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2009年10月20日 (火)

渡辺怜子著『レオナルド・ダ・ヴィンチの食卓』から

天才レオナルド・ダ・ヴィンチがどんな食卓を囲んでいたのか、心躍らせてページをめくったが、弟子に買いにやらせた食品がいくつか出ていたにとどまり、ちょっとがっかりです。これもレオナルドの手記の内容によるものです。
ところが手記によれば、

彼が52~3歳頃、116冊以上の本を所有していました。レオナルドの読書量は300人の著者と400冊の書物にのぼるという。
印刷技術があまり発達していなかったし、紙も貴重な時代にこれだけの本を所持することはかなり読書家であったようです。
その蔵書リストの中の古書が日本の大学その他に、現在20冊もあるという。なかなか興味深いことです。

①『サレルノ学派の養生訓』
②『佳き生活と健康』
をレオナルドが読んでいました。

①『サレルノ学派の養生訓』は
 <もし病気にかからず、健康でいたいなら、
  悩み、心配事を抱え込まないこと 
  怒りに身をまかせて激怒してはいけない
  適度に飲み食べること
  昼食後は立ち上がって散歩をすること
  午後の睡眠は避けること
  排尿を我慢しないこと
  肛門を無理に閉めるな>
とこんな調子で始まっています。
<あなたに医者がいないならば、医者はこの三つである。
 頭を爽快にしている
 休息
 正しい食生活>
そして食べ物についても多く言及しています。

②『佳き生活と健康』
 運動、睡眠、食品、料理など現在でも同じと思われることがたくさん書いてあります。

500年前も今と同じような健康法が編み出され、本になっていることにも驚きます。あまり進歩していないというか。
貧しい人は読めなかったし、恩恵にも与らなかったでしょう。しかし医学が発達していなかった当時としては長生きの、67歳まで生きたレオナルドはもしかしてこの養生訓や健康法を実践したのではなかろうか。
医学がこんなにも発達した今、山本病院の院長のような医者にだまされないように、そしてごまんとある健康法も適切に選択して元気に生きたいものです。
さはさりながら、計ることが出来ないのが人間の体、病を受け入れ、治療し、そして負けておさらば。苦しみ、葛藤するも、殆どの人が通る道ゆえ、受け入れ静かに逝きたいものです。
読書感想が変になってしまうのもtonaの常、お許しください。

(この本から)中世の饗宴の絵画に、床に犬が何匹もいる絵があるらしい。
見たことがあるような気がするのですが、具体的には思い出せません。ご存知の方がおられたら教えてほしいです。
饗宴の場の床に何故犬がいるのか?
これは日本の大名家や、西洋の王家などで見られるお毒見役と同じで、犬がその役目を果たしていたそうなのです。

Photo_2  大阪名物「たこべえ三兄弟」
さすがたこ焼きが有名な大阪らしいたこ焼き味のせんべい、食べ始めると止まらない。
秘伝ソース味、マヨネーズ味、だししょうゆ味

ユーフォルビア・ダイヤモンド・フロスト(トウダイグサ科 ユーフォルビア属)
最近見かけるメキシコ原産の新しいタイプのユーフォルビア。
花は1年中咲いていて、寒さに弱いので冬は室内に入れる。

Photo_3

Photo_5 

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コメント

レオナルド・ダヴィンチが500年前に読んでいたという
養生訓と、生活と健康の本の内容。tonaさんも書いていらっしゃるように
現在あれこれ言われていることと驚くほど共通点が多くて、
ちょっと驚きでした。人の体は500年じゃそれほど変わっても
いないのですね。それに、ついつい怠けたくなったり、貪欲に食べたり
してしまう、という性向も変わらないんだなぁと可笑しいやら悲しいやら。
自分自身も含めてですが。

ユーフォルビア・ダイヤモンドフロスト、tonaさんが育てて
いらっしゃるものですか?すてきです。
ダイヤモンドフロストとは言いえて妙。綺麗な名前を付けて
もらえて幸せですね。

投稿: ポージィ | 2009年10月21日 (水) 10:39

印刷やネットの発達で読書量だけはダヴィンチをしのげます。質はともかく^^。

投稿: saheizi | 2009年10月21日 (水) 11:34

★ポージィさま 

本当に500年の月日を隔てても体だけでなく、健康を維持することに関しても考え方など殆ど変わってないのですね。
ましてや哲学的、心理学的にも人間の考えることは何ら進歩が伺えません。
全然利口ではない自分を嘆かわしく思ったことでした。
科学や医学の発達で恩恵を被った幸せ(?)な私たちが現在に鎮座しているのですね。

ユーフォルビア・ダイヤモンド・フロストですが、よその家のなのです。この頃新しいお花を何も購入しなくなりました。よその家ので楽しませていただいてます。
素敵な名前のこのお花、あちらこちらで見られるようになるのでしょうか。

亜麻が元気に発芽して伸びてきました。ありがとうございました。

投稿: tona | 2009年10月21日 (水) 13:45

★saheiziさま 
レオナルドは教育を受けてなかったので、後年ラテン語など独学でマスターして、いろいろな書物を読んだようです。
saheiziさんの読書量は飛びぬけて多いですね。おまけに早いし、内容をきちんと把握してまとめ上げていらっしゃる。ほとんどsaheiziさんの書かれたことで、もう読んだ気になっています。本当にありがとうございます。

