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2011年4月20日 (水)

フェノロサと岡倉天心

Photo_11   先日「ボストン美術館浮世絵名品展」”錦絵の黄金時代 清長、歌麿、写楽”を見てきました。初めての八頭身美人を描いた清長、美人画の巨匠歌麿、見得を切った歌舞伎役者が印象的な写楽と3人3様の絵が里帰りした。。
このコレクションは明治初期にエドワード・モース、アーネスト・フェノロサ、ウィリアム・ビゲローのよって収集されたもの。

3人の中で著名なフェノロサは日本美術を評価し紹介に努め、帰国後ボストン美術館東洋部長となった。また法隆寺夢殿秘仏を開扉したことでも有名。
しかし、谷崎光著『感動中国』によれば、岡倉天心を使い、明治の多くのタダ同然の日本美術を買いまくり、コレクター経由でボストン美術館に鹿鳴館の建築費の1.5倍の高値で売り飛ばしたのです。日本美術品保護ではなかった。

一方、岡倉天心は、現・東京藝術大学設立に貢献し、日本美術院を創立した人であるが、フェノロサを手伝い、ボストン美術館に高賃金で就職し、日本美術品のみならず中国の石窟の仏像はじめ、中国美術品も壮大に買い集めていた人なのである。日本美術品流出反対を唱えながら自分が流出さすという二枚舌の人だった。
このまとめて買ったことが、国外とはいえまとまった形で日本美術の名品が残っているという功績もあったのであるが。

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夏の登山に備えて、10kgのザックを背負って、高尾山を1日に2回連続で登って来なさいとリーダーから言われました。
1昨日早速出かけたのですが、、

ザックに3kgの水と砂糖4kgや食料や雨具を詰めていざ出発。生まれてから此の方、7kg以上重い物を持って歩き続けたこともなく、さらに3kgというのが駅までもこんなに辛いとは。これで山に登れるのか?
高尾山はとても緩やかで1時間半コースなので楽な山です。
登り始めると、それが最初からフーフーハーハー。30分登って5分休憩を2回、最後25分で頂上へ。途中校外学習の男子高校生が挨拶しながら追い越して行く。計1時間25分。
20分休憩し、下山。下山は足を痛めるので、途中にあるケーブルカーで下まで降りる。初めて乗ったケーブルカーは31度85分だそうで、日本1の傾斜のケーブルカーだそう。31度とはいえまるで垂直の絶壁のようです。

1度でやめようと思いながら、結局意を決して再び登り始める。先ほどの高校生の一団が3つにわかれて降りてくるのに出会う。「お久しぶり」と声をかけられ(あれ、やはり判っちゃった。このばあさん、何で2度も登っているんだ)と思われているようで、恥ずかしくなって、帽子のひさしを低くして挨拶しながら、頑張って登頂。2度目の方が水、食べ物の分1kg減って10分早く登る事が出来た。
あんなに食べたのに体重は1kg以上減っていました。
実際はこの2倍初日に登り、下り終わるまで3日間背負って歩かねばなりません。多分無理のような気もします。

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コメント

フェノロサと岡倉天心にそんな話があったとは思ってもいませんでした。
しかし、何で外国人が日本画を所蔵しているのか、という疑問がありました。
値打ちが出ることを知って買い漁ったのは間違いないでしょう。
谷崎氏の云う通りだと思います。
調子がいい人物ですね。

高尾山登山はどうなっているのでしょうか。
大丈夫ですか。驚くばかりです。
無理のないように。。
macchanny

投稿: macchanny | 2011年4月20日 (水) 21:52

★macchannyさま、おはようございます。

2人はともに哲学者でもあり、美術史上に残る功績者として教えてもらった記憶があるのですが。
谷崎さんは中国の有名な石窟(龍門など)の仏像が盗掘された、その仏像などを彼らが買い集めたりしたことに言及しているのです。

高尾山で訓練でしたが、このあともう少し長丁場でやって無理ならやめます。今度は砂んど入れて無理な時は捨ててというつもりです。本当に年なのですからね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年4月21日 (木) 06:03

 こんにちは。
 かなり状態の美しい絵が多かったのではないでしょうか。うらやましいです。
 フェノロサの例はともかく、わたしたちが美しい浮世絵を見ることができるのは、ほとんど外国人のおかげみたいですね。
 何しろ消耗品で、輸出品の包み紙などにされていたような浮世絵を、収集趣味からとは言えものすごく大切に保存してくれたようですから。

