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2011年8月30日 (火)

「ワシントン ナショナル・ギャラリー」展 於国立新美術館

Photo_4 Photo_5 外国から貸し出される絵の展覧会は、震災以来、東日本は放射能がたくさん放出されたということで、ロシアのはキャンセルになったり、他のは関西方面に行きました。これはこれで良かったのですが。
ところが懐深いアメリカは6月8日からの東京での開催にたくさんの名画を貸し出してくれました。 

木曜日なのに老若男女で混み合っていました。
夏休みで、小学校低学年の子供がたくさん鑑賞しているではありませんか。
女の子が多くて、数人は可愛いワンピース姿で絵の中の女の子のようで、お母さんと静かに熱心に見ています。どんなお嬢さんに育つのでしょう!小さい頃から本物の絵を家族と鑑賞し、その感想を家族はどのようにくみ取って、また教えていくのか。これは絵だけでないですが小さいうちから鑑賞させ、いろいろ体験させれば思わぬ芽が出るかもしれません。
この小学生を見ていたら、この頃報道が多いのか、絶対数が多いのか、虐待で子供の命を奪う親が多いのに驚きます。何故可愛い我が子をそんなむごい目に遭わせるのか。
「親になるのに資格試験がない。あってもいい」と書いている人がいました。

↑ちらしの絵、印象派の雄・モネの「日傘の女性・散歩、モネ夫人と息子」1875年に描かれた。

Photo_6 ←傘は「日傘の女性・左向き」娘がフランスのジベルニーで買ってきてくれたもの。
「日傘の女性・右向き」「日傘の女性・左向き」はオルセー美術館蔵で1886年に描かれたもので、この時妻カミーユは亡くなっていました。表情のない「日傘の女性」は亡き妻を偲んで描かれた絵でした。

1.最初のコーナーは印象派誕生に影響を与えた画家。
バルビゾン派や写実主義のクールベなど自然の光に関心を寄せた点で印象派の先駆を成した。
一方パリで印象派の画家たちに直接的な影響を与えたのがマネでした。
マネ「鉄橋」はサン・ラザール駅の鉄橋で女性と機関車を見つめる後ろ姿の女の子の絵。私も数年前マネを偲んでこの鉄橋から駅をしばし眺めました。

2.印象派27点。
ピサロ、ドガ、シスレー、モネ、モリゾ、ルノワール、カサット、カイユボット、ゴンザレス。
モネの「日傘の女性」の他「揺りかご、カミーユと画家の息子ジャン」「アルジャントゥイユ」は何れも妻と息子を描いたもの。
ルノワールも「モネ夫人とその息子」を描いているのです。
ドガの「障害競馬ー落馬した騎手」の馬の迫力のあること。

3.印象派、ポスト印象派の素描、水彩、パステル、エッチング、リトグラフなど力作が展示されていました。

4、ポスト印象派以降
説明によれば、印象派が求めた一瞬の美しさよりも、対象をより永続的で実体のあるものとして把握する手法を模索したポスト印象派の画家たち、セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホ。
点描法を編み出したスーラ。これらに一線を画したロートレックの作品が並んでいました。
セザンヌの「赤いチョッキの少年」「りんごと桃のある静物」、ゴッホの「自画像」が目を惹きました。

今回は印象派を中心とした区分けを知ったことと、パリでは見られない「日傘の女性」を鑑賞できたことが何時までも忘れられないと思います。↓少し咲いている庭

Photo_7

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コメント

アメリカからたくさんの作品を貸し出してくれたこと、ありがたいですね。

印象派と一口に言っても、だんだんに変化していっているのが分かりました。
古くから現代に到るまで、さまざまな画法が生まれては、それぞれの
時代を作ってきましたが、新しい手法が生まれる時期というのは
たいてい「こんなもの!」と顰蹙を買って相手にされなかったりで
中々認められず、ところが、それが後には中心になって一時代を
築くことになる、ということが繰り返されてきたのですね。
なんだか柔軟性がないなぁと感じてしまいます。
現代ではどうなのでしょう。広く色々な表現が認められるように
なっているのでしょうか。
すみません、すっかり話がそれました。