投稿: tona | 2009年10月21日 (水) 13:53

『サレルノ学派の養生訓』を読んで、なるほどと頷かされました。
500年も前から、こうした健康に必要な事を説いていたのですね。
医者にかかることのないように…昔は医者も少なかったと思いますので
なるべく病気にならないようにとの事だったのでしょう。
先人の知恵ですね~

大阪名物「たこべえ三兄弟」なんてあるんですね^^
ちょっと食べてみたいです。

投稿: pochiko | 2009年10月21日 (水) 23:38

★pochikoさま ありがとうございます。

500年も前から健康法が立派な本になって説かれていたとは驚きました。
その通りですね。医学が発達していなかったとき、健康法を守ることと、植物など採取して薬とすることしか体を守る方法はなかったですからね。
あとは延命なしですから自然に死んでいくことです。私の祖父母も皆畳の上で逝きました。

たこべえ三兄弟は「かっぱえびせん」などと違って一枚一枚袋に入っているので、馬鹿食いはできませんのでちょうどいいです。
今日も秋晴れ、快晴ですね!

投稿: tona | 2009年10月22日 (木) 08:49

何百年経とうとも、人間が健康な生活を送るためには、今と変わらない生き方についての
「養生訓」所謂祖先伝来受け継がれた教えがあったわけですね。

世教訓の中には最もと思われることもあるが、「肛門を無理に閉めるな」とはどんなことを意味してるのでしょう?

野生に生きる動物達は、誰に教えてもらうわけでもなく、生まれながらにして持ちえた免疫と、自然から得る薬効によって、身の健康と、生きるすべを会得している。
ジャングルに住む原住民も同じ。

今頃のペットはあまりにも人工的な薬効に頼りすぎている感がある。人間がそうさしている。そう言う我輩も同じではあるが・・・
放っておいたら、少々の傷は治ったこともあった。

今やサプリメント業界は1兆円産業にまで成長した。
すべてがそういうわけではないが、誇大広告や中身の虚偽、詐欺まがいのものまでもある。治るどろか、重大な副作用まで出た例もある。
何でも簡単に得ようとする人間どものニーズがそうさしている。
要するに人間は、自然の食品を口からバランスよく食べれば一応の健康的な生活は送れるはずである。
サプリメントは殆ど飲まない我輩の意見である。

とか言う我輩も今年になって、やや血圧が高めになった。動脈硬化も昨年に較べて進んでいると言われた。食生活には更に気をつけようと思っています。


投稿: 夢閑人 | 2009年10月23日 (金) 11:38

★夢閑人さま

養生訓は500年前どころか、たとえばローマ時代にもあったのでしょう。
今と全く変わらない内容ですが、「肛門を無理に閉めるな」は何だかわかりませんね。
健康とどう関係があるのでしょう?

野生の動物も感動的ですね。我々人間みたいに医者はなくとも自然治癒、あるいは薬になる植物などわかっているのです。そうですね、原住民も。
動物園の動物たちも獣医さんがついているし、ペットたちも人間と同じような病気に悩まされていますが、飼っていたら絶対に治療を受けて楽にしてやりたいですよね。

サプリメントは怖いです。私は以前ビタミンEをもらったので飲んだらすぐ顔に湿疹ができてすぐ捨てました。食べ物から微量に摂れば良いのに、薬などで摂ろうとする横着はだめなんですね。
ちゃんと食べ物から摂るように努力はして、それでも具合が悪くなってきたら、寿命と考えるようにしていかなくては。薬の大量摂取はなるべくしたくないですね。
薬を飲んでも飲まなくても同じとか、薬をやめたらかえって良くなったという方もいます。
私もどんなに説得力ある広告でも信用していません。

夢閑人さんは血圧高めと動脈硬化ですか。運動をしても避けられないのでしょうね。
最低限お食事に気をつけることと、動くことでしょうか。私も気をつけたいと思います。
どうもありがとうございました。

投稿: tona | 2009年10月23日 (金) 19:26

 こんにちは。
 どうも寒いと思ったら、東京でも木枯らし1号が吹いたそうですね。

 食卓に犬がいる絵、1枚知っているので、下のわたしの名前のところに貼り付けておきます。(「何匹も」ではないので、本に出ているのとはちがうかもしれません)
 これは、中世やルネッサンスのCDジャケットによく使われる有名な画集で、なんと、本なのです。
 tonaさんがお書きになったように、健康法など共通した部分はあったとしても、これらの絵を見ると、ナイフでざくざく肉を刺してそのまま食べるなど、現代からすると、明らかに妙な部分がたくさんあって、おもしろいです。
 リンクしたページから、ほかのページの絵も見られますので、お時間のあるときにでも、ぜひごらんになってみてください。

投稿: Nora | 2009年11月 3日 (火) 15:43

★Noraさま、こんにちは。

寒かったですね。木枯らし1号だったのですね。

「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」
以前テレビの特集で観たり、フランス紀行の番組で観たりしたことがあります。
この絵も見たことがありました。
犬がいますね。しかも王族・貴族の食卓風景です。
どうもありがとうございました。

話はずれてしまいますが、中世以後もヨーロッパにおける食卓は手づかみだったとか。カトリーヌ・ド・メディシスがイタリアからナイフ・フォークを持ち込んで今のスタイルが確立したなど、食卓に関しても面白い記述がたくさんありますね。

他の絵もゆっくり見させていただきます。
またよろしくお願いいたします。


投稿: tona | 2009年11月 3日 (火) 16:56

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