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2012年2月 7日 (火)

女人禁制

『雨天炎天』(ギリシャ・トルコ辺境紀行)村上春樹著よりこの世界に、未だ女性が入れない広い地域があることを知る。
それはギリシャ・アトス半島です。
付け根になるテッサロニキの南東方向に3本の刃先を持った備中鍬のような3つの半島があって、その一番東側の半島である。
ここはギリシャ正教の聖地で、ギリシャ国内にありながら完全な自治を政府から認められている。東ローマの皇帝も、その後のトルコ支配下でも、そしてギリシャでもアトスの宗教的共同体としての体制は微塵も揺るがなかった。現在20の修道院が存在し、2千人の僧が厳しい修行を積んでいる。
創設されたビザンティン時代と変わらずに、自給自足の、1日の始まりは夜中の12時という、神に近づかんがための生活を続けているのである。世俗的な欲望をすべて断って。
だからここには女性が入山することを禁じている。海岸から500m以内に入ることも禁じられている。猫を除く家畜のメスの持ち込みも禁止だそうである。
外国人の異教徒はギリシャ外務省から特別ビザを発行してもらい、しかも原則として3泊4日である。

かつて日本でも富士山、高野山、比叡山、出羽三山などが女人禁制とされていたが、現在は大峰山を除いて殆ど解禁された。
他に有名なものに、大相撲とか「カーネーション」の舞台の岸和田のだんじりに乗ることとか歌舞伎などが禁制である。

Photo

茅ヶ崎の実家から2度に渡って70個の柚子が届きました。文旦はいつも50個くらい出来るのに台風の影響で3個だけでした。
娘の所でもこの種子から10年近くたったら今年5個出来ました。我が家ではせっかく大きくなったのに、途中で短気を起して抜いてしまったのが残念です。
70個の柚子は一部差し上げた他は、和風料理や白菜漬け、マーマレード、柚子味噌、柚子ポン酢で殆どなくなりました。

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コメント

 
家畜の雌まで禁止とはまぁ、厳しく徹底した規制をしているんですね。
逆にどうして猫だけはいいのかと不思議にも思いますが。
それにしてもそこまで徹底させないといけないほど人間の欲は根深いと
みなされているということでしょうね。
なかなか理解しがたい精神世界でもあります。

70個というたくさんの柚子、見事にひとつの無駄もなく使いきり。
素晴らしいですね。記事を拝見すると、多くの和食に生かされ
利用されてきた果物なのだと改めて感じます。
時代と共にこまめに手作りをしなくなったこともあってか(私も)、
枝に鈴生りのままの木をよく見かけます。
文旦は台風の影響大で残念でしたね。海に近い地域は相当風のダメージが
大きかったですから。今年そういうのがなければ豊作になるかも。

投稿: ポージィ | 2012年2月 8日 (水) 09:25

また寒さがぶり返しました。しかしもう日一日と春の足音が聞こえてきました。
女人禁制の話ですがどうしてこんな事が起こるのでしょうか。
解るようでいて今1つ解り難い話です。

岸和田のだんじりの話ですが確かにだんじりの正面には女性は乗りません。禁止ですね!
ところが大阪には南方面の泉州地域には秋口になると五穀豊穣を祝ってあちこちでだんじり曳航が行われます。1本のロープに地区の絆と団結をこめて子供から年寄りまでがだんじりを楽しみます。
人もうらやむ地域文化です。
堺の鳳地区のだんじりも伝統があって壮観です。20年ほど前になりますが堺臨海地区で働いていたブラジルからの労働者2名をだんじりの中央・正面に乗せて地域の人達が曳航してくれました。壮観そのものでした。
素晴らしい区長さんの理解があったからです。

最近は沢山の地域がだんじり曳航をはじめてマナーの悪いものが増えています。女性も男性もどこでも乗ると聞いています。
だんじりが注目されいわゆるファッションみたいな感じです。

ところで今時女人禁制と言っていたのでは古いですね。何とか女性の力を活用することを考えなければなりません。

投稿: macchanny | 2012年2月 8日 (水) 15:50

★ポージィさま

家畜の雌まで禁止なので自給も難しいのではないかと思います。野菜とかオリーブや、ワインなどが主となるのでしょうか。
女性がいると修行の邪魔になるということですね。全く厳しい修行です。カトリックやプロテスタントと違って、正教は桁はずれです。

昨年の台風は神奈川県直撃でしたね。
お風呂に入れる風流さも棚上げで、いろいろ使いました。家の中が柚子の香りで一杯の日が続きました。
無農薬というのがいいです。
来年も今から楽しみにしてます。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2012年2月 8日 (水) 16:43

