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2011年6月17日 (金)

礼文島・利尻島フラワーハイキング(1)礼文島

6月12日~15日まで利尻・礼文島の花を訪ねてきました。
飛行機、バス、船で着いた礼文島はどんよりした雲に覆われていました。事前の天気予報では両島とも傘マーク付きで雨覚悟の出発でした。
今の船は揺れない設計になっているそうで、なるほど何も揺れを感ぜず、快適です。波も静かではあったのですが。

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Photo_13 左地図の右側が北、左側が南になります。

ゼロメートル地帯から高山植物が咲く島。何故なのか?理由が島を歩いてよくわかりました。美しい山地や高山の花を登らないで見られるのは、厳しい自然ゆえであることでした。
秋から春までは観光客はなくホテルは閉めているとのこと。今年は震災の影響で4、5月は全然客が来なかったとのこと、とても大変であったようです。

◎寒いこと。年間平均気温が6℃だとか。この日も寒かった。
◎暖流と寒流がぶつかりあって1年中霧が発生している。
◎なだらかな地形で山がないこと。
◎強風が常に吹いている。
5、6mの風が吹いていても、ここではそよ風だそうで、吹き飛ばされそうな台風時のような風が吹いている場所もありました。

旅の始まりは地図上(西側)のスカイ(澄海)岬から右回りに進みました。

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                                        ↓足下には高山植物が

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ネムロシオガマ → イワベンケイ → チシマフウロ → エゾシシウド
(ネムロシオガマがレブンアツモリソウの繁殖に関係するらしい)

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今回のハイキングのハイライトのレブンアツモリソウ(礼文敦盛草:ラン科アツモリソウ属)礼文島だけの固有種。
他のアツモリソウやクマガイソウは紅色や淡紫色だが、本種は白色から薄いクリーム色である。
一の谷の合戦で熊谷直実と平敦盛の一騎打ちで若冠16歳の敦盛は直実に首を打ち取られた。敦盛の若さに衝撃を受けた直実はその後僧籍へ。
花の唇弁を2人が背負っていた母衣(ほろ:球形に編んだ竹籠を丈夫な布で包んだもので、後方から矢が飛んできても身を守れた)に見立てて「アツモリソウ」「クマガイソウ」と名付けられた。それにしても大きな立派な唇弁だこと!

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↓島の最北限のスコトン岬。トド島が横たわる。(tonaの前の前のあだ名がトドでしたので懐かしい)

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最後は島の南端(地図左)の桃岩~知床岬まで専門のフラワーガイドさんの案内で2時間半のハイキング。いろいろな高山植物が咲いていました。その一部です。(クリックすると少し大きくなりますので興味ある方はご覧ください。ブレブレ写真で見苦しくてすみません)

レブンコザクラ(サクラソウ科サクラソウ属)↓サクラソウモドキ(サクラソウモドキ属)
   どちらも北海道の固有種

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                  ↓レブンハナシノブ(ハナシノブ科ハナシノブ属)

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↓オオバナノエンレイソウ(開花に15年かかるそうだ) 

                                                           ↓ハクサンチドリ(ラン科)

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                               ↓ノビネチドリ(ラン科)

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↓エゾイヌナズナ(アブラナ科イヌナズナ属)海岸の岩場に生える。礼文島に多い

                                       ↓ホソバノアマナ(ユリ科チシマアマナ属)

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レブンキンバイソウ(キンポウゲ科、雄しべのように見えるのが花弁)
↓エゾエンゴサク(ケシ科キケマン属)北海道から東北の日本海側に分布

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    ↓エゾノハクサンイチゲ(キンポウゲ科)の花畑が続いていた

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↓クロユリ(ユリ科バイモ属))↓ミヤマオダマキ(キンポウゲ科オダマキ属)

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ホテル[花れぶん]の部屋にはテルテル坊主が置いてあって「今日は礼文島を訪ねてくださり、とてもうれしいです。明日天気になりますように」と添えてありました。
最高に美味しい御馳走で、バフンウニやホッケの煮つけはことの他美味でした。今回は3泊とも、どんと置いてある宴会料理でなく、温かくした、あるいは冷たい料理が順番に出され、従業員の方のゆき届いたサービスに大感激でした。

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コメント

うわお!「花の浮島・礼文島」にお出かけだったのですね。
「レブンアツモリソウ」是非見てみたいお花です。
他にもたくさんの高山植物をご覧になられたようで、良かったですね。

