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2012年9月13日 (木)

『舟を編む』三浦しをん著

小説だけれども、実際に辞書を作る場面はこの通りなのでしょう。その作る部屋や人が迫真を持って描かれる。
作るのは如何にも大変と想像できるが、実際にはこんなにも苦労の連続とは。
用例採集カードをいつでもどこでも持ち歩き、テレビから流れてくる何気ない言葉も書き留めてそれを調べる。一日中言葉と格闘している。何十万語もだ。
しかし登場人物は何れも辞書を作るために生まれてきたような人たちで、特に主人公の変人ぶりこそ辞書を作り上げていく力となる。
辞書に使われる紙も凄い神経を使っている。薄いけど裏に写らないこと、透かした時の色合い、ぬめり感(めくろうとすると紙が指の腹に吸いつき、さりげなく指から離れる)、インクの乗りの良さなど気が付かなかった。
今、『大辞林』を見たら<あとがき>まであってそこに編集に協力執筆した人の名が揚げられている。
それぞれ執筆者の文体が違うのでこれを統一するのも編集者の仕事であり、最後は装丁・デザインを決める。挿入画も依頼するのですね。
いろいろな障害が次々と出て、15年が過ぎ、果たして完成するのか?わくわくしながらどんどん読める1冊。
辞書は読んでいると面白い。でも小さな字がだんだん見づらくなってきて、電子辞書の中の広辞苑を見る毎日だ。

         ☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;;:*☆*:;;;;;:*☆

昼間の残暑は厳しいけれども野原はもう秋の花、ハギやクズが咲いています。
クズ(マメ科)マメ科特有の花で、目立たないけれども近くで見るとなかなか美しい。Photo
                アレチヌスビトハギに似ているが・・? Photo_2

ガガイモ(ガガイモ科)を田舎道で初めて見て感動です。それにしても毛むくじゃらの花です。Photo_3
休耕田の湿ったところにはコケオトギリやコゴメバオトギリ、コナギ、イボクサ、ハシカグサなどが咲いています。
                   コケオトギリ(オトギリソウ科)Photo_4
                    コナギ(ミズアオイ科)Photo_5

             林にはもうヤマジノホトトギスが咲いていましたPhoto_6
Photo_7
Photo_8
                          トンボPhoto_9

17日から10日間、西オーストラリアへ行ってまいりますのでブログをお休みします。 

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コメント

日本にいるよりも世界を歩いている方が長いようですね。
お気をつけていい旅を!

投稿: 佐平次 | 2012年9月14日 (金) 09:35

著者の体験を見ていますと、亡父を思いだします。
農学者だったのですが、研究史事典を
出版しました。面倒だから誰もやらない
だろうということから・・・
事実面倒だったらしく、この辞典の著者の
ように、山のようなメモの切れ端が書斎に
積んであったと母から聞いています。
そのころ私達は神戸でしたので・・・

クズとヌスビトハギくらいしか分かりません。

次は西オーストラリアですか。
お元気でお出かけ下さい。
報告をお待ちしています。
今井通子さん風ですね。

投稿: matsubara | 2012年9月14日 (金) 09:50

辞書の編纂(←余談ですが「さん」って自分じゃ書けません)を、
舟を編むとしたこと、内容のお話を拝見すると、解る気がしてきます。
本当に大変な作業なのですね。資質を持っていないと成し遂げられない
仕事かもしれません。
辞書に使われる紙については、その独特な感触には気づいていましたが、
様々なことを考慮して、その紙が選ばれていることは初めて知りました。

数々の野のお花。秋らしくて素適ですね。お近くでご覧になれるのでしょうか。
コケオトギリやコゴメバオトギリ、コナギ、イボクサ、ハシカグサ
どれも出あったことがありません。この頃ではホトトギスも。
アレチヌスビトハギには、つい先日たっくさん会いました。
あまり増えなくてよろしいのに… ^^;

今度は西オーストラリアですか。西オーストラリアのことはほとんど
知らないような気がします。どのような旅をなさるのか、楽しみです。
お気をつけて行っていらしてくださいね。
お帰りお待ちしています。
 

投稿: ポージィ | 2012年9月14日 (金) 10:45

★佐平次さま

ありがとうございます。
まさかそんなこともないですが、、
この後、すぐ次の欧州旅行が決まっていて、今年は後半になって出かけてばかりです。

投稿: tona | 2012年9月14日 (金) 15:52

★matsubaraさま

ありがとうございます。
ワイルドフラワーを見に行ってきます。
時差がないのが救いです。

お父様のことまだお聞きしていませんでした。事典まで手がけて出版されたのですね。
それこそこの本の中の人と同じくご苦労されたことでしょうね。
山のようなメモですか。お母様も支えられたのでしょうね。事典類を見るたびに著者たちの仕事を思います。

