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2011年11月11日 (金)

イタリア・ルネサンス芸術と古都を巡る(3)オルチャ渓谷、モンタルチーノ、サン・ジミニャーノ、シエナ、アッシジ、ローマ

Photo_210月終わりというのに、イタリアは紫外線が強く、サングラスをかけている人も多い。
朝のうちは霧がかかるも、やがて澄む空には、飛行機雲が湧いては消えを繰り返し、秋の空の美しさをここでも満喫しました。

旅は美しい景色のトスカーナ地方を巡り、オルチャ渓谷へ。
日本の渓谷を想像するとがっかりの世界遺産ですが、長い窪地が見下ろせました。

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↓ブドウ畑は黄葉し、虫を感知するために植えられているバラの花が咲いていました。

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           ↓トスカーナは糸杉が多く、なだらかな丘が続きます。

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       ↓バス越しでは撮れなかった同じ景色の絵葉書を見つけました。

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         ↓「つぐみ祭」が行われたモンタルチーノの街(絵葉書から)

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狩りの成功を祈って行われる祭りでツグミの焼き鳥やワインが楽しめる(屋台は出ていなかった)
↓14世紀の衣装を着た人たちの行列。小さな街でも当時実にいろいろな服装があったことに感心しました。この行列の終点には囲まれた広場があって、普通の人は入れなくて、そこで弓を引く大会が行われているのがバスから見られました。

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この翌日3都市を回ってローマへ。どこの街も高台にあってかなりの坂を登って行きます。

サン・ジミニャーノ> ローマとフランスを結ぶ街道上にあり商業、貿易が発展した。
中世のマンハッタンとも言われ、軍事防衛上有利な塔が競って72本も建てられ、現在は14本が保存されてる。

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シエナ> かつてフィレンツェと権力抗争に明け暮れた、金融・商業で発展した街

↓カンポ広場 イタリア屈指の美しさと称えられる広場。貝殻、あるいは扇のような形で8本の線で9つに分かれ、中央に向かって緩やかなスロープがつけられている。

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↓ドゥオモ 白と黒の大理石が縞模様を作っている。ファサードが実に美しい。鐘楼の6層の窓が上にいくに従って広くなっている。

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アッシジ> 聖フランチェスコゆかりの清貧の街。地元で切り出されるピンクの大理石で造られた建物で街全体がピンク色です。

           ↓バスからの見えたスバシオ山中腹のアッシジの街

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↓サン・フランチャスコ聖堂 富裕な家の生まれなのに神の啓示を受けて「清貧」「純潔」「従順」の3つの戒律を説くフランチェスコ修道会を創設した。
聖堂の中には壁一面にジョットの描いたフレスコ画がある。『小鳥に説教する聖フランチェスコ』では小鳥が熱心に聞いている姿が感動的です。

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↓サンタ・キアーラ教会 聖キアーラはアッシジ名門貴族として生まれたが両親の反対を押し切って聖フランチェスコの最初の女弟子となった人。
白とピンク色の縞模様の外壁は聖キアーラにふさわしい。教会内には身にまとった聖衣や十字架、、自身が刺繍したワンピースなどがある。遺体も安置されている。

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ローマ> 

古代ローマ時代未曾有の大帝国と帝国内に数々の建造物、円形競技場や水道橋を築き、その遺跡が数多く残っている首都ローマ。
コロッセオ 6万人を収容できるこの建造物のあまりの大きさに驚くばかりです。442年の地震で崩れ、中世は石切り場として切り崩され、床部分がなくなって地下の施設が良く見えます。100日間で9000の野獣が虐殺され、剣闘士と猛獣、囚人同士の闘いが繰り広げられたという遺物。

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フォロ・ロマーノ ローマ帝国の政治、商業の中心地。カエサルの殺された元老院や凱旋門、神殿やバシリカなどの跡が10ほど残っている。

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パンテオン ローマ初代皇帝アウグストゥスの武将、アグリッパによって紀元前25年に創建され、火事に遭って120年ハドリアヌス帝によって再建された、ローマに現存する古代建築の中で最も完全な形で残っているもの。セメントなしでアーチを造ったローマ人が同じく床と高さ43.3mというローマ最大のクーポラを誇る巨大なドームを造ったことに驚く遺産です。

