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2011年9月 6日 (火)

カクレミノの花と実

8月半ばに実家にあるカクレミノ(ウコギ科カクレミノ属)の蕾の花を楽しみに待っていました。
その写真を再掲しまとすと、何と実と蕾が同時にありました。

Photo

調べもしないで勝手に白い花を、近所のカクレミで待っていましたが、一向に咲きません。
あっという間に実だらけになっていました。

Photo_2

昨日、1つだけ花が残っていました。何て小さな花。緑色で全然花として目立たなかったので、まだ蕾だと毎日見過ごしていたのでした。
両性花と雄花があるとのことだが、わからない。蕊が見えています。

Photo_3

関東以西の本州から台湾まで生育する常緑樹。
葉の形ですが、変異が大きく、若木では3~5裂し、ヤツデみたいのもありますが、成木ではこのように全縁の楕円形の葉となる。
この緑の果実は長さ1cmで、冬になると黒紫色に熟すとのこと。忘れないで見たいものです。
樹液中に漆と同じウルシオールがあるそうで、体質によってはかぶれるそうだ。

~~電気のない生活を目のあたりにして~~

アパートに住む初老の女性を暗くなってから帰った時に見ると、いつも電気が付いていないで、今の季節は蚊が蠢く外で8時ごろも座ってじっとしている。
寒い冬も玄関のドアを開けてそこが生活の場、食物を食べていたりする。その奥は足の踏み場もない様子で、襤褸などが玄関まで押し寄せているのです。
それはともかく、電気を打ち切られた生活は、冬は夜どんなに寒いかと電気毛布で寝ている自分と比較したり、夏は扇風機さえもなく暑い夜を耐えて過ごしているのだろうなと想像する。
テレビもラジオも新聞もなく、食べ物も冷蔵庫がなくどのような食生活か。脚が悪くて歩行困難で移動は自転車とつたい歩き。毎日が被災者と同じか、ある場合はそれ以下の生活で、ああ、まだ屋根の下で暮らせるだけいいのかとも思う。

曽野綾子の『貧困の光景』では主としてアフリカの貧困が語られるが、アフリカはもっともっと形容しがたい貧困だ。特に心の問題の方の貧困はもう手のつけようがないほどひどいものだ。シュヴァイツァーの時代に描かれた人々と独立を果たした今も何ら変わっていない。希望や未来はなく絶望という言葉しかない。そんなものを何も望んではいない彼らなのだ。
子供が多いという印象を受けるが、父親がいないというか誰かわからなく、女性は次々と妊娠し常にお腹が大きい状態のようだ。南アで聞いたように暦も時間も戸籍もない生活。中央アフリカの方はもっと凄く、働かないで金持ちの親戚にぶら下がる生活。それもこれも部族で成り立つ先祖の生活が壊れたときに生じた矛盾のようでもある。部族を解体しての新しい国家建設は無理ということ。マサイ族のように暮らしているのが幸せなのか。部族のことではアフガニスタンやイラクなど中東も同じかもしれない。
中には学問を修め優秀な人も出るが、皆アメリカなどの機関に勤め、故国には帰らないし、故国のために働かない。
兎に角、アフリカの貧困にただただ援助は、統括する人達の搾取になるばかりで、言われていた通りの現実のようです。

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コメント

おはようございます。
カクレミノの木は見たことがありますが、紅葉のことばかり気にして
花も実もウコギ科ということすら知りませんでした。
なんとキヅタやヤツでのお仲間だった!そうと分かればキヅタや
ヤツデとの共通点もいろいろあって、納得です。
結構色の濃い緑の花が咲くのですね。実が熟すのを観察されるご予定ですね。
紅葉はどうかしら?一緒に観察なさってくださいね。

通られる道沿いにそんな生活をしている方がお住まいなんですか。
なんだか悲しくなります。行政が何か手助けしてあげられることは
ないのかしらとも思いますが、踏み込めない部分もあるのが実際ですね。
アフリカ諸国などへの援助のあり方も同じことがいえるのかもしれません。
ただただ物資を援助したり箱物を作るのではなく、現地の人々が自立して
ちゃんと仕事をし経済や生活を回していけるような手助けや教育が必要
だと言われます。そのためには地味で息の長い援助をコツコツとしていく
ことが大切なのでしょうね。
 

