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2010年3月23日 (火)

ヒサカキの匂い・臭い

我が家にもジンチョウゲが咲くこの頃、歩いているとどこからか漂ってくる匂い、人によっては臭い。
ニオイの主は「ヒサカキ」(ツバキ科)です。神棚に供える榊に似て小さいから姫榊という。
20年以上前に住んでいた北九州で教えられた名前とニオイ、人によっては、これが臭ってくると耐え難い季節という。ある人はノスタルジックな匂いという。
かく言う私は好きなんです。今年は何故か匂いが強いように感じられます。匂ってくると北九州の素敵な友人と自然が思い起こされるからです。
玄界灘の美味しい魚(イカナゴや下関のフグ)、山が迫り坂の多い街、蛍の飛ぶ田んぼ、知的な人々と出会いで、もし親戚がいたら永住したいほどでした。

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Photo_5 先日の岡本民家園に隣り合って、静嘉堂文庫美術館があります。
岩崎弥之助・小弥太父子が収集した国宝7点を含む6500点の東洋古美術品収蔵の美術館です。
この岩崎弥之助が、「竜馬伝」の語り手で凄まじい人物として登場している岩崎弥太郎の弟です。
どん底の貧しさから這い上がった兄弟。三菱財閥を築いた彼らがその巨万の富で収集した美術品には驚かされます。テレビで香川照之演ずる弥太郎の家の汚さ、貧しさ、ことにこのドラマではいやな性格の人物として描かれているのも印象的で、とてもこの美術館に関係するとは思えません。

今回展示された国宝の「曜変天目」を見ました。中国の宋の時代に造られた曜変天目茶碗は世界に3つしかないそうで、全部日本の国宝で、大阪、京都そしてこの美術館に存在します。
天目とは黒い釉がかかった焼き物で、ここのは「稲葉天目」という。曜変とは内部の漆黒の釉面に斑紋が一面に現われその周りが瑠璃色に美しい光彩を放っているもので、言うに言われない美しいものでした。

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コメント

匂いと思い出、ありますね。
私は雨の匂い、とくに土にふったときの匂いが子どもの頃を思い出させます。

投稿: 佐平次 | 2010年3月24日 (水) 08:38

★佐平次さま

そうですか。わかるような気がします。
都会の真ん中では味わえない匂いですね。
自然豊かな地では特に。
子どもながらに五感にいろいろ焼き付けて、それが思い出となって蘇ってくるのも悪いことではありません。

投稿: tona | 2010年3月24日 (水) 08:55

 
ヒサカキ、やっぱり咲き始めているのですね。昨日の夕方、雨戸を閉めようと
窓を開けたらホワッと匂ったのです。わが家の近くには…といっても
少し離れてはいるのですが、ヒサカキがたくさん植えられているので、
花の時期にはどこからともなく香ってきます。
そうですか、tonaさんにとっては思い出と密接に結びついた懐かしい
お好きな匂いなのですね。私にとっては苦手系です。
ここへ越してきた最初の頃は香りの正体が分からなくて、近くの農家の
方たちがいっせいに農薬でも撒いているのかしらなどと思ったものです。
そんな風なにおいに感じられたのです(^^;)
けれどこれも、春を告げる香りの便りのひとつですね。

竜馬伝を見始めるまで、三菱財閥の名は知っていても創始者の名前は
完全に忘れ去っていた私です。龍馬伝での岩崎弥太郎はとことん
汚されていて、三菱関係者から汚れすぎと不満の声もあがったようですね。
でも、これから商才を花開かせどんどん変貌していくのですよね。
その弥太郎の弟とその子が集めた美術品を見ていらしたのですね。
歴史上の人物が何らかの形で身近に感じられると、その人物に関する
いろいろなものにも関心が深まりますね。
龍馬伝における今後の岩崎弥太郎が、龍馬共々楽しみな私です。

投稿: ポージィ | 2010年3月24日 (水) 10:41

★ポージィさま

苦手なヒサカキがたくさん植えられていて、それは受難の季節ですね。
今年はどの木もびっしり花がついていますから、いま暫く大変でしょうね。
最初農薬と思われたそうですが、未知なニオイって警戒してしまいますよね。
私は35歳頃教えていただいて知ったのです。それまでこの匂いを知りませんでした。
現在では何でもニオイを嗅ぐ癖がついてしまいました。
お花でもよい匂いのがたくさんあることを知りました。

