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2012年1月26日 (木)

リビングウイル

昨日、家人がオペの間、病院から頂いたいろいろな書類や署名した同意書にゆっくり目を通していました。
その中に「リビングウイル」確認書が入っていました。
リビングウイルとは、終末期の治療に関する生前の意思表示です。
摘出した組織検査の結果が出ないとわかりませんが、今は癌や不治の病ではなくてもこんな確認書を希望する患者が病院に出せるのですね。

内容は、傷病が不治で且つ死期が迫っている場合に患者が宣言するものです。
そんな場合に徒に死期を引き延ばすための延命措置を一切お断りする、ただし、苦痛を和らげる措置は最大限にして欲しい、その措置によって死期が早まったとしても容認するという内容です。
17年前義母の場合は、「日本尊厳死協会」に入会(会費が10万円)していたので、その書類を医師に示して管を抜いていただいた経緯があります。
常々もう治り見込みのない患者の延命はやめて欲しいし、そのような場合は日本尊厳死協会に入らなければならないのかと思っていたのですが、病院で書式がいただけて提出できる。これは無駄な医療費を省けるし大変ありがたいことです。

この病院は看護師でなく看護婦と書いてあって、実際に看護師さん自身が看護婦と言っていました。私は女性の場合は看護婦さんの方が好きです。
それに熱い煎茶、ほうじ茶が紙コップで欲しいだけ頂けるので有難い。様々なスタッフの人数も多くきびきびと元気に働いていて、昨日の何とも言えない温かみのある看護婦さんに癒されてしまいました。

杏は中国原産で、寒い地方の木。昔中国の呉の国に、日本の赤ひげ先生のように貧しい人からはお金をとらないお医者さまがいて、治療を受けた人びとはせめてものお礼にと、そのお医者さまの家のまわりに杏の木を植えました。
数年後に杏の林ができたそうで、以来、”杏林”は医師の尊称になったそうだ。
日本の杏林大学や付属病院はこれに因んで付けられたそうで、やっとつながりました。

その山本周五郎の『赤ひげ診療譚』を待ちながらずっと読んでいたのですが、悪徳医師がいる一方、赤ひげ先生のような先生が今日の日本にもあちこちいらっしゃるのでしょう。東日本大震災でもこのような先生がボランティアで活躍していました。
池上彰氏の「優しい経済学」で北欧は[高福祉・高負担] 日本は[中福祉・低負担]と言っていました。江戸時代においては福祉が全然なくて、庶民の生活が実に悲惨だったのが、事実の一部でしょうがこの本を読んでもよくわかります。その時の国の成り立ちから言って当たり前な話ですが、おかみの役人のあり方が現在と変わらないのに苦笑させられました。

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コメント

手術をされたのですか。落ち着かれたのでしょうか?
お見舞い申し上げます。

リビングウィルを病院で出していただけるようになっているのですね。
それはいいことを伺いました。
何気に夫や子供に言っているけれど、本人の希望通りにしてもらえないと困ります。
正気で判断して書ける気力は残しておかないとと思います。

病院選びも大切ですね。

それにしてもどうして日本の政治は成熟しないのでしょう。
あまりの体たらくに涙も出ません。
我々国民が成熟した大人でないからなのでしょうか。何とかならないものかと思います。

ご主人が早く回復されますよう願っています。

投稿: もみじ | 2012年1月26日 (木) 13:35

手術は無事成功でしたことと存じます。
妻が亡くなる前に尊厳死協会に手続したら留守電に「尊厳死をお望みになったということで」みたいな録音が入っていて子供たちはびっくりしたことを思い出します。あまり事務的にやられるとちょっと困りました。

投稿: 佐平次 | 2012年1月26日 (木) 14:01

★もみじさま

ありがとうございます。お陰さまで順調に回復に向かいました。

そうなんです。病院に書式があって、そこに署名だけすればいいように印刷されたのをいただきました。
頭がしっかりしているうちに書いておくといいので、私も何があるか分からないので、書くことにします。
この病院なら手書きでなくてもあるので安心ですが、いつどこでどうなるやらわかりませんから。

全く自民党麻生氏あたりから民主党になってどの総理大臣も、そして民主党にもがっかりさせられっぱなしです。選んだ国民にも責任ありですね。

投稿: tona | 2012年1月26日 (木) 16:44

★佐平次さま

お陰さまで無事すみまして、今日は歩きなさいと言われて、たくさんぶら下げて恥ずかしいと言いながら歩きました。
順調に回復していると医者に言われほっとしています。
ありがとうございました。
奥様のときの尊厳死協会手続きにそんなことがあったのですか。
今も尊厳死協会がまだあるみたいですが、すべての病院がこのようだったら、協会に入る必要もなく、署名さえしておけば延命措置は取られないのですね。
金曜入院、月曜退院は医療費の無駄と新聞に書いてありました、全くその通り、早く改善されるといいです。