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ルネサンス芸術としては
↓北部にあるボルゲーゼ美術館に行きました。2009年に開催されたボルゲーゼ美術館展で見た懐かしい絵もあります。
シエナのボルゲーゼ家の夏の別荘でナポレオンがルーブル美術館にかなり持ち去ってしまったという。それというのも当時の当主の妻がナポレオンの妹ポーリーヌだったからだと言われる。
カラバッジョが数点あって『ゴリアテの首を持つダヴィデ』『病めるバッカス』が凄い。ティツィアーノやラファエロなどの有名な絵がたくさんある。
バロックの巨匠ベルニーニの彫像『アポロンとダフネ』の前からは去り難かったです。

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後はヴァチカン美術館です。世界最大級の文化財を誇る歴代ローマ法王のコレクションが展示されている。
システィーナ礼拝堂のミケランジェロの大作『天井画』『最後の審判』、ラファエロの間の『アテネの学堂』があまりにも有名。
                   ↓地図のギャラリー

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サン・ピエトロ大聖堂 迫害で殉死した聖ピエトロの墓の上に建てられた。1506年に今の建物がラファエロ、ミケランジェロらの技が結集され造りはじめられた。

                   ↓ミケランジェロのピエタ

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ルネサンスもあまりに奥が深くて勉強不足も甚だしく、また消化不良気味です。引き続きチンタラと学んでいきたいです。
2回に分けるべきところ、1回にまとめ大変長くなりまして、見るのも嫌になったと思います。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。

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コメント

いいえ、沢山の美しい写真、飽きることなく拝見しました。
こちらこそありがとうございます。
モンタルチーノは行ったことがありませんが
楽しいお祭りに遭遇できてよかったですね。
人々の服装は、ロミオとジュリエットの世界そのままのようです。
屋台が出てないということは、焼きツグミやワインは何処で味わうのでしょう?
普通のバールででしょうか?

投稿: zooey | 2011年11月11日 (金) 11:44

★zooeyさま

早速に読んでいただきありがとうございました。
ローマもボルゲーゼ以外は以前見ているのですが、関心が違うとまた別の面が見えて面白いです。

そうですね。ロミオとジュリエットの世界なのですね!気がつきませんでした。
屋台が見えなかったのでバールに入ったのですが、なさそうだったのでエスプレッソを味わいました。何処かにあったのでしょうが。
つぐみだと雀同様あまり食べる所がなさそうです。
そうそう、ワインはトスカーナは白が美味しかったです。

投稿: tona | 2011年11月11日 (金) 16:09

本当にイタリアは奥が深いですね。
15年前に見たピエタを思い出しています。
もう一度見たいものです。
ヴァチカン美術館、サンピエトロ大聖堂で・・・
コロッセオは一度でいいのですが・・・

投稿: matsubara | 2011年11月11日 (金) 22:08

★matsubaraさま

全部見ていただきありがとうございます。
イタリアほどどこの街に行っても芸術に溢れている国はありませんね。47も世界遺産があるそうですが、古代ローマからルネサンスへと続く遺産があるのですから頷けます。
ヴァチカン美術館には20も超える展示館があるそうで、ピナコテカ(絵画館)に行けなかったのが残念です。
何度も見たいと思う人が多いのでしょう。ここも激混み状態でした。
サン・ピエトロ大聖堂も大きくて見所があんなにたくさんあるとは!時間がたくさんないと十分鑑賞できませんね。

投稿: tona | 2011年11月12日 (土) 08:38

 イタリアはまさに芸術の国。
美術館の多いのには驚きます。
特にフィレンツェは、ルネサンス発祥の地。
ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチ
などが育ち、ルネサンスの傑作が数多くあり、まさに花の都ですね。
 聖堂の壁画や天井画には、ただただ圧倒され見とれてしまいます。
 日本ではめったに見られません。
しいて言えば迎賓館くらいでしょうか。

 フィレンツェの象徴「Doumo」
赤、緑、白や黒の大理石で作られた外観は、圧倒的だった。
 赤い屋根のクーポラもひときわ目立つ存在ですね。
登られるとか聞きました。
ここの観光客の多いのにも驚きました。