幼い頃から美術鑑賞をさせてもらえる子供たち、幸せですね。
美術鑑賞に限らず色々な体験をするのはいいことだと思います。
そこから何かに興味関心が育っていくかもしれませんし、そうならなくても
その子の中のどこかに必ず何かしら残るでしょうし。
日本でも近年格差が広がって、教育格差も言われていますよね。
収入が少ないがゆえに教育を受けられずに成長し、自分もまた収入が少なく
すさんで犯罪が増えていく、というような構図が日本でもこれから
どんどん現れてくるのではないかと不安を覚えます。
虐待もまた受け継がれていく例がままありますね。

なんだか話がそれっぱなしですみません(^^;)

お庭で、花の咲いている鉢植えやプランターが集められて、
フラワーアイランドという感じですね♪ 豊かな緑の中に少しの印象的な花
というのも素敵だと思います。

投稿: ポージィ | 2011年8月30日 (火) 09:31

●親の資格
「親になることの自覚」が出来る前に子どもが出来た、というのが一因か?
子どもの成長に合わせて親も成長して行くのが普通なのでしょうが。
我々が子どもの頃も「貧しさ」ゆえのネグレクトに近い親子はいたようですが、
だいたいは子沢山でしたから、きょうだいで助け合えていたのかも。
自分はボロボロの服を着ても子どもにはマシな服を着せるとか、
自分の食べるものを減らしても子どもに、とかが「親になる」という自覚。
そういう資格試験がいる、というのも確かに一理ありますね。

ポージィさんが書かれている「格差」。
もうブログを閉鎖されましたが、YUKI-archさんが以前書かれていましたね。
「かけっこで最初からスタートラインが違う」という表現をされていました。
子どものころから海外旅行などに連れて行ってもらえる環境にあるのと
学校給食以外、まともな食事を摂っていない子どもとの格差。
妙案が浮かびません。

甲斐駒に登られた記事で思い出しましたが、中央線のある場所で、
富士・北岳・穂高(日本のトップ3)が同時に望めるとか。
ず~いぶん前のJTB「旅」誌にあった一文です。
位置的には甲斐駒の麓、信濃境~小淵沢あたりだったと記憶しています。
3つの山がスカーッと晴れている、なんてほとんど皆無でしょうが(笑)

投稿: 讃岐の団塊オヤジ | 2011年8月30日 (火) 12:04

★ポージィさま

今回の貸し出しも凄いと思います。
知っている絵がたくさんあって、ワシントン ナショナルギャラリーのコレクションはなかなかですね。所蔵作品はすべて、実業家で同館の創設者である、アンドリュー・メロンとその志に賛同した一般市民からの国への寄付によるとありました。
「常設コレクション作品」の傑作が9点含まれます。1度に12点までしか貸しだすことが出来ない不文律があるそうですが、9点もまとまって貸しだされたとは極めて稀だそうです。
それまでの宗教画や人物画、宮廷画、そしてフランドルの風俗画などで占められていたのに、このような印象派辺りの絵は理解されなくて、今から思うと気の毒でした。
ゴッホなんて特に生前に1枚しか売れなかったとか。可哀そう。この世にゴッホが今出てきたらびっくりするでしょうし、弟テオは自分の判断が正しかったと胸をはるでしょう。
それに比して現代アートは普通の人は理解できなくて買わないけれど、理解する人がいて、どんな人でも取り上げられているような気がします。
でも陰で悲惨な芸術生活を送っている人もいるのでしょうね。

いろいろな格差が広がる中、教育格差もまた社会に不安を投げかける材料ですね。
虐待は殆ど自分も受けた人がまた自分も虐待の側に回るという図式ですね。
自分が受けたから小子供だけは守るという風にならないのですね。
それを助けようとする機関もいろいろあって必死になっているようですが、なかなかくい止められないのが現実で、私自身何も手を貸してないですが、何とか少しでもよくなるように願わずにはいられません。

この間からエンジェルス・トランペット3種が交代で咲き、1年中咲いているゼラニウム、そしてノウゼンカズラが元気です。
黄色のマーガレットコスモスとイヌキクイモも主張しています。
ひっそりとしているのがセージ類と、チロリアンランプ、ハゴロモ、マルバルコウソウ、フクシャです。今咲いているのを全部、暇にまかせて書いてすみません。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年8月30日 (火) 15:40