我が家は主人の転勤で札幌に4年住みましたが、その折、5年生だった息子の夏休みに「礼文、利尻、サロベツ、宗谷岬、猿払原野、北見」と5泊6日で行きました。

ずっとお天気に恵まれ、礼文島ではスコトン岬から地蔵岩までの8時間コースを歩き、生まれて初めて「礼文ウスユキソウ」(エーデルワイス)を見ました。
青い海と豊かな高山植物、そして洋上に浮ぶ利尻富士の姿に感激した忘れられない思い出です。
その時、桃岩の高山植物は6月から7月初めが一番お花が多いと聞かされました。

今では宿泊設備も整っているのですね。
30年前は民宿が主流でした。
捕りたてのウニが美味しかったですね。

投稿: naoママ | 2011年6月18日 (土) 05:52

素晴らしいの一言です。心が洗われます。家内が5年ほど前に高齢の母親と一緒に先生仲間と行ったことを話してくれました。

崖っぷちに咲いている花の美しい事。しゃがみこんで写真に撮っていた先生がいた事等、それはそれは忘れられないようです。
ウニ、イクラ等海鮮料理大満足だったと・・
(魚が大好きですから)
こんなところがあるのですね。
美しい花を見事に表現されていますね。
(拍手です)

投稿: macchanny | 2011年6月18日 (土) 08:32

★naoママさま

転勤先としては札幌、いいですね。4年間もですか!
今回通った所に、北見だけは聞いたことあるのに通ってないと思って地図を見ました。紋別の方に北見があり、また下って網走の方に北見市がありました。
スコトン岬から地蔵岩まで8時間ですか。西海岸の美しい風景が見られたことでしょうね。私にも歩けたかしら。
ずっとお天気だったことは最高ですよね。
私はだめでした。

レブンウスユキソウはまだでしたが、レブンアツモリソウが今年は遅れて丁度咲き頃で、お陰様で、もううっとりしました。
たくさんの固有種のお花に巡り合って悪いお天気も何のその、嬉しかったです。
ホテル3泊とも今まで国内最高のおもてなし振りで驚いてしまいました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年6月18日 (土) 08:51

★macchannyさま

お母様と奥様がいらっしゃったのですか!
遠くて大変でしたでしょうね。

風が強くて、栄養のないガレ場や岩場にしがみつくようにして咲いている高山植物の姿は、可憐にして強さを感じさせられる美しさが心にいつも焼きつきます。
奥様達の味わわれた感激を私も味わってきました。

ウニ、イクラ、ホタテ、タコ、カニ、夕張メロンまで1年分以上をいただいてきました。
新鮮な海鮮って本当に贅沢です。
学生時代に旅行したときと違って豊かな北海道名産は羨ましいほどです。

下手な写真などに拍手をしていただき感激です。ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年6月18日 (土) 09:00

礼文島と利尻に行きましたのは昨年秋でした。
友人がなぜ花咲く6月に行かないの?
と不審そうに聞きました。
花もないのに・・・
夫が突然「行こう」と言いましたので・・・
8月、9月は行ったのですが、10月はまだということもあり・・・
47年前に稚内でUターンしたこともあり、決行しました。

丁度いい時期に行かれてよかったですね。
かわりにここでお花を拝見出来ました。

本当に美しいですね。

投稿: matsubara | 2011年6月18日 (土) 09:13

★matsubaraさま

まあ!行ってらしたばかりですのね。
拝見したはずなのに、記憶から抜けました。
それももう3回もですか。
私は学生時代は北の方だけ行かなかったので、まったく初めてです。
単にレブンアツモリソウが見たいがためにこの季節を選んだのですが、お花が一斉に咲いてとても素敵な島の印象です。
他の季節も晴れたたら地形を隅々まで観察できる素敵な旅でしたでしょう。
夏はレブンウスユキソウが咲いていたのではないでしょうか。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年6月18日 (土) 09:30

お帰りなさい。お疲れは出ていらっしゃいませんか?

何となくぼんやり想像していたのよりはるかに厳しい環境のようで、
目から鱗の思いで拝見しました。気温が低いのは緯度が高いので
さもありなんとも思いますが、風がそんなに強いとは。実際の気温以上に
体感温度はぐんと下がりますね。
そんな中で、よくまぁ草花たちがこんなにも可憐な花を咲かせているものだと
感心しました。強風に引き千切られてしまいそうなのに健気ですね。
どれも本当に綺麗です。一面のエゾノハクサンイチゲも素適です。
ずっとずっと残っていて欲しい植物たちと光景ですね。

投稿: ポージィ | 2011年6月18日 (土) 11:46

 私が行ったのは7月の末でした。
なんといっても礼文島では「レブンアツモリソウ」ですよね。

「ここがアツモリソウの群落のあるところですよ」と教えられただけで、花はもちろん見られませんでした。
 時期によって咲く花も大分変わってきますね。クロユリもなかった。

