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2011年3月21日 (月)

ボランティア

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震災ではいつも積極的なボランティアの立ち働く姿が見られる。こうした緊急を要する現場ではその使命感はフルに発揮され、される側の感謝もまた励みになるでしょう。
女子中学生の、又自身身内を亡くしていても、ボランティアに打ち込んで泣いている暇もなく立ち働く人の姿に心打たれます。

一方インドのコルカタ(カルカッタ)のマザーズハウス(マザー・テレサの家)ではボランティアの事情がだいぶ違うようだ。
館内はとても清潔で、設備や環境もよく整い、世界中から集まったボランティアで殆ど飽和状態で「人手は十分足りていますが、寄付金は有り難く受け取ります」と。

アフリカへ「支援をしたい」と考える人がとても多いけど、支援を妨害する障害も多い。その例が1つの村を助けるとすると格差や嫉みが生じて周囲の村が不満を言い出す。それが紛争の火種となって状況がますます悪化することもある。宗教や民族、地域間の対立の中には外部の人には理解出来ないルールやシステムや秩序があり、また原理主義者や過激派の存在、権力やプライドがあって、せっかくの善意が時には彼らを挑発し、バランスや社会の構造を壊すから援助は難しいという。

以上は『インパラの朝』中村安希著に書いてあった。
著者はこの本で第7回開高健ノンフィクション賞を取った。
180万円?でユーラシア・アフリカ大陸の治安状況の極めて悪い国など47ヶ国を684日かけての実に過酷な一人旅。電気・ガス・水道がない場所も数知れず、野宿、5,60時間も続くトラック旅、下痢が止まらない、南京虫に喰われて発狂しそう、高熱を出しても医者は居ない、強盗に襲われて殴られるなどの体験の合間の人々の交流が淡々と書かれる。

その中のアフリカのガーナ人の話す絶望がやりれない。怠け者が多いこの国、仕事があっても怠けてやろうとしない。リベリアからの難民はキャンプでも手伝うことすらしないで大麻を吸うだけ。
「物をよこせ。金をよこせ。それがお前の義務だ。ないならとっとと国へ帰れ」。このことから突っ込んでいっても、アフリカ援助のあり方が難しいと叫ばれて久しいが、地域によっては援助がかえって人々を荒廃させていることを知った1冊でした。

庭ではまだ咲く気配のないビオラが、アスファルトの割れ目からは1週間前から咲かせています。あら、この写真で気がついたけれど、家の塀に割れ目が。

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              雨の日はじっと閉じているカタクリの花

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コメント

震災支援詐欺が出てきました
いろいろな不届き者がいるものです
神戸家に来たら、懲らしめてやりたいのですが・・・

肩腱板断裂で運転くらいと思い
人が行きたがらない、放射線地域への小型トラックの、運転手ボランティアがないか検索もしましたが見当たりませんね

投稿: OB神戸家 | 2011年3月21日 (月) 13:31

★OB神戸家さま

いつも混乱に乗じて悪いことをする奴(人と呼べない)がいるものです。
出会ったらやっつけてください。

おぉ!病気をおして過酷な地への運転ボランティアをお考えですね。
偉い!
実は私は被爆してもあと10年の命、癌で死ぬのは苦しいけれども、被爆覚悟で何か出来ないかとふと思った瞬間があったのです。
若い方には生きて欲しいから。

投稿: tona | 2011年3月21日 (月) 14:00

大変な本を読まれましたね。私もインパラの朝は読んだ記憶はありますがもう覚えていません。こんな強烈な本でしたか。
インド・コルカタのマザーハウスには2度立ち寄りました。訪問者はマザーの母国「旧ユーゴ」の人達が沢山訪問していました。母国の英雄です。ボランティアは世界から来ていて日本人が一番多かったようです。殆どみんなが来て良かった、と云っていました。

確かに人は余っている程でした。世界がマザーに憧れているのですね。コルカタだけでなくインドのあちこちにハウスはあります。ボランティアの1つの入口みたいなものと思いました。
アフリカには昭和45年から2年いましたが私は昔のアフリカが好きです。暗黒大陸と云われたアフリカに各国が入植し、植民地にして搾取を続けました。

この頃までは安定していましたが40年くらい前はアフリカ化が始まったところでした。まだまだ私どももヒッチハイクの1人旅が出来ました。怖いのは人間ではなく動物から襲われることでした。

しかし、今は政治的不安定と貧困が幅を利かせとても一人で旅行に行く自信がありません。人間が怖いです。

何が悪いのか・・・政治腐敗、治安の悪化、国境紛争、種族間の争い、貧困等が幅を利かせています。進出する外国はただ資源を求めているだけでその国の将来は考えていないというサポートです。

