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2008年12月 6日 (土)

『身近な雑草のゆかいな生き方』

今年は百両の実が生って部屋に十両、千両と鉢が並びました。

Photo

Photo_2 千両は外で、こんな風に鳥に全部食べられないように、一部袋を被っている無様な姿です。
お正月に花瓶に飾ります。

『身近な雑草のゆかいな生き方』稲垣栄洋著
図書館でこんな本が目に入りました。

50種類の雑草が取り上げられています。
雑草、山野草、作物、園芸の花などいろいろありますが、直接利用できるものが作物、利用しないものが雑草です。
人が暮らすところに生えるのが雑草で、人の手があまり及ばないところは野草の世界です。
園芸の花や山野草は美しく、雑草には美しくないものもあるという概念があります。
あるいは、雑草はやっかいな、邪魔な、踏まれても蹴られても立ち上がる強いイメージがあります。
可愛がって植えている花は水や肥料をもらい、あるいは虫退治もしてもらい、光が好きなら日の当たる場所へ、嫌いなら日陰へ連れて行ってもらい、花柄を摘んでもらったり、土を変えてもらったりなど手入れをしてもらいます。

やわな花たちと違って、雑草はそんなこともしてもらわなくても、それだけ強く生きる秘密がたくさんあったのです。

色や構造で虫を惹きつける、風に運んでもらう、花を咲かせないで自分で受粉する閉鎖花で種を残すのは序の口。
茎に葉に工夫あり、雨が降らなくても水滴を取り込んでしまう、エネルギーをいかに最小に抑えるかの工夫をしているもの、根茎で縦横無尽に増えるもの、ホテイアオイのように1シーズンに1株が350万株に増えるものなどは一例でまことに恐れ入る雑草であります。

こんなに力を漲らせて懸命に生きている雑草のように、人間も苦難に耐え、頭を使って、心も元気に生きていかなければ恥ずかしい気分にさせられました。

↓ヨウシュヤマゴボウの紅葉がきれいですが、何故か端だけでした。

Photo_4

ホトトギスやカッコウの仲間「ジュウイチ」も仮親に育てさせる托卵習性があるのですね。
テレビでジュウイチの親がオオルリの巣に入って卵の1部を落とし、素早く自分の卵を産むところやっていました。
孵った雛が凄い。同じく孵ったオオルリの雛を全部落として、自分だけオオルリからたくさん餌をもらえるようにさらに工夫をしているのですからあきれてしまいました。
オオルリの親はジュウイチの子が巣立つまでわが子と思い込んで一所懸命です。可哀相やら憎らしいやら、厳しい世界です。

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コメント

1日花のホテイアオイが、あんなに長い間びっしりと植栽地に咲き続けて見られるわけが分かりました。
1株から350万株に、納得と感動です。

投稿: anikobe | 2008年12月 6日 (土) 19:19

★anokobeさま ありがとうございます。

ホテイアオイの群生している見事なお花を見せていただきました。
渾名が「百万ドルの雑草」だそうです。池や水路を覆い尽くすので水の中に光が届かなくなって生物が住めないような死の池にしてしまうそうです。そこで駆除しようとすると億単位の費用がかかるのでついた渾名でした。
ホテイアオイはきれいな水の中では大きくならないで、汚れた水の窒素やリンの吸収力が大きいので水質浄化への利用が試みられているとのことですから、早く増えすぎるのと浄化のバランスがとれるといいですね。

投稿: tona | 2008年12月 6日 (土) 21:26

また一つ勉強させられました。
「雑草」と「野草」の違い、
頷くばかりでした。雑草の生きる
力に毎度感心ばかり。
インターロッキングの狭いところから
生まれてくる生命力は凄いです。「百両・
千両・十両の鉢が並んでいる情景に魅せ
られました。
「百万ドルの雑草」には驚きました。
ヨウシャマゴボウの紅葉も綺麗でした。

投稿: 老春 | 2008年12月 7日 (日) 06:00

草花の生きる知恵を人間にひきつけて感心してしまいますが、考えてみれば人間が彼らの知恵を受け継いでいるのですね。

投稿: saheizi-inokori | 2008年12月 7日 (日) 08:21

★老春さま、ありがとうございます。

雑草と野草の違いは私も漠然としか知りませんでした。納得ですね。
またよく「雑草のように強く生きる」と例えられますが、人間も雑草にはかなわないなあと思うことしきりです。
弱った気持ちのときに雑草に話しかけたくなります。

来年は千両の鉢植えも咲くといいのですが。
4種類並ばせて悦に入ると思います。

メダカに入れたホテイソウもすぐ全面覆って、メガカが窒息しそうでした。


投稿: tona | 2008年12月 7日 (日) 20:10

★saheizi-inokoriさま

草花の生きる知恵にびっくりですが、「ダーウィン来た」などを観て、動物のそれがまたまた驚きです。
そしてその上を行く?人間の知恵はおっしゃるように進化の段階から受け継がれてきているのですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2008年12月 7日 (日) 20:18

十両 百両 千両…なんてあるんですね。
初めて知りました。
やっぱり 実は赤い…でも葉の形が違うような?

