« 秘境の日本人妻 | トップページ | 『幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷』 »

2012年6月 9日 (土)

ボストン美術館展と北斎展

今年も梅雨に入って、アジサイやドクダミが雨空にきれいに咲いています。
雨で嬉しそうなのが、ナメクジ、カタツムリです。
カタツムリをまだ見ていませんが、コンクリートの上を這いずり回っていますが、理由があったのですね。
背中に背負った大きな殻の成長に必要な石灰質を吸収するために、コンクリートを食べているのだそうだ。全然知りませんでした。

     ♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪:;;;:♪

会期も終わりが近づいた美術展のはしごをしてきました。
Photo 3 Photo_4 Photo_5

『ボストン美術館 日本美術の至宝』展 於:東京国立博物館平成館 20分の入場制限があって激混み状態で疲労困憊で途中座り込む。体力がなくなったあー。
明治維新の混乱期を経て廃仏毀釈の後、西洋文化崇拝により打ち捨てられた日本美術を評価、紹介した人がアーネスト・フェノロサ。協力した人が岡倉天心。
そして当時二束三文で放り出されていた美術品をたくさん買って、アメリカに持ち帰りボストン美術館に寄贈したウイリアム・スタージス・ビゲローのコレクションの国宝級の品々も里帰りしたわけで、彼らのお陰でもしかして失われてしまった美術品が今日見られた。日本美術の恩人と言われる。

奈良時代の曼陀羅や平安時代の菩薩像、そして快慶の弥勒菩薩立象が逸品です。
そして今回の秀逸作品絵巻物2作品のうち「吉備の大臣入唐絵巻」はとても滑稽な絵巻でした。
中世水墨画、初期狩野派、長谷川等伯「竜虎図屏風」、尾形光琳「松島図屏風」
そして曽我蕭白の作品が何と11も紹介されている。中でもちらしにある「雲龍図」の凄い迫力に暫く離れられなかったのです。誠に有難い展覧会でした。

Photo_9 Photo_10次に向かったのが大好きな『ホノルル美術館所蔵・北斎展』於:三井記念美術館
今年は北斎の生誕250周年記念だそうで、前期、後期両方を見ることが出来ました。
ホノルル美術館は約1万点もの浮世絵を収蔵しているそうだ。
驚いたことにその半数以上はミュージカル「南太平洋」の作者ジェームス・A・ミッチェナー氏の寄贈で今回のもそうである。
デビューから亡くなるまでの70年に及ぶ画業(役者絵、肉筆美人画、読本挿絵、版画、漫画)と揃物の名品(富嶽三十六景、諸国名橋奇覧、諸国瀧廻り、琉球八景、詩哥写真鏡、百人一首うばがゑとき)を全部見ることが出来たのです。
湧き出るイマジネーションの泉は尽きるところを知らないと説明されていますが、行ったこともないところも素晴らしいタッチで描いてしまうし、あらゆる事物、姿態を漫画にしてしまうので大好きです。
中でも好きなのが「富嶽三十六景と裏富士シリーズ10枚」で<凱風快晴>と作りかけの樽の中の富士山<尾州不二見原>が気に入っています。というのは日本史の入試で「富嶽三十八景」と間違えて以来なのです。

6月7日に生まれ、1日たって1.3cmになった今年初めてのゴーヤの赤ちゃん
Photo_11




|

« 秘境の日本人妻 | トップページ | 『幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷』 »

コメント

体力がなくなったなあ、そんな!
美術展まわりなんてできないですよ、私には。

投稿: 佐平次 | 2012年6月 9日 (土) 23:08

★佐平次さま、おはようございます。

もう梅雨に晴れ間が覗いていますね!
美術館で立ち止まってはゆるゆる動くのはずっと歩いているより疲れるものです。
と感じることが年齢を重ねたことなんですね。

投稿: tona | 2012年6月10日 (日) 08:04

コンクリートが食べられるものであるとは
知りませんでした。
驚きです。

ボストン美術館は
随分昔にボストンに行った時観ました。
日本の美術館はあまりにも混んでいるので
行く気にならないのです。
アメリカ人の友人は、美術館にこんなに人が集まるなんて
日本人はなんと知的な人々なのだろうと驚いていますが
確かに、海外の美術館は何処もすいていますよね。
日本は、器に対する人口比が多すぎるのか…
不思議な気がします。

