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2013年1月14日 (月)

「山下清展」 於日本橋三越本店

Photo_3 今日は初雪ですが牡丹雪で積もらないでしょう。
昨日は日曜日で最終日、激混みで、背伸びしたり、空いたスペースに割り込んだりしてどうやら観ることができました。というのも前日に友人に素晴らしいからと奨められたからだったのです。
山下清といえば、映画にもなった放浪の天才画家で、日本の原風景を描いた貼り絵が有名、図鑑などで数点観たというだけでした。
ところがそれだけではない途方もない素晴らしい作品を生み出した画家でした。
幼少期に重い消化不良に罹り、軽い言語障害になった人で、からかわれて千葉県の養護施設「八幡学園」に入園。10歳で父親も亡くす。22歳ごろから放浪を始めたが、35歳ごろアメリカの雑誌『ライフ』に驚嘆され、放浪生活を打ち切る。
山下清はずば抜けた観察力と記憶力の持ち主だったそうで、放浪の旅先では一切描かないで、帰宅した時に脳裏に焼き付いた旅先での風景を貼絵にした。
これは凄い才能です。その上画家としての天才的な才能を併せ持ったいたわけです。

貼り絵もその細かいこと!色を付けた、ちぎった紙とこよりを気の遠くなるような作業で大きな1枚に仕上げています。
「花火」や「富士山」「遠足」「桜島」などなどため息が出るほどの作品でした。
そして貼り絵だけでなく、マジックペンによるものや水彩画の細かいこと、これは素晴らしいです。
ことに1ドル360円時代、昭和36年に40日間ヨーロッパなど9カ国訪問での力作はそのしっかりした写実力で圧巻です。「凱旋門」「エッフェル塔」「ムーランルージュ」「ロンドンブリッジ」「ベニスのゴンドラ」「オランダの風車」など素晴らしい技巧で描かれているのです。
ゴッホを意識して自画像などを描いているのもほほえましい。
最後の素描による「東海道五十三次」は山下清が選んだ五十三次で、1番は日本橋ではなくて「皇居前広場」だったりで全作品が揃っていたので大変興味深く鑑賞できました。

1年に数回もらうコストコの食品ですが、パスタソースの「たらこ」は瞬く間にたらこスパゲッティができる優れ物。
Photo_4 Photo_5

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コメント

こんにちは。
 

雨が雪に変わってしまいました。夫は出勤しましたし、積もらないで
くれるとありがたいのですが… 家の周囲は白く雪景色に
なってしまっています。
 

山下清の展示会を見にいらしたのですね。そんなにすごい人でしたか。
この方のことは、TVで絵を紹介されていたのを垣間見たことが
ありますが、そのとき、細密な絵が記憶頼りに描かれたものと知って
絵のみならず私の目も点になったことがありました。
生涯についてはほとんど知らずにいまいしたので、tonaさんの記事と、
それを機にネットでも調べてみて知ることができました。
これからもっともっと認められ価値が高まっても良い作品ですね。
 

投稿: ポージィ | 2013年1月14日 (月) 10:29

積もらないかなあ、と思っていたら積もりはじめました。ウレシイ^^。
山下清のエッセイみたいなのも面白かった記憶があります。
画集もあったはずなんだけど、、。

投稿: 佐平次 | 2013年1月14日 (月) 10:30

遂に初雪が来ましたね~
真昼間の積雪は、記憶にありませんが・・・

車上、家などの屋根は真っ白に化粧していますね

投稿: OB神戸家 | 2013年1月14日 (月) 13:48

★ポージィさま

ありがとうございます。
何と積もりましたね!
当たりは銀世界、車も走るのが大変そうです。そしてさっき3時に止んでしまいました。
私よりずっとずっと記憶が良い山下清さん、凄いですね。旅していても、昨日何処を回ったんだっけと思い出せないことがあります。
恥ずかしくなります。
おっしゃるとおり、今まで以上にその価値が認められ、多くの国民に愛されれればいいです。今回の展覧会は多くの人に再認識される機になったでしょう。
才能と根気、初めて知った山下清さんでした。

