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2011年5月24日 (火)

ハンガリー一周(3)

Photo_2 現在小澤征爾と並ぶ指揮者、「炎のコバケン」こと小林研一郎はハンガリーでは大人気という。
1987年から現ハンガリー国立フィルハーモニ-管弦楽団の常任指揮者を、その後1997年まで音楽総監督兼任で活躍し、現在は桂冠指揮者である(楽団が任ずる名誉称号)。ハンガリー文化勲章や星付中十字勲章(民間人最高位)を受けている。
こういう話を旅先で聞くと嬉しくなります。

[5日目] ケチケメートからホルトパージ国立公園を経てワイン産地トカイからリラフレドへ (晴れ、25℃)

いよいよハンガリーの360°の大平原(プスタ)へ。昨日は珍しく4つ続いたトンネルをくぐったのですが、ポーランド同様山脈が少ないので国内にトンネルが殆どないという。そのトンネルも低い丘を掘っていた。

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<世界遺産:ホルトワージ国立公園 ー 動物と馬術ショウ>
二頭立ての馬車に乗ってプスタ(何もないの意味)の動物を見て回る。

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↓水牛 8世紀からこの地にいる。ミルクからモッツァレラチーズを作る。肉も食べる。

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↓豚 マンガリータという種類。100kg中70%が脂肪だがコレステロールが殆どないという。赤ん坊が縞模様でウリボウのよう。

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↓灰色の牛 昔14万頭いたが保護している。欧州の牛と違って病気がうつらない。

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                                ↓羊 ラッカという角がねじれた羊

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馬術ショウ
マジャール人(ハンガリー人)の先祖は遊牧騎馬民族といわれている。とても精悍な感じのする人々であった。
草原で敵に見つからないように馬を座らせたり、寝かせたり、銃声がしても驚かないように訓練した。現在は必要ないけれども、遺産としてこの馬術を後世に残そうとする姿があった。
↓衣装も独特でスカートのようなものをはいている。

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                                                    ↓座らせる

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                                                     ↓寝かせる

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                   ↓5頭の馬を立ち乗りで操る姿が圧巻!スピードも速い。

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                   ↓4頭の灰色の牛による牛車

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↓ここでの昼食は ハンガリー名物料理で辛いパブリカも使用した「グャーシュスープ」
と「ピクルス」他にローストチキンとチーズパイで文句なしの美味しさ。

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                     ↓面白いオブジェ

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         ↓トカイへ向かう途中の「9つのアーチを持つ石橋(1823年築)」

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<世界遺産:トカイ・ワインセラー>
              ↓トカイ山の麓は葡萄作りに適している。

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↓13~14世紀のワインセラーで4種のトカイのワインと2種の貴腐ワイン(トカイ・アスー)を試飲しました。世界3大貴腐ワインは他にドイツのラインガウとフランスのボルドーがあるが17世紀半ばに世界で初めて世に貴腐ワインを出したのがトカイ。
貴腐ワインといえば甘ったるくて飲めない印象だが、試飲で美味しいと感じたから不思議だ。

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<リラフレドの城館ホテル>
箱根のような所にやってきました。緑のトンネル、重なる山、池あり滝あり、トロッコ電車の駅まであって平原からは想像がつかないハンガリーです。
今までの5泊は小鳥の声で目覚めるほどで、私の体験したヨーロッパでは小鳥の声が世界1美しいと感じました。ちょっとした樹があれば上の方で鳴いている。ここ城館も小鳥の天国であちこちから聞こえて、名前がわからないのがもどかしいほどでした。

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                      ↓クロウタドリ

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[6日目] リラフレドからマグテレク鍾乳洞、ホローケー村、ブダペストへ (晴れ、22℃)

<世界遺産:アグテレクの鍾乳洞>
712ある洞窟のうち全長25kmのパラドラ洞窟を見学。スロバキアに跨っている。ここも他の洞窟同様、天井からの鍾乳石と床の石筍で、いろいろ変化に富んでいるが写真でははっきり撮れないのが残念。
素晴らしかったのが、コンサートホールで椅子も並んでいる(天井から水が垂れていて拭かないと座れない)。驚いたことにガイドがオーディオで音を鳴らしてくれた。素晴らしい音響効果は人工のホールの比ではない。音楽に合わせてライトが様々な岩を照らす演出に感動した。

