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2011年9月13日 (火)

安達太良山は曇っていた

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Photo_39月11日、下界は晴れているのに、安達太良山の頂上はガスっていました。右上にちょっと空が見えただけです。
本当は←のパンフレットの写真にあるような空です。
安達太良山(1700 m)は安達太良連峰の主峰で、日本百名山、万葉集に出てくる最北の山だそうです。田中澄江「花の百名山」の一座でもあります。

安達太良山の名(安達太郎伝説による)はその面白い名と同時に、何と言っても高村光太郎の「智恵子抄」であまりにも有名です。
東京の空をしみじみと眺める度に安達太良山の空を思い描くほどです。そんな空に憧れて行ったのですが。
   
『あどけない話』

智恵子は東京に空がないと言ふ、
ほんとの空が見たいと言ふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。

『樹下の二人』

あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。
     ・
     ・
     ・
あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。
ーーーーーーーーーーーーー
                ↓もう紅葉が始まっていました

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   ↓ススキも秋の風情。登山道は緩やかで周りの景色や木々が美しい。

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↓上の写真を拡大しますと、山の頂上の岩石が乳首のように盛り上がっているために乳首山とも呼ばれる。近づくとこんな岩山です。

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                   ↓頂上の安達太郎神社

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            ↓下山コースは下り始めると風景は一変します

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↓左手、沼の平の火口が見えてきました。安達太良山は常時観測火山20の1つで、1900年の大爆発で死者72名を出し、1997年には硫化水素で4人亡くなっています。

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↓リンドウ 智恵子の空が見られなかった代わりに、この美しいリンドウの青が至る所で目を和ませてくれました。

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       ↓ガンコウラン(ガンコウラン科)の実。食べられ、ジャムにもなる。

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   ↓ナナカマド(バラ科)の実    ↓オオカメノキ(スイカズラ科)の実

Photo_12 Photo_13

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コメント

いつも素晴らしい写真を見せていただき有難うございます。自分も登れた気分になります。

投稿: evergrn | 2011年9月13日 (火) 21:07

★evergrnさま

こちらこそ登った気分になられて感激です。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年9月14日 (水) 08:17

私は東京には空が少ないと思います。
なぜか空を見ようと思わない日が多いのです。

投稿: 佐平次 | 2011年9月14日 (水) 09:25

智恵子抄で余りにも有名な山ですね。
東北に行くと探す山です。
あこがれの山に登られ羨ましいです。
余りにもお元気なので年下と思っていました。
同じですのに私はなんとなさけないことでしょう。
火山であることは全然知らなかったです。
リンドウとナナカマドくらいしか分かりません。
あの石柱、八紘一宇と書いてあるのでしょうね。きっと。
戦時中、はやっていましたから・・・

投稿: matsubara | 2011年9月14日 (水) 09:35

安達太良山 山の名前やどこにあるかなどなど、ほとんど全くといっていいほど
知らない私にもなぜだか読める山の名前…(^^;)
なぜだろうと思ったら、智恵子抄で知っていたのですね。
智恵子の焦がれた空、ご覧になれずに残念でしたが、リンドウの花が
いたるところで咲いていたのですか。まるで、パンフレットにある
青い青い空の色を写し取ったかのような花の色ですね。

福島県北部 標高約1700m 山の上はもうすっかり秋色なのですね。

投稿: ポージィ | 2011年9月14日 (水) 10:04

 東北道を下って行くと、二本松あたりから
稜線のなだらかな、横長の山が見える。
ああ、あれが安達太良山かと眺めていました。
 乳首岩は遠くからは確認できない。
なるほどこんな岩だったのですね。
昔々の溶岩ドームなんでしょうかね。
 
 智恵子があこがれた青い空。
それはガスで見られず残念でしたね。
 
 リンドウは自然のものは色がいいですね。
葉の緑に映えて、一層美しく輝いています。
これぞリンドウ。
山はもう秋ですね。

投稿: 夢閑人 | 2011年9月14日 (水) 10:14

★佐平次さま、ありがとうございます。

建物が高くて少なく感じるのでしょうか。
東京の空は毎日のように眺め暮らしていますが、いつもよその空と比較しています。
田舎に行くと色も違うし、空が大きいですね。

投稿: tona | 2011年9月14日 (水) 13:06

★matsubaraさま、ありがとうございます。

新幹線や自動車道から確か見えますね。
特定できないでいましたが、今度からはばっちりわかると思います。
私も今年あたりからかなりペースダウンして実にゆっくりでないと登れないですが、根性で頑張っています。これを普段の生活でも実行できたらいいのですが。
私も安達太良山が火山だなんて知りませんでした。
浅間山よりも火口が美しかったです。
おっしゃるように「八紘一宇」と書いてありました。こんな山の頂上にまで書いてあるのですね。

投稿: tona | 2011年9月14日 (水) 13:15

★ポージィさま、ありがとうございます。

「智恵子抄」ってもう今の子供たちは習わなくて知らないでしょうか。
病気になってしまった智恵子さんの心がそのまま出ている詩で、人は誰でも故郷の人、色、空気などが忘れられずに生活しているのかもしれません。

