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2011年10月12日 (水)

韓国の登山者に感動

10月4,5,6日の3日間、韓国の智異山国立公園の山脈を35km縦走しました。韓国人リーダーとメンバー8人と。
その最高峰・天王峰(1915m)は韓国で2番目に高い。
智異山は地図を眺めると半島の最南端に近い中央部にあります。
ソウルから南下すると高速道路の左右には、黄金色の稲がまだ刈り採られずに穂を垂れていて、日本同様ご飯の国であることを実感します。

      ↓ビジターセンターのパノラマ写真の奥の方の山脈を殆ど全部縦走

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山頂を極めたり裾を巻いたりしながら(標高差100~200mくらい)をアップダウンして、初日は17kmを11時間かけて歩き、足が痛くなってへばり、もう2度とこんなことはしたくない気分です。

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             ↓トリカブトやリンドウが至る所に咲いていた

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↓小屋に着くと食事の用意をし、外で食事。じきに暗くなって8時消灯で慌てました。

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昨年書きましたが、日本の山小屋と違って自炊です。今回は水汲み場がかなり遠くでしたがあったので、沸かす水が確保できました。トイレには手洗い所もありません。もちろん洗面所もなく、日本の山小屋って朝晩の食事があって、水があって本当に有難いことなのだと改めて思ったことでした。
リーダーがコンロや、レトルトカレーやキムチや韓国風佃煮などおかずも持参してくださり、小屋で買ったレトルトご飯を温めても下さって無事1日目の夕食が済みました。出たゴミをリーダーが全部下山口まで持って降りてくださったのです。
下山したビジターセンターで各自のゴミも集め、重さを測定し、それに対して料金を支払うという仕組みです。
昼は各自持参の乾燥米や餅に水を入れて食べ、休息ごとに乾燥バナナや羊羹やカロリーメイトなど高カロリーのおやつを食べます。

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2日目の夕食の時です。おかずがなくて御飯に湯をかけ持参の梅干しや塩コンブで食べていると、昼間会った男性がふりかけやビーフ、栗を「どうぞ」とくださいました。そういえば、1日目の昼食の時にも近くにいた女性がじゃこの佃煮をくださったっけ。
この方は四国を巡礼したことがあるそうで、日本語がかなり上手です。何て親切なのでしょう。四国でも我が同朋が親切にしてあげたのでしょうね。人柄が1番だとは思いますが。

                    ↓2日目の夕焼け

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3日目は3時半に起床し智異山の最高峰・天王峰に登りました。

                        ↓頂上

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                 ↓6時半:雲の上方のご来光

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この時近くおられた、東京の韓国大使館の外交官だった方が流暢な日本語で話しかけてきて、韓国の銘菓をくださいました。
出会う登山者の殆どの人は素敵な笑顔で挨拶をします。
時々我々の年齢を聞かれ、平均年齢70歳と言ったら凄く驚いています。韓国では高齢者が登山することはなく、家で隠居生活をしているとのこと。

↓麓の方の智異山法界寺で無事登山出来たことのお礼をしました。

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韓国では18歳あるいは大学卒業した22歳から1年3ヶ月兵役があるそうで、若者は体格良く皆逞しい。出会った西欧人はオーストラリア人男性1人と、イギリス人女性二人連れの二組だけでした。
韓国の人たちの心優しさに感動した登山でした。

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コメント

またお邪魔します♪

tonaさんのこの超人登山ぶりにこそ感動です。人生の密度が違う感あり、です。
いつか少しでも近づければいいのですが。

韓国人の温かさ、私も語学留学していた頃感動しました!
道をきけばそこまで案内してくれたり、いろいろ助けてくれて、物も分けてくれて。
反面yes/noをはっきり言い強い物言いもします。最初は日本的だった私はショックをうけました。
兵役帰りの男子との会話からも感じるものがあったことを思い出します。
日本男子がなんとこどもじみて感じたことでしょう(兵役がいいとは思ってませんが)。

帰国当初私も韓国的にふるまってしまい、
(アメリカから戻ればアメリカ人風にでしたが)日本では誤解されました。

韓国には日本好きが想像以上に多く、また、登山をなさる方々はマナーも守り爽やかでしたでしょう。
不便ではあったでしょうけれど、よい気持ちで帰ってこられてよかったですね。

