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2010年4月15日 (木)

小沢康甫著『暮らしの中の左右学』

暮らしの中で「右利き・左利き」とか「右翼・左翼」、「右回り・左回り」などと、左右の問題はいろいろな場面に出てくるが、これを様々な角度からまとめた1冊。

左右の優劣ならば、ヨーロッパ言葉の世界では右優位、イスラムも右優越である。
ところが日本では概して左が優位にあるようである。
厳島神社で演じられる舞楽においても、左舞は右舞より上位とされた。賀茂競馬もそうで、1番目の勝負は必ず左方が勝つことに決められているため、何と左方が先に走り、その後、右方が走るというのである。
国会も参議院が左側(正面から皇居に向かって)。

右回り(巻)・左回り(巻)というのも面白い。
植物の蔓、花弁の旋回、ネジバナの花序など右巻・左巻がいろいろである。
台風や洗面台の排水(南半球と逆)。
左回りが多い。競走馬(中山競馬場など右回りが多い)、公営競技は競馬を除いてすべて左回り。野球の走者、トラック競技、回転木馬、手回し粉挽臼、幕内力士の土俵入り、懸賞旗、盆踊り。
走馬灯や巡礼、マニ車は右回り。

脊椎動物の体は左右対称だけれども、進化につれて非対称の器官ができ、顕著なのが消化管。それぞれ意味があって面白い。
まだ他に興味深い記事がいっぱいあって、本当によく右と左についてまとめたものだと感心しきりの本でした。

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浅間隠山(あさまかくしやま)1756.7m
浅間山と反対側の麓の町村から、此の山があるため、浅間山が見えないので付けられた名前の山。
曇の予定が頂上に到着したらすっかり晴れて、浅間山の雄大な姿の全容が現れました。360度の大展望です。

Photo_2

              目の前の鼻曲山は群馬、長野県の県境

Photo_3

            あのゴツゴツした奇怪な山、妙義山も見えました

Photo_4

まだ何も芽が見えず、笹原だけが目の保養という淋しい登山、夏に日本第二位の南アルプス北岳に登りたいので、今回も身体の鍛錬としての登山でした。

Photo_5

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コメント

子どもの頃、左巻き、くるくるぱーとつむじが左巻きの子を揶揄しましたが、今でもそんなこと言うのかなあ。
オバマの署名、左手でヘンな格好でやってるのを見るとむずむずします。昔の“できない“子がやってたスタイルです。

投稿: 佐平次 | 2010年4月16日 (金) 09:29

 
左右のことは、右利き左利き、たまに右回り左回り、
それくらいしか気にかけたこともありませんでしたが、
随分と色々あるものですね。
わが家は兄が左利きですが、字を書くのは右手の方が有利だからと
右手で書くようにさせられました。だからか下手っぴな字を書きますよ~
字も左手で書いていたらどんな字を書いたのかしら、見てみたかったと
思うことがあります。

日本でも舞台は観客席から向かって右が上手なので右優位かと
思っていましたら、左優位が多いのにはびっくりしました。
あらかじめ勝ちが決まっている競馬っていうのもおかしなものですね。
前座みたいなものかしら??

浅間隠山という山に登られたのですね。この命名って、浅間山優位の
名前ですね。お前が邪魔で見えないじゃんか!と言っているみたいで
ちょっとひどいなぁと思ってしまいました。

投稿: ポージィ | 2010年4月16日 (金) 10:18

左右の事なんて生活の上でほとんど考えた事もなかったので「へぇ~」「ほぉ~」と思いながら読ませて頂きました。
そういえば私、つむじが左巻きなのですよ。
子供の頃、さんざんバカにされたなぁと思い出しました。

妙義山ってちょっと気味悪い形してますね。
浅間隠山って名前をつけられた山もお気の毒。。。
そういえば昔は子供の数が多かった事もあり、これで最後ってことで末男とか末子、留吉、トメ子など末っ子ってすぐ分る名前付けられたりしてましたね。

投稿: ちょびママ | 2010年4月16日 (金) 11:19

★佐平次さま

そうそう、私たちも言いましたよ。
昔は友人たちの頭のつむじまでよく見ていたのですね。今の子供(小学生)はどうなのでしょうね。言わないのでしょうかしら。
オバマ氏をはじめ、西欧人は左手で書く人が多いですね。自分が左が全然利かないので、確かに違和感を感じてしまいます。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年4月16日 (金) 16:04

★ポージィさま

はい、右と左の問題、随分いろいろとあるものですね。
日本では確かに、鉛筆と箸は右にと左利きの人もしつけられましたね。お兄様は左で書かれていたら上手だったかもしれないですね。興味あります。

舞台のことを調べていないのですが、厳島神社の場合ですが、海に向かって左を左房、右を右房というそうで、聴衆からは右手が左房で格が上だそうです。
ですからポージィさんがおっしゃる上手が、これと同じ考えなら、優位になるはずです。