投稿: tona | 2013年1月14日 (月) 15:29

★佐平次さま

もしかしてサンチ君も大喜びでしょうか。
1年に1回あるかないかの積もり具合で、何度も景色を見てしまいます。

山下清さんの独特の文章が、絵の解説としてありました。実に正直で、普通人は思っても語らないことをストレートに言っているのに感心しました。
画集は買わないできました。

投稿: tona | 2013年1月14日 (月) 15:33

★OB神戸家さま

積もらないなんて言ったのですが、すぐ積もりはじめましたね。
いつも夜の間に積もって、朝感動ですが、今日はずっと外ばかり眺めています。
屋根を見ると10cmは積もっていますね。
もう雨になってしまったのが残念なほどです。
休日で良かったですが、成人式に和服で臨んだお嬢さんは大変そうですね。

投稿: tona | 2013年1月14日 (月) 15:37

山下清展は、50年くらい前、岐阜で見たと
思います。全国に巡回されていました。
あの時の印象が強烈でしたので忘れられ
ません。長岡に花火大会があることも
その時知りました。

モノクロ映画でしたが「はだかの大将」
も見たと思います。

投稿: matsubara | 2013年1月14日 (月) 17:44

★matsubaraさま

まあ、50年前とは!しっかりご覧になっていたのですね。
私は今になって初めてなんです。
長岡の花火のは素晴らしいですね。チラシにも自画像とコラボされています。

「はだかの大将」は見ていませんが、なぜはだかなのでしょう。半ズボンのあの姿だからだと思うのですが。でも放浪のときはそのスタイルでなく夏は浴衣、冬は着物だったそうで、リュックとともに浴衣が展示されていました。

投稿: tona | 2013年1月14日 (月) 21:04

10何年ぶりの大雪でしたね。雪かきするにも大雪で雪を寄せる場所がなく塀に沿って高くつみあげています。北側ですので全部溶けるまで一か月位かかると思います。(前回の大雪の経験上)山下清さんの巡回展覧会兼販売展のような企画に小学生の時行ったことがあります。強烈な印象でした。清さんも来ていていました。今から思えば絵を買ってサインを貰えばよかったと思いますが、残念ながらそのころの小学生の頭には考え付かないことでした。

投稿: yamasemi | 2013年1月15日 (火) 10:45

お早うございます。
絵画をみたいですね。山下清展

文章を読んでいてまた何かの機会に見たいと思いました。
一途に描かれたのでしょうね。

投稿: macchanny | 2013年1月15日 (火) 11:53

★yamasemiさま

そちらも10年ぶりの大雪とは、雪かきが大変でしたでしょうね。腰が痛くなったことでしょう。
今日凍結した道を転ばないように歩くのに時間がかかりました。
小学校の頃に展覧会が東京であったのですね。昭和20年代で清さんも認められるようになった時代でしたね。
小学生ながらも熱心にご覧になった様子が目に浮かびます。私は毎日お手伝いして遊んでばかりで、美術には全然目が開いてなかったです。

投稿: tona | 2013年1月15日 (火) 19:09

★macchannyさま

こんばんは。
大雪のあとで、今日は歩くのに緊張して節々も音をたてそうです。

山下清展はそちらの方へは行かないのでしょうか。調べられませんでした。
本ではなかなか見ないものですので、展覧会ではいろいろな情報もあって、画家を知る良いチャンスでした。

投稿: tona | 2013年1月15日 (火) 19:13

こんばんは。
そちらは雪が凄かったそうで感動されたでしょうね。
こちらは雨だけでした。(ショボ)

山下清展は見てみたいと思って居ます。
すばらしかったでしょうね。
3月は名古屋なので是非出かけてみたいです。
見た物を全て記憶している天才画家が外国にも居ましたが、凄い頭の構造ですね。
我が爺さんも色や映像、数字の記憶はある程度ありますが、山下清が100とすれば5程度にも及ばないかもしれませんね。(笑)

