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2013年1月17日 (木)

『大往生したけりゃ医療とかかわるな』中村仁一著

若い人や中年はちょっとでも具合が悪くなったらすぐ医者にかかって早く治って、仕事に復帰しなければなりません。仕事が中断したら雇用者も、家族も困ります。
しかし高齢者は違います。目から鱗の1冊でした。
この本で私が意識を改めたのは・・・「健康」には振り回されず、「死」にはあらがわず、医療は限定利用を心がける・・・ということです。

人間には自然治癒力があるのだから、これに逆らう医療治療や薬は避けるべき。

自然死(いわゆる餓死)の実体
食べないから死ぬのでなく、「死に時」が来たから食べないのだ。
それは「飢餓」ーー脳内にモルヒネ様物質が分泌される
    「脱水」ーー意識レベルが下がる
    「酸欠状態」ーー脳内にモルヒネ様物質が分泌される
    「炭酸ガス貯溜」ーー麻酔作用あり
というわけで、医療措置を行わない自然死の死に際には、モルヒネ様物質が分泌されたり麻酔作用があったりで、夢うつつの気持ちのいい、穏やかな状態になるということです。
両親の最期の時も食べられないけど、管が繋がっていたのでちょっと安心していた節があります。

年をとって、充分に老化していることを認めようとせず、何とか以前のようになりたいと、医者巡りしたり、健康食品に大枚をはたいたり、人がいいといえば即なびいて中途半端に実行したりやめたりと、挙句は健康のためなら命もいらない的な行動に走っているわけです。年寄りはどこか具合が悪いのが正常と心得るべきです。 
病気や障害を理由に甘ったれたり依存したりするのも慎むべきです。そして過度の安静も廃用症候群になるので良くないことも肝に銘じます。

ただ現在ではほとんどないと言われる畳の上で死ぬということは、不審死にされることがある。町医者が殆ど無くなって往診もしてもらえなくなって。ことの前に救急車に来てもらえたらいいけれど。

      雪の日、バラの枝に飛びつきしならせて、暫く休息していた鳩です。
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コメント

本を読んでいるとまったく同感なんですが、実際にあちこち痛くなったりすると病院に駆け込んで医者の言うとおりになっていくのですね。
どこで意思を貫くのか、なかなか難しい^^。

投稿: 佐平次 | 2013年1月17日 (木) 10:03

 テレビでも放映されていましたね。
生きたいと言うのは人間の欲望。 

 実に割り切った考え方で、翻えせばなるほどと頷いたものでした。
ベストセラーになりましたよね。

 やたら延命治療はするな。
寿命と悟れば、静かに死を迎えよ。
それによって、医療費も節約できる。

 著者も確か医師でしたよね。
医療の進んだ現在、こんな矛盾するような
記事には皆惹かれるのですね。

 自身も反省しなければと思います。


投稿: 夢閑人 | 2013年1月17日 (木) 11:25

★佐平次さま

ご紹介頂いた本がやっと読めました。
とても参考になりました。ありがとうございます。
確かにその通りです。今まですぐ医者に行っていました。その頻度をまず少なくしようと思います。もう少し餓死するような年齢まで年数がありそうなので、ひどい時は医者に診てもらいます。

投稿: tona | 2013年1月17日 (木) 16:26

★夢閑人さま

ありがとうございます。
このお医者さんは、いろいろな理由で「死ぬのはガンに限る」と言い切っておられます。「ガンで死ぬ」のでなく「ガンの治療」で死ぬと。
このことと自然死のこと、目が開かれました。ただ単に無駄な医療を拒むのでなく、理由があるのですね。
私も含めて高齢者がものすごい勢いで増加し、病院はパンク状態で助かる命が助かる見込みのない命によって占領されたら申し訳ない状態になります。介護者が増えるわけでないので、支える家族ともどもじっくり私たちは考えていかねばなりませんね。私も反省しきりです。

投稿: tona | 2013年1月17日 (木) 16:40

こんばんは。
『大往生したけりゃ医療とかかわるな』中村仁一著
まったくその通りのことを実践してきました。
私自身も1年の余命が手術のみで化学治療をしなかったので15年目の今があります。
先日亡くなった叔父もこの本を読んでいたので90歳になって昨年の11月の終わりに肺がんから肝臓に転移していて末期のひどい状態だとわかりました。
その後食べられなくなっても水分補給の点滴だけで黄疸も出ず穏やかな最期でした。
この齢では食べられなくなったら召されるときなので自然にお任せが一番なのですよね。
幸いにも終末ケアを重んじる開業医の方に往診していただけたので良かったです。