 ウフィツィ美術館。ここも大変な人ですね。
予約なしでは、とても待たされて入れない状態とのことでした。
 予約でも、時間をきって入場と言う状況でした。
ガイド付きで、半日かけて鑑賞しました。
でも、人が多く、肝心の絵画も落ち着いて満足に見られなかったです。

 イタリアは革製品でも有名。確かフィレンツェだった思う、
娘と嫁にここのブランドのバッグを買った。
ちゃっかり、妻も買ってたよう。我輩には何もなし。

 ピサの斜塔。02年には基礎を補強してたけど、その後、傾斜も直したのですね。
 人差し指を真っ直ぐ上に上げて、塔の傾斜を確かめている人もいた。

ロ-マは、街中にローマ帝国時代の遺跡が散在し、新旧混ざり合った風景が印象的だった。
 なんといっても「ヴァチカン市国」の
サンピエトロ大聖堂と、ヴァチカン美術館は今でもしっかり心に刻まれています。
 
 クーポラにあがる途中、屋上の売店で日本の修道女の人に会いました。
屋上まで来る日本人は少ないので、とても懐かしいと言うことでした。

 スペイン広場からホテルまで、ぷらぷら歩いて帰るとき、テレベ川に架かるウンベルト橋から眺める夕暮れ時の大聖堂と、川岸の鈴かけの並木のシルエットが、川面に写る夕映えとともに美しかったのを覚えています。

 民族衣装を着てのお祭り、何処の国でもありますよね。スペインで見ました。

何も変わってない過ぎ去った昔のことを思い出し、
懐かしく拝見さしていただきました。

  

投稿: 夢閑人 | 2011年11月12日 (土) 17:40

★夢閑人さま、こんばんは。

迎賓館はまだ見学してないのですが、素晴らしのですね。
こんな素晴らしい場所が欧州には数えきれないほどあるのですものね。
万能の天才を同時に出したフィレンツェは芸術を愛好し擁護し、競争させたメデェチの偉大さが分かる街でもありますね。
ウフィツィ美術館はガイド付きがベストですね。半日でも足りないという気持ちが良くわかります。でも激混みは今もです。
日本の有名な美術展になるともっと混んでいる場合がありますね。日本人ばかりなのに。
イタリアはブランド品が多いですね。革製品では靴も履き心地が良いとか。

ピサのの斜塔は2000年に行った時ももちろん工事中でした。1,3m修正したそうですが、かなり傾いていますね。登りたかったのに叶いませんでした。

サン・ピエトロ大聖堂のクーポラに登られたそうで、ヴァチカン市国の小ささが分かったことでしょう。公認されている世界で1番小さな国です。でもお金持なのですね。
テレベ川からも素敵な夕景色を御覧になられて良かったですね。

モンタルチーノのつぐみ祭ではその民族衣装が古かったので面白かったです。
アルルやシチリア島、ブルガリアのバラ祭りで観たのが印象的でした。

多分写真をご覧になっても何も変わっていないでしょう。何も変えないことに日本はどう考えたらいいでしょう。石の文化と木の文化の違いでしょうか。
コメントいただきありがとうございました。

投稿: tona | 2011年11月12日 (土) 21:25

結婚するならイタリア女性、という話を聞いたことがありますが。。。イタリアは歴史があって見応えのあるところがあまりにも沢山あるという感じです。
童話の世界ですね。日本も美しい限りですが日本にない風景ですね。伝統文化に歴史的遺産が多いんですね。

オルチャ渓谷の景色、ツグミの焼き鳥、それにワインとはいかにもこころ豊かなヨーロッパらしいですね。

こういう所が最近とみに日本人の心をとらえるのかと思いました。

投稿: macchanny | 2011年11月13日 (日) 00:25

これだけのものをもっているイタリア、どうか頑張って生き抜いて欲しいものです。

投稿: 佐平次 | 2011年11月13日 (日) 11:17

こんにちは。
今回も素晴らしい芸術的遺産や景色の数々、溜息と共に楽しませていただきました。
重厚な石造りの建物たちの合間に見る、トスカーナ地方の景観にホッと和みますね。
日本の渓谷とは確かにかなり違う趣ですが、どこか穏やかで明るい雰囲気が
気持ちもおおらかにしてくれるような気がしました。
絵はがきからのお写真と同じ景色もご覧になったのですね♪
ツグミ祭の古色豊かな民族衣装のお祭りも楽しそうです。