投稿: ポージィ | 2011年9月 6日 (火) 10:05

★ポージィさま、こんにちは。

ウコギ科のヤツデは今回知りましたが、キヅタは知りませんでした。
調べてみたら、花がカクレミノに似ていますね。
これらの実も黒ずむようで似ています。
紅葉も実とともに気をつけて見たいです。オレンジと黄色っぽいのがまざっていたかしら。
いろいろな情報をありがとうございました。

この電気のない人には民生委員が付いているかしらとか若いころはどんな生活をしていたのかいつも思ってしまいます。
お風呂もないようで、冬は臭いが耐えられません。
アフリカへの援助はポージィさんがおっしゃるように、自立して仕事をするという普通のことが出来るようにしなくてはなりませんね。行く道は険しいようです。ポージィさんもいろいろ勉強されていらっしゃるようで、心強いです。


投稿: tona | 2011年9月 6日 (火) 16:12

 カクレミノ。まだお目にかかった事はない。
 検索すると、葉が変成が多いのは、陽のあたり具合で変わるとある。
 花も変わっていますね。形がヤツデに似てる。

 貧困。昔に比べると比率は少なくなったとはいえ、その格差は大きくなったような気がする。
 
この人は生活保護も受けてないようですね。世の中には誤魔化してでも受ける人もいれば、恥だと拒む人もいる。

 行政もプライバシーには深く立ち入れない。本人が申し出ない限り、そんな理由で積極的には踏み込もうとはしない。
  
 電気、水道、ガスにしろ、料金を払わなければ、容赦なく止める。営利のためには人の権利も、命も顧みない。
 人道的には助けたい気持ちはあるのだろうが、前例を作りたくないからだろう。
まあ、その気持ちも解らない訳ではない。

 リビアも、40数年にわたるカダフィーの独裁政権が、反政府国民の手によって崩壊した。国会も憲法もない独裁国家。我慢の尾が切れた結果でしょう。 
ここは石油のおかげで極端な貧困はない。

 それに比べ、アフリカは国の基盤も弱く、人種的な対立、国の成り立ちの歴史的な問題、人口の多さなど複雑に絡み合って、沢山の人たちが貧困に悩まされている。
 国連をはじめ、全世界が辛抱強くこつこつと、理にかなった援助する必要があると思います。
 
 


 
 

投稿: 夢閑人 | 2011年9月 6日 (火) 16:20

★夢閑人さま

その変成した葉も成熟するとこのような普通の葉ばかりになるのも面白いですね。

今日の夕刊に生活保護受給者が203万人になったと出ています。
今まで1番多かったのが1951年(昭和26年)の204万6646人だそうで、今後失業保険が打ち切られた人でもっと増えるとか。
女性1人になると遺族年金があれば暮らせますが、国民年金だけだと生活保護費の半分以下とか1万円なんていう人もいますから生活保護に頼らざるを得ないです。
誤魔化して受けている人の話を聞いたことがありますが、そのずるさは許せないと思いました。
いろいろあるにしても、日本は飢え死にだけはしないようになっていて、アフリカの人なら羨ましく思うでしょう。

リビアのカダフィ軍車がニジェールに越境とか。でもカダフィはまだ見つからないのですね。石油のおかげで、エジプトからも出稼ぎが来ている国ですから、これからの経済的立ち直りはどうにかなるのですね。
アフリカ中南部はもっともっと深刻で北の国々とレベルが全然違うようで、全世界で何とか少しでも解決していかねばならないです。やる気のない人々にどのように火を付けて、人間らしい感情を育てていくか、すごく難しいですが、いつかは克服できるのでしょうか。せめて今世紀中にでも。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年9月 6日 (火) 17:26

