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2010年2月11日 (木)

『宝島』のスティーヴンスンと『山月記』の中島敦

高校の教科書にあった覚えのある『山月記』の作者の中島敦が、『宝島』を書いたスティーヴンスンの日記を元にして『光と風と夢』を書き芥川賞候補にまでなった。
原文は120年前、スティーヴンスンがサモアで書いたものである。

スティーヴンスンは『ジーキル博士とハイド氏』も書いた小説家で弁護士でもあった人だ。
スコットランド生まれで、フランスやアメリカで生活したが、体が弱かったので後に南太平洋のサモアに行き、ここで44歳という若さで亡くなって、遺体が山頂に埋められ、家は博物館になっている。
『宝島』はまだ何も冒険してない頃想像で書かれた。島では「物語る人」という尊称を与えられて村長になり、その最期は村人たちの熱い涙と賛美歌と花に包まれたそうだ。

中島敦もスティーヴンスン同様、肺を病んでいたが、その冒険的生き方、文学的考え方に共鳴して日記を訳して『光と風と夢』を書いたというのである。パラオに転属になり、帰国後風邪を引き、肺結核で33歳で亡くなった。

スティーヴンスンの人生はその作品と同じくらいに面白いそうで、彼に関する書物は200冊以上もあるというのである。以上を小冊子「楽しいわが家」で、よしだみどり氏から知りました。
この二人の意外なつながりが興味深い記事でしたが、スティーヴンスンがサモアで一生を終えたとは!、思いがけないことでした。

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風土果 桃林堂の「五智果」ー蓮根、蕗、洋ナシ、レモンの皮、イチジク
本社は大阪八尾にあり、上野の芸大のそばに上野店がある。1/23に日経新聞で取り上げられた。
果物の他、人参、牛蒡、椎茸、蓮根、蕗などの野菜の砂糖漬けでザボン漬けのような味。とても上品な味。Photo

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コメント

「光と風と夢」、読んだことはありそうですが内容をすっかり忘れています。
中島の原稿を世田谷文学館でみて伸びやかなのに驚きました。

投稿: 佐平次 | 2010年2月11日 (木) 09:48

★佐平次さま

世田谷文学館は以前に行きましたが、中島敦の原稿があるのですね。
文学全集の中に中島敦がないようなので、「光と風と夢」を図書館に予約しました。
はて、どんなサモアの風景が出てくるのでしょう。

投稿: tona | 2010年2月11日 (木) 10:06

中島敦の「光と風と夢」は全く知りませんでしたが、スティーブンソンの
「宝島」は、世界少年少女文学全集の中で読んだはず…「ジーキル氏とハイド氏」は
中学か高校のときに読んだはず。
宝島の方はドキドキしながら読んだはずなのに、もうごくごく微かな記憶しか
残っていません。ジキル氏とハイド氏もほとんど忘れてしまって(^^;)
いえ、忘れたというそのことよりも、この二つの作品が同じ作者の手に
よるものだということを、今の今まで知らなかったことにショックを
受けてます。はぁ~そうだったんですね。びっくりです。tonaさんには
私のうっかり度と無知さ加減にびっくりされてしまいそうですが(笑)

山月記の中島敦がこのスティーブンソンのサモアでの生活・生き方に心引かれ、
その日記を素に小説を書いたというのも興味深いことですね。

投稿: ポージィ | 2010年2月11日 (木) 11:33

★ポージィさま

ゴーギャンのタヒチではありませんが、スティーヴンスンが、あの「サモア島の歌」のサモアに住んでいたとは驚きました。
♪青い青い海だよ 雲のない空だよ
 サモアの島 常夏だよ…♪
で始まる歌ですが、常夏だそうで、結核などの病にいいそうですね。
中島敦も結核でしたので、暖かいパラオに転属になって、その境遇が引きつけられた1つのようです。
宝島は海賊も出てきて面白かったですね。
「ジキル博士とハイド氏」を読まれたのですか。私は映画でごまかしました。この頃ますます、映画になったのは本を読まないです。

うっかりとか無知とかおっしゃっていますが、とんでもありませんよ。私こそ常識に欠けていて、暮らした時間が長いのに知らなくて、恥ずかしいほどの思いを何度もしています。
開き直って図々しくさえあるこの頃、可愛くないです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年2月11日 (木) 15:47

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