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2011年12月 6日 (火)

晩秋の京都(2)

国賓として来日されたブータン国王様にはその優しさ・容姿・品格・日本に対する気持ち、そしてご自分の言葉で仰られたことなど、たくさん今までにない感動を戴きました。
その国王夫妻がお茶を愉しまれたのが仙洞御所のお茶室でした。ここを後にして、、、

<2日目の午後>
相国寺:京都五山の第二位の臨済宗相国寺派大本山禅寺。開基は足利義満で開山(初代住職)が夢想疎石。
五山文学の中心地だそうで、雪舟もここの出身とか。あの金閣寺、銀閣寺が相国寺の山外塔頭なのだそうだ。法堂の天井画:蟠龍図(狩野光信)が見事でした。
この寺で初めて寺の浴室(宣明)を見ました。蒸気浴しながら、ひしゃくで湯を取り、身体に注ぐというかけ湯式の入浴法で、面白いです。

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相国寺塔頭の:瑞春院「雁の寺」 作家水上勉『雁の寺』で有名で水上勉が小僧として修業したがあまりの厳しさに出奔してしまった寺。枯山水の庭の紅葉がきれい。

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廬山寺:紫式部邸宅址で源氏物語の執筆地。御所の東側の寺町通りにある。

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↓紫式部と大貳三位(式部の娘)の歌碑
紫式部はユネスコにより「世界の偉人」のひとりに選定されていると、また三位は母親に匹敵する才媛で極めて聡明で人徳があったと書かれています。

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新島襄旧邸:キリスト教の布教者で今の同志社大学の創立者。同志社大学はレンガ色の美しい建物で、京都大学同様いい環境で、学生が羨ましい。もう学生にならないのだから羨ましがる必要もないが。

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   ↓寺町通り辺りの家の門や玄関には何やらぶら下がっているものがある

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↓長刀鉾でした。(正しくは、長刀鉾で供された粽だそうです。gakiさんありがとうございました)出てきた人に伺うと祇園祭のときの長刀鉾で供される粽で、これを飾っておくと疫病が通り過ぎるという、昔からの風習のようです。平安京が高温多湿で疫病がはやったのにちなむ祇園祭の意義を初めて知りました。

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<3日目午前>

Photo_9修学院離宮:宮内庁管理の京都の5つのうちの最後の見学です。(左地図を参照)
比叡山の麓に背後の御茶屋山を借景にして、後水尾上皇よって造営された。仙洞御所が、政権を得た徳川幕府が宮廷抑圧の代償として、後水尾上皇のために造営されたのと反対です。
上・中・下の3つの離宮(御茶屋)からなり、3つの離宮を連絡するのは松並木、その両側には付属農地が広がって約55万㎡ある。田畑は近所の農家に委託しているとのこと。上下の標高差は40m。大小の滝や小川もある。

                   ↓西側の表総門から入る

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                      ↓下離宮の御幸門

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             ↓下離宮の寿月観と庭

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↓下離宮から右の(南の)中離宮へ向かう時に見える御茶屋山と松並木と農地

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                    ↓中離宮の門をくぐると

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                    ↓中離宮客殿の間

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                      ↓上離宮浴龍池

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↓上離宮隣雲亭の一二三(ひふみ)石。 軒下のたたきには石を一つ、二つ、三つと埋め込んである。

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                    ↓さらに降りて行くと

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                      ↓浴龍池に着く

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                       ↓段々畑 

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曼殊院門跡:江戸時代初期の代表的書院建築で桂離宮の影響を強く受けているという。
                 ↓遠州好みの枯山水庭園

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詩仙堂:家康の元家臣で漢詩の大家、作庭師の石川丈山が晩年を過ごした隠居跡で、現在曹洞宗大本山永平寺の末寺である。

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いろいろな庭園を観賞したものの、ごちゃごちゃになって、以前見た竜安寺の庭だけ鮮明に残っているだけです。
妙心寺でいただいた精進料理と丸太町の京料理が久しぶりでとても美味しかったです。
↓精進料理理の最後の湯桶(ゆとう)にお焦げのおにぎりが入っていて雑煮のような味のさ湯は初めてでした。

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コメント

実りある秋の京都を楽しんで来られましたね。
詩仙堂は数回、修学院離宮は20年くらい前、
蘆山寺もかなり前に行き、懐かしい所ばかりです。
相国寺も曼殊院も妙心寺ももっと前でした。
数回分を一度に行かれて充実していましたね。

でも大抵関西にいた時でしたので日帰りでした。
精進も頂いていません。
泊りがけは早朝の京都が楽しめますね。


投稿: matsubara | 2011年12月 7日 (水) 09:12

内容の濃い見学を楽しんでいらしたのですね。
知らない上にもちろん行ったこともない所ばかりだけに、
名前も頭に入ってきませんが、それぞれの場所の素晴らしさ美しさは
心に沁みてきました。
修学院離宮の三つの離宮とそれをつなぐ道々目に飛び込む農地などの
景観はいいですね。こんなところ、ぜひ歩いてみたいです。
お庭でも山裾でもあちこちで目に飛び込んでくる紅葉も綺麗ですね。
長刀鉾を吊るしたお宅のツタの紅葉も見事です。
楽しませていただきました。

