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2010年11月11日 (木)

フランスワイン街道を巡る(4)ブルゴーニュ地方

Photo  ボルドーワインと並ぶ名高いブルゴーニュワインの産地とその近郊を巡りました。

コルマールを出発して
ロンシャン → ディジョン → 近郊のフォントネー、スミュール・アン・オーソワ、ヴェズレー → コート・ドール → ボーヌ

[まず近郊から]

<ロンシャン>
ル・コルビュジェが設計したロンシャンの礼拝堂=ノートルダム・デュ・オー教会を見学
1944年に倒壊した礼拝堂を全部壊して全く新しい教会をル・コルビュジェに依頼して1955年完成した、新しい教会で、屋根は蟹の甲羅を型どったとされるが、何だかキノコのような独特の形態でぐるぐる回ってしまいました。
中も実に質素な感じで四角の窓のステンドグラスから光を取り入れている。

  ①こちらが南のようです          ②少し右に回って

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③東が見えてきた  ④大きい方の四角の窓には中のマリアさまの背が見える

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⑤高台から東側、あっという間に雲ってきた ⑥北側が見えてきた

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⑦北側、こちらに教会の入り口がある ⑧画面右側が西側、殆どきのこ屋根が見えない

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なんとも常識とは違う教会で、ある人曰く「感想はあえて言いません」ですって。

<フォントネー修道院>
午前中0℃で一時は全く周りが見えないほどの濃霧の中をバスは行きました。この後晴れて写真の空が美しいのはこの日だけでした。

↓牧場にいる白いシャロレー牛は肉牛で、この日の夜「ブブ・ブルギニヨン(牛肉のワイン煮)」としてあなた達を食べさせてもらいました。軟らかかった。

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                      ↓霜が降りている

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中世のブルゴーニュは華やかなクリュニー派や禁欲主義のシトー派の修道院活動が盛んだったそうです。
ここフォントネー修道院はシトー派で装飾や彫刻が一切ない。

                     ↓鳩小屋と犬小屋

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                ↓床にわらを敷いて寝た共同寝室

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<スミュール・アン・オーソワ>
ここでは高校生中心のデモに会いました。この頃年金問題で、フランス中がストライキを起こしたりデモや焼き討ちで大変でした。高校生はおどけたり、ふざけていてかなり興奮していて好感は持てませんでした。
ガソリンスタンドはスト前日には付近はトラックや乗用車の大渋滞も招き、また高速道路上で旗を立てたデモの車がわざとゆっくり運転し、路線は延々と車の列が続いて日本のゴールデンウィークのようでした。

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<ヴェズレーの聖マドレーヌ寺院>
12世紀建立のロマネスク芸術の至宝と言われる、聖マドレーヌ寺院は聖マドレーヌ(マグダラのマリアのこと)の聖遺物を収める。
スペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の旅の4つあるフランスの出発点の1つ。ヴェズレーにはロマン・ローランが住んでいた。

    ↓ロマネスク彫刻の白眉と言われる「聖霊降臨」でとても有名とのこと

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                   ↓マグダラのマリアの遺骨

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            ↓丘の上にあるので寺院から眺めが素晴らしい

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[ディジョン]
フランス史に名高いブルゴーニュ公爵領の宮殿もあった、ブルゴーニュワインの都です。栽培はしてないのにマスタードでも有名。

↓ノートルダム教会の黒いマリア像が今まで全くイメージしない変わったお顔であった

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↓ディジョンの名所には地面にフクロウの描かれた銘盤が↓撫でると幸せになれるという

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[コート・ドール(黄金の丘)]
ディジョンからコート・ドールの中間点ボーヌまでグラン・クリュ(特級畑)街道をドライブ。
アルザス街道のぶどうと違ってこちらは赤く紅葉し、背丈は人より低い。

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↓畑の真ん中のシトー派修道院は、現在は利き酒騎士団の本部が置かれている

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↓ぶどうと葉

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ボルドーがワインの女王と呼ばれるのに対して、ブルゴーニュワインはワインの王と呼ばれる。
白がシャルドネ、アリゴテ種、赤がピノ・ノワール、ガメ種。単一品種から造るのに複雑なワインができるので、格付けはアルザスと違って特級(グラン・クリュ)、1級(プルミエ・クリュ)、村名、地域名となっていく。

↓その特級の中の世界最高級の畑を見学。その名も「ロマネ・コンティ」、他の畑のと何ら変わりがないように見えるが・・・食べたぶどうは甘くて美味しかった

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[ボーヌ]

Photo_33↓ここの「ワイン市場」にてブルゴーニュワインの白2種、赤6種を、←のような器(30cc弱)に注いでもらって試飲。並から最後は1級畑と特級畑(これのみお代りしてしまった)へと飲み続けて味がわからなくなってしまった