投稿: アザミの歌 | 2013年1月17日 (木) 23:30

★アザミの歌さま

おはようございます。今日も晴天ですが屋根や地の雪はあまり融けていません。
すぐ読めてしまうほど引きこまれました。
知らなかったことも多かったです。
アザミ歌さんの場合はまだ高齢ではなかったのですね。まだこのような本も出ていないときに実行されたとは。
本当に勇気づけられます。ありがとうございました。
そして叔父様もまさしく大往生であったわけです。本に書いてある通りでしたね。
ただ認知症の場合、本人がわからないから家族がそれへと導かなくてはなりません。そのためにもきちんと意思をを書いておいた方がいいですね。近々実行するつもりです。

投稿: tona | 2013年1月18日 (金) 08:31

こんにちは。
 
痛かったり苦しかったりしたら、何とかそれを取り除いてもらいたくて
病院に駆け込むのも無理ないかと思いますが、本当に天寿をまっとうせんと
していると思える、自然に穏やかに命の火が消えていくとき(自然死)のときは、
成り行きに任せるのが本人にとっても幸せなことかもしれませんね。
私は自分のときは、できるかぎり苦痛は無くしたいけれど、
何が何でも救命延命というのは願わない、と思っています。
でも、判断に困るケースもたくさんあるのでしょうね…。

投稿: ポージィ | 2013年1月18日 (金) 09:56

P.S.
 ふっくらと羽毛を膨らませた雪の中のキジバト。
 無性に愛おしく感じます。

投稿: ポージィ | 2013年1月18日 (金) 09:57

★ポージィさま

その通りですね。自然死のときこそ延命をしない、これだけでも随分医療が違ってくるでしょう。
そし大したことなくてすぐ医者に行くのも控えたいと思いました。
面白かったのは著者が食べさせてもらうのなんかとんでもないと書いています。甘えは良くない、たとえ半日かかっても自力で食べないさいと。両手とも麻痺しちゃった人は無理でしょうが、介護人が減る中こんなことも心得るべきでしょうね。
そう、判断がなかなか出来ないことですね。

p.s.ありがとございました。
連日来ていた例のキジバトです。地面であさっていたのに、雪で埋まっていましたからバラに飛び付いたのでしょう。
10分以上も休んでいました。

投稿: tona | 2013年1月18日 (金) 16:22

↑のアザミの歌さまのHPを見ていろいろ
触発されました。なかなか実際に試した人の
意見を聞く機会がありませんが、彼女のHPで
多くを学びました。この著書も恐らく似た内容
であると推察しています。

今後、大変参考になることと思います。

投稿: matsubara | 2013年1月18日 (金) 17:50

★matsubaraさま

私もアザミの歌さまのHPにはもう感動の一言です。勇気を頂きました。
殆どお医者さんを頼らずに完治されたのですから凄いですね。
この本もまさしくその通りなのです。
病弱い私にとってアザミの歌さまからもこの本からもたくさんのことを学ばせて頂きました。
何かの時はアザミの歌さまにご指南を仰ごうかと思っているくらいです。

投稿: tona | 2013年1月18日 (金) 20:48

お詫びとお知らせです。
私の生半可というより長い間の
思い込みで記事を書いてしまいまして、
今朝書き直しました。
日本武尊崩御の地は、
伊吹山ではなくて
三重県の能褒野でした。

投稿: matsubara | 2013年1月19日 (土) 08:03

★matsubaraさま

おはようございます。
わざわざありがとうございました。
能褒野とは何処か調べてみます。

投稿: tona | 2013年1月19日 (土) 08:31

また良い本をご紹介いただき有難うございます。早速図書館に予約にいきます。重たい問題ですがだれにでも終末はやってくるのですから避けては通れないですよね。がんばって読んでみます。

投稿: yamasemi | 2013年1月19日 (土) 12:09

こんにちは
あの本読みました
年寄りになると老化現象おこりますね
それに気ずかず医者に行って薬もらってきます
健康食品は買ってません
今テレビでは薬のCMも多いですね

投稿: たなちゃん | 2013年1月19日 (土) 13:01

★yamasemiさま

私の年齢ではまだ医者に治していただける病気もありますが、よく判断して無駄な治療はノーと言うようにしたいと思います。
熱は緊急以外は薬で下げないようにしたいです。
こちらは図書館の予約はPCで出来るようになって助かっています。

投稿: tona | 2013年1月19日 (土) 19:10

★たなちゃんさま

もう読まれたのですか。
ヒヤルロン酸とかグルコサミン、コラーゲンなどなどもすごいブームですね。
でも注射ならヒヤルロン酸も効くそうですが、飲み薬では効かないとか。
私もこうした健康食品や薬剤は買わないです。お金も大変ですし、ずっとそればかり飲んで大丈夫なのでしょうか。

