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2012年8月29日 (水)

ギアナ高地(1)・・ロライマ山

Photo_4 世界3大名瀑にもう一つ加えて、世界最大の長さ(979m)を誇るエンジェルフォールを見たいために南米ベネズエラまで出かけてきました。
4月から10月までが雨季で毎日のようにあるスコールのお蔭で、数々の滝は轟音を立てて流れ落ちていました。
秘境なので参加者の平均年齢は低く、10人中、71歳の私が最年長だったのです。

ギアナ高地はベネズエラ南東部からブラジル北部、ガイアナ、スリナム、仏領ギアナにまたがる高原状の山地で日本の1.5倍ほどある。
南半球にあるのだと思い込んでいたら、赤道から北緯10度あたりまでの北半球にあり熱帯である。
先日記事にしたヤノマミ族もブラジル側に住んでいる。
数億年における浸食で、堅い地層だけが残ったものがテプイと呼ばれるテーブルマウンテンとなった。

このテプイの中で面積が1番広い(東京23区ほどもある)のがアウヤンテプイでここからエンジェルフォールが流れ落ち、テプイで最も高い(2810m)のがロマイア山(コナン・ドイルのSF小説<失われた世界>や映画<ジュラシックパーク>の舞台になったりした所)だ。

成田からメキシコ(ここのホテルで6時間くらい休む)、そしてベネズエラの首都カラカスへ。カラカスと国内各地を結ぶフライトは世界最悪の遅延路線で、この日も何と7時間も遅れるということで急遽カラカスの標高2250mのアビラ山に4WDで登る。
カラカスは世界3大犯罪都市の一つとも言われ治安が凄く悪いという。
サウジやロシアに次ぐ世界有数の産油国だそうで、バス満タン120リットルで200円とか。そのため、この後行ったブラジル国境のサンタエレナでは早朝6時には数キロメートルもガソリンスタンドに車の列ができ、買ったガソリンを隣のブラジルに売りに行くと大変儲かるのだそうだ。
国の事情は良くわからないが、豊富な石油資源がある割にはあまり豊かに見えない。貧富の格差があるのかさえも伺い知れなかった。

                                           アビラ山からカリブ海

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                                       アビラ山からカラカス市街Photo_2

                                      市街地を1枚だけ車から撮影Photo_3

前日(19日)にやっと着いたギアナ高地の入り口のプエルトオルダス(地図参照)では、オリノコ川とカロニ川の合流地点へ船で行く。オリノコ川は茶色、タンニンを含んだカロニ川は青灰色っぽい。
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                        漁師さんが丁度大きな魚を釣った
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                                             ラ・ジョミスナの滝Photo_8

                             イャギズモという水中に生える不思議な木Photo_9

この後ブラジル国境サンタエレナまで650km移動。21時に到着。

                                               連泊したロッジPhoto_10

翌朝(20日)6時から7時半までヘリコプターでいよいよロストワールド・ロマイア山の着陸にチャレンジ。
気象条件がベストだったので山頂に着陸出来て大感激だった。
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                                           滝も流れ出しているPhoto_15
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                                                        着陸Photo_17
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頂上は岩だらけで、熱帯でありながら3000m近い厳し環境で、降り続く雨がすっかり土を流してしまい、そんな中で食虫植物が多く自生していた。
最近の研究によると、アフリカのサハラ砂漠の砂が偏西風で地球を一周してこのギアナ高地に飛んできて、リンやカリウム分が多いので、ギアナ高地の植物の栄養分になっているのだという。
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2012年8月15日 (水)

日光田母沢御用邸記念公園

Photo_17  国の重要文化財であり、「日本の歴史公園100選」である。このままにしておくと朽ちてしまうので公開にしたようです。
東大植物園のお隣にあります。御車寄からは想像も出来ないほど、第一感想は大きいということでした。
それもそのはず、106室あって1360坪もあるのですから。まあ、ヴェルサイユ宮殿の700部屋やシェーンブルン宮殿1441部屋や、その広大な庭園とは比べるべくもないけれど。

1899年(明治32)に大正天皇の御静養のために造営され、1947年(昭和22)の廃止まで三代にわたる天皇・皇太子がご利用になった。
この地の小林家別邸や赤坂離宮に使われていた旧紀州徳川家江戸中屋敷の一部を移築し、その後の増改築を経て現在の姿になった純和風木造建築です。
内部には一部に絨毯やシャンデリアを用いた和洋折衷の生活様式が採りいれられています。
106室のうち奥向きが23室、臣下向きが83室で、天皇の御滞在に伴い、いかに大勢の補佐が必要とされたかです。
現在の那須、葉山、軽井沢などの御用邸も同じようなのでしょうか?