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↓ボーヌの見所は施療院(オテル・デュー)で幾何学模様の屋根で有名。
1443年に書記官夫妻が、ぶどう園などの収益で施療院を建て、維持しマザー・テレサのように貴族だけでなく貧しい人々を助けたという。

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↓屋根と病室

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        ↓ボーヌの町は菊だらけで見事な懸崖作りの菊が多く見られた

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コメント

小説などでおなじみの地名ばかりです。
コルビュジュの教会も何かでみたなあ。

投稿: 佐平次 | 2010年11月12日 (金) 09:30

実に多彩な表情を持っていて、それらをみな見ていらしたのですね。
ロンシャンの礼拝堂はTVで見た事があるような気がしますが、
私ははたして礼拝堂と認識して見ていたかどうか…?
フォントネー修道院は、映画の中で見た、暗く冷たく寒そうな修道院を
思い出します。こんな屋根があるだけの、外と変わらないような石の床に
藁を敷いただけで寝ていたなんて、私だったら神の御心に近づくどころか
辛さに心がひねくれてしまいそうです。

ブドウ畑の紅黄葉が見事ですね。うちの近くのブドウ畑の葉はどうかしら?
見に行ってみたくなりました。

ボーヌの施療院の屋根は面白いですね。箱根の寄木細工を思い出します。

菊を流れ落ちるように形作ったものを懸崖作りというのでしょうか?
(すみません、読み方を教えてください;)
フランスの町でハンギングのように仕立てられていると、
日本の懸崖作りの菊とはずいぶん雰囲気が違って見えるものですね。

ほんと様々な表情を楽しく見させていただきました。ありがとうございます。

投稿: ポージィ | 2010年11月12日 (金) 10:05

★佐平次さま、ありがとうございます。

今後フランスの小説を読むことはなさそうですが、かつて読んだ中の背景がわかるかもしれません。

私もコルビュジェの教会を映像で見たのですが、実際に見ても教会のイメージから程遠かったです。

投稿: tona | 2010年11月12日 (金) 15:26

★ポージィさま

こちらこそ、ありがとうございます。
ロンシャンの礼拝堂は私もTVで見ていますが、奇妙な建築だと思いながら、同様礼拝堂だなんて認識ありませんでした。教会堂内には小礼拝所が3ヶ所もあって思ったより広かったです。
修道院の中で修行することはいかに大変か、食べ物から生活する場所からも想像しただけで大変さがわかり、その上睡眠時間がとても少なくて、すぐ倒れてしまいそうです。
ポージィさんは心がひねくれそうとか、わかりますよ。

アルザスは赤くなっていませんでしたが、こちらは全体が赤く見えるほどに紅葉していました。お近くのはどのようでしょうかね。

ボーヌの施療院の屋根は箱根の寄木細工のようと表現する本もありました。あちこちで見ました。ブルゴーニュに多いそうです。

菊の懸崖(けんがい)作りはあちらになるとハンギングです。おっしゃるように雰囲気が違いますよね。地植えや鉢植えもたくさんありましたから、どうしてフランに菊がなんて驚いてしまいました。日本のものという思い込みです。日本からは幕末からヨーロッパへ、特にイギリスへと書いてありました。

ポージィさん、ヤブマメを以前の記事で拝見したかもしれませんのに忘れて初めてと言ったり(凄い健忘症)、ベニバナトキワマンサクなのに、べニバナを忘れてトキワマンサク(白い花で違うのに)と言ったりで、大変失礼しました。お許しくださいね。

投稿: tona | 2010年11月12日 (金) 16:03

tonaさん、懸崖の読み方をありがとうございます。
「けんがい」あっ、そうか~と額をペン!と打ちました。

ヤブマメやトキワマンサクのこと、お気になさることはありません。
私も、以前に拝見してコメントまで残しているにもかかわらず、
次のときにまた「初めて拝見しました」と堂々と書いていること
しょっちゅうです~ お互い様ですね(^^;)
画像だけで見たものは、そのとき例えどれほど感動しようとも、
意外なほど記憶に残らないもののようです。
それにtonaさんは、ご旅行中やパソコンお休み中で、本当にご覧に
なっていなかったのですよ、きっと。

投稿: ポージィ | 2010年11月12日 (金) 17:42

★ポージィさま

忘れるわ、覚えないわで、悲哀の毎日ですが、ポージィさんに優しくお互い様とまでおっしゃって戴いて重い心も軽くなりました。
全くそのとおりで、画像だけで見たものはすっかり忘れ、実際に見たとき全く初めて見ましたなんて堂々と言ってます。
本当にポージィさん、ありがとうございました。

投稿: tona | 2010年11月12日 (金) 20:18

ロンシャンの礼拝堂。
まさしく常識はずれの変わった恰好をしてますね。
外見ではこれが教会とはとても思えません。
一見、ミュージアムかと勘違いします。
日本の建築家、「安藤忠雄」のを見るようです。