                       コンサートホール

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<世界遺産:ホローケー村>
この村に住む人はモンゴル人から逃れてカスピ海沿岸地方から移住したトルコ系クマン人の末裔のバローツ人だ。
木造建築の技術に長けていて「バローツ様式」と呼ばれる家。泥とわらと混ぜて作った壁の上に石灰を塗って白くしている。1909年の大火後、現在の125軒が忠実に再建された。
レストランでピロシカおばあちゃん(79歳)が村の昔話や伝統的な衣装をツアーの人に着せたり、結婚式の前夜からの流れを紹介してくれた。

               ↓ピロシカさんとガイドのラズロさん

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                        ↓村の家々

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                       ↓教会の中

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                      ↓飛行機雲と月

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コメント

ここからお葉書下さったのですね。
ありがとうございます。
それを今朝upしました。

この写真が噂のガイドさんですね。
ステキな方ですね。
お会いしたかったのですが、6年前はまだ勉強中でしたね。

騎馬民族らしい写真の数々に驚きます。

洞窟のコンサートとは最高の贅沢ですね。
音響効果がどのようなものであるか
聞いてみたいものです。

世界遺産をたくさん回られてよかったですね。当時まだ知りませんでした。
私どもはほんの一部しか行っていなかったことが、今になってわかりました。

投稿: matsubara | 2011年5月25日 (水) 08:51

★matsubaraさま

upいただきありがとうございました。
国会議事堂をしげしげ見て、今更ながらその美しい建築に目を瞠りました。

この両日はハンガリー人のルーツをマジャール人として見、バローツ人も見ることが出来ました。
モンゴル人同様騎馬民族だったのですね。
馬を扱う技はスペインやオーストリアの馬術学校の洗練されたのとまた違って、驚いてしまいました。
馬が自分で座ったり倒れたりするのは馬にとってとても大変なのだそうです。
イルカやサルなどの芸とは違った動物の面を見て涙ぐむほどの感激です。

カメラのビデオ機能を暗闇でごそごそ見つけているうちにほんのちょっと別の音しか録音できませんでしたが、それでも音響のよいことが少しわかります。
時々ここでコンサートが行われるそうです。
聴けたらいいですね。

投稿: tona | 2011年5月25日 (水) 09:29

うわぁ ステキ!5日目、6日目で回られたところ、どれも大好きな雰囲気です。

どこまでも続きそうな平原で見る動物たちもいいですね。
ハンガリー人の先祖は遊牧騎馬民族ですか。平原が続く土地ならではですね。
民族衣装はアラブのほうの衣装とも共通点がある気がしますね。
犬のお座りのように座る馬なんて初めて見ましたよ。
豚も牛もヒツジも、普段見慣れたものとは違う種類なのですね。
この日の宿泊が城館ホテルですね。平原から変わって山の雰囲気。
これまたいいですねぇ。憧れます。

ホローケー村もなんだか可愛らしい雰囲気で素朴、落ち着けそうです。
あ、この方が例のガイドさん。ほんと細くていらっしゃる(笑)
伝統的な衣装を着せてもらった方もいるのですね。私も着てみたいです~

今回もとても楽しませていただきました。

投稿: ポージィ | 2011年5月25日 (水) 10:21

★ポージィさま

ハンガリーもいろいろなところがありました。
360度の大平原はポーランドとここで見ることが出来ました。もしかしてオーストラリアのエアーズロックもそうだったかしら。
でもロックがあったから駄目ですね。
珍しい動物たちですね。豚ってつるつるのイメージだったのですが、毛がボウボウでこの毛を帽子に仕立てるそうです。
座る馬は感動しました。馬も犬のように健気ですね。じっと命令を待っている姿が可哀そうなくらいです。

城館ホテルでは9階くらいまで螺旋階段を上って、そこでこの景色を撮りました。洞窟もあったのです。

ホローケー村の伝統衣装ですが、ピロシカさんのようなので、スカートは1枚が5mもあってそれを3枚も履いて、着た人がとても重いと言っていました。男性も着て、臨時の結婚カップルの出来上がりです。ポージィさんもきっと似合いますよ。可愛い花嫁に変身します。日本人は若く見えるから新婚のようにね。
楽しんでいただいちゃって嬉しいです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年5月25日 (水) 17:10

素晴しい旅行でしたね。私も行っているみたいで心は旅気分になりました。
騎馬民族がいたのですね!勇壮な戦士ですね。国柄もしのばれます。バローン様式の家は立寄ってみたいですね。

