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2011年10月21日 (金)

我が子たちの絵・絵・絵 「モーリス・ドニ展」

Photo Photo_2 ~いのちの輝き、子どものいる風景~と題する「モーリス・ドニ展」を観ました。
先に行った娘が出品リストをもらって、裏面の家系図を参照するようにというのが大変役立ちました。

モーリス・ドニ(1870~1943)はフランス象徴派を代表する作家であり、ナビ派の主要メンバーでした。
象徴派が求めたものは、目にみえない思想や魂を、絵にしていくことであり、ナビ派は前衛的な集団を言うそうです。
以前どこかで観たドニの絵は柔らかく明るい色彩で、何か神秘的でもありミュシャのように装飾的でもあり、ムンクに似ている絵もあったりという印象です。

今回は以前のイメージと違って、家族のくつろいだ姿や子どもたちの遊ぶ姿、その肖像画、最後は家族や子どもを宗教画へと結びつけたというものでした。
ドニには最初の奥さんの間に生後数ヶ月で亡くした子と死産の子を合わせて8人、2番目の奥さんとの間に2人の子どもがいました。まだ1人だけ健在です。孫は15人で2人は亡くなりました。
大家族で大きな家に住み、お手伝いさんもいて、写真や絵で見てもびっくりするような贅沢な生活です。かなり裕福であったようです。絵が売れていたのでしょうか?
交通事故で亡くなるまで、家族を愛し、子ども、孫まで描き続けてたくさんの絵を残したことがわかって、今回の展覧会になったようです。

ルノアールのように子どもの肖像画もなかなかですし、日本では岸田劉生のように麗子さんの絵を100点余も描いた画家もありますが、ドニのように自分の子どもたちの生活までも描き出した画家はそう多くないでしょう。
私に絵心があったら、いえ、なくても、我が子の顔や生活する様子を1枚でも描いていたらなあと、ドニの絵の前でため息が出ました。

ドニに興味があったら、また子どもが好きだったら、あるいはお孫さんが可愛かったら是非見ていただきたい展覧会です。

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コメント

モーリス・ドニの作品は岐阜県美術館にもあり、
歌に詠んだことがあります。
ところが県の機関紙に出しましたら、モーリス・
ドンと印刷されていましたので、あまり一般的
ではないことが分かりました。
けっこうあちこちでこれまで見ています。
癒されますね。

明日から北欧に行きます。まだでしたので・・・

投稿: matsubara | 2011年10月21日 (金) 18:38

★matsubaraさま

まあ、そんなことがあったのですか。
過去に2度ほど日本でドニ展があったのですね。
岐阜県美術館も素晴らしいのがあるのですね。
それをお詠いになったなんて、素敵。

そうでしたね。22日はもう明日、気を付けて行ってらっしゃい。オーロラが見られるのでしょうかね。
私もイタリアに出かけてきます。

紀行文楽しみにしています。

投稿: tona | 2011年10月21日 (金) 19:14

モーリス・ドニ 知っているようないないような…
けれど、リーフレット↑の絵を拝見しただけで、~いのちの輝き、子供のいる風景~
という副題に大いに納得できます。tonaさんのご説明の
「象徴派が求めたものは、目にみえない思想や魂を、絵にしていくこと」と
いうのも生活の中における子供たちの姿から自然と伝わってくる気がします。
生活の中での姿を描いたからこその、子供らしさが見えて、またその子供たちと
向き合う大人たちの愛情も滲み出て感じられました。
それにしてもお子さんもお孫さんもたくさん!
経済的に恵まれお手伝いさんもいて、家族皆が幸せな生活を送られていたのでしょうね。

投稿: ポージィ | 2011年10月22日 (土) 10:10

★ポージィさま

画家の中でも不幸だった人がたくさんいますが、ゴッホやモジリアーニ、エゴン・シーレ(ちょっと気持ち悪い絵の画家ですが)などがすぐ浮かんできますが、こんな幸せいっぱいの画家もいたんですね。
ポージィさんは難しいいろいろな派(象徴派)の表している所をちゃんと理解されていて凄いです。
あまり理解していなかった私は目から鱗です。
子どものしぐさってこんなにも可愛いのですね。描き方にとても愛情がこもっているのを感じます。

名前に関して訂正していながらまた同じ間違いをしていて我ながら呆れているところです。名前の所を見たら「おぉ」と思わず叫んでしまいました。本当に失礼しました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年10月22日 (土) 16:24

モーリス・ドニという画家がいたのですね。
自分の子供の作品が沢山あるという事、初めて知りました。

子供はきっと可愛い事でしょう。格別な味わいがでている事かと思います。

ドニ作品は人気があるのでしょうね。機会があればと思っています。有難うございました。

投稿: macchanny | 2011年10月23日 (日) 11:19

★macchannyさま、こんにちは。

私も初めてこんなに我が子を描いた画家を知りました。
赤ちゃんも可愛いけれども幼児が私は好きです。
ドニ展は巡回がないようですね。
国立美術館所蔵が多いようですが、東京にいてもなかなかお目にかかれません。
美術品はチャンスがあった時に見ないと逃すということがわかりました。
娘は岸田劉生の麗子像を生涯でいくつ見られるかなって言ってあちこち見に行っています。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年10月23日 (日) 15:56

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