 それよりも、「巨人の星」などのスポ根顔負けのトレーニングに驚愕&感動いたしました。
 さすがtonaさん!
 でも、くれぐれもムリはなさらないようにしてくださいね。

投稿: Nora | 2011年4月21日 (木) 11:07

浮世絵など、日本の美術作品がいつの間にどうやって海外に存在するように
なったのか疑問でしたが、なぞの一部が解けました。
ちょっと眉をひそめたくなるようないきさつではありますが、おかげで
残ったという面もあるのでしょうね。

わゎ…すごいトレーニング。いきなり10キロ担いで高尾山2回は、
いくらtonaさんといえども相当きつかったご様子。最初は少しずつ
慣らされたほうがよかったのではと心配になりましたが大丈夫でしたか。
夏の本番では、10キロを担いで初日に3時間も登り続け、さらに翌日も登り、
下山まで3日間担ぎとおすのですか。登山ってハードですね…

投稿: ポージィ | 2011年4月21日 (木) 13:22

すげ~ただただすげ~!

投稿: 佐平次 | 2011年4月21日 (木) 16:47

ボストン美術館、若い頃に行きました。
浮世絵がこんなに…と驚きました。
どうせ昔の日本から只同然で奪い取っていったのだろうと思っていましたが、やっぱりね。
もっとも昔の日本では、浮世絵は庶民のブロマイドみたいなものだったのだから仕方ないのかもしれませんが…
大英博物館などもそれは見事な品揃えですが、
あれは盗品博物館とも呼ばれているくらいですものねえ。

投稿: zooey | 2011年4月21日 (木) 18:45

★Noraさま、ありがとうございます。

今になってみれば、こうしたことがあったから今でも私たちは凄い作品を見ることが出来るのですね。
物事の二面性の例ですね。
ヨーロッパへの陶器の包み紙としても使われた浮世絵だったそうで、価値がそんなになかったのですね。
それを価値を高めてくれたということで両者には感謝するくらいなのだと思ったほどです。

スポ根ですか!私にはとってもないのですが。兎に角登山の背後の花への情熱なのですが、とても無理そうなことがわかりました。
もう1回トレーニングはするつもりですが、無理はしないことにします。

投稿: tona | 2011年4月21日 (木) 20:52

★ポージィさま、ありがとうございます。

私は展覧会に行ってから、この本を読みました。ですからどうしてボストンにこんなにあるのか知らなかったのです。
このいきさつには驚きました。
でもそのおかげで今日、こうして凄い浮世絵が見られるのですから、皮肉というか、有難いことなんですね。

訓練というのは持続しなくてはいけないのですよね。しばらく訓練は結構ですとう感じです。最初の意気込みは実は尻すぼみといったところなんです。これだけなら何度もやろうと思うのですが、この2倍はというとね。
若ければ何ともないのに、今年古希とう年齢は無理が利きません。無鉄砲でした。

投稿: tona | 2011年4月21日 (木) 21:00

★佐平次さま、ありがとうございます。

と、おっしゃっていただくほどのことはなかったんです。
この2倍出来ないと失格なのです。
すぐ乗ってしまう性格が災いしました。年を考えなくてはいけませんでした。

投稿: tona | 2011年4月21日 (木) 21:03

★zooeyさま、ありがとうございます。

もうボストン美術館にいらっしゃったのですね。
私はボストン、メトロポリタン、スミソニアンのツアーに行きたいと思っているのですがなかなか実現しません。
ポストン美術館の東洋部門はとても充実しているようですね。
明治時代当時も浮世絵の価値を自国民がわからなかったという事実があったのですね。
包み紙として使われていたなんて。

大英博物館が盗品博物館!
エジプトのもの、そしてギリシャのパルテノン神殿も返してほしいと訴えていますね。
そして中国の敦煌や龍門、雲崗石窟の仏像もかなり持って行ってしまったそうです。
マチュピチュの遺産がアメリカから返還されたことは朗報ですね。

投稿: tona | 2011年4月21日 (木) 21:20

フェノロサの黒い噂は随分前に聞いていました。最近はそういうことは余り言われていないのですが、いつも暗いイメージが先に立ち、称えた言葉を素直には受け止めていませんでした。

浮世絵が包装紙で伝わったことも昔、どこかで聞きました。
浮世絵についてはかなり前から実物を見たり聞いたりでそれにまつわる話も聞いていたのです。

それにしても強靭な体力に脱帽です。私は昨日の見学でも皆が階段で3階まで上るのに、トップをきってエレベーターを目指しました。
いつものように・・・
体力も鈍っています。