城館ホテルに泊まられたのですか。ウーン。
小鳥のさえずりが耳に届きそうです。
綺麗な小鳥のさえずりは宝石のようできっと心から癒されたことでしょう。

私も忘れられない小鳥のさえずりの経験があります。それはアフリカの自然動物園ルアンガバレーを訪問し、早朝から鳴り響いた鳥のさえずりは忘れることができません。
それだけ自然が残されているというか保護もしているのでしょうか。

心が洗われる旅ですね。食事もワインも申し分なさそうで。。
ヨーロッパは成熟し、味がありそうですね。

投稿: macchanny | 2011年5月25日 (水) 18:10

★macchannyさま

一緒に旅していただいてありがとうございます。
モンゴルと違った騎馬民族、彼らは勇壮だったのでしょうね。
広い平原だからこそこうした騎馬民族として伝統が継がれていったのだと感じました。

アフリカの自然動物園・ルアンガバレーって想像してみるのですが、自然豊かなのでしょうね。きっと素晴らしい小鳥の声、忘れられないですよね。

実はヨーロッパの食事はメインが苦手です。
でも中欧や東欧ロシアはスープが多いのでこれは絶品です。この頃デザートが凄く甘いというのがなくなってきました。朝は生野菜まで充実していますのでとても食事は良くなってきました。地ビールも美味しかったのですよ。

投稿: tona | 2011年5月25日 (水) 19:41

馬は基本的に立ったまま寝るのだと
何かで読んだことがあります。
こんな大きな馬が「お座り」するなんて
凄いですねえ!

城館ホテルも素敵です。
やはり昔の貴族の館だった、イギリスのマナー・ハウス、デンマークのクロ(旅籠)も
近代的なホテルとはまるで違う味わいがありました。
ハンガリーの城館ホテルも是非、泊ってみたくなりました。

投稿: zooey | 2011年5月25日 (水) 21:38

★zooeyさま

人間が手をかすことなく後ろ足を折りたたんで座る、その速さにも舌を巻くほどです。
立ったまま眠る馬も人間から見れば疲れが取れるのかと疑問に思いますが、1本足で眠る鳥も不思議。そして中世からのヨーロッパで王様なども横たわらなくてベッドに半身身体を起こして寝たためにベッドの長さが短かったのを見て、やはり疲れがとれるのかと不思議でした。

私もイギリスのコッツウォルズで500年前のマナーハウスに泊まった時は、床が傾いていましたが、シェクスピアも泊まったと思うと感慨深かったです。
デンマークはクロというのですね。
旅行記にお付き合いくださりありがとうございます。

投稿: tona | 2011年5月26日 (木) 08:31

夢を見ているような毎日、素晴らしい!

投稿: 佐平次 | 2011年5月26日 (木) 14:03

”コバケン”のこと、MR Petter Bellも言っていました。
「炎のコバケン」といわれるだけあって、
彼の指揮は情熱的で、音楽に魂がこもっていると・・・
生で聞いたことはありませんが、テレビで聞いたことはあります。
何か小澤征二に共通するものを感じます。
今も国内外で活躍してますね。

晴れた青空に緑の大平原。
地図で見ると、北と西の国境に山があるだけで、あとはすべてハンガリー平原。
こんなところを旅すれば、気分も晴れ晴れとなったことでしょう。
今あらためて彼から送られてきた写真を眺めています。

洞窟のコンサートホール。
世界でも珍しいのではないでしょうか。
大自然の中の飾り気のないホールでの音楽鑑賞、すばらしい。どんな響きなのか聞いてみたい。

ホローケー村の情景。何か独特の文化を感じます。
その民族の持つ伝統、文化を永遠に受け継いでいくことはすばらしいことだと思います。
ヒロシカおばあちゃんの着てるのも伝統的な
民族衣装なんでしょうね。
若くてハンサムな背の高いガイドのラズロさんとは対照的。
一段低いところ立っているところもガイドさんならではの気遣いか。

投稿: 夢閑人 | 2011年5月26日 (木) 16:11

つづき。
リラフレドの城館ホテル。
周りの景色までもまるで「ノンシュバンシュタイン城」みたい。
こんなところに泊まれば、気分も貴族か王様みたいではなかったでしょうか?
私もフランスで、こんなホテルできちっとした服装での夕食はそんなに感じたものでした。

投稿: 夢閑人 | 2011年5月26日 (木) 16:23

★佐平次さま

本当にそうでした。
ありがとうございます。
帰ってみると、10日間忘れていてごめんなさい・・でした。

投稿: tona | 2011年5月26日 (木) 18:56

★夢閑人さま

ハンガリーでのコバケンの指揮ぶりは見たことがありませんが、1度サントリーホールで聴きました。ハンガリー人の MR Petter Bellさんも「魂がこもっている」とおっしゃってくださったのですね。嬉しいですね!

