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2012年5月 8日 (火)

古庄弘枝著『沢田マンション物語』ー2人で作った夢の城

Photo_6 『ミドリさんとカラクリ屋敷』を読んだ時に佐平次さんから薦められ、面白くてあっという間に読んだ本。

帯に「設計から土木工事まで、100年マンションを独力で造った夫婦の驚愕。痛快ドキュメント。型破り夫婦の夢の城とは」とある。
裏の帯には
・JR高知駅から車で10分、沢田マンション5階建85室
・ワンルームから7LDKまでタイプ多数。全室間取りが別
・礼金、更新料なし。家賃は入居時のまま据え置き
・住人による室内改造可
・5階まで上がれるスロープあり。屋上は野菜畑と水田
「人間として生まれた以上、どれだけのことができるのか試してみたい」と、誰の助けも借りず、二人だけで建てたマンション。

私には巨大としか言いようのないマンションを二人だけで建てただけでもびっくりなのに、建てるまでの二人の人生には並々ならぬものがある。
夫の沢田嘉農さんの人生もさることながら、妻の裕江さんの生い立ちから13歳で結婚した後の人生は驚きの連続。20歳で1人で1戸建てを建ててしまった。
チェーン・ソーで1人で樹木を切り出し、井戸の穴掘りで10mも掘り下げるなんて女性が!と驚く。
家事を一切しない夫のくつろぐ夜も夜半まで家事育児をする。造反して家出したのは1度だけ。気の短い夫はすぐ物を投げつけたという。
数度のお産でも翌日から働いたそうで、その結果2度も死の淵から帰還した。
2,003年に嘉農さんは亡くなったが、そのあとも3人の娘さん夫婦とマンションを増改築し、忙しくも楽しい、工夫に満ちた人生を送っている。
とても読んでいて楽しい本でした。佐平次さん、有り難うございました。

ツリガネスイセン(釣鐘水仙 ユリ科シラー属)の蕾が奇妙だ。我が家のは葉が細くて全部寝てしまっている。おまけに強風で倒れ気味。
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2株のヒメフウロが1,5mに広がって猫の通り道を塞ぎ、律儀にも猫たちが回り道しているのがおかしかった。
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コメント

物凄く面白そうですね!
人間想像力を働かせばかなりの事ができるということですね。

例えばそれを夫婦でやるとさらに拍車がかかり勇気付けられるのでしょう。

人間一人だと非弱いけど二人だと勇気がでてもっと色んなことが出来るのですね。

新しいことをやろうとすれば既成の概念から抜け出さなければならないわけでそこで味方がいれば決断と実行が可能ですね。

それが三人もいたら何でも出来るのかも知れません。文殊の知恵と云うのでしょうか。
大変に良いお話でした。

投稿: macchanny | 2012年5月 8日 (火) 20:24

★macchannyさま

嘉農さんは家を造る師匠がいたわけでもなく、祖父の製材所で手伝っていた頃の独習らしいです。基礎、製材だけでなく配管や室内の建具までやってしまうなんて、こんな人がそばいたらいいですね。アイディアも次々と浮かぶようです。
いつもどこでも一緒、一緒でないのは奥さんが美容院に行く時だけでしょう。こんなことも普通は考えられません。
3人の結束と言えば毛利の話を思い出し、また全然違う話ですが、体操の田中3兄妹弟のオリンピック出場には驚きました。

投稿: tona | 2012年5月 9日 (水) 08:35

こういう人のブログがあれば拝見したいものですね。
破天荒といいましょうか・・・
想像が出来ません。

ツリガネズイセンは我が家にもありましたのに
消えてしまっていることに今頃気づきました。
大切に鉢に移しておけばよかったのに・・・

話は変わりますが、なぜか花日和が昨日から
閉鎖されてしまいましたね。

投稿: matsubara | 2012年5月 9日 (水) 09:02

★matsubaraさま

まったく驚いてしまう人が世の中にはたくさんいます。その中でも際立っています。
マネは出来ませんが、人はこんなことも出来るという見本です。

ツリガネスイセンは消えることもあるのですね。
実はこれは買ったものではなくて、引っ越して13年目に突然出てきたのです。どうしてか不思議です。球根なのでしょうに。

ホント、閉鎖されています。閉鎖すると元には戻らないのでしょうか。引っ越されるのでお忙しいのでしょうかしら。残念です。

投稿: tona | 2012年5月 9日 (水) 09:34

こんにちは。
今度の方たちは一戸建てではなく、なんとマンションをなんですね!
鉄筋コンクリート製の建物を専門業でもない自分たちで造ってしまうとは、
造ろうと思う、その時点ですでに思いも及ばないことです。
ちょっと検索してウィキペディアなども見てみましたが驚きました。
ご夫婦お二人の人生の歩みも実に個性的ですね。違う二人のようでいて、
実は志や息はぴったりだったのでしょうか。いやはや、真ん丸になった目が
しばらく元に戻りませんでした。
でも、こういう人たちのことを知るとエネルギーをいただける気がします。

