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2008年11月21日 (金)

芝公園界隈

秋の文学散歩その2は、浜松町の芝公園界隈でした。

山手線浜松町を降りて、東京駅に向って右手(東側)に芝離宮(旧芝離宮恩賜庭園)がある。

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江戸最古の大名庭園で回遊式の海水を引き込む構造だった。
中国杭州の西湖の堤を模した西湖の堤が池の真ん中にある。今はビルに囲まれて海は見えない。↓右は海水取り入れ口であった。

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電車を挟んで反対側に芝大神宮(芝神明)がある。天照皇大御神を祀る神社が「神明」さまです。東京十社の1つで関東のお伊勢さまとして崇敬されている。
昔神社のまわりに生姜畑があったので、今でも生姜市が立って、飴などがたくさん売られている。喉にいいらしくひりひりします。生姜市の様子が「広重の錦絵」に描かれている。
ここは「め組の喧嘩」でも有名で三宅島に流された半鐘が節分祭に展示されるそうだ。
50貫もある「力石」は力比べで「金杉の藤吉」が片手で頭上高く上げたと言い伝えられている。↓手水舎は柱が6本ある珍しいものである。

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↓芝大神宮                     ↓力石(50貫)

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増上寺は2代将軍秀忠など6人の将軍、皇女和宮など5人の正室、歴代将軍の子女多数が霊廟に埋葬されている。
家茂と静寛院(和宮)のお二人の名前だけ1つの位牌に仲良く列記されているのが印象的でした。
永井荷風が『霊廟』で感動を覚えたことを書いている。

↓増上寺

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↓増上寺三門                ↓水子地蔵がたくさん

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霊廟の西側には東京タワーがある。昭和33年に333mの総合電波塔として建てられ、地上250mの特別展望台は東京一の眺望を誇る。
タワーの下には南極探検隊で活躍した犬たちの記念像が私たちを迎えてくれる。
なお、タワーのあたりに、北村透谷、志賀直哉、吉井勇らが住んでいた。

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愛宕山と愛宕神社。
海抜45mの愛宕山は明治時代30年の『新撰東京名所図会』で上野、湯島、山王、九段も此処に及ばないと記されるほどの東京第一の眺めだったとか。今はビルの谷底に沈没している。ちなみに京都の愛宕山は海抜1020mである。
86段の階段を上ったところに愛宕神社がある。江戸は火事が多かったので火伏せの神(火産霊命・カグツチ)が祀られている。86段を馬で上ったとされる曲垣平九郎(まがきへいくろう)手折りの梅もある。
山上には桜田烈士愛宕山遺蹟碑(井伊大老暗殺事件の参加者18名)など記念碑がたくさんある。

神社の南にNHK放送博物館がある。大正14年7月12日に本放送がこの地で開始され、昭和14年内幸町の放送会館に移転するまで続いた。その時のアンテナの高さが45mだったということである。  ↓階段とNHK放送博物館        

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この日まわった芝公園の西部の紅葉山には料亭紅葉館があって尾崎紅葉の名前に関係したし、多くの作家が集まったということである。
国木田独歩『欺かざるの記』に出てくる東京勧工場もあった。

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コメント

tonaさん、おはようございます(^-^)
「文学散歩」とか「歴史散策」…という目的は良いですね~♪
江戸として歴史が長いだけあって…たくさん行けそうな処がありますね(^-^)V

愛宕山の近くに叔父の会社があり…時々行っていたというに(^^;
神社に詣でることもなく(;-_-) =3芝辺りも行くことはなく…で(*^m^*)
名前は知っていても…目にすることはない地域でした(^^;有り難うございます…

谷中は「笹の雪」が目的で(^^;一度歩いた事がありましたが…
散策は専ら鎌倉方面へと足が向いていました(^O^)
住んでいても、意志が向かないと行ける処は限られてしまいますね(;-_-) =3反省!
とか書きつつ…今も同じなのですが(^^;時間ができたらゆっくりと回りたいです~♪

投稿: orangepeko | 2008年11月22日 (土) 05:02

おお、こちらでも東京散歩、このあたりも楽しいですね。
浜松町駅から増上寺の方に歩いていくと「秋田屋」という焼き鳥やがありますね。
いつもサラリーマンたちが立ち飲みしています。ここも美味しいですよ。

