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2009年10月23日 (金)

映画『私の中のあなた』

のほほんと暮らしている私にとって、少々ショッキングな悲しい映画でした。
姉ケイトが白血病とわかったとき、両親がその生命を救うために、遺伝子操作によってドナーにぴったりの妹アナを生んだ。
アナは幼い頃からケイトの治療のために何度も過酷な手術を受けてきた。姉の世話もまめまめしくするアナである。ところが11歳のとき突然、腎臓を提供するという姉へのドナーを拒否して、両親に訴訟を起こしたのです。
母サラはケイトのためにアナを生み、ケイトを救うためには何でもする人、動揺しながらも激怒し、裁判で対決しようとする。
アナのこの決断には思いがけない理由があったのです。聞いたところでは、原作の結末は映画と違っていてもっと悲しい。
サラはケイトを助けるためなら、アナがどんなに苦しくても平気。アナの命には別状ないと考えてであろうか。
アナは致命的な病気を持ってないのだから、姉のドナーなしでは生きていかれない体を大事に思う母心か。
この映画で1番上手い!と思ったのはケイトの演技である。白血病で死にゆく心の葛藤と家族への愛を苦しい中に見事に演じきって、その顔が神々しいくらい素晴らしいのである。
私が癌になっときにこんな顔が出来るであろうか?勿論出来ないことはわかりきっている。本当に心打つ映画でした。

シロヨメナ(キク科・シオン属)は今が見頃です

Photo

Photo_2

Photo_3 今日のティータイムは
イギリス土産のショートブレッドとレモンジンジャーのハーブティーで

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コメント

この映画、絶対観たいと思っていました。
まだ観ていませんが。

tonaさんと同じ感想を持つのか、違う所に関心が向くのか
映画を見る楽しみが一つ増えました。

投稿: もみじ | 2009年10月24日 (土) 07:46

★もみじさま

新聞で紹介されたとき私もすぐ観たいと思いました。
やっぱり観て良かったです。
結末を考えようとしましたが、まるっきり想像がつきませんでした。
涙で目がうるんでしまいます。
ご覧になったら感想をお聞かせ下さいね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2009年10月24日 (土) 18:35

映画評を読んで見たいな~って思ってたのですが、tonaさんの感想を読むと絶対見たくなりました。
でも多分、映画館じゃなくビデオ化、もしくはWOWOWで放送されるのを見る事になると思いますが。。。
キャストの中で誰に感情移入するかで感想は変わってくるかもしれませんね。

投稿: ちょびママ | 2009年10月25日 (日) 02:37

★ちょびママさま、ありがとうございます。

ちょびママさんも映画評で見たいと思われたのですね。
私もそうでした。映画館にしげく通うことはなく、殆ど2,3年後、WOWOWで放映されるのを見ています。
ところが見たいと思う頃の題名まで忘れてしまうので困ったものです。
この映画ではサラの気持ちに1番共感できたら、一層深く映画を見たことになるように思われます。人道的という言葉も重ね合わせられなくて深く考察できない私です。

投稿: tona | 2009年10月25日 (日) 08:38

映画を見ていませんから,間違っているかも知れません。
姉のためだけに生きているアナは自己の存在理由を確かめたかったのでしょうか。

全く違う母親像ですが,韓国映画の「母なる使証明」をみたいと思っています。

投稿: gaki | 2009年10月25日 (日) 20:32

私は年をとったせいか、ショッキングな映画というのは、
見れなくなりました。結末がどのようになるのか
分かりませんが、最初の部分のお話を聞いただけで
もう駄目です。自分でも弱くなったな、と思います。
もっとも、最近は映画館に足を運ぶことがなくなり
ましたけれど。
tonaさんが、いろんなジャンルに興味をもたれ
行動的な日々を送っておられるのには、本当に頭が下がりますし、
尊敬します。

投稿: 茂彦 | 2009年10月25日 (日) 20:54

難しい問題ですね。
姉の為に妹を産む。
それを知った妹は複雑な気持ちだったでしょうね。
自分は姉の為に生かされている…親に対する愛情をも疑いを抱きますよね。
姉も妹に対しての負い目や…姉を助けたい両親の気持ち。
だからと言って、妹に愛情がないわけでもなく…。
もしも自分の問題だったらって、かなり考えさせられました。