投稿: tona | 2012年1月26日 (木) 16:52

ご主人が手術されたのですね。
一日も早いご回復をお祈りします。

Livingwill.
とにかく尊厳死に対しては倫理上今まで問題視されてきました。
家族が尊厳死を希望しても、本人の意思表示がなければ、医師は殺人刑になる。
意識のない人間が、意思表示できるわけがありません。
生きる、生に対しての意識が変わってきた証拠ですね。

尊厳死に対する遺言状を、生死にかかわる病のとき、本人が意識のあるうちに書かれるようになったことは、医療費の削減のためにも、いいことだと思います。
私もそうなった場合は延命は望みません。
もちろん遺言状にも書いてあります。
医師の負担も軽くなるわけで寸ね。

投稿: 夢閑人 | 2012年1月26日 (木) 17:47

★夢閑人さま

お目が悪いのに、こちらにもコメントいただきありがとうございました。

この頃内視鏡での手術ですと退院も早くなりそうです。一昔前と変わりましたね。
お陰さまで順調に回復しているとお医者さんがおっしゃっていました。ありがたいことです。
さりながら、合併症とかいろいろあって、手術後急変することもありますし、癌細胞が見つかったなどが報告されることもあるわけでして、まだ意識がきちんとあるうちに、意思表示をし、書いておかねばならないわけです。
増え続ける高齢者の医療費はこんなことからも削減していくべきですね。
突然やってくる病魔に対して用意だけは怠りなくあらねばなりませんね。
遺言状はもうきちんと書かれていらっしゃるのですね。さすが夢閑人さんです。

投稿: tona | 2012年1月26日 (木) 20:52

ご主人さまがお悪いとは少しも知りませず
失礼しました。どうぞお大切になさって
下さい。

尊厳死につきましては友人が書類の連絡先を
教えてくれています。75になったら手続きするわ
と言っておられました。
でもどうやらそれを越えられても暫く様子を
見ようというつもりらしいです。
そんなにかからなくて、年に7500円払うという
ものでした。
いろいろあるのですね。

投稿: matsubara | 2012年1月26日 (木) 21:14

★matsubaraさま、おはようございます。

翌日から歩くという元気そうな患者です。ご心配いただいて、ありがとうございました。

年に7500円で75歳からなのですね。10年で75000円ですか。
このように病院からしていただければ、尊厳死に手続きしなくて、お金もかからないですが、病院によって違うのか知りたいところです。

投稿: tona | 2012年1月27日 (金) 08:25

おはようございます。
ご主人様、手術を受けられたのですね。お見舞い申し上げます。
どうぞお大事になさってください。
無事終了、ご回復も順調とのことでほっとしました。
この頃では大きな手術をしても大抵翌日から動かされますね。
血栓予防のためもありますし、そのほうが回復も早いとか。
ご心配されたでしょうし、一安心とはいえ、どうしても気持ちは心配が
続きますよね。tonaさんもお疲れと思いますから、ご自愛ください。

病院で「リビングウイル」確認書というのが渡されましたか。
手術の際には何があっても文句は言いません
お任せしますという
承諾書に何枚かサインをしますが、「リビングウイル」確認書には
まだお目にかかったことがありませんでした。変わってきているのですね。
それとはちょっと違いますが、運転免許証の裏面に臓器提供に関して
記入できる項目が設けられましたし。

杏林 にはそのような由来があったのですね。

現代は、社会のどの世界にも(医療・政治・会社…といった)未成熟なまま
成長出来ない、あるいは
成長しようという上昇志向のない人が増えてしまっているような
気がしています。上昇を履き違えている人もいるでしょうね。

投稿: ポージィ | 2012年1月27日 (金) 09:00

★ポージィさま、おはようございます。

お見舞いありがとうございます。
お医者さんのお陰で無事手術が済み、看護師さんや皆さんのお陰で快方に向かっております。内視鏡の手術ですからさらに早いのですね。
面白かったのが血栓予防のハイソックスを履いての手術だったことです。頂いてきたので飛行機に乗るときに使うでしょう。

私も3種類くらい承諾書などにサインしましたが、この「リビングウイル」は入院時に本人だけがサインしたようです。私は知りませんでした。
出来るなら私も何かの時はここの病院にしたい。急におかしくなって意識がなくなったり認知症になったりしたらだめですが、事前に書いておいたもので承認してもらいたい気持ちでいっぱいです。
運転免許証にもそんな欄が設けられたのですか。臓器提供のことも随分議論がありましたが、年に数回話題になります。

杏林に関しては中国の故事を何かで読んでいた時に知りました。
おっしゃるように、上昇志向をなくした人とか増えて、以前とは日本人も変わってきています。ことに甘えて、何でも人のせいにする人がいっぱいで悲しくなるくらいです。

投稿: tona | 2012年1月27日 (金) 09:36

ご主人の御容態は如何でしょうか?
リビングウイルとは淋しい話です。

しかしそうはいっても人は必ず死にます。自分で判断できなくなる前に、元気なうちに意志表示をするということでしょう。
私の知り合いも元気でしたがリビングウイルを書いたと聞きました。