                        御車寄    Photo_2

                         中庭Photo_3

                 いろいろな部屋がありましたPhoto_4
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                    天皇陛下御寝室 Photo_7

                 天井の隅にあるロウソクの煙ぬけPhoto_8

                御日拝所 御先祖を遥拝された部屋Photo_9

             皇后御座所 皇后さま関係は畳のヘリが緑色Photo_10

                     屋根は全部銅葺きPhoto_11

                          庭Photo_12
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         紀州藩中屋敷3階建て部分 3階部分のみお正月に公開
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                     関守石
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                        神橋

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8月18日から27日まで、南米ベネズエラのギアナ高地に1人参加で行ってまいりますので暫くお休みします。

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2012年8月12日 (日)

正岡子規の別号

今朝、12,3年飼い続けた最後のメダカが死んでいました。途中3回ほど新しい仲間を入れてやったのですが。昨年秋に数百匹いたのが2匹だけになってしまって越冬したのに、卵は産まれず遂に死に絶えてしまいました。
娘が出来てからはずっと犬、小鳥数種類とメダカを飼ってきましたが、もうこれで生き物を飼うのはおしまいです。

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興膳宏著に『漢語日暦(かんごひごよみ)』がある。
「元日」から大晦日の「守歳」まで漢語366語を、季節を感じさせるものを中心に、漢語の源や生活とのかかわりを、日本と中国の古典の例文を紹介しながら伝える。
知らない漢語も多いけれども、なかなか興味深いものが多くて楽しめる。
その中で3月5日は「獺祭魚(だつさいぎょ)」の説明がある。・・獺は春になって川の氷が溶けると、魚を捕りはじめるが、食べる前に獲物をずらりと並べる性質がある。これを俗に「魚を祭る」というのだそうだ。古代の制度では、獺が魚を祭るようになってから人も魚の捕獲を始めた。
詩文を作るためにやたらと書物を羅列したり典故を多用することをまた「獺祭魚」という。
正岡子規の別号が、なんと「獺祭書屋主人」ということだ。

その書屋主人の正岡子規の凄い執念が新聞の「はみ出し歴史ファイル」に載っていた。
『病牀六尺』に<病気の境涯に処しては、病気を楽しむということにならなければ、生きて居ても何の面白味もない>と述べ、死の直前まで生を満喫しようとした。
<写生は多く モルヒネを飲みて後 やる者と思え>と書き付け、蝦夷菊や忘れ草を同じ日に描いている。
死ぬ12時間前まで苦しい息の中で句をひねりつづけた。仰向けに寝て筆を握り、妹に画板を持ってもらい、河東碧梧桐に墨をついでもらいながら最後に3句をしたためた。
その1句が「糸瓜咲て痰のつまりし仏かな」であった。良き看護人がいたからでもあって、「坂の上の雲」の菅野美穂さん演ずる妹の律さんを又思い出した。

日光の東大植物園で初めて見た花たちです。
キレンゲショウマ(ユキノシタ科)を見に行ったのですが、今年は昨年より遅れていて、まだ殆ど咲いてなかったのが残念。
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                コバノギボウシ(ユリ科)も美しい花だ

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トモエソウ(巴草 オトギリソウ科)花弁がらせん状に巻く巴形の花は直径5cmもあって大きい。関係ないのに巴御前を思い出してしまう。

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エゾミソハギ(ミソハギ科)湿地に生えていた。ミソハギとは花弁が違って細長い。盆花で今が盛り。Photo_6
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                    こちらがミソハギの花Photo_8

キヌタソウ(アカネ科)の花も初めてだが、小さな花で上手く撮れない。葉が輪生で葉脈が3本あった。柄のついた果実を砧(布を柔らかくするための槌)に見立てて付いた名前。Photo_9

         コウホネ(スイレン科)の中を見たのは初めて。とても美しい。Photo_10

フシグロセンノウ(ナデシコ科センノウ属) 以前山中湖で見たが、シベまで見たのが初めて。日本の固有種だそうだ。Photo_11

      ツルガシワ(ガガイモ科カモメヅル属)細長い角のようなものは種子Photo_12

                サンショウバラの実 実までとげとげPhoto_13

植物園の芝生に咲いているトキワナズナ(アカネ科)の花と葉。アメリカ原産
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               ギンパイソウ(ナス科)アルゼンチン原産Photo_16

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2012年8月 9日 (木)

八子ヶ峰(やしがみね)へ

昨夜から今朝にかけては涼しく生き返りました。
しかし暑くて体が茹でられているような感じで、思考が停止状態になり、無気力になるというなんだか情けない今年です。
仕事に追われていたらこんなことないでしょうに、働いている人々に申し訳ない。暑さで体力が失われると気力が失われ、これからずっとこんな調子かもしれない。これはまずい。
今朝の「天声人語」に三上触男さんの句が載っていました。<政治家の顔みたくなき暑さかな>
政局は、一に当選、二に入閣、三四がなくて五にゴルフ、そんな旧型議員が多すぎないかと人語子が仰る。
とうとう身を削ることなく、議員数も減らすことなく消費増税法案が成立する運びになりました。三上さんの句にますます頷きたくなります。

               ☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

この夏最後の山行(8月6日)ではとても奇跡的な天気のめぐり合わせにびっくりでした。
蓼科山の懐に抱かれ、かなたに白樺湖を望む八子ヶ峰(やしがみね)に行ったのですが、登山口に着くまで雨で下りたら止み、登山中は晴れたり曇ったり、そしてバスに乗り込んだらまた降ってきたのです。
八子ヶ峰頂上は1833mで東峰は1869mですがかなり登山口まで上がるので、登るのに楽ちんな山です。亜高山帯ですから涼しいです。

