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2009年11月20日 (金)

世界遺産「姫路城」と飛鳥・白鳳時代の奈良の旅(2)當麻寺

「當麻寺」奈良県のやや北側の大阪と境を接する二上山の麓にある寺院。真言宗、浄土宗併立

推古20年(612)に聖徳太子の弟、麻呂子親王によって創建され、孫が「當麻氏」と称したことから寺号です。
日本最古の梵鐘や天平時代の東西両三重塔や中将姫ゆかりの蓮糸大曼荼羅で知られます。

↓仁王門と仁王様

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↓日本最古白鳳時代の国宝の梵鐘です

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奈良時代になると伽藍に二基の塔を配するようになるが、それが二基とも創建当時から現存しているのはここだけ。
↓東塔                      ↓西塔

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↓本堂(曼荼羅堂:国宝) この中に国宝の當麻曼荼羅がある

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當麻寺に塔頭が11もあります。実は塔頭の意味を今回初めて知ったのです。
寺院の敷地内にある、高僧が引退後に住した子院のことで、東大寺には18院、大徳寺には20院余りというふうに大きなお寺にはたくさん存在します。

[塔頭奥院] 浄土宗総本山知恩院の「奥の院」として建立された寺院。阿弥陀仏石像がある浄土庭園が素晴らしい。
↓左・阿弥陀堂 右・本堂

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↓奥院より両塔を望む

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↓楼門内側 ↓カタツムリがあちこちにいます。近所に見かけないので嬉しい。

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↓浄土庭園と桜

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[塔頭中之坊] 高野山真言宗別格本山、山内の筆頭寺院。役行者が道場として開いた。
↓本堂(中将姫剃髪堂)

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↓大和三大名園の香藕園(こうぐうえん)は大和屈指の名園

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奈良の友人が、中之坊貫主が書かれた「お腹いっぱい 幸せいっぱい」の一文を送ってくださった。
ご住職は幼くして両親を亡くし、父親の実家に居候となるも食べ物を与えられずひもじい日々を過ごしました。
10歳のときにこのお寺に連れてこられ、厳しい奉公でも、人並みに食事を頂けて、それだけで幸せで、奉公も何も苦労でなかったそうです。
そして師匠の跡を継ぎ住職になられたそうです。このお寺は格式の高いお寺である反面、檀家様もなく収入が不安定な寺だそうです。しかし、「この本尊様を拝んでいれば、必要なものはどこからか与えて下さる」というのが亡き師匠の教えとか。
食べられて当たり前で感謝を忘れ、自分で必死に餌を求める動物たちのことなんかも頭によぎり、自分を見つめるお寺でありました。
ご住職さんの姿は見えなかったけれども、こんな方がお寺を守っているのだと思いながら庭を鑑賞しました。

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1118 きんぴらかりんとう きんぴらの色(写真の色が悪いです)をしていて、最初齧ると、ぴりりと辛くきんぴらごぼうの味がし、そのあとかりんとう本来の味となる。面白いお菓子が次々登場します。

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コメント

長~い歴史があって境内のとても広そ~うなお寺ですね。
浄土宗と真言宗が併立というのも面白いなぁと思いました。
私の実家が浄土宗で夫の実家が真言宗ということもあって
より面白く感じたのかも。

お庭も素適ですね。これだけのお庭や建物等を不安定な収入で
維持管理していくのはさぞかし大変でしょうね。
けれど、篤い信仰心が支えているといいますか、物欲について
また考えさせられました。でも、う~~ひもじさに耐える自信はゼロです。

あっ!「きんぴらかりんとう」以前食べたことがあります。
美味しいですね(^^)

投稿: ポージィ | 2009年11月20日 (金) 16:38

★ポージィさま、こんばんは。

まあ、浄土宗と真言宗ですか。法然と空海ですね。
1つの寺院でどうして併立なのでしょう。珍しいことなのでしょうか。面白いですね。

大和三大庭園だそうで、落ち着いた庭です。
千両の群落が見事でした。
何処のお寺も建物と庭の維持費は大変でしょうね。ご住職は現在、息子さんの副住職やお孫さんととても幸せな日々だそうです。受付に出てきた方はお嫁さんかもしれません。

ポージィさんはすでに「きんぴらかりんとう」を召し上がってらっしゃるのですね。
途中でやめるのが大変です。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2009年11月20日 (金) 20:15

2年と半年前に行ったお寺、かなり忘れていたのを思い出しました。
自分のブログをみたらなぜかそこだけ消えていました。どういうわけだろう。

投稿: 佐平次 | 2009年11月21日 (土) 10:05

當麻寺の山門から入山されて、広い境内をとても丁寧にご覧になるtonaさんの紀行文、画像と共に楽しみながら拝見しました。

桜がこんなに満開になっていたのですね。
私が行った時にはちらほらだったので、遠目には分からないくらいでしたのに、紅葉も進んで、いい時期の當麻寺でしたね。

中の坊のご住職のお話、心に深く刻まれました。

義父も、小学校を上がってすぐ、両親をなくして唐招提寺に預けられそこで、いろんな苦労をした話を聴いていますので、ふとその義父のことを思い出しました。

ありがとうございました。

投稿: anikobe | 2009年11月21日 (土) 10:29

★佐平次さま、ありがとうございます。

ふと2年半前何をしていたか、考えましたが、何一つ印象に残ったこともなく思い出させません。
ブログで書いたところなら少しは覚えているかもしれませんが、佐平次さん、どうしちゃったのでしょう。
写真の1枚も残ってないのですね。不思議に思ってしまいますよね。

