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2011年11月14日 (月)

職人の技(再び新宿御苑「菊花壇展」)

6年ぶりに皇室ゆかりの伝統を受け継ぐという菊花壇展を、丁度見ごろだった9日に再び行ってみました。
以前と全く同じでしたが、名前などはすっかり忘れていました。
この菊が渡来したのは奈良平安時代だそうで、江戸時代まで発展をとげ、明治元年皇室の紋章に定められました。
新宿御苑で栽培されるようになったのは明治37年だそうです。

全部で7種の花壇がありますが、職人の技の凄さを感じるのが大作り花壇です。
この「白孔雀」と命名されたのは一株から673輪花を付け、円錐状に整然と並んでいます。もう1つ白いのは590輪、黄色は584輪です。どうやって仕立てるのかその技を見たいです。大変なのでしょうね!

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江戸菊花壇(篠作り)
江戸時代に江戸で発達した古典菊。花が咲いてから花びらが様々に変化し、「花の変化」を観賞する。

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       ↓開いてない株             ↓開いた株   

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伊勢菊、嵯峨菊、丁子菊花壇

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         ↓伊勢菊(箒作り)伊勢地方。縮れた花びらが垂れ下がる

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↓嵯峨菊(箒作り)京都嵯峨地方。細長い花びらが真っすぐに立ち上がって咲く。

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↓丁子菊(一六作り)花の中心が盛り上がって咲くので、アネモネ咲きとも呼ばれる。一六というのはどうやら中心に高く1本、2本ずつ計6本が手前に低くなっているようです。 

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一文字菊 管物菊花壇(手綱植え)

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↓一文字菊 花びらの数が16枚前後の一重咲き大輪菊で御紋章菊とも呼ばれる。
                    ↓管物菊 筒状に伸びた花びらが放射状に咲く。

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肥後菊花壇 (秀島流技法)
肥後(熊本)地方の一重咲きの古典菊

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最後に良く見かけるもの
↓懸崖作り花壇 1本の小菊から仕立てている 建て物も職人の作ったもので竹の継ぎ目が見えないそうだ。

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               ↓大菊花壇(手綱植え)39品種311株

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                       ↓芝生の上

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                   ↓十月桜満開でした

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↓子福桜(カラミサクラとコヒガンから生まれた栽培種)丸い花びらのふちに切れ込みがある八重咲き。

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↓イタリア(レスピーギのローマの松という曲がある)の松は全部このような形にしている
                    ↓新宿御苑の松に仕立てが似たのがありました
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コメント

凄い迫力ですねえ!

以前、アメリカ人を案内して明治神宮に行った時、たまたま菊花展が開かれていました。
新宿御苑のものほど大掛かりなのもではないと思うのですが
やはり大菊花壇があり、小屋の中に超大輪の菊が整然と並んでいました。
こんな風に花に圧倒されたのは初めてだと
そのアメリカ人は言っていました。

投稿: zooey | 2011年11月14日 (月) 23:30

大作り花壇というのですか、すごいですねぇ… 一株からこんなにたくさん
枝分かれさせて形も整い一斉に花が咲く。一体どうやったらそんなことが
できるのかと、ただただ驚嘆の世界です。
ずらりと綺麗に並んだ菊たちの高さが見事に揃っているのも驚きですが、
こういうのも花壇というのですね。どれも伝統的に受け継がれてきた
技なくしては為しえないものでしょうね。
すごい!見事!と思いつつ、十月桜を拝見したらほっとしました。
やはりこういうナチュラルな感じの方が好みのようです。

投稿: ポージィ | 2011年11月15日 (火) 07:51

★zooeyさま、ありがとうございます。

明治神宮や地方でもたくさん菊花展が開かれていますね。
菊人形も凄いです。こうしたことは日本だけでしょう。
アメリカ人が愛でてくださったのもわかりますね。
この日、西欧人を8人位見かけました。
それに中国人の団体さんがいました。芝生にも入らずそんなにうるさくなくマナーは普通でほっとしました。来てくださったことに感謝したりして。

投稿: tona | 2011年11月15日 (火) 08:07

★ポージィさま、ありがとうございます。

1番感心したのがこの大作りですね。
数も半端でなく、大きさも同じ(これは当たり前ですか)で等間隔で円錐形、どう考えてもこんなことが出来るはずがないと思ってしまいます。
高さを揃えるだけでなく段違いにするのも技術がいるのですね。
1000年の歴史を経てここまでに仕上げた職人の技に驚嘆です。
さりながら、野山の花に魅せられるのはポージィさんと同じです。

投稿: tona | 2011年11月15日 (火) 08:16

東京にいた平成4年、植物愛好家で、最初に月見草の種を頂いた森田さんから教えられ
この新宿御苑の菊花展を見に行きました。
どこのものより洗練されていると言われました。
いろいろ見たのですが、ここが最高と思いました。
森田さんは、戦前少女の友の編集長でした。
東京のご自宅で吉屋信子さんの原稿を見せて
頂きました。
息子が東大に入った年のこと、兵庫県人会の寮に入りましたが、そこの館長でした。
森田さんは兵庫県出身でした。
私は25年関西暮らしでしたので・・・