あ、ミケランジェロのピエタもご覧になったのですね。これ大好きなんです。
中学のときに何かで初めて見てすっかり心奪われました。
私が作者と名前を覚えているごくごく僅かな作品のひとつです。
久し振りに観られて胸がときめきました(^^)

投稿: ポージィ | 2011年11月13日 (日) 16:17

★macchannyさま

家族を大事にするイタリアらしく、マンマが作るお料理に家族がたくさん集まって楽しい週末を過ごすらしいですね。肝っ玉母さんみたいですね。
どこの街に行っても世界遺産があって素晴らしい芸術品にお目にかかれる国です。
イタリアはアルプス地方を除いて丘陵の国です。1000m以上の山がどこでも見られる日本の方が自然遺産も多く、紅葉も美しいので自慢できるなあと思いました。ただヨーロッパ全体が看板、電線がなく、屋根の色も決めていて実に美しいおとぎの国のようです。
食事をゆったり取る点は長い間の週間でしょうか。表側に見えるのは人生を愉しんでいる様子です。

投稿: tona | 2011年11月13日 (日) 19:42

★佐平次さま

今日ベルルスコーニが辞任して国民から喜ばれていましたね。
日本もそうですが、そしてギリシャ同様政治の問題は深刻のようです。
日本と違って世界からものすごい観光客が国中に溢れかえっているのですからそれだけでも凄いと思うのですが。そう、生き残って欲しいです。

投稿: tona | 2011年11月13日 (日) 19:46

★ポージィさま

こんばんは。
きれいで穏やかで心が和むようなトスカーナ地方ですね。こんな所に天才レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロが生まれたのかと景色を眺めました。
モナリザの絵の背景がそのまま現れてくる景色です。
ヨーロッパのお祭りは日本のように神輿を担ぐようなのはあまりなくて時代祭りのようなパレードが多いです。衣装が映画の中から出てきたようで面白いです。

ミケランジェロのピエタは群を抜いての傑作ですね。ポージィさんがお好きとのこと、私も大好きです。マリア様の悲痛な面持ちが気品あふれる中によく表されていて何時までも見ていたい作品です。
楽しんでいただいたとのこと、嬉しいです!ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年11月13日 (日) 20:00

イタリアは45近くの世界遺産があるそうですが、そのうち自然遺産は2つのみと聞いています。
そのうちの一つに行ったのですか?

トスカーナ地方、憧れていますが、我々はフルタイムで働いている友人がいて8日間しか廻れず、ローマ・フィレンツェ・ベネチア・ミラノの4都市巡りだけでした。
これだけあちこち廻られたtonaさんは何日間のご旅行だったのでしょうか?

モンタルチーノの街の「つぐみ祭」に出会えたのは幸運でしたね。
14世紀の衣装は映画で観る世界を思い出させますね。

ローマの「ボルゲーゼ美術館」は前を通っただけ。
バチカンのミケランジェロのピエタは、爆弾事件の後で、強化ガラス越になっていましたね。
私の好きな「ラファエロの間」にはもう一度行きたいものです。

投稿: naoママ | 2011年11月15日 (火) 23:14

★naoママさま、おはようございます。

自然遺産に関しては日本の方が多いですね。
それだけ日本は変化に富んだ自然に恵まれています。これは素晴らしいことです。
10日間ですが実際には7日と半日で、成田により帰ってくるというものでしたから半日得してローマがたっぷりでした。
ボルゲーゼ美術館は小さめですが、裏の庭が結構素敵でした。シエナの貴族ボルゲーゼ家の富の象徴でしょうか。それに比してバチカン教皇の中世からの富の集中には驚きました。
ラファエロの間は魅力的ですね。
イタリアは中世に凄い画家が出て興味尽きないです。
イタリアのお祭りはヴェネツイアの仮面は見ていませんが、1つだけ見て衣装がみられたことに満足しました。

投稿: tona | 2011年11月16日 (水) 08:18

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