北のスロバキアとの国境に跨ってだけ山があるのは、ポーランドも南のスロバキアにかけて山なので同じようですね。
何もない360度って凄いです。空がとても広いです。馬に乗って走ったら気分よいでしょうね。
もっとも馬車に乗りましたが少し目線が高くなって素敵です。2頭の馬が私たち17人と荷台を長時間にわたって運んでくれたのです。可哀そうに思ったり、偉いなあと思ったりその馬力に感心しました。

洞窟のコンサートは他にはないかも知れませんね。年に数回でしょうが実際にあるのですね。カメラのビデオに失敗して音をとりそこなって残念です。

ホローケー村のピロシカおばあちゃんみたいな人は10人に満たなくなったそうです。若い人が都会にい出てしまったので。
ご主人が亡くなるとずっと喪服だそうです。
帰る頃、ピロシカさんは喪服に着替えて見送ってくれました。
ラズロさんは常にこうした心遣いがあって、日本にもこんな人がいるかしらと思うほどでした。

城館ホテルが森の中にあって、本当、ノイシュバンシュタイン城のようですね。
フランスではもっとドレスアップと友人に聞きました。素敵ですよね。一時の王侯貴族の気分が味わえます。
2回もコメントいただきありがとうございました。

投稿: tona | 2011年5月26日 (木) 19:25

ハンガリー旅行記、じっくり拝見させていただきました。tonaさんの旅行記を読むのが、ほとんど恒例のお楽しみになっております。次にはどこに行かれるのかと、楽しみです。
 これまでルーマニアやポーランドなど、見させていただきましたが、ハンガリーは、同じ東欧とは言え、またまったく異なる雰囲気でおもしろいですね。
 あいかわらず建物もすばらしいですが、今回は360度の大平原に、最も感銘を受けました。

 国境を越える鍾乳洞とはすごい!
 このコンサートホールはすごいエコーでしょうね。バッハのCDでも、洞窟で無伴奏組曲を吹いてる(サックス版なのです)のがあるんですが、その演奏の雰囲気がすごくよかったのを思い出しました。
 イスがすでに石灰化してるようですね。(笑) 

投稿: Nora | 2011年5月27日 (金) 15:07

★Noraさま

楽しみにしていただいて光栄です。
ありがとうございます。

大平原は日本では見られない風景ですね。北海道でも見られそうもないです。
とても貴重な体験でした。
確かにハンガリーは違うように思えます。
ブルガリアとルーマニアは雰囲気が似ているように思われましたが。

鍾乳洞はスロベニアにも大きいのがあってトロッコに乗って行くほど奥深く、立派ですし、秋吉台もなかなかだと思うのですが、ここは何と言ってもコンサートホールです。
バッハのCDに洞窟で演奏しているのはあるのですか?素晴らしいでしょうね。
もう1度聴きたいですが、叶わぬ夢です。
おっしゃるように椅子が石灰化!ですね。

投稿: tona | 2011年5月27日 (金) 20:45

所変われば品変わるですか?珍しい動物。
そして馬術ショウも見事ですね。
ローストチキンとチーズパイ、とても美味しそう。
世界三大貴腐ワインですか?ハンガリーのワインと
いうのは初めて聞きました。
(もっとも私はこの方面は全く疎いので)
城館ホテルですか?小鳥がさえずり、
まるでおとぎの国のお城ですね。
これがホテルとは?
なんとも羨ましい旅です。

投稿: 茂彦 | 2011年5月30日 (月) 19:24

★茂彦さま、こんばんは。

水牛は動物園にいましたかしら。
あとは初めての草原の動物で、みんな人間の役に立っているのですね。
馬術ショウには馬がこんなにいろいろ出来るとは驚きました。

ハンガリーは意外にもワインをたくさん造っているのです。私にはあまり違いがわかりませんでしたが、確かにトカイワインは美味しかったです。

城館ホテルは箱根の中のような環境で、小鳥の種類が多かったです。
贅沢な宿泊でした。螺旋階段を上って行くと頂上からの眺めが素晴らしく、夜はライトアップされて、本当に夢のようでした。
丁寧にご覧いただき、コメントをありがとうございました。

投稿: tona | 2011年5月30日 (月) 21:18

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