投稿: zooey | 2012年6月10日 (日) 10:02

★zooeyさま

カタツムリは勿論生まれたときから殻があるわけですが、2年間かけてあの大きさになるそうです。それの成分がコンクリートからなんて思いがけないことでした。

外国で混んでいるのはルーヴルのモナリザの前くらいでしょうか。本当に人が少ないですね。肩越しに見るなんて1度も体験していません。やはり日本は人口が多すぎるのと人口の都市集中でしょうか。
ボストン美術館に行きたいと思いつつ、全然実現しません。

投稿: tona | 2012年6月10日 (日) 18:24

ボストン美術館は名古屋に分館がありますので
わりと行きやすいです。でも全部のものは
貸し出される訳ではありません。常設の
ものは同じものを見ることになります。
長いスパンで入れ替えもありますが・・・

北斎がハワイにもあるとは知りません
でした。

カタツムリの生態も面白いですね。

ゴーヤは今年は怠けて作りませんでした。
野菜担当は夫ですから、どうやら苗を
買うのを忘れたようです。

投稿: matsubara | 2012年6月10日 (日) 19:00

★matsubaraさま

名古屋に分館があったのですね。
覚えておかなくては。

私も北斎がハワイにこんなに揃っているとは知りませんでした。
ボストンのと同じように当時の安い価格で流れたのでしょうね。同じくフランスにもたくさん行ったのですよね。
外国に保存されていてよかったです。

ゴーヤは早々と苗を買ったらかなり遅れて蒔いた種が発芽しました。その差は1.5mと10cmです。苗はプロがハウスで作るのでしょうね。
野菜はご主人様の担当ですか。台所担当はたくさんの収穫を期待しますね。

投稿: tona | 2012年6月10日 (日) 19:12

美術館巡り素晴らしいですね。また慌てて見なければならないというのは大変でした。奈良で未だ藤城清治展をやっていますが今なお大変な人気で並んでいます。
日本人は良いものに目が肥えているのでしょうか。
日本の芸術・文化資産が流出してしまっているのは残念です。しかしこうして里帰りしているのは良いですね。
日本特有なものですから廃れないようにしたいです。その中から新しい絵画が生まれればとも思います。
今日は良い日ですね。益々のご健勝を!

投稿: macchanny | 2012年6月11日 (月) 08:40

★macchannyさま

日本は世界のよい芸術品が割合早い時期に、率先してやってくるそうですね。
日本ならかなり商業ベースでも貸し出しの効果が期待できるとか。
それくらい熱心に鑑賞する人口が多いということです。
四季があって自然に恵まれ、美しいものに触れたい気持ちがあって、美に関して敏感な国民性があるのですね。
絵を描く人が多いのも数ある公募展で実感しています。
またmacchannyさまのように器用な方が多いので芸術品もたくさん生まれます。

投稿: tona | 2012年6月11日 (月) 09:28

おはようございます。
美術展のポスターを見かけると、tonaさんはいらっしゃるかな?と思います(^^)
今回も貴重な美術品を観ていらっしゃいましたね。
人ごみの中、周りにも気を遣いながら自分のペースと違うペースで
歩いて回らざるを得ないのが疲れを呼びますね。
年々美術展の混み具合に拍車がかかっていくような気がします。

ちっちゃなゴーヤの実、可愛いです♪もうそんな時期なんですねぇ。
今年はどれくらい生るでしょう。見るのも食べるのも楽しみですね。

投稿: ポージィ | 2012年6月11日 (月) 09:35

★ポージィさま

美術展のちらしを今も8枚も持っていて、さてどこにするか迷っています。
何れにしてもどこも混んでいて、仰るようにペースの違いでとても疲れますね。歩く方がよっぽどましです。
本当に高齢者もどんどん増えていくし(団塊の世代が退職して)、不況と反比例してますます余裕が出て美術館だけでなく混んでいます。出歩く回数が増えてもいます。