                                              目の前は蓼科山

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いかにもこの標高らしいお馴染みの花が咲いていました

                                             ツリガネニンジン

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                                                  ホタルブクロ

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                                                   アサマフウロ

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                                                 ノコギリソウ

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                                                タカネコウリンカ

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         マルバタケブキにはツマグロヒョウモンのような蝶がたくさん群れていた

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                                ノアザミか。総苞がべとべとしているので。

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                                                   タカネナデシコ

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                                       ウスユキソウ
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                                                   チダケサシPhoto_14

                           ネバリノギラン ベトベトだ
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                                                      頂上

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タカネマツムシソウ 以前はここ頂上にたくさん咲いていたそうだが、今はポツポツしかない。
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山の花畑はどこもどんどん花が減っているそうだ。一番の原因が鹿の増加だという。北海道で狼を飼っている人が増えすぎた鹿を殺して、その肉を人間と狼で食べていると放送されていました。なかなか美味しいとか。
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2012年8月 5日 (日)

スローリーディング

名門灘中学で21歳から71歳まで国語教師として教壇立った橋本武さんは、この夏100歳になられた。
教科書を使わず、中学の3年間をかけて中勘助の『銀の匙』を1冊読み上げるという、スローリーディングの国語授業で近年、脚光を浴びた。
教え子で神奈川県知事の黒岩祐治氏が『恩師の条件』で書いてくれたことから取材がいっぱい来て、死んでいる暇がないそうだ。大還暦の120歳までめざすのでその時の服や辞世の句を決めているとか。
それにしても3年間の国語の授業がこの本1冊だけとは。横道にそれてそれて楽しむ授業って楽しいでしょうね。駄菓子が出てくる場面では生徒と食べたそうだ。推して知るべし。教師自身がいろんなことに興味を持てば、雑学や知識の幅が広がり、人生が豊かになると仰る。
ということで、すっかり忘れていた『銀の匙』を読んだのです。
明治時代の頃の話ですが、生活の様子や遊び、風習など殆どは私が物心ついて体験した戦後と違和感がなかったのが不思議。それほどに明治から昭和まで変化がなかったのか。さすがここ2,30年の変化で今の子供たちが読んで、どのように感じ、内容が分かるのでしょうか。28年前の1984年に辞められたあたりの生徒はどうだったのでしょうか。橋本先生の魅力的な授業で体験したことのない世界に引きこまれたのでしょう。

解説を引用すると:夏目漱石がこの作品の独創性を強く感じ、高く評価した。先人の影響が全然認められない。それはただ正直に子どもの世界を描いたものであるが、作者はおのれの眼で見、おのれの心で感じたこと以外に、いかなる人の眼をも借りなかった。言いかえれば「流行」の思想や物の見方には全然動かされなかった。
大人の見た子供の世界でもなければ、大人の体験の内に回想せられた子供時代の記憶でもなく、子供の体験した子供の世界である。子供の体験を子供の体験としてこれほど真実に描きうる人を漱石は他に見たことがないと言ったという。

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数年前のイワタバコに会いに飯能の吾野に行きました。今年は咲くのが遅いようでまだ蕾が多かった。
イワタバコ科の多年草で湿った岩壁に着生している。鎌倉のたくさんのお寺で見られます。若葉は食用になるそうだ。

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                  イワタバコを育む苔蒸す川
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             ハグロソウ(キツネノマゴ科ハグロソウ属)Photo_5

ウバユリ(ユリ科ウバユリ属)花が満開になる頃には葉が枯れてくるため、歯(葉)のない「姥」にたとえて名づけられたとのこと。
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2012年8月 2日 (木)

文部省唱歌「ふるさと」の山・斑尾山(まだらおさん)

日本の心の歌として1番に選ばれるのが文部省唱歌「ふるさと」でこの歌だけは老いも若きも皆揃って歌える歌だ。
「うさぎ追いしかの山」は、この斑尾山をさし、「こぶな釣りしかの川」は斑尾川を指しているといわれているそうです。
斑尾山(1382m)は北信五岳の戸隠山・飯縄山・黒姫山・妙高山では1番背が低く、横並びに1つだけ並んでいなくて、手前に出っ張っている位置関係だ。
スキー場側から登ると1時間半もかからないで登れる。リフトが動いていれば、頂上は間近だ。
時々霧がかかったりしてすっきりしなかったが、種類は少ないけれども花が群生していて心地よい印象の山でありました。

            斑尾山の頂上は登り口からはそんなに高くない
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オカトラノオの群生 お辞儀をするのがオカトラノオでヌマトラノオは真っすぐなので区別しやすい
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               ワラビがいっぱいで本当は取りたかった
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                ヤナギランの群生が素晴らしかった

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                  ヒヨドリバナとヨツバヒヨドリ
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                   分からない花や実があった

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                       斑尾山頂上
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斑尾山大明神岳から野尻湖を見る(斑尾山の噴火で出来た湖でナウマンゾウで有名)
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