、いいのでしょう。
本物をは、なかなか聴く機会がないです。
宮島の厳島神社へ行くと、中で練習をされてる音を聴いたことがあります。

tonaさんはいい体験をされましたね。

来月もコンサートですか?
お出かけでしょうね。

心が洗われるような不思議なものですよね。

投稿: もみじママ | 2008年11月 5日 (水) 21:45

もみじママさま、ありがとうございます。

雅楽、私もテレビでしか聴いたことがありませんでした。
宮島の厳島神社で練習を聴かれたのですね。
あのような環境に中で聴くと素晴らしいでしょうね。
楽器が7種類くらいありまして、前の方に座ったので音がわかりました。
雅の音なんですね。
音階があまりなくて。

来月パンフレットを貰ったのに、カレンダーを見ましたら、他の用事で埋まっていました。残念で仕方ありません。
機会があったらいつか聴こうと思うようになりました。

投稿: tona | 2008年11月 5日 (水) 21:54

tonaさん、良かったですね~。
雅楽、私はじっくりと聴いたことはないなぁ~。
以前、東儀さんが今風にアレンジして吹いていたのを聞いたことがありますが、本格的な雅楽は、きっと違うんでしょうね。
結婚式・・連想しちゃいますが・・違うかなぁ~。

tonaさんのお家のバラ、我が家のバラとちょっと似てます。
淡いピンクで、いい香りがします。
でも・・うちのバラは、多分雑種かなぁ・・。
名前が付いてたら・・嬉しいんですけど、植えた本人(母)も全然わからないんですよ。

投稿: 久美子。 | 2008年11月 5日 (水) 22:43

★久美子さま、ありがとうございます。

そうそう、神前結婚式で聞こえてきますね。
あれです。
東儀さんといえば、篤姫で帝の役でしたが雅楽をなさる上に、妙に似合っていましたね。
演奏している楽器を初めて間近に見ることができたのも良かったです。
召している衣装が宮廷風、あるいは源氏物語の世界風で古典の世界に引き込まれました。

このバラ、名前に香が付いていたのと、淡いピンクの色が気に入って買ってきたのですが、日当たりが悪いからでしょうか、花も少なく、今にも消え入りそうなのです。
お母様丹精のバラも似ているのですね。名前がわからないそうですが、久美子さんが命名されてもいいですね。

投稿: tona | 2008年11月 6日 (木) 08:22

これはまたいいご体験をされましたね。
記事の最初の方を拝見した時点では、雅楽は眠っちゃいそう…
と思ったのですが、色々詳しい説明を拝見するうちに俄然興味が
湧いてきました。こうしたことを知った上で声明や雅楽を聴き舞を見ると、ぐっと趣が変わって感じられそうです。
古式ゆかしい衣装にも目を奪われそうですね。
古の時代にタイムスリップしたような気持ちを味わえるのも素適です。

投稿: ポージィ | 2008年11月 6日 (木) 11:49

★ポージィさま、ありがとうございます。

おっしゃるとおりです。
古き日本にも、今でいう音楽もなかったし、お芝居等もなかったときに、仏教と一体化した雅楽と声明、舞、これがとても心躍る余興とでも言えるものだったでしょう。
様々な楽しい音楽、映画、演劇などに浸っているので、雅楽なんて退屈極まりないかなと思っていましたが、その時代の人になりきると、なかなかいいものです。
お坊さんのスタイルは昔も今も全く変わっていないようですが、雅楽の服装は平安貴族、皇族と同じです。
京都の時代祭の藤原の部を見たくなりました。

投稿: tona | 2008年11月 6日 (木) 20:20

声明は
オペラのようなもでしょうか。

仏を讃歌する謡、
浄瑠璃、長唄、民謡の源流に触れてみたいものです。

投稿: YUKI-arch | 2008年11月 7日 (金) 04:50

先日、新作能「夢の浮橋」で声明を聴きました。
浮舟の剃髪場面、素晴らしかったです。
原作者の寂聴が剃髪の時も同じ声明が謡われたんだそうです。
又聴きたいです。

投稿: saheizi-inokori | 2008年11月 7日 (金) 10:38

国分寺サミットなんてあるのですね。
老春の世界にはないものです。
「舞楽法会」「声明と雅楽と舞」
何れも老春の世界にはないものです。
当家、東本願寺でも「南無阿弥陀仏」
が理解できないでいます。
お経聞いてもチンプンカンプンです。
近くにキリスト教会がありますが、
「アーメン」の世界もよう分かりません。
困ったものです。
こんな老春で申し訳ありません。