賀茂競馬は左方が先に勝つとその年は豊作になるという言い伝えがあって、わざとそうするのだそうです。

ハハハッ、浅間隠山の命名、そんなふうに考えませんでした。なるほど!と思わず頷いてしまいました。浅間山は偉大だったのでしょうか。ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年4月16日 (金) 16:18

最近のニュースに地球上の生物を形成するアミノ酸がl(エル、左型)のみなのは衝突した隕石からもたらされた・・・なんてのがあったような。

植物のツルや排水の渦など、左右の違いは興味深いですね。

本格登山のために着々と山歩きをされているtonaさん、尊敬します。

投稿: もみじ | 2010年4月16日 (金) 16:29

★ちょびママさま

まあ、佐平次さんが書いておられることが、ちょびママさんの頃もあったのですか。
私はちりちりの髪で馬鹿にされたことがありましたっけ。おまけにつむじが2つもありますし。

妙義山は軽井沢へ良く途中、碓氷峠あたりで出てくる山で、とても恐ろしげに見える山です。必ず目につきます。今になると登ってみたい気持ちです。

植物には気の毒な名前がたくさんありますが、山にまでこんなかわいそうな命名の山があったのですね。
人の名前でも、今では思いっきり可愛い名前をつけますが、昔本当にいましたよ。葉末さんていう方も八番目の末っ子でした。そうしてつけても、また生まれて同じような「留め」を使って付けたのですね。
変な地名もありました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年4月16日 (金) 16:29

★もみじさま

アミノ酸のエル(左型)のこと、全然知りませんでした。左というのが興味そそられます。ネットに載っていましたので、ゆっくり調べてみます。ありがとうございました。

早速家の排水状況を調べたりしました。
必ずしも全国一定ではないようですね。
植物の蔓なども思わず見てしまいそうです。

登山は少なくとも月2回はやらないとだめなようですが、なかなかそうもいきません。

投稿: tona | 2010年4月16日 (金) 16:37

平安時代から,左大臣は右大臣より上位でした。また,明治以前は天皇が左(向かって右)に皇后は右(向かって左)に立ちました。現在でも京都ではそのように雛飾りをする風習が残っているそうです。

投稿: gaki | 2010年4月16日 (金) 18:37

★gakiさま

左大臣と右大臣
左近の桜、右近の橘
お内裏様とお雛様の並べ方
gakiさんがおっしゃるのに当てはまりますね。
こちらの雛飾りは関西と違います。
天皇・皇后陛下も明治以前はそうだったのですか!京都御所にいらっしゃったのですからね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年4月16日 (金) 19:05

忙しさにかまかけて、ついついご無沙汰しています。
例によって、まとめて拝見しました。
「春うらら」、「碓氷峠<アブトの道>と坂本宿」、「小沢康甫、暮しの中の左右学」など読ませていただきました。
「孔子が人肉好きだった」、ショッキングなお話ですね。
飛行機事故の時、そんな話が実際にあったと聞きましたから、
まんざら嘘ではないとは思うのですが、返す言葉がありません。
それにしても、毎度のことながら、内容の濃いブログに感心しています。

投稿: 茂彦 | 2010年4月17日 (土) 19:12

★茂彦さま

お忙しそうですね。
私も何だかいろいろありましてご無沙汰しておりまして、失礼申し上げました。

人肉のお話ですが、さすが中国と思いました。今でもあの増え続ける人口を養うだけでなく、あの逞しさは只者でない国です。何でも食べますからね。
あの大きな蛇を捌くのを実際に見て、こんなの序の口と言われて、ああ負けたと思いました。
私などは何でもキャーキャー言い過ぎですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年4月17日 (土) 20:06

妙義山は20代のころ、好きな山の一つで数回登りました
一番好きなハイキングコースは、河口湖上の三ッ峠です
5・6回は登っていますね
浅間はもう少しで遭難するところでした
弁当におにぎりや、パンを持って行きましたが、当時ガラスの魔法瓶を持参、途中で割れて頂上寸前で、空腹の中、麓を目指し登山道を外れ、直滑降で下山しました
低くても、なめないで登りましょうhappy01

投稿: OB神戸家 | 2010年4月18日 (日) 17:49

★OB神戸家さま

妙義山は何処を登っていくのか興味あります。頂上に立ったら素敵!
三つ峠がお好きだそうで、富士山を目の前にしてさぞ眺めが良い山でしょうね。
もうチャンスが訪れそうも無いですが、神戸家さんのお好きな山として心に留めておきます。
うわぁー、遭難しそうになってしまったのですか。今は噴火していて、恐ろしげに見えますね。アイスランドの噴火も恐ろしいですが、浅間山といえば鬼押出しの奇観がまた山の恐ろしさを語っていますね。
本当に山をなめてはいけませんね。肝に銘じます。ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年4月18日 (日) 19:58

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