チリサンは有名で富士霊峰みたいなイメージです。ソラクサンも行かれたんでしたね、
あと、マイサン(馬耳山かな?)が奇景で有名です。登山はできないかもしれませんが。

機会があれば海辺へもどうぞ。
リョス(麗水)がいいと聞きました。
他にも昔では行かれなかった景勝地へtonaさんならまだまだ行かれるでしょう。
近い国、隣国です、おそれるにたりません。

まさにお米の弥生人の遺伝子が韓国人の半数を占めるはずで、私もその系統です。
渡来人だなんてお洒落、と思ってます。

投稿: pino | 2011年10月12日 (水) 18:32

日本人って優柔不断でしょうか。
意外と本心ははっきりしている気がします。それを表明することによる摩擦への不安、
不利益を避けたい気持ち、相手への配慮のつもり、が強いのかもしれません。

自他が意見違っていてもかまわない、違うと面白い、と考えにくいのでしょう。
配慮のつもりが不誠実に見えてかえって異文化摩擦発生、となっては残念です。
日本人が多少強く出てもまだまだ常識的で優しいのですから、言うべきことは真摯に伝えて、外交うまくいくといいですよね!

某国ねぇ、ノーコメントです(苦笑)
なぜって私たちの得られる(与えられる)情報は限られすぎていますし、国と民は別ですから。好悪はどこにも無いです、先入観につながりやすいものですから。みんなたかが地球人の範囲、と思ってしまいます。
特殊な例は戦前の日本と某国(複数ですね、世界を見渡せば)だとは思います。
不幸で愚かな状態、であって、それがその民族や国の永遠の特徴ではない、と考える次第です。

おっしゃるとおりで、海外に出ている日本人は世代無関係にはきはきしている人が本当に多く、生き抜くために変わっていった面もあるのでしょう。そういう経験は個の確立につながりやすく、逆に村社会では生きにくくなるのでしょう。でも生活は日本が一番いい、これが過酷なところを垣間見た後の偽らざる感慨です。優れた民族だとつい思ってしまいます。
とはいえ血なんてものは、血が騒ぐ、程度には残りますが、暮らしの垢が人をつくる、と思っています。突き詰めれば血はみ~んなミックスされているのですから、親子の情がらみの刷り込みと科学的なことを混同しないように、とは折々自戒します。

山の話の場ですみません。

投稿: pino | 2011年10月12日 (水) 23:04

2000m近い山に登られ35kを縦走とはすごいの一語に尽きます。
素晴らしい景色の写真を拝見するだけで満足しています。
お天気もよくて最高でしたね。
親日感情もあってよかったです。
それに大使館の人とも話され羨ましいです。
ハングルを習っていますのでそんな人と話したかったです。
兵役のことは聞いています。それで心情的になお親を深く思うようになるとか・・・
もともと孝行はあたり前の国ですが・・・

投稿: matsubara | 2011年10月13日 (木) 08:44

35キロの縦走の完歩、改めておめでとうございます&お疲れ様でした(^^)
パノラマ写真の、この稜線をずーっと走破されたとは… すごいことですよ。
しかも標高の高い場所で。
怠けきった生活の自分は、平地を隣街まで往復1時間歩いただけでも
あぁ~疲れた~~ とぐったり。という情けない状態です(^^;)

疲れていても自炊をしなければならなかったり水が思うように使えなかったり、
色々ご不便もおありだったのですね。けれどそうしたこともすべて吹き飛ぶほどの
素晴らしい景観、そして会われた人々の温かさが新たな宝物となられましたね。

投稿: ポージィ | 2011年10月13日 (木) 10:22

登山も素晴らしいけれど人との交流が良かったですね。
韓国に行きたくなりました。

投稿: 佐平次 | 2011年10月13日 (木) 10:48

韓国の山事情は全く知らなくて、興味深く読ませていただきました。

ガイドさんはじめ、登山者の皆さまが揃って心温かく親切だったのですね。
儒教思想の強い国ですからさもありなんと・・・

10年以上前、私が北アルプスを盛んに歩いていた頃、韓国人の登山パーティーの団体を時々見ました。
皆そろいの赤いチョッキなどを着ていて明らかに日本人と違いすぐに分りました。