投稿: matsubara | 2011年4月22日 (金) 08:20

★matsubaraさま、ありがとうございます。

全然意味は違いますが、偶像崩れたのは森鷗外(対北里柴三郎)でした。
ずっと以前は野口英世やキュリー夫人とか偉人伝との違い、大人になってからわかることですが、ありました。

そしてこのフェノロサですが、初めて知りました。
このところ浮世絵の展覧会が多くて、それで大変勉強になるのですが、次は写楽展です。前売り券を買ってきて楽しみにしています。

ふふふ!トップを切ってエレベーターを目指されたのですか。ちょっとmatsubaraさまの姿を想像してしまいました。

投稿: tona | 2011年4月22日 (金) 19:29

10kは重いですね
私の20代では、月/2~3度ハイキングで登っていましたが、若さで10k以上は・・・
年齢を考慮するとおやめになった方が・・・
此の先、足に障害も・・・

投稿: OB神戸家 | 2011年4月23日 (土) 16:14

★OB神戸家さま

ご忠告ありがとうございます。
8kgまでならどうやら大丈夫そうですが、10kgを試して、とても無理とわかりました。
下山は足を痛めますね。
気力はあってもやはり古希を迎える身では無理です。ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年4月23日 (土) 19:25

妙高に行った時、岡倉天心の六角堂があり(彼の最期の場所でした)、天心の事を調べた事があります。
その時、このようないきさつのお話を知りました。
そういえば天心が設計して住んでいた茨城県の五浦海岸の六角堂も、今回の津波で流されたと聞きました。

ところでtonaさん、今から10kの荷物を背負ってのトレーニングとは!
夏はアルプス登山にお出かけですか?
行く前から膝を痛めないで下さいね。

私はこの2~3年、アルプス登山から遠のいていますわ。

投稿: naoママ | 2011年4月24日 (日) 21:31

★naoママさま、ありがとうございます。

五浦海岸の六角堂が流されたそうで残念と思いました。
妙高に!最期の場所があるのですか。知りませんでした。そうだったのですか。

栂海新道なんです。
でもね、トレーニングをやってみてとても無理とわかりました。8kgだと何でもないのですが、10kgは重すぎます。
寝袋と一日分の食事が余計なんですね。
アルプスは三年前の鹿島槍ヶ岳が最初で昨年は北岳と白馬で7,8kgでここまでは大丈夫でした。ポーターさんがいるわけでないのでやめたいと思っています。
ご心配いただいてありがとうございました。

投稿: tona | 2011年4月24日 (日) 21:53

「夏の登山に備えて」ですか?
いゃーすごいです。驚きました。
夏の登山では、どちらへ行かれるのでしょうね。

日本の芸術作品が数多く海外に流出している
のには、そのような事情があったのですね。
どこの国にも、同じような事情はあるようですが、
国民感情としては複雑です。

投稿: 茂彦 | 2011年4月25日 (月) 20:19

★茂彦さま、ありがとうございます。

リーダーに言われてやってみたものの、やはり厳しいです。
夏に行こうとしているのが北アルプスから親不知に抜ける栂海新道の縦走です。
寝袋を担いでいかねばならないので重いのです。
でも無理そうだとわかりましたので、やめます。倒れて迷惑かけたら後悔しますから。

物事には両面があって、二束三文でたたかれた感のある流出と、それが今里帰りするほど貴重なコレクションになったことで、複雑な気持ちになりますね。

投稿: tona | 2011年4月26日 (火) 08:35

日本美術というくくりそのものを、天心やフェノロサが作ったんですよ
廃仏毀釈や天心が海外でどんな評価を受けているかもしるべきです
浮世絵自体は天心の専門とは少しずれています
天心の場合、宗教などと結びついた国の矛先に立つべき美術開拓、保護を行っていた人です
音楽で言えばROCKでなく宮廷音楽です
海外で活動していたのも、二枚舌うんぬんでなく、日本で活動が頭打ちになって海外から日本美術への意識改革を行うためでした
実際インドなどでは岡倉天心との文化交流は今でも知られていますし、タゴールも天心を高く評価していました
お金の事情を詮索する前に当時の日本や海外の事情もっとよく知るべきです

投稿: みる | 2013年2月10日 (日) 13:25

★みるさま

まず日本史や美術史でみるさんがおっしゃることを学びました。そして谷崎光さんが書かれている本で別の面を読んで驚いたのです。
私の意見というわけではありませんが、
はい、もっと勉強していかねばなりませんね。
コメントありがとうございました。

投稿: tona | 2013年2月11日 (月) 22:09

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