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2010年5月11日 (火)

映画『アイガー北壁』 シネマート新宿にて

スイスのベルナーアルプス地域のベルナーオーバーラント三山のひとつアイガーはユングフラウ、メンヒと並ぶ名峰だ。
その北壁はグランドジョラスのウォーカー側稜、マッターホルン北壁とともに世界三大北壁に数えられる。
1930年頃までヨーロッパの高峰は殆ど制覇されたがアイガー北壁だけ残っていた。
これは1936年に実際に起きた悲劇の映画化だ。ベルリン・オリンピック開幕直前の夏、ナチス政府が国家の優位性を世界に誇示するため、アイガー北壁に初登頂した人にオリンピック金メダルの授与を約束していた。
ドイツの2青年、オーストリアの2青年の4名で順調に高度を上げたが、メンバーの落石による負傷と天候の悪化で退却途中で命を断つ。
90度の極寒の絶壁、世にも恐ろしい天候は想像を絶する壮絶な世界だ。状況は殆ど人間の限界を超えている。そのロケは大変なものだったらしい。屋内撮影も北壁と同じ超低温の冷凍庫内でされた。トニーの元恋人の姿も痛ましく胸を打つ。
もう70年以上も前の簡素な装備での登山は今とは随分違って厳しかったに違いない。
何でこんな危険な大変な山に登ろうとするのか?
トニー・クルツ役のベンノ・フェルマンの言葉にその答えの1つがあるように思われる。
「彼らが名声を欲しがっていたのは理解できる。彼らの生活は貧しかった。偉大な存在になりたい、尊敬されたい、と願うのは誰にでもあることだ。彼らは夢を実現させ、不可能を可能にしたかったんだと思う」

↓スイス旅行でアイガー北壁の前のホテルに宿泊したとき、ホテルのベランダから仰いだアイガー北壁

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                  ↓位置を少しずらして眺めた

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        ↓ユングフラウヨッホへ向かう途中の電車から。右はメンヒ

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↓電車終点ユングフラウヨッホ(ユングフラウとメンヒの鞍部の展望地点で電車駅としてはヨーロッパ最高地点3454m)から目の前のメンヒ(僧侶の意味)

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↓ユングフラウヨッホからのユングフラウ(若い乙女)Photo_5

              ↓ユングフラウヨッホからのアイガー

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                       アレッチ氷河

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コメント

おお!懐かしい。
あらためてスイス旅行の写真を広げてみました。同じような写真がありました。

グリンデルワルドのホテルの窓から、同じようなアイガー北壁が目の前に迫って見えました。

登山電車でユングフラウヨッホに向かう途中の中継駅、クライネ・シャディックの駅から望むアイガー北壁は切り立って見えました。

アレッチグレッシャー氷河は展望所か見ると沢山の氷の割れ目が見えました。動いてる氷河の姿を目の当たりにして感激しました。
ユングフラウヨッホの展望所では軽い高山病を経験しました。
ここで香港から来たという好青年に写真を撮ってもらいました。

ホテルではハンガリー・ブダベスト出身のエンターテイナーMr.Peter Bellと知り合い、文通が始まった。
スイスは四季を通じて美しい。何度でも行ってみたい所です。

投稿: 夢閑人 | 2010年5月11日 (火) 17:36

★夢閑人さま

私も映画のアイガー北壁を見て懐かしかったです。
1度目に行ったときは朝インターラーケンからしっかり見えたのに、電車に乗ったらすっかりガスが掛かって、到着したときには1m先も見えなかったのです。
2回目は快晴、しかもグリンデルワルトの北壁前に宿泊しましたので、有名な北壁を目の当たりにできました。
クライネ・シャイディック駅から三山が見られるのですよね。
スフィンクス展望台から見るアレッチ氷河は24kmも続いているそうで感動しました。
私はまだ高山病を経験していませんが、同行の方も頭が痛くなったと言ってました。
スイス旅行でハンガリーの方とお知り合いになったのでしたね。とても印象的な旅行になったのですね。
また行きたいですね。
有難うございました。