投稿: 老春 | 2008年11月 7日 (金) 15:36

★YUKI-archさま、ありがとうございます。

声明、確かに仏教音楽のオペラのような気もします。
仏教音楽が謡や浄瑠璃などにどんな順に流れて音楽になっていったかは、私には不勉強でよく分かりませんでしたが、機会があったらYUKI-archさんも触れてみてください。

投稿: tona | 2008年11月 7日 (金) 18:51

★saheizi-inokoriさま、ありがとうございます。

落語だけでなく、能においても源氏の新作能があるのですか。
「夢の浮橋」で声明をお聴きになったのですね。素晴らしかったでしょう。
寂聴さんの剃髪の時に同じ声明とは!
新しい世界に踏み込んだ感じです。
雅楽の楽譜が面白かったです。

投稿: tona | 2008年11月 7日 (金) 18:58

★老春さま、ありがとうございます。

北海道には国分寺はないのですよね。
奈良時代にはまだ北海道は入ってなかったようですから。
声明の内容はお経と同じようで、さらにお経の内容の素晴らしさを謡い上げているそうです。
お経の文字を見つめてもわからないです。
聖書はあらすじを読んだものの、内容を深く理解するまでに到らずにいます。
私は無宗教といえますが、仏教から出た声明の美しさがちょっとわかった段階です。

投稿: tona | 2008年11月 7日 (金) 19:30

 こんばんは。
 国分寺サミットというのがあるのは、初めて知りました。おもしろいですね。
 それにしても、すばらしい演奏会に行かれましたね。
 西洋におけるグレゴリオ聖歌と同様に、声明がアジアや日本の音楽に大きな影響を与えている、という点については、大きな感銘を受けました。
 目から鱗でしたが、考えてみたら、なるほど、もっともなことかもしれません。

 先日、国立博物館で、仮面の特別展を見て、記事にも書きましたが、能以前のお面が中心で、いったいどのように使ったのだろうと思っていたのですが、tonaさんがご覧になった舞などが、正にそれなのかもしれません。

 心の仏像百選、すごそうですね。
 まったく知りませんでした。残念。

投稿: Nora | 2008年11月12日 (水) 00:26

★Noraさま、おはようございます。

ありがとうございます。
私も国分寺に住みながら既に全国の国分寺で何回も催されていたなんて初めて知りました。
グレゴリオ聖歌と声明、、西洋と東洋、音の響きや音階が違っても、何となく似通っているのですね。こんなことを知っただけでも大変有意義でした。
衣装も形こそ違え荘重な感じのものですね。

仮面の特別展が能以前のでしたか。もしかして雅楽の舞かもしれませんね。

「心の仏像」は昼から夜中までNHKハイビジョンで放映していました。これに出かけるので夜の部は録画予約をしてです。投入堂の仏像も入っていました。Noraさんには本当に残念でしたが、再放送があったらお知らせします。

投稿: tona | 2008年11月12日 (水) 08:32

 こんばんは。  
 こちらの記事の中で、紹介されていた、雅楽の公演「御簾のうちそと」に、先日行ってきました。
 とても感銘を受けたので、記事を書き、リンクさせていただきました。
 いつも、魅力的な情報を、ありがとうございます。

投稿: Nora | 2008年12月13日 (土) 21:41

Noraさま

リンクしていただきありがとうございました。
またあの晩の感動を思い起こしたところです。
早速記事を拝見しました。源氏1000年ということで、今年は源氏に関する関西での様々なイベントにくわえて、東京でこのような演奏会が催されてよかったです。
こちらこそありがとうございました。

投稿: tona | 2008年12月14日 (日) 09:02

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