アフリカに限らずアジアの途上国等も同じような問題に直面していますが、アフリカはアメリカの戦略にも手が届きにくいところばかりです。要はしっかりしたリーダーと経済力・教育とが必要だと思います。
しかしそんな恵まれた国は殆どありませんね。

色々と国の発展は難しいですね。
最近のアフリカのことは判りません。
それでも日本の海外協力隊員は現地で歓迎され信頼され頑張っています。特に女性が沢山いると聞いています。

投稿: macchanny | 2011年3月21日 (月) 20:00

ご無沙汰しています。
いろいろとご心配をおかけして・・ありがとうございました。

私は大丈夫です。
毎日バタバタしながらも、なんとか元気に過ごしています。
すぐ・・弱音を吐いてしまうので、なんともはやですが・・。
地震、本当に怖かったですね。
津波にあれほどの力があるとは思いませんでした。
これ以上の悲しみや辛さが、増えていかないといいのだけれど・・。

tonaさんも、どうぞお元気でいてくださいね。

投稿: 久美子 | 2011年3月21日 (月) 23:34

★macchannyさま

もう既に読まれていらしたのすか。
マザーハウスをご訪問されて、日本人のボランティアが多いとのこと、初めて知りました。
インドに行くことが出来る人はまずここを目指すでしょうか。
マザー・テレサは旧ユーゴーのマケドニア出身ですね。奇跡のような一生はボランティア精神の神様、ナイチンゲールとはまた違った方です。
インドと違ってアフリカのボランティアは救いがない感じで、マザー・テレサはどのように感じていらっしゃったのか、知りたくなったほどです。

アフリカは白人の植民地化により搾取が行われた時が安定していた時期でもあるというのがとても皮肉ですね。
自分たちで独立しようとしてから泥沼化していったのですから。
お書き下さったように本当に恐ろしいアフリカになってしまいましたね。
どうしてなの?と以前随分問いかけても、答えは難しかったです。
1番の根本は教育でしょうか。それには経済力がつかないと。
悪循環が永久に断ち切れないようなアフリカです。
そんな中、海外協力隊員などのボランティア活動が本の少しでも現地に光が当てられればと期待します。焼け石に水ではやりきれません。アフリカは絶望なんて悲しい。次にアフガニスタン、パキスタン、イラクもです。
いろいろご示唆ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年3月22日 (火) 08:51

★久美子さま

この1年はさらに大変でしたね。
3重にも4重にも苦しみが重なってどうされていらっしゃるかとずっと気にしていました。
お持ちになっていらっしゃる人並み以上の優しさが強いバネになって、さまざまなご苦労や病気をかなたに吹き飛ばしていらっしゃる、でもでも現実は厳しい。どうかご自愛ください。
久美子さんあってのご家族です。
私はその優しさ、強さをいつかは自分にドンと来たとき思い出すと思うのです。
自分の辛さにも関わらず被災者を思いやることにも打たれます。
お大事にね。ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年3月22日 (火) 09:04

マザーテレサのことは、日本人で撮影を許されている数少ない映画監督の千葉茂樹氏の講演を聞きましたのでこのお話は聞いたことがあります。
ボランティアの原点のような宿命を持った人でしたね。子供の頃から・・・

私もボランティアで医療品などをネパールやチュニジアに運んだこともありますが、まだ甘いです。

カタクリを育てておられるとは・・・
いいですね。
私は一シーズンで枯らしてしまいました。
せっかく種苗会社から取り寄せたのですが・・・

投稿: matsubara | 2011年3月22日 (火) 18:54

★matsubaraさま

千葉茂樹監督から直接講演をお聴きになられて、真実味がありましたでしょうね。

甘いとはおっしゃっても、考えられないお仕事をされましたね。
ネパール、チュニジアは今、さらに揺れています。最初に崩壊したチュニジアがこれから注目の国でもあります。

カタクリはもう7年くらいになるでしょうか。一株が四株に増えて、とても速度が遅いです。肥料もやらず、ほっぽり放しですが葉が出るとすごいスピードで花が咲くのですね。枯れて残念でしたね。

投稿: tona | 2011年3月22日 (火) 20:54

 
こんにちは。
ご無沙汰しています。なんだかまだ記事の更新をなかなかできずにいます。
要領が悪いんですね(^^;)自分のところの被害は無いのにもかかわらず
予想外に動揺している自分もいてちょっと変な感じです。