投稿: saheizi-inokori | 2008年11月22日 (土) 07:11

★orangepekoさん、おはようございます。

東京にはたくさんありますが、小さい頃住んでいた早稲田界隈や谷中などしか歩いていないで今日まで来てしまいました。

愛宕山とNHKと結びついていましたが、それだけでなく、歴史、文学など関係しているので、こんなことですと東京全部もかなり時間がかかりそうです。

「笹の雪」、大昔豆腐料理を食べに参りました。鎌倉は京都へ行きたいと同じくくらい向ってしまう所ですよね。
orangepekoさんのご近所でも歴史的にもいろいろありそうですね。
時間ができるといいですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2008年11月22日 (土) 08:28

★saheizi-inokoriさま、ありがとうございます。

あら、お店はいろいろありましたが、美味しい焼き鳥やさん「秋田屋」、気がつきませんでした。
焼き鳥は吉祥寺の「いせや」や中目黒で食べたのが美味しかったです。
タワーの近くのとうふや屋「うかい」が有名らしいのですが、佐平次さんはいらっしゃったのでしょうね。

投稿: tona | 2008年11月22日 (土) 08:34

東京、なかなか行けないですね。

息子のところへ行ってみたいのですが、来なくていいといいますし、最近では、連絡もありません。

いつか行ってみたいです。

投稿: もみじママ | 2008年11月22日 (土) 19:02

★もみじママさま、ありがとうございます。

是非いらしてください。
行きたい所をしっかり決めておいてくださいね。
芝界隈は息子さんの鎌田から電車で1本、近いのですよ。

お待ちしています。

投稿: tona | 2008年11月22日 (土) 19:39

 こんばんは。
 芝界隈と文学、ちょっと結びつかなかったのですが、意外とゆかりの作家が多いのですね。初めて知りました。
 それにしても、永井荷風という人は、東京中を歩き回ってたんですね。

 芝大神宮は、昔、だらだら祭りというのに行きましたが、ほんとにダラダラしていて特に動きがなかったので、すぐに見るのをやめて、増上寺や東京タワーを見て帰りました。(笑)
 増上寺と東京タワーが並んでいる風景、いいですね。

 このあたりも、都心近くでありながら、なかなか味わい深いところだと思います。

投稿: Nora | 2008年11月22日 (土) 19:49

★Noraさま、ありがとうございます。

こんばんは。
そうですね。永井荷風は下町からずっとですね。
Noraさんはだらだら祭りにいらっしゃったのですか。ここの宮司さんはとても親切で、お迎えの太鼓と送りの太鼓をたたいてくださいました。説明も丁寧ですし、そうそう、だらだら祭りの写真絵葉書までいただきました。皆で生姜飴や砂糖がけなどをたくさん買いましたけれど。
お祭り狭い境内に人がいっぱいですね。
11日間も続くようですが、日本1長いお祭りだそうで、だから「だらだら」とついたのでしょうか?

増上寺と東京タワーが隣り合っていたとは知りませんでした。将軍様たち、タワーからみんなに見つめられているような位置です。
東京はこうした味わい深いところがたくさんあるようで、江戸時代を彷彿とさせてくれますね。

投稿: tona | 2008年11月22日 (土) 20:20

うかい、行ってないですよ。
今度探してみようかな。

投稿: saheizi-inokori | 2008年11月23日 (日) 09:55

一口に散歩と言いっても、
文学や歴史と連動しているところに、
奥行きを感じています。

自分もそういう散歩ができるよう、
修行をつみたいと思います。

投稿: YUKI-arch | 2008年11月23日 (日) 13:08

★saheizi-inokoriさま

「うかい」で検索すると芝のうかいが出てきて東京タワーのそばなのがわかります。
どんな豆腐料理なのでしょうね。

投稿: tona | 2008年11月23日 (日) 19:09

★YUKI-archさま

そうですね。文学と歴史がいつも重なり合っています。
谷中もそうでしたね。
京都や奈良と違って、東京は江戸時代が色濃く出てきて、私もこれからです。
宜しくお願いします。

投稿: tona | 2008年11月23日 (日) 19:20

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