★讃岐の団塊オヤジさま

「親になる資格」云々というより、「親になることの自覚」ということの方が現実的ですね。
確かに親になる自覚がなくても子供は出来てしまうところに問題が出てきてしまいます。

そう、昔は貧しくて子沢山でも、まともに子供は育った例が殆どですね。
兄妹とか親戚とかお互いに助け合って、貧しさや、あるいは早く親が死んでしまってもどうにかなっていきました。
YUKI-archさんのおっしゃったこと、私の頭には残っていませんでした。そうなんですね。生まれたときからの格差、その他もろもろ人間は平等ではありません。凄く不幸せな
人もいるのです。凄くお金持ちでその上幸せな人を1人知っています。いろいろですね。
絵にもそういった事情が描かれています。

日本のトップ3の山が望める所があるのですか!それは素晴らしいです。空気の澄む冬なら可能でしょうか。そんな場所に立ってみたいで~す。
山雑誌や旅雑誌にあるような晴天の中の写真のように晴れることはそうそうないものですね。
今年は殆ど山では晴れなくて、昨年までの晴れ女返上で曇り女です。その前はずっと雨女だったから、ころころ変わって落ち着きのない私そのものです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年8月30日 (火) 16:03

印象派の絵が贅沢に見られて羨ましいです。
あちこちで見ていますが、一度に見ると壮観
でしょうね。
日傘の絵も有名ですね。
日傘に日傘の絵が描いてあるところが面白いですね。
これを選ばれるとは気の利いた娘さんですね。

お庭には植物が多くて空気も浄化されると思います。
コエビソウ、クレオメ、ハナトラノオ、タカサゴユリ?
黄色い大輪はオクラでしょうか。

投稿: matsubara | 2011年8月30日 (火) 16:48

★matsubaraさま

東京が1番早くというケースが多くて有難いですが、不公平感がありますね。
今年は京都や大阪の方に出かけないと見られないのもあって、何時かこちらへと思ったことでした。

この傘大変気に入りました。長持ちしてくれたらと願っています。

花の名前、その通りです。オクラと同じ仲間でハナオクラで、この花を食べます。
後ろのチロリアンランプやマルバルコウソウは写真に全然写っていませんでした。
狭い狭い庭ですので、密集しすぎです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年8月30日 (火) 19:36

そろそろ涼しくなってきたから出かけてみようかな。
年々元気がなくなる隠居です。

投稿: 佐平次 | 2011年8月31日 (水) 09:34

●三峰の丘
検索してみたら分かりました。
そのものズバリの「三峰の丘」(笑)
場所はココ↓
http://sis.nifty.its-mo.com/%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E7%9C%8C-%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88/pl,%E8%A6%B3%E5%85%89%E5%90%8D%E6%89%80%3A00150,%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88%3A00130,%E5%B1%B1%E6%A2%A8%E7%9C%8C%3A19,,%E4%B8%89%E5%B3%B0%E3%81%AE%E4%B8%98%3A129051900%3A498007790
さすがにスカッと全景!とはいかず、穂高・北岳はチラリですね(笑)↓
http://yamaosensei.fc2web.com/041123/sampo/sampo.htm

投稿: 讃岐の団塊オヤジ | 2011年8月31日 (水) 10:52

 印象派とは?
印象派の絵画はそれまでの写実主義の絵画に比べると、主題が強調される一方、写実性に乏しい。写実性に乏しいとは言うものの、抽象画と違って、何が描いてあるか分からないほどではない。それまでの写実主義の絵画と違い、色彩の鮮やかな作品が多く、人気の理由の一つになっている。
これはWikipediaの解説に書かれた一部である。

 絵画についてはほとんど素人の人間であるが、なるほど、風景などをリアルに表現したいわゆる写実主義の絵画と違うのは、作者が何を訴えているのか?それを探るのが鑑賞のひとつと思う。
 人によって受け取る感じも十人十色。
己の感ずるままに鑑賞すればいい…と我輩は思っている。

印象派でふと思いついた。
昔、昔、小学生のころ、夏を表現する詩の募集があった。
県知事賞になったのは意外な一句だった。

「ああ、草がヌッカ、ニエガ スッド」
何のことかさっぱりわからない。
そうです。鹿児島弁です。
「ああ、草のむっとする匂いがするよ」
全く、情景描写も何もないそのものの表現。
この短い言葉の中に、
「あの夏の草むらの中の草いきれが、率直に感じられる」というのが評価だった。
 作者は確か2年生だったと思う。
あのむっとする「草いきれ」を表現したかったのだろう?果たしてそこまで考えていたのかは疑問。

これと、印象派絵画と何の関係がある?
「主題を強調するところ」
と、思っただけ。こじつけ?