投稿: matsubara | 2011年11月15日 (火) 08:29

菊の季節ですね。あちこちで菊花展や菊人形展が開かれています。

大作り花壇。
ただただ圧倒されます。
一本の株から、何百もの花を、幾何学的に
整然と並べ、全体を円錐形に仕立てる。
想像も付かないほど、手間と時間、神経を使って育てているのでしょうね。
一年中掛かりっきりではないでしょうか。
職人の技に感服です。

菊はやはり、桜とともに日本を代表する花ですね。すばらしい。

投稿: 夢閑人 | 2011年11月15日 (火) 11:12

菊花壇展というのがあるんですね。
それにしても展示されている菊は見事の一言に尽きます。
また写真も上手く撮影されていて菊の美しさを一層引き立てていますね。

以前、菊造り名人の話を聞く機会がありましたが、土の確保で努力と色んな工夫があるということでした。

まさに職人芸ですね。名人になるには特別な努力が必要だということを覚えています。

昨年優勝したから今年もということは無いようですね。

投稿: macchanny | 2011年11月15日 (火) 18:11

★matsubaraさま、ありがとうございます。

森田さんは植物愛好家でいらしたのですか。
調べたら7代目編集長森田淳二郎氏ですね。
少女の友は中原淳一の絵で有名ですね。
本当の月見草の種は森田氏からだったとは!
吉屋信子さんは随分長い間書いていらっしゃいました。戦後私も何かで読みました。
東大寮の館長さんもされたとは、いろいろな繋がりがあって、楽しいお話です。
matsubaraさまは東京より兵庫の方が長かったのですね。

投稿: tona | 2011年11月15日 (火) 19:57

★夢閑人さま、ありがとうございます。

新宿御苑では菊人形はやっていませんが、あとの職人技には2度目でも感心しました。
大作り花壇の一株から673の花を付けるものでしょうか。信じられない数です。
どんな職人さんが1年中菊を相手に頑張っているのでしょう。
菊は皇室の御紋章でもあり、また私の小さい頃からの菊といえば、仏様に備える花として印象深いです。
秋、庭のささやかな菊の花が咲いたときが秋本番と感じます。

投稿: tona | 2011年11月15日 (火) 20:07

★macchannyさま、ありがとうございます。

キク科の植物も多いですが、菊もいろいろな菊があるものですね。
先人がこんないろいろな菊を作りだして、国の象徴として皇室の紋章にまでしていったその職人の技に偉く感心した菊花展でした。
浅草同様に欧米人が見に来ていました。
どのように感じたでしょう。
世にはいろいろな技を持っていらっしゃる方が多いですが、後継者不足が心配されている今日です。いつまでも伝えて行って欲しいものです。

投稿: tona | 2011年11月15日 (火) 20:13

もう一度コメントします。
そうです。森田淳二郎氏です。
昭和2年生まれですから、98歳のはずですが、
91歳のとき、奥様と伊豆の施設に入られその後
年賀状が途絶えてしまいました。
月見草誌を作った時とても喜んで下さいました。
種を頂いてからもう27年も経ちました。
お家では、瀬戸内晴美さんの原稿も見ました。
まだ寂聴さんになる前でした。

息子は東大寮ではなくて、兵庫県人会の
尚志館に入りました。
森田館長は東大寮を除いて、都内では最も東大生の
比率が高いことを自慢されていました。月見草表紙絵の
谷さんのご子息も東大でした。中学からですから
かれこれ33年のつきあいです。

投稿: matsubara | 2011年11月16日 (水) 09:15

★matsubaraさま

再訪ありがとうございます。
東大寮とは別に尚志館(兵庫県人会)があるのですね。
このような仕事は、昔夫の祖母が教授兼務でやっていました。それなりに神経を使うようでした。
月見草表紙絵を描かれる谷圭子さんご夫妻のご子息も東大で、中学からのお知り合いとのこと、ご縁がいろいろ繋がっているのですね。

森田淳二郎氏は98歳だそうで、伊豆の施設でお元気ですといいですね。
改めて月見草の絵を拝見して素晴らしいと思いました。

投稿: tona | 2011年11月16日 (水) 15:47

tonaさん、こんにちは^^
拙ブログにコメント、ありがとうございましたm(__)m

新宿御苑には何度か足を運んでいましたが、
この菊花壇展を見たのは初めてでした。
日本庭園に趣向を凝らして、
とても満足のゆく菊展示でした^^
覚えておいて来年も見に行かなくっちゃ(笑)

投稿: cyaz | 2011年11月18日 (金) 12:28

★cyazさま

私も新宿御苑は春、桜の咲く頃やハンカチの木が咲く頃、ツツジの頃など特に好きで何度か足を運んでいます。
またあそこの温室が好きです。ところが工事があってずっと見られず、来年春に終わるそうで、どうなったか楽しみです。

まだ現役でいらっしゃるのですね。それなのに映画をたくさん御覧になって凄いですね。リタイアなされば200本も軽いのではありませんか。
TB並びにコメントいただきありがとうございました。

投稿: tona | 2011年11月18日 (金) 16:26

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