韓国には日本のアルプスのような山が少ないので、穂高などの登山は人気があると
その時のガイドさんから聞いた覚えがあります。
私たち日本人は、tonaさんが出合った方々のような親切な行動をしただろうか・・・?
今思うと心がざわめきます。

それにしてもtonaさんのガッツには驚かされます。
私はいつも刺激をいただいていますよ。

投稿: naoママ | 2011年10月13日 (木) 13:44

★matsubaraさま、ありがとうございます。

お陰さまでお天気には大変恵まれました。
これで雨でしたら滑って転んで、時間もかかって疲労度がかなり増したでしょう。

日本の江戸時代の儒教精神が韓国では今でも健在なのですね。
これは凄いことです。
日本の若者とかなりいろいろと違うと感じました。
孝行って日本ではすっかり縁遠い言葉となってしまったのが残念です。
matsubaraさまはハングル語を習っていらっしゃるのですか。それなら韓国にいらっしゃると、会話のきっかけが随分あります。
外交官の方は品がおありになりとても紳士でした。日本人にこんな方いらっしゃるかしらと思ったほどです。

投稿: tona | 2011年10月13日 (木) 16:28

★ポージィさま

お陰さまで心配していたのが嘘のように元気になれて、完走できました。ご心配いただいて済みませんでした。ありがとうございました。
ツアーでなかったので、スピードが速いわけでなく年齢相応の歩みだったのがよかったです。
日本の山をそんなに登ったわけではありませんが、日本の山とは随分感じが違いますね。
どこがどうって書けないのですが。
もう来年はこのような山行はできそうにありません。全部力を出し切ったといい感じです。
徐々にダウンさせていく方向転換の年、寂しいですが、また別の楽しみ方を探します。
しかし人々の温かさだけは出かけてみないとわからなくて、今回は感涙という言葉を使いたいほどでした。

投稿: tona | 2011年10月13日 (木) 16:39

★佐平次さま、ありがとうございます。

済州島にはいらっしゃっていますよね。
本当に韓国の人たちは感じが良かったですよ。
近いので疲れないし、本当は片言でもハングル語がしゃべることが出来ると凄く楽しかったと思います。

投稿: tona | 2011年10月13日 (木) 16:44

★naoママさま、ありがとうございます。

親切な登山者、これは下でも同じでしょうね。
儒教思想がなくなったしまった日本が残念です。
でも日本人でもまだまだ親切で優しい人もいるわけでそれだけがちょっと救いになります。
感じを言葉では表せませんが、確かに日本アルプスは素晴らしいです。韓国の山に飽き足らなくなった若者にはいっぺんに虜になるであろうと想像できます。植物の豊富さも影響しているかもしれません。

私たちも外国の方に親切にしなければとつくづく思ったことでした。態度が自然に出るということが凄いです。

今回終わった後のストレッチ、私は1人部屋でしたので思い切りやったので、これが後に疲労が残らなかったのだと気づきました。
何しろもう限界という初日の体験で、これからはゆるりゆるりといきたいところです。

投稿: tona | 2011年10月13日 (木) 16:53

どうもすみません。
昨日は大昔の学生時代の拙い経験を勢いあまって書いてしまい。場違いな、と。
が、またつい勉強してしまいました。

韓国でも儒教文化は近年すたれつつあり、
今60代の人が子供に看てもらえる最後の世代ではないか、という雰囲気だそうです。
善し悪しはさあ?
老人ホームはまだまだ空いているそうです。
介護保険制度ドイツ・日本に次いで世界3番目に創設、3~4年前。

韓国は高齢化の進み具合が世界一急速で、日本が24年かかったところ韓国は18年で<5人に1人が高齢者>になる。
そういえばそんなニュース、あったような。
となれば将来兵役制度にも変化があるかもしれません。

ご興味無かったらご迷惑でしたね。
すみません。
それから、tonaさんのご期待通り、若くして世界を経験している日本の優秀な頭脳はすでに海外ベースで活躍していること、ツイッターなどでわかります。