投稿: pochiko | 2009年10月26日 (月) 00:02

★gakiさま

11歳の女の子なら自分の存在をいろいろ考えたと思います。訴訟まで起こしたのは思いもかけなかった理由があったのでした。

韓国映画「母なる証明」を検索してみました。ヒューマンミステリーということで、結末はこうかなあと思ったりします。観てみたいですね。
「チャングム」にはものすごく感激した私ですが、その後観たいと思いつつ他に気を奪われている現状です。ありがとうございました。

投稿: tona | 2009年10月26日 (月) 09:11

★茂彦さま

優しい茂彦さんならそうお考えになるでしょうね。
同じ人間ながら、私たち日本人と西欧人の考え方はかなり違う部分がありますが、子供への愛は何処も同じですね。ただその行動力は個人差です。私は母サラのこんな勇気ある行動はとれないです。
茂彦さんたちブログの方たちと出会ってから、人生を大切にしていくことを学びました。本当にお陰様なのです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2009年10月26日 (月) 09:20

★pochikoさま

pochikoさんがすべてをおっしゃって下さいました。
自分だったらまず遺伝子操作でできるといっても妹を産む決断ができるかどうか、考がえてしまいました。その子の犠牲が痛ましいですから。でも母は強しで産むのでしょうね。
pochikoさんの言われるような姉、妹の気持ちは当然あるでしょうが、この映画ではそれ以上の深い意味合いがあって、感動ものです。
しかし母の思いは一途です。姉のケイト寄りとも受けとれてしまいます。そこを理解するのが観る私たちの力量かな。いや~、本当に難しい問題です。ありがとうございました。

投稿: tona | 2009年10月26日 (月) 09:33

「私の中のあなた」どういう映画か、簡単なストーリーを読んだとき、
見てみたいような見たくないような、複雑な気持ちになりました。
見たくないような、の部分は、テーマがとても重く感じられたから。
悲しくも心温まる結末なのか、ひたすら悲しい結末なのか、わからなくて
ひたすら悲しいのは耐え難いと…
でも、tonaさんの記事を拝見して、やっぱり見てみたいというほうに
傾いています。実際に見られるのはいつのことになるか分かりませんが、
それまで覚えておきたいです。
 
病を経て死に至ることもあることは、決して負けることじゃない。
家族愛だけでなく死生観についても考えさせられそうですね。

投稿: ポージィ | 2009年10月26日 (月) 19:11

★ポージィさま

本当に重いテーマですね。
一瞬躊躇したくなるような内容の話です。
目的あって産んだ可愛い子供に辛い手術を数々させること自体に、私は母親が心を鬼にしてやっていることではないと首を傾けたことは否めません。
腎臓を提供すれば、絶対に白血病が完全に治るものか、まだまだ悪くなるたびに提供し続けていかねばならないのか、その点が分からないのですが、母はケイトが治ることに次女の提供を力づくでも望んでいるのです。
ついつい11歳の女の子も不憫になって、お母さんのやり方が凄すぎると思ったり複雑な気持ちで見ました。
ガンで死に逝く死生観、本当に考えさせられます。1つ1つ考えて身についていけばいいと思います。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2009年10月26日 (月) 20:26

気にはなってる映画、どうしようかなあ。

投稿: saheizi | 2009年10月27日 (火) 10:47

★saheiziさま、ありがとうございます。

もしご覧になるのでしたら、父親とか長男、弁護士など男性の思いを見ていただけたら嬉しいです。女性の方ばかり気を取られていました。

投稿: tona | 2009年10月27日 (火) 12:28

tonaさん、おはようございます。寒くなりましたね…
この処…纏め読みでごめんなさいねm(_ _)m
この映画…見たいような、見たくないような(>_<)…原作でも読みましょうか(*^m^*)

この母親像は哀しいですね…(;-_-) =3 …これも母性本能(・・?)

先日海に出かけた時…見たお花も「ユウゼンギク」なのか「ヨメナ」なのか(^^;
葉の変化も大きく…「シオン属」は難しいですね(*^m^*)

投稿: orangepeko | 2009年10月29日 (木) 08:26

★orangepekoさん おはようございます。

原作を読もうと思われるのは頭脳がお元気な証拠です。私はいつも映画を観て、原作は読みません。無精ですね。
本当にこのお母さん凄いです。
ケイトが毛のなくなった頭に悲しみ、自棄自暴になっていると自分まで髪を剃ってしまって街を歩いてしまうのです。そこまで普通できないでしょう。

ユウガギクの頭花は直径2.5cm、ヨメナは3cmと書いてありますが、とても私にはこれでも区別ができません。難しいですね。
コメントありがとうございました。

投稿: tona | 2009年10月29日 (木) 08:41

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