投稿: tona | 2010年5月11日 (火) 19:28

こんばんは。
山についてお詳しく、自らも山登りをされるtonaさんにとって、
興味関心の大きな映画ですね。ましてやスイスへ行かれたとき、
実際にその姿を目の当たりにされた山についての映画なのですから。
どうしてあまりに過酷で厳しい山に登ろうとする人がいるのか、
丘くらいにしか登れない軟弱な心身の私なんぞには理解の範疇を
超えていますが、それぞれの方にそれぞれの理由があるのでしょうね。
美しい山の映像などをTVで目にするたび、撮っている人もさぞかし
大変な思いをしているだろうなと思ってきましたが、映画ともなると、
それも悲劇に繋がった過酷な状況を撮影したのですから、俳優さんもスタッフも
それはそれは大変だったのでしょうね。お写真を拝見すると、
こんな標高の高い岩の山に登ることなど不可能に思えます。

投稿: ポージィ | 2010年5月11日 (火) 21:00

アイガー北壁・映画を観たいです。
私にとって唯一の長い10日間のスイス旅行での思い出の山々を懐かしく拝見しています。
4枚の名峰の写真が大きくして額に入れてこの部屋の壁面にありますので、tonaさんがUPして下さってのと見比べながら、スイスへの思いを手繰り寄せています。

投稿: anikobe | 2010年5月11日 (火) 23:22

★ポージィさま、おはようございます。

スイスでアイガー北壁を目の前にしたときは、こんな悲劇も知らず、ただ多くの方がアタックして亡くなった方も居るのだくらいに思っただけでした。
あの時ホテルのベランダでは半袖だったのに、天候が急変するとこんなにも厳しい寒さとは考えられませんでした。
植村直己さんも状況が違いこそすれ、最期はとても悲劇的状況だったのかとも想像したりした映画でした。
岩登りは普段見られませんが、ハンマーで打ち込んでザイルを通して体を繋いで1歩1歩登っていく姿、ビバークする姿、カモシカに比べたら程遠いものがります。
強靭な体と精神力がいるのです。
それを撮影する映画人たちの粘り強さにも敬服しました。
花と頂上の景色だけが目的な私は、とても山に登ると胸を張って言えなくなります。
ヒマラヤ登山の田部井淳子さんの本を読むと長いと登山行には費用や用具準備の段階の大変さだけでなく、大勢の人との和の困難さもわかって、ここでまたなぜそこまでしてと思ったものですが、おっしゃるように人それぞれの理由があるのですね。
身の回りで遭遇するちょっとした困難にも立ち往生する自分がちっぽけです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年5月12日 (水) 08:35

★anikobeさま、おはようございます。

この映画ご覧になるときっとスイス旅行のことが思い出されるでしょう。
いえ、お部屋に4枚の名峰の写真を飾られていらっしゃるのでしたら、ことごとくにスイスが身近にあるのですね。
私もそうしようかと今思ったところです。
マッターホルンの朝焼けもあることと存じます。
2度訪れましたが、今度は山の犠牲者を思いながら行ってみたい気持ちです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年5月12日 (水) 08:43

アイガーの様な山は登るものではないですねcoldsweats02
ホテルから眺めるのが一番です
だって、きれい・楽ちん・暖かいの3拍子揃ってますからhappy01
因みに、私は『fuji富士山は登る山にあらず眺める山である』がモットーです
だから、富士周辺はあちこち登りました

投稿: OB神戸家 | 2010年5月13日 (木) 11:40

★OB神戸家さま、ありがとうございます。

ハハハッ、確かに3拍子揃っています。
目に前に見ますと、覆いかぶさってくるような迫力の壁でした。

富士山は実際に登ると汚い山だそうで、感動はないそうですね。タダご来光を臨めたときに感動を覚えるでしょう。たまたま曇ったり雨だったりしたらがっくりです。
富士を眺めて富士周辺の山を登られたそうで、素晴らしい体験ですね。私が見たのは八ヶ岳や北アルプスからでしたから小さかったです。

投稿: tona | 2010年5月13日 (木) 19:58

私も30年も前にスイスを掠めたことがあります。
登山電車で高いところまで行きました。だからあまりありがたみはなかったなあ。

投稿: 佐平次 | 2010年5月14日 (金) 09:06

★佐平次さま、ありがとうございます。

30年前ですか!随分早くにいらっしゃったのですね。
でもあちらは全然変わらないのですよね。
本当に殆ど頂上近くまで電車やエレベーターで行かれる国ですから、登山したくない人も上からの景色が愉しめるのですね。

投稿: tona | 2010年5月14日 (金) 16:37

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!

投稿: これが履歴書の書き方 | 2013年11月 4日 (月) 10:52

★これが履歴書の書き方さま

いつもありがとうございます。

投稿: tona | 2013年11月 4日 (月) 15:50

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