投稿: tona | 2009年11月21日 (土) 16:12

★anikobeさま

三重塔の写真と奥院のデジブックを何度も見させていただきありがとうございました。
お陰様で、奥院は本当に印象深いお寺になりました。
まんだら堂に置き忘れたリュックもこちらの奥院の受付の女性から住所などを書くように言われて、結局この方が送ってくださったようで、その親切が身に沁み、このことと相俟ってよけい忘れられません。
紅葉と桜の満開が同時とは素晴らしいお庭ですね。

義父さんのお話そっくりでね。水上勉さんもそうですし、お寺の修行も相当に大変のようです。中之坊もしっかり頭に焼き付けられました。
本当にお世話になり、ありがとうございました。

投稿: tona | 2009年11月21日 (土) 16:38

「お腹いっぱい 幸せいっぱい」…ホントですね。
満腹の時に怒ってる人や泣いてる人って、あまり見かけません。
空腹だと、考える事がマイナス思考になってしまいます。
お腹がすくと気持ちも荒みそうです。

きんぴらのかりんとう、こちらにも「ごぼうのかりんとう」がありますが、同じものの様ですね。
以前から気になっていたんですけど、勇気(笑)がなくて食べた事なかったです^^;
でもtonaさんの記事を見て食べてみたくなりました^^

投稿: pochiko | 2009年11月21日 (土) 23:25

★pochikoさま、ありがとうございます。

今まで1度もお金がなくて、あるいは食べ物がなくて食べられなかったことはありませんでした。
飢えの苦しみを体験した人こそ、お腹がいっぱいであれば、他の苦しみは意に介さないほど幸せなことなんですね。
お腹はいっぱいなのにちょっとしたトラブルでも不幸せに感じてしまうこと、現代わがまま病と自分を叱責しております。

このかりんとう、病みつきになりますよ。
食べ始めると止まらなくなります。
是非試してみてください。

投稿: tona | 2009年11月22日 (日) 08:42

折口信夫の「死者の書」が當麻寺伝説を書いているのだそうです。私はそれを映画化したものを直前に岩波ホールでみていったのです。
宮沢りえなどが声で出てくる人形劇、そのことをどこかに書いていたはずなのになあ^^。

投稿: 佐平次 | 2009年11月23日 (月) 09:42

★佐平次さま

TBありがとうございました。
石光寺にも中将姫伝説(蓮糸を染め、その糸を掛けた枝垂れ桜)があったのですか!
當麻寺から近いのに時間がとれなくて残念に思っていたお寺です。
でも佐平次さんのお陰で映画、「死者の書」のことまで拝見出来てとても参考になりました。
姫が織り上げた曼荼羅を當麻寺の方で見られたのですから。
写真がどこかへいってしまったのですね。

投稿: tona | 2009年11月23日 (月) 22:03

tonaさん、こんばんは*^・^*
ご住職さまのお話に、心が留まりました。
ご住職さまらしいご立派な方ですね。
亡き師匠の教えも素晴らしいです。
このような方たちに守っていただいているお寺は有難いなぁと思いました。

投稿: むーさん | 2009年11月24日 (火) 23:17

★むーさんさま、ありがとうございます。

退院おめでとうございます。まだまだご養生されなければならない忍耐の日々でしょうね。起き上がってパソコンに向かわれるようになられたこと、本当に良かった。安心しました。
入院が初めてでしたらたくさん悟ったことがおありだったでしょうね。ともかくお大事にされてください。この場で申し訳けございません。
このご住職さまは松村實秀様です。これが与えられたらどんな苦しみも耐えられるの1つに空腹があるのですね。
むーさんさんの痛みもそうだったと思いますが、私の経験では高校のとき盲腸の手術で、すごく痛かったので、勉強をした方が楽と思って、その後一所懸命勉強した記憶があります。一時の激痛でさえこんな具合でした。
「中之坊」のこんなお話を知っていると実に味わい深いお寺であります。

投稿: tona | 2009年11月25日 (水) 08:55

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先週映画「死者の書」を観たのだ。その舞台が當麻寺と二上山。今回の旅で来るつもりもなく映画を観たのだけれど、吉野に来て見たら意外に近いので二日目はこちらへ。 まず中将姫(映画では藤原南家郎女、宮沢りえが声を)が蓮の糸を染めたという井戸や糸をかけた枝垂れ桜がある石光寺へ。牡丹が有名。花の寺として小さいけれど尽きぬ情緒がある。 下・左 与謝野晶子の碑 初春の當麻の寺へ文かけば 奈良の都に住むこゝちする 右 ミツマタ  左・上の遠くに見えるのが二上山の雄岳。写真に写ってい... [続きを読む]

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