我が家姑は80代です。主人長男で一人息子です。tonaさんならまだ登山も海外も可能でしょう、マイペースでどうぞお続け下さい。

投稿: pino | 2011年10月13日 (木) 18:22

良い旅をされましたね!
読んでいて昔の日本人を思い出しました。

景色も人々も懐かしい、かっての日本だと感じました。
韓国には日本ファンが結構いますね。

しかし韓国は反日教育をやっていますし、今後の外交は領土問題を絡め大変ですね。
李明博大統領とも会う方向のようですが野田さん頑張って欲しいですね。
今の両国の力量の差が出るような気がします。

記事を読んでいて感じるのはtona様は本当にタフですね。

特別な方とは思いませんが元気の秘訣を知りたいですね。

投稿: macchanny | 2011年10月13日 (木) 18:54

★macchannyさま

懐かしき昔の日本人の世界ですね。
お姑さんの嫁いびりも多く聞かれますが、老後が大切にされた昔の日本のような、若い人の温かさ。

韓国人がこんな様子なのに、一方領土問題ではその凄まじさを見せつけられ、同国人とは思えないです。
やはり中国同様反日教育がなされているのですか。知りませんでした。
macchannyさまとはそういえば、李明博大統領のことでしたね。凄い方ですから、日本の首相はよっぽどしっかりやっていかねばです。
海外に出てみますと、私は最も弱い部類に入ります。心身ともにです。鍛え方がまだまだ足りないです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年10月13日 (木) 19:55

>これからは韓国も日本同様になって行くことを何処かで聞いたことがあるのですが、ひょっとしてpinoさんだったのでしょうね

は?誤解があると困ってしまうのですが。
他のどなたかと混同されているのでは?
私からは韓国が遅れているかのような発言は出ません。そういう比べ方をそもそもしておりませんのでね。

語れるほど知らないので今回高齢化問題に興味を抱いて調べてみました^^
留学時の学生さんはみな良家の子女で優等生ですから。
教育軍事と話が広がれば、それはもちろん、いろいろな世界があることでしょうね。
どこの国でもそうですね。
いい方としかおつきあいしないので否定的な面は日本についても疎いです。

お役にたてず申し訳ありませんでした。

tonaさんのお若さお元気さ、世界のオリンピック選手と比べて「私の負け~」なんておっしゃらないでくださいね!うふふ。

投稿: pino | 2011年10月13日 (木) 21:22

おはようございます♪
そんなふうにお気になさることないですよ^^
混乱するようなことがあるのがネット世界らしいですし。

tonaさんとお話したことで、
好奇心を維持して生涯学びつづける楽しさや、日々鍛えてゆけば高齢になっても人生をアクティブに楽しめる可能性があるということ、教えていただきました。

忘却力も人に備わった大事な機能なのでしょうね。だからカミサマがそうつくった、そう考えましょう^^
誰もが老いますがそれを嘆くことはありませんよ!変化を楽しむくらいの心持ちでまいりましょう。
tonaさんにはしっかりしたご家族がいらっしゃるから安心ですね。

主人にともなってドイツに建築関連の旅をしてきます。いつもの社長付通訳役ですがつとまりますかどうか。ドイツは2年ぶりとなりますので・・・。
家業多忙につき、またいつか海外の話題で自身のあらたな勉強になりそうな時にでもコメント寄せますね。
いついつまでもお元気で。

投稿: pino | 2011年10月14日 (金) 09:53

ご無沙汰ばかりで申し訳ありません。
東トルコ旅行記(1)~(4)など拝見しました。
tonaさんの行動力には、毎度驚かされていますが、
一寸ご無沙汰していると、珍しい記事が次々と
掲載されるので、本当に驚くばかりです。
東トルコから戻られたら、早速韓国ですか?
ほんと驚異です。私の周りを見渡しても、
こんなにエネルギッシュで超人的な方、いません。
毎度のことながら驚嘆しています。
東トルコ旅行記、あとでもう一度ゆっくり拝見したいと思っています。

投稿: 茂彦 | 2011年10月18日 (火) 09:05

★茂彦さま、こんにちは。

でも古希を迎えたらガクンと体力が衰えて、自分でもびっくりです。
歯と目以外は通院はしていませんが、薬箱には売薬がいっぱいで安心料として抱え込んでいます。
こんな風に活動するのは最後になると思いますが来週にはイタリアに行きます。
腰が痛くなって、大丈夫だろうかと気にしている所です。
旅行記まで読んでいただきありがとうございます。

投稿: tona | 2011年10月18日 (火) 15:18

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