そんなことよりご主人の一早い回復をお祈りしています。まだまだお若いですよね。
tona様がお元気でいることがご主人の健康回復に与える影響が大きいことでしょう。

特に今年は寒い日が続きますがとりわけ風邪等ひかれることのないようにご注意して下さい。

投稿: macchanny | 2012年1月27日 (金) 20:59

リビングウィル…初めて知りました。
私も延命処置には疑問を持っていました。
若い人で治る見込みがあればいざ知らず
ご高齢で治療の甲斐がない場合
無駄に苦しい治療は本人を苦しめるだけですもんね。
尊厳の問題にまで至ると思います。
多少寿命が短くなったとしても、人間らしい最期を迎えさせたいです。
また自分の時もそうでありたいと思いますね。

tonaさんの旦那さま、具合が良くなかったのですね。
手術までされていたとは…でもご無事のようで
あとは復活を待つのみでしょうか。
良かったですね~ tonaさんも無理されませんように。

投稿: pochiko | 2012年1月27日 (金) 23:30

★macchannyさま、おはようございます。

ご丁寧にありがとうございます。
大病ではありませんので、内視鏡で手術で術後が厳しくありません。
少し前とはまた医術が発達したものです。
夫はmacchannyさまより10歳も年上ですから医者のお世話になるようになりました。
そしてリビングウイルも考えておかねばならないことを知りました。
これからしばらくは高齢者が増え、病院も高齢者福祉施設も満杯で、おまけに医療費がかさみ大変になると聞きます。植物人間状態でしたら絶対に事前準備のリビングウイルは必要になりますね。


投稿: tona | 2012年1月28日 (土) 08:57

★pochikoさま、おはようございます。

病気が長引いた場合の最後が得てして延命措置がなされることになって、家族が希望しても本人の意思確認が出来ないと医者は犯罪人になってしまうので、措置を続けなければならない、、、というのが義母の時のことでした。でも幸いというか、尊厳死協会に入っていたので管を抜いてもらったわけです。
尊厳死協会に入らなくても印鑑を押した自筆のリビングウイルを用意しておけば大丈夫だとわかりました。
最期は人間らしく逝きたいですものね。

術後翌日から歩かされています。病人も怠けて寝ているばかりではいけないようです。血栓が飛ぶのも防ぐようですね。お陰さまでもう少しです。ありがとうございました。

投稿: tona | 2012年1月28日 (土) 09:06

こんにちは。
寒くなりましたね…相変わらずのご無沙汰ですm(_ _)m

ご主人さま術後の経過も宜しいようで何よりです…
お大事になさってくださいね…お見舞い申しあげます…

わが家では病名を隠さない、延命措置を望まないなどと話し合っていますが…
こういったことは契約でしか成り立たなくなっているのでしょうか…
そう言えば目の手術の時もたくさんの書類を提出させられました…

父を通じて、お医者さまの良心が信じられないと思うようになりましたが…
良いお医者さまに出会えてないのでしょうね…(^^;

投稿: orangepeko | 2012年1月28日 (土) 17:27

★orangepekoさま、おはようございます。

今年は寒いですね。動きが鈍くなってやりたいことも滞っています。無理をしないなんていう理由を付けて怠けております。

お見舞いありがとうございます。順調ですと医者に言われていますが、退院がまだ未定ですが、3、4日ずれ込むことは確かです。判で押したようにきちんとは無理なのは病気では当たり前ですね。
良いお医者さまに出会えなかったのは不運でしたね。町医者では「あれっ」と首を傾けた医者がいましたが、病院ではまだ経験がありませんので運が良かったです。
今は癌はすべて告知されるようになりましたし、リビングウイルも自分で書いておけば、もしもの時のため提出できて使われることがわかりました。
最期は良いお医者さまに出会えるといいです。

投稿: tona | 2012年1月29日 (日) 08:23

ご無沙汰していまして、ご主人様が手術されたことなど知りませんで、
失礼しました。ブログの文面から拝察するだけで、
どのような様子だったのか分かりませんが、
どうぞ大事になさって下さい。

最近は、延命措置については否定的な意見の方が多くなりました。
我が家でも、折にふれてそんなことを話題にしております。
最近では、病院にそのような書式が用意されているとか、
どこの病院でもそうなのでしょうか?

私もエンディング・ノートのようなものは作成していますが、
病気で回復が難しくなった時まで想定して意志表示するところまではしていないです。
これを機会に考えてみたいと思います。
いろいろ勉強になりました。

投稿: 茂彦 | 2012年1月31日 (火) 20:59

★茂彦さま

重病ではありませんので、12日間の入院、今週土曜日には退院出来る予定です。
ご心配、お見舞いいただきありがとうございました。

延命措置は子どもの側が1日でも長く親の存在を感じたいという家族には、その気持ちもわかるけれども、どうにもならなくなった体をこれ以上痛めつけ苦しめないためにも、生前自分で意志をはっきり書面に記しておくことが大切ですね。
どの病院もそうなったのか、私も今1番知りたいところです。また、そうするべきです。
さすが、茂彦さんは用意がいいですね。
エンディング・ノートを作成されおられるそうで、感心しました。
奥様やお子さんたちのためにも大切なことです。

投稿: tona | 2012年2月 1日 (水) 10:07

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