クズなど秋の七草はどれも目立たずひっそりと咲いているという風情です。なかなかいいものです。

投稿: tona | 2012年9月14日 (金) 16:07

★ポージィさま

ありがとうございます。
奇岩(ピナクルス)とワイルドフラワーを見る旅です。

私も編纂のさんは書けません。パソコンを使うようになってからますます字が書けなくなってしまいました。言葉から漢字は大体分かるのですが。

辞書については編纂が思っていたよりずっと大変ということがわかって、これからは辞書を見る目が違ってきます。
あの辞書の紙にも凄いこだわりがあるので驚いてしまいました。

いつもの西武線とバスを乗り継ぐ狭山丘陵です。早稲田大学の人間科学部がある所、又西武ドームがある方面です。
小さなハシカグサなどは白い花ですし、とても撮れませんでした。野原を歩いても、まだまだ知らない花に出会うものです。もう、木に至ってはさっぱりわかりません。

投稿: tona | 2012年9月14日 (金) 16:24

こんばんわ、シオンさんは細かな仕事を苦にせずにやり遂げる才能があるんですね・・・。
花の写真が美しい限りです。本物より綺麗です。
間もなく西オーストラリアですか、綺麗な花が一面でしょうね。どんな風が吹くのでしょうか。
移民の多い町に住んでいる人達もワイルドで、そんなところにホームステイでもしたら人間味に溢れていてきっと楽しいひと時を過ごせるのでしょうね、と想像します。

場合によったら帰りたくなくなるかもしれませんね!
この国は日本の捕鯨を非難していたように動物を愛する優しい人が多いのでしょう。
大いに楽しんできて下さい。

投稿: macchanny | 2012年9月14日 (金) 20:18

tona様
南半球は殆んど知らない世界です。オーストラリアはこれから暖かくなるのでしょうか。お体に気をつけてお出掛けください。

投稿: evergrn | 2012年9月15日 (土) 04:39

★macchannyさま

ありがとうございます。
仕事でオーストラリアにホームステイした学生のレポートを読む機会がありましたが、供される食事はひどいようです。ある家はずっとカレーばかりだったりです。でも若者はそんなことに頓着なく勉強かつ見聞できるのですね。
そう、捕鯨の問題がありましたね。
ワイルドな花を堪能してきたいと思います。

三浦しをんさんは林業なども書いているそうで、どの作家もそうでしょうが、事前の調査、聞き取りなど準備が大変だと思います。

秋の花も盛りになりました。でも暑さだけはまだまだ盛夏ですね。写真を褒めていただいてありがとうございました。

投稿: tona | 2012年9月15日 (土) 08:29

★evergrnさま

ありがとうございます。
あちらは春だそうで、花が一斉に咲いているそうです。
海の方では野生のイルカやジュゴンなどを見られるのだそうで楽しみにしているのです。

投稿: tona | 2012年9月15日 (土) 08:33

こんにちは
秋の花が咲いていますね
名前がクズでもとてもきれいですね
ヤマジノホトトギスはなかなか変ってて面白い花ですね

投稿: たなちゃん | 2012年9月15日 (土) 15:25

★たなちゃんさま

ありがとうございます。
暑いですが、花は秋へ向かっているのですね。
林の中にはコウヤボウキが花の準備をしていますが、今はヤマジノホトトギスだけ咲いていました。ヤマホトトギスや普通のホトトギスとの区別が難しいです。
クズは可哀そうな名前ですが、近寄ると別嬪さんです。

投稿: tona | 2012年9月15日 (土) 15:50

tonaさん、おはようございます(^-^)
野山では秋のお花が観られるようになりましたね~♪
ちょっと出かければ観られるのに…(;´▽`||A``アッセ!
なかなか行く機会が作れません(*´Д`*)ハァ~

この時期の西オーストラリアだとフラワーフェスティバルですね~♪
たくさんのお花が観られますね~♪(^-^)V …これは羨ましいかも(^^;
オーストラリアのお花大好きですから~愉しみ!(*^m^*)
珍しいお花をたくさん紹介してくださいね…
お気をつけて…行ってらっしゃ~い(^O^)/~~

投稿: orangepeko | 2012年9月16日 (日) 06:30

★orangepekoさま

おはようございます。
本当はもう少し涼しい初秋なのですよね。
花々はちゃんと秋の花を咲かせています。
西武線で北西方面にちょっと出ると自然豊かでいろいろ見られました。

西オーストラリアはそうなんです。
8月から10月にかけてたくさんのお花が見られるそうですね。
orangeoekoさんの家にもオーストラリア原産のお花がたくさんありますね。
キャッツポーなど千楽ちゃんを思い出します。出会えるといいのですが。
では明日から行ってまいります。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2012年9月16日 (日) 08:30

いつもながら、好奇心を発揮され小さな生命を持った花も見逃されませんねhappy01
脱帽です

投稿: OB神戸家 | 2012年9月19日 (水) 14:17

★OB神戸家さま

コメントいただいてから1週間過ぎてしまい失礼しました。先ほど帰宅しました。
まだまだ知らない花がいっぱいで歩くのが楽しいです。
日本はもう帰化植物だらけになってしまいましたが。

投稿: tona | 2012年9月26日 (水) 14:34

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