>働かないで金持ちの親戚にぶら下がる生活

私の友人の女性はナイジェリア人のエリートと結婚してラゴスに住んでいますが
親戚中にたかられて大変なようです。
遠縁だからと雇った運転手や女中に
何度も盗まれたり、毒を盛られたり。
警察も弁護士も賄賂がないと動かないと。
話を聞くたびに大変だなあと思います。

投稿: zooey | 2011年9月 7日 (水) 00:14

カクレミノは名前もユニークですが生態も謎に満ちていますね。植物園でもあまり見られない花です。

ボランティアでアフリカのボツアナに行った人の話によりますと、エイズが蔓延しているのもおかまいなしなので、その教育も大変なようです。
エイズに感染したまま子供も出来るので、
基本的な生活を指導しなければならないのです。

ある友人は娘さんがハワイの貧しい人と結婚したために、たかられて大変そうです。
娘婿は金持ちの日本は援助するのが当然と考えているようです。
アフリカ以外でも同じの様です。

投稿: matsubara | 2011年9月 7日 (水) 08:41

★zooeyさま、おはようございます。

曽野さんが書いていたような方がご友人にいらっしゃるとは驚きました。
曽野さんはこれから結婚しようとする人がいて、そんな人に伝えたいというようなニュアンスでその人がどうなったかは別に中途半端で書いてないのです。
毒まで盛られてしまうのですか!
盗み、賄賂、怠慢と毎日のように心穏やかでないです。
その相手の方が素晴らしい方で、こんなことがあってもかの地で骨をうずめる覚悟なのでしょうね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年9月 7日 (水) 08:49

★matsubaraさま、おはようございます。

木の花の小さく、目立たないのはなかなか花を特定することが出来ず、難しいです。
近寄ってみますと可愛くて、次からは注意して見ますね。

ボツワナと言えばこの間行った国ですが、1番政情が安定しているとはいえ、これがアフリカの現状なのですね。
あのあたりはアフリカでも最もエイズが多いらしいです。そんな所にボランティアで行かれるとは、並大抵のことではありません。尊敬します。
御友人の娘さんの話、ハワイでもそうなのですか。婿さんもそんな考え方で、国際結婚の難しさを象徴しています。考えさせられます。ありがとうございました。


投稿: tona | 2011年9月 7日 (水) 09:00

お早うございます。
アフリカの記事に愕然とさせられます。
アフリカナイゼーションを目指した40~50年前が一番活気があったのでしょうか。

在住の白人を追い出しました。知合いはオーストラリアが人を求めているということで移住していきました。

資源のある国は外国企業が入ってきますのでなんとかやっていますがそうでなければ世界等からの援助に頼ったりで大変です。
それも国全体に回って行きません。

以前より悪くなっているような気がします。
問題は良いリーダーを持っているかということだと思います。

教育も大事ですが全体に回る予算もありません。日本にそんな感じが出ているような気がします。

韓国も民主党が躍進しているようです。
政府の支援を要求する人が増えているようです。世界全体が変わってきているような気がします。

投稿: macchanny | 2011年9月 9日 (金) 07:38

★macchannyさま

おはようございます。
アフリカナイゼーションという言葉もあったのですね。
白人が追い出されていく、それに独立しても白人がいた頃よりさらに悪くなっているのが現状ですね。
今年は自然現象でソマリアの干ばつが問題となっていますね。
ボツワナは別として、どの国もリーダーが悪くて一向にアフリカの発展が望めません。
アフリカ北方のアラブ諸国のように下から立ちあがるエネルギーはゼロですね。スーダンが分かれましたが、まだまだ平和になるには大変のようですし。
こんな不毛に近い仕事を緒方貞子さんはよくされましたね。

日本はまずは東北復興ですが、政府に対する支援の要望があまりにも大きく、それに関する予算はあれもこれもと、もう考えられないほどで、増税とのはざまに立ち大変な局面です。
一国では政府支援を、国際的には他国支援(EUもかかえていますね)と、全くおっしゃり通りです。
アフリカに関する限り、絶望感がぬぐえません。ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年9月 9日 (金) 08:32

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