投稿: ポージィ | 2011年12月 7日 (水) 09:40

★matsubaraさま

2泊するとゆっくりといろいろなお寺に行かれます。
それも新幹線のお陰です。名古屋から1時間45分くらいとは、都内でまごまごしているうちに到着ですね。
修学旅行は夜行列車でした。若いから夜行も大丈夫だったですが。
関西に住んでいたら日帰りで、お天気を見て出かけられますね。
もう全部行かれたそうで、そのうえまだまだお奨めのお寺もあるでしょう。
2度3度と訪れても、また季節を変えても楽しめます。
早朝の京都も清々しくていいものですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年12月 7日 (水) 14:59

★ポージィさま

京都は地下鉄が発達していないので、移動がバスです。東山方面は土日でなくても凄い渋滞でした。お寺の下を地下鉄が走るのは無理なのかなあと一瞬考えたほどです。
いわゆる修学旅行で行く所ではなかったので、いろいろ勉強になりました。
宗派についてもはっきりしてないのですが大凡つかめた次第です。

修学院離宮がこんな形で造営されているとは想像もしていなかったです。離宮の間が全部農地だなんて驚きます。ビルのない借景もいいものですね。
昨年もそうでしたが、門構えの素晴らしい家を時々見かけます。この家の蔦は遠い王朝まで引きずり込んでくれました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年12月 7日 (水) 15:10

私が行った時は全て緑の世界でした。
姉たちに想像力を働かせよと(笑)。

でも、曼珠院も詩仙堂もほんの数組の観光客でお座敷にしばらくぼんやり座って過ごせました。

これだけ沢山見物されたら、どんなに美しいお庭もごっちゃになることでしょう。

でもでも、日頃の行いが宜しいのでしょう、素晴らしい紅葉に迎えられて何よりでした。

お心もお体も非常に健やかでいらっしゃるのですね。
こんなハードな旅程をこなせるのですもの。
私もあやかりたいと思います。

投稿: もみじ | 2011年12月 7日 (水) 15:55

★もみじさま

紅葉でない緑も京都ならではですね。
曼殊院はごらんのように人だらけ。
詩仙堂もごったがえしていました。
人気のない写真は無理でした。

お陰さまで、だめそうな紅葉と、雨の予報の日に日が射して、とても恵まれました。
今年は結構いろいろ山など雨や曇りで眺望がきかなかったのですが最後に良い思いをさせていただきました。

これでも結構ゆっくりペースで、2日目の午後は1つだけの見学でした。
たくさん歩きましたが、帰ってみますと腰や背中が痛かったですよ。とうとう後遺症が出るようになってがっくりしたところです。
気持ちだけは元気にしたいものです。
コメントありがとうございました。

投稿: tona | 2011年12月 7日 (水) 16:41

「玄関に吊された長刀鉾」はただしくは「長刀鉾で供されるちまき(粽)」です。

祇園祭の時,それぞれの山鉾では粽を供しています(有料)。
粽と言っても食べられません。ササの葉をイ草で巻いて束にしたものです。

その昔,素戔嗚尊(八坂神社の主祭神)が旅をしていたとき,蘇民将来という男の家に宿をもとめました。蘇民将来の手厚いもてなしのお礼に素戔嗚尊は「今後お前の子孫は末代まで私が護ってやろう。目印に腰に茅の輪をつけていなさい」言い残して去っていきました。

この茅巻(ちまき)が粽に転じたようです。祇園祭のそれぞれの山鉾で供される粽には「蘇民将来子孫也」という護符が付けられています。「拡大写真の長刀鉾」と書かれた左の紙がそれです。

投稿: gaki | 2011年12月 7日 (水) 17:12

こんにちは(^-^)
夕方5時を過ぎると暗くて戸外での作業が出来なくなります…
こんばんは…とでも言いたいような(*^m^*) …一日が終わるのが早いです(^^;

部屋に入りネットを繋ぐと雅な源氏の世界を彷彿させるような錦の紅葉にしばし見とれました^♪
特に水面に映った紅葉が言いですね~♪ …有り難うございます…
住めば都とは言いますが…京都は貴族文化ですから特別ですね…近くに住みたい!(^O^)

私も昨日ささやかな紅葉に浸ってきましたが…こちらは武家文化…まったく違う雰囲気です…
何処にも雅さはありません…
モミジの落ち葉も集めてきました~♪ …栞にできるかな…と(^^;

素戔嗚尊と蘇民将来の話は各地で「茅の輪神事」として残っていますね…
こちらでもニュースで取り上げられます…

投稿: orangepeko | 2011年12月 7日 (水) 17:58

京都の旅。が本当に楽しそうですね。
ここは見るところも沢山あって申し分ない町です。
社寺仏閣は生きる勇気を与えてくれ、若い学生の町にはエネルギーに満ち溢れています。