今朝見ていたTVで、調理をしていた人が長い間しないでいると、やがてしようという
気力すら湧かなくなってきてできなくなってしまうということがある、と言って
いるのを聞きました。与えられるばかりで何もしないでいると出来なくなって
しまうとのこと。これは何も調理と特定したことではないなと思いながら
聞いていたのですが、今tonaさんのアフリカに関するお話を拝見して、
ここにも同じことが言えるのかもしれないと思いました。
 
3月にしては厳しい冷え込みで被災地はさぞかしと案じられますが、
それでも春の訪れとともに次々と花を咲かせ始めている植物たちの姿は
やはりいいものですね。大変な生活を強いられている方たちにも、きっとなにがしか
力をくれることと思います。

投稿: ポージィ | 2011年3月23日 (水) 10:09

★ポージィさま、ありがとうございます。

お元気でしょうか。
あまりに余震がいつまでも続くので、この後どうなるのか、考えても仕方ないのに心配になったりします。楽天家になれたらいいのですが、どちらかというと私は心配性でしょうか。
調理のお話、怖いことですね。
いやー、本当にアフリカのと同じようなことです。
同じく高齢になって、まだできるのにいろいろ人任せにして甘えると、それである人は痴呆になるとも言われます。
こう言うことは心しないといけませんが、被災地ではやろうにもやれないのですからね。
私がそんな場面にいたら、これを教訓にして掃除でも何でもして体を動かそうと思うのですが、1日2食ではお腹が減るのでじっとしていなければならないでしょうね。

桜が遅めに咲くのは嬉しいですが、お彼岸過ぎても寒いこの頃、被災地ではかなり厳しいようで、暖房もままならず、入浴もできず最低限の生活が出来ないなんて本当にお気の毒に思います。
義援金もどのように届くのか、甚だ不透明なのもあって、100%届くのを選択したりしています。当面の復興に国家予算の3分の1もかかるそうで、また放射能問題も出てしまったので、先行きがわからなくてまた不安です。

投稿: tona | 2011年3月23日 (水) 18:48

お庭に「カタクリ」があるとは羨ましいです。
もう咲き出したのですね。

震災後の凄まじい津波の爪あとに胸を痛めていたら、今度は「東電・福島原発」の放射能の恐怖に日々不安を感じ、落着かない2週間が過ぎました。
気がついたら「春」になっていた感じです。
例年になくまだまだ寒いですけど・・・

インドはまだ行った事はありませんが、マザーテレサを慕い、世界中からのボランティアで溢れているのですね。
「インパラの朝」読んでみたくなりました。

昨年、アフリカ大陸では一番の大国と言われる「エジプト」にツァーで行きましたが、それでもカルチャーショックは多々ありました。
国によっては日本での常識などまるで通じません。
「ボランティア=助ける」という気持ちだと難しいのでしょうね。

話は全然違いますが、オーストラリアに5年通いましたが・・・
あの国は原住民のアポリジニに対して「数々の非道」の歴史があり、今では保護政策なるものをつくりお金で生活を保証しています。
その結果、街中にアル中のアポリジニの姿が見られて考えさせられます。
お金を上げれば済む問題ではなく、その人たちが如何に生き生きと働きながら自立できるかが大切なのでしょうね。
でも、これもまた日本人の常識的意見なのかしら?と・・・

投稿: naoママ | 2011年3月25日 (金) 00:45

★naoママさま、ありがとうございます。

カタクリは戴いたものが、よく数えたら7本に増えていて6つ花をつけています。葉が二つになると蕾をつけるのです。1本はまだ葉が1枚でした。きっと花は来年です。どうやら1年に1本増えていくようです。

そうですね。原発の放射能の恐怖が押し寄せてきました。今度はまだ遠くにいる身でやたらに騒がないようにしましょうと戒めているのですが。
年齢が高くなるに連れ(40歳以上)、影響が小さいと今朝聞きましたが、捨てるほうれん草を買って食べてあげたい気分です。

>日本の常識が通じない・・『インパラの朝』を読んでも殆どそうです。
普通の人が行かない危険なところが多いですから、信じられないようなショックを受けるようなことが満載です。
だからこそ、ボランティアも難しく、疑問を抱いて続けられなくなる人もいるようです。

オーストラリアのアボリジニのこと、そうだったのですか。エアーズロックで親子を見かけただけだったのですが、気の毒な感じだったです。
これと同じようなことはイヌイット(エスキモー)も全く同じと何かで読みました。アル中で溢れかえっているとか。
ニュージーランドのマオリ族はそんなことなく、自分たちの文化をアッピールして観光にも力を入れ、元気にやっているように見えました。
>生き生きと働きながら自立できるかが大切
・・本当に同感です。それにしてもアフリカはとても難しそうです。

投稿: tona | 2011年3月25日 (金) 08:53

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