 子供たちは印象派の絵画を見て何を感じたのでしょう。
 親は何のために連れてきたのだろう。
夏休みだから。子供を一人おいてくるわけにいかないから…
 善意に考えよう。小さいうちから感性を
養うことはいいことだと思う。

 それにしても、絵画の展覧会まで放射能騒ぎが影響するとは思ってもみなかった。
 東電が保障についての方針を明らかにしました。
 原発の近くで土壌汚染が問題化してます。ぽつり、ぽつりと出てくるデータ。
いつまで続く原発問題。新内閣が発足する。
まだまだ収まりそうでもない。待つのみか…  

 


投稿: 夢閑人 | 2011年8月31日 (水) 14:16

★佐平次さま、ありがとうございます。

同感です!
1年ごとにいろいろ支障が出ているのですが、今年は節目で何だか2,3年分体が痛んだ気分です。
だましだましですね。

蝶が樹脂を吸っているなんて、知りませんでした。花だけと思っていました。

投稿: tona | 2011年8月31日 (水) 18:45

★讃岐の団塊オヤジさま

三峰の丘を調べていただいてありがとうございました。
場所の見当はつきました。
また見える状態の写真ご紹介も感謝です。
富士山は確かにここの辺りの高速道路から実に大きく見えます。
穂高が見えるとは。北岳もちらっと見える所があるなんて。
日本の高い山三位まで見える貴重な場所ですね。この画像でとても満足しました。

投稿: tona | 2011年8月31日 (水) 18:55

★夢閑人さま

印象派の定義を調べていただいてありがとうございます。
写実主義と抽象画の中間に位置していますね。そう思って絵を眺めるとなるほどです。

作者が何を訴えているか、そこまでくみ取って鑑賞出来たらいいですね。

小学校二年生の鹿児島弁の詩をご紹介いただきましたが、何とも率直な、それでいて可愛い詩ですね。
主題の強調で、印象派と類似、なるほどですね。
おっしゃるように、人それぞれが感じることは異なって当然です。それでいいのですね。
ある時はあの絵を思い出し、ある時はこの絵を思い出すのも、自身の栄養になっていることの表れです。

子供たちの鑑賞する態度がいいのです。
後ろで二人連れの大人が大声で解説やら感想やらをしゃべられると煩くて、早く離れたくなります。子供を見習いなさいと言いたいです。

絵も風評被害の的になりました。
土壌汚染の問題がこんな風に表れるとは当初思いもしませんでした。
何も感じないような前首相だから大変な時に平気な顔で乗り切れたか何ていう話もありますが、まだまだこれからもずっと大変な日本の舵取りを新首相は元気で乗り切っていくか、正念場ですね。
最初の人事は概ね好評のようです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年8月31日 (水) 19:21

そうですか、名画も震災の影響で日本での展示が少なくなっているのですか。

アメリカは友好的でロシアは日本が嫌いなのでしょうか。ロシアは絵画や文学も優れたものがあるのですが。。相変わらず遠い国ですね。

モネの日傘の女性散歩は記憶のある絵ですがいつ見ても素晴らしいです。
オシャレな母親が何とも豊かさを表現しています。

若者や子供達が芸術や文化に触れるような環境が欲しいですね。
今の日本に必要なことだと思います。

投稿: macchanny | 2011年9月 1日 (木) 18:31

★acchannyさま、ありがとうございます。

今日はとても蒸し暑かったです。

絵画が放射能汚染するということは今まで考えたこともないことですね。
東京では日頃の放射能測定では問題はないようですが。アメリカに対してもそうあらねばなりません。
本当にロシア、中国は近くて遠い国です。
領土問題もあってぎくしゃくはずっと続くのでしょうね。

欧州の美術館では小・中・高校の美術館での授業がいつも行われていて、いつも出会います。そういった教育がどのように効果をあげているのかはわかりませんが、決して悪いことではないですね。

投稿: tona | 2011年9月 1日 (木) 19:11

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