竜馬と三菱財閥創始者が友人だったとは全然知りませんでした。
同じ香川照之さんがやっている「坂の上の雲」の正岡子規と秋山兄弟が友人だったこともです。
不思議なものであの弥太郎さんがいなかったら、この国宝はどこへ行っていたのでしょう。こうして見ることもできなかったでしょう。今回の企画展はお茶道具の数々です。
利休の遺品の一部もありましたが、朝鮮や宋・明の時代のものが多くありました。高価なのでしょうね。
竜馬伝を観ていくうちに、幕末の知らなかった人にも関心が湧いて、興味が出て楽しくなるでしょう。
香川さんの両親の話もここで知って驚いています。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年3月24日 (水) 15:55

tonaさん、こんにちは(^-^)
「ヒサカキ」…咲いているのですね~♪ …「サクラ」も開き始めましたヽ('-'*)~♪
観に行かなくては…と思うものの連日の雨で…(>_<)…外出そのものも…(^^;

「龍馬伝」の岩崎弥太郎…確かに汚い…(*^m^*)
史実がドラマなどで歪められるのはどうかな…(・・?)と思うことは度々ありますね…
小説ならば自分で想像を脹らませることはあっても…視覚に訴えるのは強烈ですからね…
良いか悪いか解りませんが…こんなサイトがありますよ(^O^)
http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/asahi-20100120-01/1.htm

いろんな事で眼を養っておられますね~♪ …お相伴できて有り難いです~♪
出来れば自分の眼で…(^^;

投稿: orangepeko | 2010年3月25日 (木) 11:14

ヒサカキ、存じませんでした。
どんな匂いがするのか興味津津です。

既に出会っていて気づいていないだけなのでしょうか?
五感の中では嗅覚が一番優れていると自分勝手に思っているのですが・・・

色んなことに気づかせてもらえてありがたいです。

投稿: もみじ | 2010年3月25日 (木) 12:59

★orangepekoさま、こんばんは。

よく降りましたね。おまけに昼間の気温の低いこと。気温の差が激しくて植物も大変でしょう。
桜も来週に満開になるでしょうね。

サイトを拝見しました。ホント、岩崎家の子孫はとても不愉快になるでしょう。
どうしてあそこまでする必要があるか、観てていやになりました。

茶道はほんのちょっとかじっただけですが、このような茶碗でいただくとどんなに美味しくいただけるかと想像してしまいました。
じみな展覧会でも大勢の人が鑑賞しているのに驚きました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年3月25日 (木) 19:05

★もみじさま

ちょっと説明できないニオイですよ。
今頃あちこち歩かれるといつか分かるかもしれません。
私も顔の中では1番良いのが嗅覚で、あとは目も歯も頭も結構退化してしまいました。
特に脳が。考えてもいない不思議なことが起こる毎日です。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年3月25日 (木) 19:10

ヒサカキ、そんなにキツイ臭いなんですか。
この辺りでは見た事ないですけど、小さい白いお花が可愛いですね。
匂いの善し悪しは個人差があってしかるべきだと思います。
好みの問題でもありますしね。
でもどんな匂いなのかすごく気になっています^^;

投稿: pochiko | 2010年3月26日 (金) 23:43

★pochikoさま

何と表現していいやら、相当するニオイがないのですよ。
殆どの人にとっては嫌な臭いになるのかなあって思います。
なんかpochikoさんなら受け入れてもらえそうです。
会津にはないかしら。見つかったら教えてくださいね。今頃を過ぎると発見が難しいです。

投稿: tona | 2010年3月27日 (土) 08:31

●稲葉天目
目の保養をされましたね(笑)
調べてみるとこの「曜変(耀変とも)天目」は、徳川家~春日局~岩崎家と
伝わったものらしいですね。
文様(斑点)が作者の意図したものなのか、偶然の産物なのか「定説」がないとか、
織田信長が所有していた最高級品(?)が本能寺の変で失われたらしいとか、
歴史のロマンを感じますね。
なぜ製造された中国に現存していないのか?、も謎だそう。
私はこういったことに疎く、勉強になりました。

投稿: 讃岐の団塊オヤジ | 2010年4月 1日 (木) 03:45

★讃岐の団塊オヤジさま

はい、目の保養になりました。
たくさんのお茶道具、丁寧に見ていくと1つ1つ謂れがあって室町桃山時代、そして江戸時代の様子が絡んだりしています。
この曜変天目が岩崎家にそのように伝わったことは知りませんでした。
あの美しい模様は偶然だと思っていましたが、どちらかはわからないわけですね。
その後日本でもこんな曜変は作ることが出来ないでしょう?意図的ならば、その製法は抹殺されてしまったのでしょうね。
その製造国に現存していないのも不思議ですね。もう日本からは例えば中国へは逆戻りしないでしょうか。最も中国は茶道の国ではないですものね。茶の入れ方はあるようですが、日本と全然違っています。
信長は本能寺へ所持して行ったのでしょうか、それとも変で織田家がめちゃめちゃに覆ってしまったときに行方不明になってしまったものか、いろいろ考えても分かりません。
貴重な情報をたくさんありがとうございました。

投稿: tona | 2010年4月 1日 (木) 13:25

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