投稿: アザミの歌 | 2013年1月15日 (火) 20:40

★アザミの歌さま

そうなのです。久しぶりの大雪(東京としては)でした。今朝は凍結して歩くのがへっぴり腰でした。関東も南ほど降ったのには驚きました。そちらは雨だったのですか。

まあ!山下清展は次は名古屋なのですか。チャンスですね。
いじめられるほどに1つのことに障害があっても、人間は別の特異な才能があって、それが芽生え発揮された時は凄いですね。
ただ単なる貼り絵ではないのですね。彼しか出来ない貼り絵です。
マジックペン画や水彩画(点の密度で濃淡を表しています)も初めて見ましてびっくりでした。
ご主人様の絵も素晴らしい!写真も。それぞれの才能を発揮されて素晴らしいご夫婦でいらっしゃいます。

投稿: tona | 2013年1月15日 (火) 21:40

山下清のことは、昔は映画になったり本や新聞で紹介されたりで、
それなりに知っていたつもりですが、実物の絵を見た覚えがありません。
印刷物だと、あの切り絵の細かさがイマイチ分かりませんものね。

全国を放浪して描いていたと思っていましたが、すべて頭に入れて自宅での
製作とは凄いです。
早速見に出かけたいところですが、今回積もった雪がまだ全然溶けません。
骨折以来、転ぶのが怖くて家にこもっている私です。
最初は雨の予報だったのに、思いがけずに大雪となりましたね。

我が家のお嫁ちゃんが時々コストコに行くので、このタラコのスパゲッティーソースを
頼んでみようと思います。

投稿: nao♪ | 2013年1月16日 (水) 08:41

★nao♪さま

私もnao♪さんと同じく、知っているようでいてその人生も、絵も殆ど知らずじまいでした。
実際に貼り絵を見てその細かさにびっくり仰天といったところです。鋏で切ったわけでなくちぎったということがその小ささからとても考えられませんでした。
そして障害とはうらはらに、その記憶力抜群は驚くほどです。殆ど記憶しない私はもうただただ敬服しっぱなしでした。
せっかくですが、この展覧会は私が行った日で終わってしまいました。次は名古屋だそうです。

骨折してはいけない、それには転んではいけないと、昨日はもう超ゆっくりと歩きました。夜になってあちこち筋肉がつれたりしたのはぎこちなく力を入れて歩いたせいですね。nao♪さんもまだまだ雪道気を付けて下さいね。

投稿: tona | 2013年1月16日 (水) 09:13

寒中お見舞い申し上げます。
ご挨拶が遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします。

山下清展を見て来られたのですか。
舞台やテレビでお馴染みになった画伯ですものね。
私も以前山下清の画集を買いました。
表紙が花火の絵でしたが
tonaさんの買われた画集とは少し違うようです。
お引越しの時、段ボールに入れたままになってしまいましたが
tonaさんのブログを見て、また見てみたいと思いました。
今度引っ張り出してみます^^

投稿: pochiko | 2013年1月16日 (水) 22:49

★pochikoさま

寒中お見舞いありがとうございました。
私の方もどうぞ今年もよろしくお願いいたします。
山下清の画集を買われたのですか。
表紙が長岡の花火なのですね。
この絵はいいなあと思った絵のトップクラスです。
私は画集を買わなくて、これはちらしです。自画像とコラボになっています。
ゴッホの自画像を意識して同じような感じに仕上げたようです。
画集には今回展示されたのが全部入っていると思われます。
是非探してもう1度ご覧になってください。新しい発見があるかもしれません。

投稿: tona | 2013年1月17日 (木) 08:32

旅先では描かず、家に帰ってから描いていたという驚異的な記憶力は
やはりサヴァン症候群だったのではないでしょうか。
裸の大将と呼ばれる所以となった、ランニングに半ズボンという独特なスタイルも
ものに拘る自閉症的な傾向があったのかもしれませんね…
それにしても凄い才能ですね!

投稿: zooey | 2013年1月21日 (月) 01:16

★zooeyさま

そうですね。サヴァン症候群といえば映画『レインマン』が有名ですね。
この症候群の内容はいろいろですが、随分1人の人間に極端な面があることを際立たせます。
知的障害があっても、抜群の記憶力や絵の才能を備えているというのが何とも不思議なことです。高熱によって脳内が変わってしまうのも怖い話です。
この病気によって才能が発揮され、多くの人に永遠に感動を与え続けるのですからこれまた凄いことです。

投稿: tona | 2013年1月21日 (月) 08:46

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