「オテル・デュー」屋根瓦の幾何学模様が美しい。まさしくボーヌの見所ですね。

一級、特級ワインの味、お代わりするほど
デリシャスだったのですね。
ブドウ畑の秋色もいですね。
これから葉も落ちて裸の木になり、冬越し。
今年のワインも深い眠りに入るのですね。
私の行った9月はまだ緑でした。

投稿: 夢閑人 | 2010年11月15日 (月) 11:38

★夢閑人さま

本当に教会でなく、ミュージアムのようですね。
文化勲章受章者、安藤忠雄の作品のようでしょうか。昔建てられた教会ばかり見ていますと今風はなかなか理解できなくなっています。
しかし、1回見ると忘れられない建築ではあります。こんなのは他にありませんもの。

オテル・デューの屋根を見ますと、あちらでは屋根まで丁寧に芸術的に造ったことに感動しました。

ワインなのですが、特級も一級も区別できなかったです。私の修練が足りないせいです。

もう今頃は葡萄の葉も落ちてしまったことでしょう。9月の緑から10月になると急に変わっていくのですね。本当に美しいぶどう畑でした。
コメント有難うございました。

投稿: tona | 2010年11月15日 (月) 15:08

 こんにちは。
 ロンシャンのル・コルビュジェの教会は、こんなにていないに四方八方から撮った写真はなかなか無いように思います。
 じっくりと拝見させていただきましたが・・・・、
 ますますどういう建物なんだか、わけがわからなくなってしまいますね。(笑)

 これに比べると、国立西洋博物館などは、今となっては、外観はむしろふつうすぎるくらいで、現在周囲には「国立西洋博物館を世界遺産に!」というのぼりがたくさん立っていますが、
(ル・コルビュジェの他の作品とともに、まとめて世界遺産に、という意味)
 それを見た方が、「なんでこれが世界遺産なの?」などと言ってるのをよく聞きます。
 東京の作品は、奇抜なアイディアは、内部の使い勝手などの実用的な部分に発揮されているようですね。

 高校生、こわいですね。景色はのどかなのに、どこもいろいろな問題を抱えているんでしょうね。

投稿: Nora | 2010年11月15日 (月) 15:21

★Noraさま

ロンシャンの教会はあまりに面白いのでぐるっと何度も回ってしまいました。少しはおわかりいただけましたでしょうか。
中もガランとした感じでした。

国立西洋美術館のお話は聞いていましたが。
そうなんですか。内部の使い勝手など実用的な部分に発揮されているのですか!
今美術館内を思い浮かべていますが、ちょっとわかりません。
欧米には個人の家一件が世界遺産になっているのがありますね。我が美術館はそれより大きいいわけですが。

日本は学生デモも安田講堂のあの時以後なくなりましたね。また旧国鉄のストライキを始めとする交通機関のストがよくありましたが、この頃はストが殆ど無い国になりました。それに比してヨーロッパは大小よくあって、出かけていても無地期日に帰ることができるか心配になるほどです。フランスは特に大変です。
有難うございました。

投稿: tona | 2010年11月15日 (月) 20:26

甲羅型の教会とは奇妙ですね。東西南北、
それぞれの方角から全く違う建物に見える。
一寸びっくりです。
白いシャローレ牛といい珍しい景色や建物の
オンパレードにびっくりしています。
畑の真ん中に修道院ですか?これも絵になる光景ですね。
これだけの写真、そして詳細な説明、ほんと
感服します。
tonaさんは旅行されるときは、相当に事前の準備というか、
予習をされて旅行されるのでしょうか?
私など、後になると、どこをどうまわったのかすらわからなくなり、
とてもこんな記録残せないです。

投稿: 茂彦 | 2010年11月18日 (木) 21:20

★茂彦さま、こんばんは。

全く変わった教会で意表をつかれました。
ル・コルビジェの建築は他にも変わったのがありますね。

ぶどう畑に建つ建物をシャトーと呼んでいるようですが、昔の修道院をちゃんと使っているので、如何に建物を壊さないで大切にするか感心します。

旅行するときは事前にきちんと勉強しないで一夜漬けです。また当地に行って一夜漬けをしてホテルに帰って復習です。
このツアー会社は添乗員さんが3日ごとくらいにレポートを書いてくれて、時間と回った内容を記録してくださるので、これがなかったら、何処だか、また建物の名前もわからないでしょうね。そういった意味でこのユーラシアという会社が気に入っています。
帰ってきてから写真の整理をするとやっと頭に入るわけです。
1度に覚えられないでとても苦労しています。
コメントを有難うございました。

投稿: tona | 2010年11月18日 (木) 22:19

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