それにしてもtona様は良く勉強されていますね。貢献度からも京都の観光大使になっていただいたらと思うわけです。

投稿: macchanny | 2011年12月 7日 (水) 19:49

★gakiさま

またまた教えていただいてありがとうございます。
鉾といえばお祭りのときのあの山鉾が思い浮かびます。
祇園祭にはいろいろな鉾があって長刀鉾はその1つのようですね。
「長刀鉾で供される粽」なのですか。食べられない粽というのも、茅巻が笹をイ草で巻くと言われればよくわかります。
お陰さまで素戔鳴尊と蘇民将来と茅の輪と粽が結び付きました。
護符をよく見なかったのが悔やまれます。
勉強になりました。祇園祭にはなかなか出かけられません。

投稿: tona | 2011年12月 7日 (水) 20:43

★orangepekoさん、こんばんは。

本当に曇りや雨の日はもう3時半ごろから暗くなります。
修学院離宮の浴龍池は浄土の世界ようです。池に映る紅葉の美しいこと!
こちらにはこんなきれいなところはありません。うっとりです。

落ち葉の栞ですか。これぞ優雅。
発想もいいし、生活を大切にしていらっしゃいますね。

茅の輪神事ですが、羽黒山で見ましてくぐりましたが、今年も弘前でくぐったように思います。知ったようでここまで知らないでいました。
皆さんのお陰でわかってありがたいです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2011年12月 7日 (水) 20:53

★macchannyさま

京都、奈良の旅は格別です。
奈良では仏像や建築と古代から奈良時代までの歴史を愉しみ、京都は庭園と平安以来の歴史をひも解くことが出来て本当に素晴らしい都です。
そちらに住んでいて、夢中に勉強したらガイドの仕事も出来たでしょうが、でもガイドはとても難しいことがわかります。
優しいお言葉ありがとうございます。

投稿: tona | 2011年12月 7日 (水) 21:00

修学院離宮、まだ行ったことがありません。
上離宮浴龍池、浴龍池なんて絵葉書のようですね。
これら全部を観て回ると、一体何時間くらいかかるのでしょう?
私の友人に、東京に住んでいるのに京都好きが高じて、京都検定試験を受けている人がいます。
tonaさまも挑戦なさってみたら?

投稿: zooey | 2011年12月 7日 (水) 21:09

★zooeyさま、おはようございます。

修学院離宮は上離宮のこの池の辺りが素晴らしいです。
1周は全部で1時間40分です。数えなかったですが50人くらいいたでしょうか。

zooeyさんのご友人凄いですね!!!
京都検定試験があるのですか。
興味ありますが、今回のお寺だけで、今回は精いっぱいの体たらく、そしてこの頃記憶力が凄く悪くなった上、過去の事さえどんどん忘れるので、とても残念ですけど挑戦できないですね。
御友人が合格されたら是非ご案内願いたいものです。フレー、フレー、ご友人。

投稿: tona | 2011年12月 8日 (木) 08:31

京都では素晴らしい紅葉に出会えたようですね。

この中で私が知っているお庭は「詩仙堂」のみ・・・
リタイヤ後、庭師になった夫は年に二回「研修」と称して日本中の名庭園巡りをしていて
「修学院離宮が特に良かった!」と申しています。
修学院離宮なるほど凄い規模ですね。
池に映る紅葉も見事です。

夫とハイキングなどをしていると、時々「日本庭園の元は、この自然美なんだ」と申します。
四季折々の自然の美しさに恵まれた日本だからこそ、素晴らしい日本庭園が生まれたのでしょうね。

投稿: naoママ | 2011年12月 9日 (金) 09:55

この時期に、画像に人が入らないで良く撮れましたね~

これだと、ゆっくりと古都を満喫できたのでしょうねhappy01

投稿: OB神戸家 | 2011年12月 9日 (金) 10:49

★naoママさま

さすが名にし負う京都の紅葉です。庭園には必ずあってうまく配置されています。

修学院離宮はプロのご主人さまが称えられるほどの素晴らしい庭園なのですね。
桂の離宮もなかなかでしたが、こちら規模も大きいし変化に富み、水田まであって他に見ない庭園です。

外国へ出かけて思うことが、日本こそ四季があって自然が変化に富んで美しいということです。
日本の庭園の元がこんな所にあったとおっしゃるのには大いに頷けました。対極にあるのがヴェルサイユ宮殿のような御庭でしょうか。
つくづく有難く思います。

投稿: tona | 2011年12月 9日 (金) 12:58

★OB神戸家さま

人が写るのは顔がはっきりわかると問題ですし、人ばかりの風景はどうも。自分もそのひとりなのに勝手なことを言う私です。所謂修学旅行コース以外はそれほどでもなかったといえます。
そんなわけで、美しい古都を堪能させていただきました。

投稿: tona | 2011年12月 9日 (金) 13:09

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