高原の風に吹かれながら、澄んだ空気の中に咲くリンドウは、下界で咲いてるのより色が美しいです。贅沢を味わいました。
わずかの紅葉、ススキとひんやりした空気は秋でした。

投稿: tona | 2011年9月14日 (水) 13:23

★夢閑人さま、ありがとうございます。

今度は山の形を覚えましたので、自動車道から分かるはずです。
車や新幹線からは、さらに左に山が見えるようですがそれが会津磐梯山と書いてあるのですが、実際はどうでしょうね。

乳首になる岩ですが10mはないのでしょうが、溶岩ドームでしょうか、登るのが困難な箇所がありました。
智恵子さんが東京に出るまで毎日眺めていた空は、病気になっても忘れることなく東京の空の向こうに重なっていたのでしょうね。そんな気持ちがわかるような安達太良山の風景でした。
山の中のリンドウの美しさにとても惹かれました。

投稿: tona | 2011年9月14日 (水) 13:33

活発な山行が続きますね。
其のエネルギーを分けて戴きたいくらいです。 
12~13年くらい前の10月に安達太良山から箕輪山~鬼面山と縦走して新野地温泉に下りました。
やはりガスって居て智恵子が見たと言う青空は見えませんでした。
ガスの中女3人で歩いた沼の平は怖かったですね。
「有毒ガス注意!」の看板がズラリと並んでいました。
遭難のニュースの記憶がまだ新しい時でしたし・・・

綺麗なリンドウが咲いていましたね。
10月は紅葉は見頃でしたが、お花は見られませんでした。
泊まった温泉の宿の前からは吾妻連峰が綺麗に見えました。
私たちはタクシーで移動して、翌日はやはり硫黄の匂いのする「磐梯山」に登りました。
まだまだスタミナもある元気な時でしたね。

でも私tonaさんに刺激を受けて「まだまだ行ける!大丈夫!」と思う事にしました。

投稿: naoママ | 2011年9月15日 (木) 01:22

コロンビアローズの知恵子抄で聞いた頃から日本にはきれいな空が消えていったのでしょうか。先日行った台湾はどんよりしてショックを受けました。

それにこの安達太良山は綺麗な中にも沢山の死者が出る等怖い山でもあったのですね。

安達太良山初めて見ました。

家にいながら色んな山を鑑賞させて頂き幸せです。

投稿: macchanny | 2011年9月15日 (木) 07:31

★naoママさま、ありがとうございます。

この夏は大して行かれませんでしたが、それがまた殆ど晴れなくて、昨年までが嘘のようです。
安達太良山の頂上はガスることが多いそうで、霧が濃くなると迷って遭難すると聞きました。それで数メートルごとに石に赤と白のペンキで目印があるのですね。
牛の背の先、馬の背を通り過ぎて縦走されたのですね。
沼ノ平には今はその看板もなく、穏やかな雰囲気でしたが、硫黄の臭いがしました。
下には温泉がたくさんありますね。
磐梯山にもそのうち行きたいです。
本当にゆっくりとでしか登れなくなりましたが、まだまだ元気で行きたいものです。
リンドウがそれはそれはきれいでした。

投稿: tona | 2011年9月15日 (木) 08:42

★macchannyさま、ありがとうございます。

北京や上海、西安など車の排気ガスではっきり見えないくらいだそうですね。
台湾はそれほどでなくても空がどんよりしているのですね。
その点、東京には人口が集中していますが、郊外の私の方では、一応空に色があります。
智恵子さんの頃はもっと東京の空もきれいだったでしょうが、故郷の空はそんなものでなく、紺青の空だったのでしょうね。

安達太良山は緩やかで穏やかな山、とても向こう側に火口を抱えているなんて想像もつきませんでした。
奈良の山にも憧れますが、遠すぎて無理、やはり行ったときに眺めることにします。

投稿: tona | 2011年9月15日 (木) 08:51

安達太良山へ行って来られたのですね。
いつも遠くに見るだけで、一度も伸びった事がなかった私です。
一度独身時代に、仲間と行こうかって話があったのですが
いつの間にか自然消滅してしまいました。
磐梯山でさえダウンしてしまう友達がいたのですよ(笑)
安達太良山と言えば智恵子抄…本当の空が少ししか見えなくて残念でしたね。
それでもススキや野草の鮮やかな色にハッとする美しさを感じましたよ。

投稿: pochiko | 2011年9月15日 (木) 22:23

★pochikoさま、ありがとうございます。

憧れの安達太良山にやっと登れました。
想像していたより緩やかで、息も全然あがりませんでした。
pochikoさんはずっとお若いから簡単でしょう。是非チャレンジしてください。
磐梯山の方が大変そうですね。安達太良山よりレベルが1段階上です。

山は秋でじっとしていると、とても涼しかったです。花の色が濃いですね。

投稿: tona | 2011年9月16日 (金) 08:20

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