ヒメフウロ、2株がこんなにこんもり茂りましたか。見事ですね。
うちでも何年来こぼれ種から生えて来ているのですが、今年は元気がありません。
ツリガネスイセン、綺麗ですね。どこからか種が舞い込んで、それから何年もかけて
育って、花が咲くまでになったのかもしれませんね。

投稿: ポージィ | 2012年5月 9日 (水) 10:11

ご紹介ありがとう。
一度は四国にわたって沢田マンションに住もうかと思ったことがあります。
沢田さんも亡くなってしまったけれどマンションはまだあるでしょう。久しぶりにネットで訪問してみようかな^^。

投稿: 佐平次 | 2012年5月 9日 (水) 10:56

matsubaraさん、横から失礼。

http://sawaman.blog44.fc2.com/

こんなのがありました。

投稿: 佐平次 | 2012年5月 9日 (水) 10:58

二人の息が合えば人間なんでも出来るものですね。ただし努力と忍耐が必要。
世間一般的には、変わった夫婦とみられるでしょうが、なかなか凡人にはできないことです。すごい。偉い。の一言です。

人のため、喜んでもらえることをする。
いいことですね。

人間、目標を持つことが大事。そしてそれに向かって、努力、精進すること。
「言うは易く行うは難し」
それを乗り越えたものだけが、味わえる人生観かもしれません。
読んでみたいです。

「ツリガネスイセン」
4年前、植えて花が咲いたけど、翌年は芽もでなかった。

猫ちゃん。”急がば回れ”かな?

投稿: 夢閑人 | 2012年5月 9日 (水) 14:18

★ポージィさま

こちらは設計監督しただけのミドリさんの家と違って造る方までやってしまった方たちで、本当にびっくりの連続でした。
御主人は普通はできないことをいろいろやってしまう人です。
小説ではなく、こんな人が現実に存在するわけで、人生観が変わるほどでないにしても
、かなり勇気が頂けました。今まで何をやっていたのだろうなんて、ふと思います。

ヒメフウロと紫蘇だけは我が家の土に合っているらしく、たくさん発芽しています。ヒメフウロは100か所位発芽して抜きました。
紫蘇は連日間引きして、干して乾燥させています。朝のジュースに紫蘇のない時に入れます。

投稿: tona | 2012年5月 9日 (水) 16:36

★佐平次さま

教えて下さって有り難うございました。
住む人の立場にたって普通の物件より安く貸したり。値上げしなかったり礼金・更新料なしだったり、花を植えたり、安く野菜を売ったりで、金儲け一点張りでないことにも感動を覚えました。住人ともイベントなどで楽しんでいるのもいいマンションですね。
佐平次さんが住もうかと思われた気持もよくわかりました。

投稿: tona | 2012年5月 9日 (水) 16:40

★夢閑人さま

まさしく努力と忍耐が造り上げた二人の城ですね。
どんなにか辛い日々だったことでしょう。
でも生まれてきた以上試してみたいという心はこのことだけでも凄いことです。
様々な困難を克服する毎日でしょうが、毎日克服した喜びを味わったことでしょうね。
借りて住みたい人のためになって造っているのですよね。
このマンションに住むことによって自分の人生の夢を実現している人もいるでしょう。住んでいる人が幸せになるマンションって素晴らしいです。

ツリガネズイセンって、植えても翌年出てこないこともあるのですか。家のは植えなくても出てきて、咲いたのも3度目ラッキーなのですね。
猫って大変お利口ですね。有り難うございました。

投稿: tona | 2012年5月 9日 (水) 16:53

佐平次さま
早速沢田さんのブログの紹介
ありがとうございます。
早速訪問し、
お気に入りに登録しました。
この場を借りて
御礼申し上げます。

投稿: matsubara | 2012年5月 9日 (水) 19:47

すっかりご無沙汰してしまい申し訳ないです。
伊勢・南紀めぐり(1)~(3)読ませていただきました。
市販のガイドブックなんかより、余程内容は濃いし、面白いですね。
珍しい写真もふんだんに使われているし、本当に驚くばかりです。
tonaさんの行動力には本当にびっくりしていますが、
それをすぐにブログにも載せられる、
感嘆するばかりです。行くことがあるかどうかは分かりませんが、
もし将来行くようなことがあれば、参考にさせていただきたいですね。

「沢田マンション物語」、世の中にはすごい方がいるのですね。
にわかには信じられないです。

投稿: 茂彦 | 2012年5月15日 (火) 21:31

★茂彦さま、おはようございます。

日本の神様がおわすような、故郷のような所に行ってきました。
伊勢神宮は新婚旅行に行った所でしたが、赤福を食べたくらいしか思い出せないという、情けない話です。
世界遺産になった熊野や高野山は山深く、昔の人の歩いた道の一部でしたが雰囲気を味わえました。
丁寧に読んでいただいて有り難うございます。
沢田夫妻には全く仰天です。一生忘れられないくらいです。

投稿: tona | 2012年5月16日 (水) 06:08

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