ホテイアオイで思い出しましたが
県内のどこだっけかウォーターレタスが異常繁殖して処理に大変だったって。
誰かが捨てたのが増えてしまったようです。
水草って繁殖力旺盛なんですね。

投稿: pochiko | 2008年12月 7日 (日) 22:55

★pochikoさま、ありがとうございます。

十両は別名「薮柑子」、百両は別名「唐橘」です。葉がそれぞれ違っていて、百両はとても細長くて特徴があります。

ウォーターレースもホテイアオイと同じですね。
淀川河川のが有名ですね。川が死んでしまったとか。どんどん上流に這い上がっているそうです。
「百万ドルの雑草」、まさしく処理が成長に追いつかないようですね。恐ろしいことです。無駄遣いは許されるけれども、こういうほうにはお金が出ないのは、お国を始めとしてどこもかしこもですね。


投稿: tona | 2008年12月 8日 (月) 08:29

十両・百両・千両・万両 すべてお揃いですか?いいですね~ 
宝くじが当たるとか、何だかいいことありそうな気がしてきてしまいます(^^)
千両は、一部だけ袋をかけて他は鳥さんに食べてもいいよと
開放していらっしゃるのが、tonaさんのお優しさですね。

作物、雑草、山野草 の区分は、なるほどそういう具合に
分けられているのですね。
作物も元をたどれば雑草であったり山野草であったりしたので
しょうけれど、人の手で改良を加えられ、効率よく食糧などとして
利用できる姿になるのと引き換えに、人に守られないと維持できなく
なってしまったのだなぁと、そんな風にもおもいました。
元になった植物にとって幸せなことだったのか否か?
人にとってはありがたく幸せなことですけれど。

投稿: ポージィ | 2008年12月 8日 (月) 14:27

★ポージィさま

この植木鉢のは全部実を蒔いて育てたものです。今年はまだ千両だけは実がつきませんでした。
背の高い順に並べたり、安い順に並べたりして楽しみます。1番難しいのは百両でした。
芽が出るのに育たないのです。

宝くじはもうすっかりあきらめて買いませんので、当たるはずがないのです。
でもいいことがありそうな感じがしてきました。

作物については、ポージィさんが仰るとおりだそうです。
雑草から作られた、こんなにたくさんの美味しい穀物と野菜をいただいて幸せですね。
この頃、新しい野菜も増えてきて、それがいつの間にか違和感なく食べられるようになるのですものね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2008年12月 8日 (月) 16:59

すごいですね。
十両、百両、千両と、実から育てられたのですか?
私は、苗を頂いたのですが、なくなってしまいました。
外の千両は、大きくなってくれて、お正月飾りにいいでしょうね。

本当に自然というものはうまくできてるものですね。

雑草は強いですね。
それなりの工夫があるのですか。
雑草のように生きたいななんて思ってしまいますが。

投稿: もみじママ | 2008年12月 8日 (月) 23:18

●お正月近し
こういう写真を見ると「お正月までもうすぐかぁ」って思いますね。
あとは葉牡丹が揃えばOKかな?
おっと、その前にクリスマスが…(笑)
毎日のように近くのホームセンターへメールの配達に行きますが、
モミの木(室内に置けるくらいの背丈)に、1万円ほどの値札が!
25日過ぎたら安くなるのかな?(笑)
ちなみに私、自慢じゃありませんが3種類の見分けはまったくできません(汗)

投稿: 讃岐の団塊オヤジ | 2008年12月 9日 (火) 00:30

★もみじママさま、ありがとうございます。

十両と百両は弱いので、実が付いたら、鳥に食べられないように家の中に入れて、実は必ず蒔いて発芽させるようにしているのです。
千両は増えます。毎年お正月に重宝しています。長持ちしますから。

雑草のしたたかさ、凄いです。
私も少ししたたかに生きてみたいですが、なかなかそうはいきません。軟弱ですね。

投稿: tona | 2008年12月 9日 (火) 08:24

★讃岐の団塊オヤジさま

葉牡丹も私が小さい頃からありました。
昔の人がめでたものは伝統として残るくらいですから、心に響くものがありますね。

クリスマスの方がお正月より力を入れるようになったのは何時からでしょうか。
モミの木が1万円ですって!
どなたが買われるのでしょうか。
ケーキも高くなりましたね。家で作るにしても材料費が高くなりました。
行事も工夫を凝らして楽しめばいいですね。

3種類の区別ですか。オヤジさんなら、ご近所を覗けばすぐわかると思います。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2008年12月 9日 (火) 08:30

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