 気候が高山並みなのであんな低いところでも沢山の高山植物が見られるのですね。

 遊歩道を登りながら行くと両側に沢山見られました。
 ガイドさんが付いていたのですが、写真を撮っているとどうしても説明を聞き落としてしまって、さて帰ってから写真を見てもどれやら分からなくなってしまいました。
 後で礼文島の花の本を買いました。

 私のときは天気がよくて、スカイ岬も字のごとく澄んだ青い海がなんとも言えない色合いでした。
 
礼文島は全島が花の島。4~10月までが
観光シーズン。冬の間はホテルも休み。
従業員の方は、北海道本島のほうに出稼ぎに
行くとのことでした。

 地元の人に聞いたら、野菜がまったく作れないとのことで、冬の間は特に海が時化ると
船も入らず困るといっていました。
でもやはり「住めば都」なんでしょうね。

時期を違えて何度でも行ってみたいところです。懐かしく拝見しました。

投稿: 夢閑人 | 2011年6月18日 (土) 11:56

★ポージィさま

お陰様で疲れませんでしたが、薬をやめたのでまだ鼻をかんでいます。私は毎回治りが遅いですが元気です。

本当に厳しい気候ですね。島の若者もどんどん外へ出て行ってしまうそうです。小中高校ともどんどん生徒数が減っているそうです。バスガイドさんが昨年高校を卒業して一所懸命島の説明などをしてくれました。島を愛し、ずっとガイドさんとして働いて行くようで、その心意気に感心しました。花ガイドでないけれども花を教えてくれました。
私の数少ないアルプス体験での、あの風吹きすさぶ高山で必死に花を咲かせているのとまったく同じでした。
エゾノハクサンイチゲの花畑がどこまでも続いていて、印象深いハイキングでした、島の人たちは財産として大切にしていることと思います。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年6月18日 (土) 16:20

★夢閑人さま

夢閑人さんが数年前いらっしゃって、あの素晴らしいお花を見せていただきました。
やはり季節が少し違うと咲くお花も違いますが、7月のお花もまた機会があったら見たいくらい魅了された礼文島でした。

人数が30人でしたが、15人に1人の花ガイドさんが付いてくれて、その人がまた大きな声を出してくれたので、名前が良く耳に入りました。写真も結構撮れるのですが、人を追いかけるので慌てて撮影で、ブレてしまっていつも残念な思いです。ツアーの宿命と言ったらオーバーですが。
御本を買われたのは正解です。
私は写真を撮りながら、手帳に名前と撮影時間を記録するのでなお忙しいです。後で字が汚くて読めなかったりします。

ホテルの従業員の方たちの冬は本島への出稼ぎなんですね。厳しいですね。
冬は野菜もなく、時化るとさらに大変とは。
海は大荒れは何となくわかる気がします。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年6月18日 (土) 16:34

奇麗なお花ですねえ!
そこでしか見られない花をこんなに見られたら
さぞかし本望だったことでしょう。

>tonaの前の前のあだ名がトドでした

ここに反応しましたw
私の中では、tona様はおよそトドからほど遠いイメージですのに…

投稿: zooey | 2011年6月19日 (日) 21:42

★zooeyさま、ありがとうございます。

いつも見る高山植物は千も2千メートルも登らないと見られませんが、ここは何も登らなくてもたくさん見られるという天国のような所です。少々風がきついですが。
巷の雑草のように強い可憐な花たちの虜になってしまっています。

いつも娘が付けるのですが、私の最初のあだ名は中年の頃体重が増えて、夏休みにトドのように、その辺に横たわって昼寝していたからなのです(今は体重も元に戻り、昼寝はしなくなしました)。
今のtonaもブログで書いたことですが、寒い朝に歌のトナカイのように鼻が赤くなるので付いてしまいました。すぐ前のあだ名も恥ずかしくて言えないくらいです。(イメージが変わったでしょう!)

投稿: tona | 2011年6月20日 (月) 08:52

狭い日本でも行ったことのないところの方が多い、その一つがここです。
行ってみたいなあ。

投稿: 佐平次 | 2011年6月20日 (月) 10:50

★佐平次さま、ありがとうございます。

そうですね。行ったことないところが多くて広い日本になっています。
羽田からはわからないですが、名古屋や関西から稚内直行便で来ていた人達がいましたが、とても楽に島まで行けそうです。
樺太まで108kmだそうです。是非ね。

投稿: tona | 2011年6月20日 (月) 12:58

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