ゴーヤは今年は場所を変え、3本植えました。100個が目標です。夏バテしないようにですが、果たしてどうなるかです。

投稿: tona | 2012年6月11日 (月) 10:51

ボストン美術館展は今月初めにギブスが外れたら行く気でいました。
それが残念ながら・・・
ホノルル美術館展も今週いっぱいのようで、まだ人ごみの中に行く勇気が出ません。
日本での美術展はどこも混んでいますものね。

でも、広重の「富岳36景」は見たいですね。
登山やハイキングで歩いていて、富士山が見えると「まるで広重の絵のよう」という感嘆詞が出ることがあります。

静岡の由比の浜石岳から薩埵峠まで歩いた時、峠からの眺めが、広重の絵そのままの構図が残っていて・・・
そこに東名が交差し東海道線が走る現代の風景に目を見張りました。
もっともこちらは「東海道五十三次」のシリーズですが、一度江戸時代の薩埵峠を描いた実物を見てみたいと願っています。

それにしてもハワイの美術館に広重の作品がこんなにあるとは知りませんでした。


投稿: nao♪ | 2012年6月12日 (火) 07:01

★nao♪さま

とても混んでいましたので無理だったでしょう。残念でしたね。

そう、ホノルル美術館は北斎もかなりですが、歌川広重の作品のクォリティの高さは凄いとのことです。
薩墫峠を歩かれたのですね。あの有名な景色を広重でもう1度見てみました。素晴らしかったでしょう。
広重の「不二三十六景」「富士三十六景」は今まで知りませんでした。北斎の方ばかり気にかけていました。
それに広重の東海道五十三次も今日これからじっくり眺めてみます。
教えて下さって有り難うございました。

投稿: tona | 2012年6月12日 (火) 09:03

私の頭の中、北斎と広重がごっちゃ混ぜになっていました(汗)
ホノルル美術館展の「富岳36景」は北斎でしたね。
お恥ずかしい限りです

でも本当に薩埵峠から見た富士山は、広重の絵そのままの構図でした。
是非行かれる事をお薦めします。

投稿: nao♪ | 2012年6月12日 (火) 13:36

★nao♪

広重に富士と不二の三十六景があるなんて知りませんでした。
こちらこそお蔭さまで知ることが出来そのうちの一枚をネットで見ることが出来ました。有り難うございました。
これらは消失してしまったのがあって、下絵は残っているらしいです。
蒲原から興津まで歩くと薩埵峠を通ることが出来るようですね。(埵の字を間違えていました)
東海道五十三次は改めて見てとても良かったです。これにも富士山が数枚あるのですね。

投稿: tona | 2012年6月12日 (火) 14:31

ボストン美術館展、行かれましたか!
 まるで、トーハク・クラスの博物館か美術館が、新しく一つ誕生したかのような充実した内容でしたね。
 記事がちがいますが、太田美術館の猫の展覧会は、絶対行きたいと思っていました。
 ポスターからしてすでにおもしろいですね。
 展示する浮世絵243点の猫の数を全部数えた人がいるとは!

投稿: Nora | 2012年6月16日 (土) 02:10

★Noraさま

もうすぐ終わろうとする間際でしたので、もの凄く混んでいました。
でも行って良かったです。

猫百景は前期・後期両方に展示するのが、国芳の中にあります。一門には随分いろんな人がいて、師匠の猫好きに感化されて猫を書き添えた人が多いです。
もの凄い猫の数ですが、後期まで見るとたくさんの猫に出会えます。猫の当て字や髑髏が猫というのがまたありましたよ。

投稿: tona | 2012年6月16日 (土) 08:31

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/146506/54920534

この記事へのトラックバック一覧です: ボストン美術館展と北斎展:

« 秘境の日本人妻 | トップページ | 『幕末の探検家 松浦武四郎と一畳敷』 »