投稿: tona | 2013年1月19日 (土) 19:18

度々お邪魔いたします。
私の場合は治療して苦しみながら少しの命が長らえるより、短くても気持ちよく生きたいと死を受け入れたのが良かったようです。後は昔ながらの日本人の食事に戻しただけで油を好む癌が油性の食事がこないので兵糧攻めになっただけです。(^^)

日本武尊崩御の地は、三重県の能褒野は四日市と亀山の間ぐらいの采女と言う所だったと思いますが、その場所を撮った映像が外付けになっていて見当たりません。
三重県の三重もくたびれて足が三重にも成ったと言うことで付いたと聞いています。(^^)

投稿: アザミの歌 | 2013年1月19日 (土) 21:59

★アザミの歌さま、おはようございます。

そう、癌はバターなどはてきめんだそうですが、そうしたことを知って食事を変えていかれたこともアザミの歌さんの闘病記で知りました。ここが肝心ですね。
それにつけても洋風料理が好きだった千葉敦子さんの闘病の本の数々を思い出します。

能褒野を神社のある所として地図上に確認することができました。また三重県の地で、この所ご縁があります。
三重県の三重の謂われはそうだったのですか。昔は特に道の状態や装備の問題などで厳しかったのでしょうね。
再訪していただき教えていただいてありがとうございました。

投稿: tona | 2013年1月20日 (日) 08:23

こんばんわ。
法事で九州に帰ってきました。お坊さんに高齢化してお忙しいでしょう、と云ったら、「年よりはあまり死なないですね。死ぬのは50歳代、60歳代です」とのことでした。

年をとればお医者通いをして養生をするから死ぬことは少ない、長生きするという。
私も医者で血圧の薬をもらいに行くのですが、感じるのは、医者に行く人の評判は「医者は何かあると直ぐに薬を出そうとする。2種類も3種類も・・。悪いと云ったら薬をくれる」と。

そう言えば薬局がやたら増えている感じで人も多いですね。要は常識的に出さなくても良いのに保身と売り上げの為に出しているという感じがあります。
患者がそれを医師に云うのは相当に勇気がいることですよね。つまり医者のいいなりになっている。
利益優先主義、医者や薬局を守るのではなく自然治癒力も取り入れた医療行為が望まれると感じます。

投稿: macchanny | 2013年1月20日 (日) 21:59

★macchannyさま

50歳代60歳代の死亡が多いというのには驚きました。高齢者が増えたのでてっきりこの頃は高齢者ばかりかと思いますよね。
50歳代は特に貧しくて餓えた時代ではないはずです。どういったことなのか、医者にかかる暇もないというのもそうなのでしょうが、他の原因は追々究明されるでしょう。

なるほど薬を多く出す医者はいますね。薬局の方で「くすり手帳」を出して他の薬との作用を見てもらっても遅いです。医者の段階で検討されるべきでしょう。病をいくつも抱えている人に当てはまる話ではありますが。
医者も在宅医が少なくなり、ビル医者が多く往診もしてもらえません。家庭医がなくなって私の方でも困っています。
赤ひげ先生ほどでなくても、もうけ主義の医療関係は改善して欲しいですね。これから医者とのかかわりが増える年になったので考えてしまいます。

投稿: tona | 2013年1月21日 (月) 08:32

すみません。読み進めているうちにコメントを入れる場所を間違えました。
今さっき「植物はすごい」に入れたコメントは「大往生したければ・・・」という本に関してのコメントです。
相変わらずおっちょこちょいですみません。
宜しくお願いいたします。

投稿: nao♪ | 2013年1月21日 (月) 10:57

★nao♪さま

わざわざすみませんでした。
おっちょこちょいに関しては、かなり上手を行く私ですから、全然気が付きませんでした。

投稿: tona | 2013年1月21日 (月) 15:18

「年寄りはどこか具合が悪いのが正常と心得るべし」
まさにその通りですね。
「大往生したけりや医療とかかわるな」
私も読みました。大往生したいものです。

投稿: 茂彦 | 2013年1月30日 (水) 20:58

★茂彦さま ありがとうございます。

茂彦さんもやはりどこか具合が悪いでしょうか。
私も1つちょっと治りかけると、次がすぐあらわれます。
昨日も昨日とて、歯茎が腫れて発熱しまして医者通いです。抗生物質と痛み止めのお世話になっています。
という具合で、医者にかからないわけにはいかなく、しかし終末期という時は大往生への道を歩みたいと覚悟をしました。
茂彦さんは大往生される感じです。理解あるお元気な奥様もいらっしゃいますし。

投稿: tona | 2013年1月31日 (木) 08:24

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