★macchannyさま

ギリシャのは半島全体ですから1つの国ようです。
日本でも女人禁制がたくさんあったのですね。「女人高野」などという言葉も生まれたくらいです。
煩悩を断つなかに女性が入っているわけですね。本当に厳しい修行です。

大阪のだんじりは世に聞こえた、有名なお祭りですね。実際には行ったことがなくて、朝の連続テレビ小説で初めてその雰囲気を知りました。そうしたら、曳いてはいいけれどもそこに乗ってはいけないということを知りました。
しかし最近は乗ることができるだんじりがあるのですか。
日本ではもう女人禁制の意味が殆どないと言っていいですよね。
残る歌舞伎はともかく、大相撲は仕方ないかしらとも思うのですが。

女性といえば、イスラムでは女性は人前で顔や肌を見せないとか、人ごみの中にも出かけないとか、一生聖地以外は旅行を許されないとか、お祈りは別々など、戒律が厳しいですね。イスラムの女に生まれなくて良かったなんて思っています。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2012年2月 8日 (水) 16:57

放送大学でギリシャ正教を習いましたのに
女人禁制のことは知りませんでした。
日本だけと思っていたのに意外でした。
祇園祭の屋台に上るのも女性は禁止されて
いたように思います。

柚子は我が家も100以上は収穫しましたが
殆ど差し上げてしまいました。今日取り残し
の20位を収穫し、鍋物のポン酢代わりとし、
お風呂にも入れることにしました。
抜いてしまわれ惜しかったですね。

何故か毎年欲しがる人が多いのです。

珍しい文旦が届くとは羨ましいです。

投稿: matsubara | 2012年2月 8日 (水) 19:55

「雨天炎上」は随分前に読んであらかた忘れてしまいましたが
やたらと厳しい旅の様子が描かれていましたね?
黙々と歩き、雨に打たれ、厳しい修道院に泊り、冷たい豆スープと黴臭いパンを食べ…
そんなこと分かっていて行く方が悪いのでしょうけど
こんな世界もあるのだと私も驚きました。

投稿: zooey | 2012年2月 8日 (水) 23:24

★matsubaraさま

中欧・東欧の正教はみな同じようなのでしょうか。中でギリシャ正教を学ばれたのですね。修行の厳しさを聞くにつれ、宗教の不思議を思います。

祇園もだんじりと同じく屋台に上れないのですね。これらはずっとこのままなのでしょうね。

matsubara家も柚子が毎年豊作ですね。お陰さまで柚子漬けの毎日になっています。
文旦は南国の味ですが、神奈川県でもここ東京でも収穫できます。ありがとうございました。


投稿: tona | 2012年2月 9日 (木) 08:28

★zooeyさま、ありがとうございます。

本当に過酷な旅ですね。
そしてあんな厳しい土地で修道僧はこれまた厳しい修行に励み、その食べ物と言ったら想像するだけで食べられないような食物で一生を過ごすのですね。神様との対話はこんなことも一掃してしまうほどなのです。

トルコの方も昨年行ったところとかなり重なっていましたが、20年前は本当に未開の地と言った感があります。現在旅が出来るようにインフラが整備されたわけで、EUの仲間入りをしたいほどになったのですね。
村上春樹の小説は1冊も読んでないのですが、こんな過酷な旅をなさる方だったとは。

投稿: tona | 2012年2月 9日 (木) 08:38

昔から女人禁制の所はけっこうありますよね。
山もあるのですか…神聖な場所に多いみたいです。
女性は月に一度の生理現象が汚れとされていたのでしょう。
そういえば、寿司屋さんなんかも体温が高いとネタに良くないのだとか。
それでも最近は女性の方が握る所も出て来たようですね。
造り酒屋さんもそうでした。
女性が立ち入れない場所が多かった昔ですが
少しずつそういう門が開かれ始めているようです。

たくさんの柚子…こちらまで良い香りがしてきそうです。
柚子は使い道がたくさんありますよね。
今年は柚子を植えてみたいです。

投稿: pochiko | 2012年2月10日 (金) 00:02

★pochikoさま

女人禁制にも数通りの意味があったのですね。
月の物を忌み嫌うとか、険しい山岳には危険だから女性を近づけない、そのような場所なら男性は煩悩に煩わされないで修業ができるということでいろいろな山が対象になったとか。
お寿司屋さんもそうだったのですね。私もこの間の回転ずしで初めて女性が握るのを見ました。杜氏も女性が話題になっていますね。
工事中のトンネル内とか、今は無くなってしまった炭鉱も許されるようになったのでした。

柚子は使い道が結構ありました。どうやら腐らせないですみそうです。後少しは皮を冬まで冷凍保存して時々使います。
庭に1本あると重宝しますね。
ありがとうございました。


投稿: tona | 2012年2月10日 (金) 08:06

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