キンバイソウやヤナギラン:甘利山にて
南アルプス前衛の山「甘利山」(1745m)は昨年の入笠山(1955m)と同じような場所・高さの山であり、同じく頂上付近まで車で行けるのでお勧めの山です。亜高山帯の花も咲いています。
7月の下旬にはギンバイソウが見ごろでした。
キンバイソウ(金梅草:キンポウゲ科)の花弁のように見えるのはガク片で、花の中央に線形で立ち上がっているのが見えると思いますがこれが花弁という珍しい花。その花弁より短いのが雄蕊とのこと。
この花弁と雄蕊の長さがまったく逆なのが「シナノキンバイ」だそうです。
↓曇りだったのに数秒姿を見せた富士山 ↓椹池(さわらいけ)
お花畑には
↓ヤナギラン(アカバナ科)名は葉が柳に、花が蘭のように美しいによる。亜高山帯の日当たりのよいところに見かける。
↓クモキリソウ(蜘蛛切草:ラン科)
クモの体は頭胸部と腹部からなる。体を真ん中から横2つに切ると、頭胸部に2ペア(4本)の足がつく。
クモキリソウの上がく片とずい柱をクモの触手と見るとクモの頭胸部に似ているというわけである。サギソウやハクチョウソウほどではないが、似ていて面白い。
↓シュロソウ(ユリ科) 根元に棕櫚の毛のようなものがついているのでこれを棕櫚の見立ててシュロソウと。
↓イケマ(ガガイモ科) アイヌが太い根を矢毒や邪鬼払いの呪法にも使い、カムイ・ケマ(神の脚)といったことからイケマになった。
↓ハナチダケサシ(ユキノシタ科)3回3出複葉 ↓イブキボウフウ(セリ科)
↓カワラマツバ(アカネ科) ↓ミズチドリ(ラン科)
↓ヤマオダマキ(キンポウゲ科) ↓ヤマホタルブクロ(キキョウ科)
↓シモツケソウ(バラ科)草本 ↓シモツケ(バラ科)小低木
↓ハクサンフウロ(フウロソウ科) ↓ウツボグサ(シソ科)
高山帯 :中部山岳では2300~2500m以上、北海道では1500m以上 森林限界より上部
亜高山帯:1700~2500m
山地 :1700m以下
これらの高度をやっと覚えたけれども高山帯にはめったにいけません。
お花も3回くらい見るとさすがに少し覚えてくるものです。
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コメント
平地でしたが今年の八ヶ岳は花が少ないように感じましたが上はそうでもなかった?
投稿: saheizi-inokori | 2009年8月16日 (日) 08:22
★saheizi-inokoriさま
それなりに咲いていましたよ。
時々いらしている先生によりますと、群生していたのが数を減らしているとのこと。そうかと思えば、去年よりわずかに増えているのもあるそうです。
希少価値があるのが年々減っているそうで悲しいことです。温暖化の影響、生態系の変化でしょうか。
投稿: tona | 2009年8月16日 (日) 09:18