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2013年3月21日 (木)

上野の花と絵画と

例年より10日以上も早いという都心の桜は、もう満開寸前です。
絵を見に行った上野も沢山の人が鑑賞していました。

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         1本だけオオカンザクラ(大寒桜)のピンク色がきれいでしたPhoto_2
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               はずれにはヨウコウ(陽光)も満開ですPhoto_5
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仏頭だけの上野大仏は何故か合格大仏としてお参りされるらしく、新しい絵馬が吊るされています。皆さん合格したのかなあ。
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                  東叡山寛永寺の清水観音堂Photo_11
               観音堂から不忍池の弁財天が良く見えるPhoto_12   
                   西郷さんが見降ろしているPhoto_13

西洋美術館の『ラファエロ』展
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あまりにも有名な画家の自画像がいきなり最初の展示でした。女性に大変もてたというイケメンです。ちらしの一番下左から2番目の「友人のいる自画像」の後ろ側の画家は髭も生やしていてかなりふけちゃっています。

1483年にウルビーノで生れた、ルネサンスの三大巨匠ラファエロは8歳で母を失い11歳で父を失ったという。画家の父に学んだというが11歳からどのように暮らしていったのだろう。
最初フィレンツェで、次にローマのバチカンの教皇の元で1520年に37歳の若さで亡くなるまで活躍したのです。
名のある美術館でフェルメールの作品とラファエロの聖母子を探すのが好きですが、パラティーナ美術館では貸し出し中で見られなかった「大公の聖母子」がやってきました。
数ある聖母子の絵の中で背景が唯一黒という「大公の聖母」のお顔が静謐で荘厳、優しく美しく穏やかで慈愛に溢れ、とても素晴らしいと思う。トスカーナ大公のハプスブルク家のフェルディナント3世が所蔵し、公務で出向する際は勿論、私的な旅行のときでさえ、片時も手放すことはなかったというほど、この作品を賞賛していたのでこの名が付いたという。
レオナルド・ダ・ヴィンチの影響を受けたぼかし技法で暗い背景に浮かび上がる聖母子は本当に忘れられない1枚です。

今回は巨匠の作品は油彩・素描など20点展示され、肖像画や神話にもとずく絵画、バチカンでの大作の解説などを楽しめました。

都美術館『エル・グレコ』展
Photo_17 スペイン三大画家のエル・グレコは一度見たら忘れられない絵を描いた。
頭は小さいのに、その縦に細長くデフォルメされた胴や手足やうるうるの瞳、曲がりくねった手足、青赤黄の鮮烈な色使いや、光と陰を駆使した独特の衣装がとても印象的。
全く独創的な画家だ。1541年にクレタ島に生まれたギリシャ人でイコン画家であったが、ベネツィアやローマで活躍したのち、スペインで宮廷画家になるべく大志を抱いたが叶わずトレドで一生を終える。
彼の画風はスペインで受け入れられ人気画家であった。30代半ばから73歳で亡くなるまで居を構えたトレドだった。しかしすっかり忘れ去られ、ピカソやセザンヌによって再評価された。
いつも展覧会で学ぶのは、自分が知っている画風だけを思い描いて見に行くわけですが、当然ながら若い頃からいろいろな画風で描いて最後に到達しているその辺りの絵をこの画家の絵と決めているということだ。
展示されている初期の肖像画と聖人像は素晴らしい。肖像画「白貂の毛皮をまとう貴婦人」は美しい婦人が描かれ、グレコの作品とはとても思えない。
聖人や枢機卿の肖像も力強い。
一方画家は借金をしてまで立派な家を建て返済に追われたとか、大きな収入が見込める祭壇画や祭壇衝立を積極的に受注したり、材料費や職人の人件費を賄うために借金をしていたという意外な一面も持っていたというから面白い。

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コメント

丁度今夜、ご近所の友人から「エル・グレコ展のチケットがあるから行かない?」と誘われました。
来月の七日まではとてもあわただしくて、迷い迷って断ったところです。

西洋美術館では「ラファエロ展」もやっていたのですね。
グレコよりもラファエロの絵が大好きです。
特にこの「大公の聖母子」を見ると懐かしさがこみ上げてきます。
パラティーナ美術館で実物と対面したときはしばらく動けませんでした。

私が生まれた家の寝室に、この絵の複製画が掛けられていて、私は毎晩この絵を目にしながら眠っていたのです。
生まれたその日から眺めていた絵だったのです。
北海道のあの社宅には小学生になるまで住んでいましたから、影響は大きいですね。

こちらは6月2日までやっているので是非行きたいと思っています。

投稿: nao♪ | 2013年3月22日 (金) 01:17

★nao♪さま

おはようございます。
グレコ展は先月に行ったのですがとても混んでいました。
ラファエロ展もそこそこに混んでいて人の後ろからの鑑賞もありで、暗くて字が小さくて見るのが困難でした。

おぉ!よりによってこの「大公の聖母子」といっしょに眠られていたなんて。
確かに後のお仕事にも影響したのでしょうね。ご両親様も素晴らしい方です。
お休み場所ではこの聖母子が一番落ち着いていていいですね。
1昨年パラティーナ美術館で「小椅子の聖母」にしか会えなかったので、日本で出会えるとも思っていなかったので感激しました。

投稿: tona | 2013年3月22日 (金) 08:29

こんにちは。
 

上野の桜の様子、ほとんど満開と紹介されているのをTVで見ました。
今日明日は大混雑でしょうね!tonaさんがいらした日もいっぱい♪ でも綺麗ですね。
 

ラファエロが女性にももてたとのお言葉に、自画像を見直してしまいました。
優しい顔立ちですね。この自画像を拝見した後「大公の聖母子像」を
拝見すると、聖母マリアの顔が似ているなぁと思えました。
ラファエロと早くに亡くなったお母さんの顔が似ていたかどうかは
分かりませんが、それでも聖母にはお母さんの面影が重ねられている
のかもしれませんね。自身も両親同様若くして亡くなったのですね。
長生きして描き続けたらどんな絵を描かれたでしょう…
 

グレコは一度見たら忘れられない画風ですが、一時埋もれていたことも
あったとは知りませんでした。
tonaさんが仰るように、生涯とおして同じ画風の方はまずいないのですが、
見知っている絵が一部なので、知らない時代の絵を目にすると新鮮な
驚きがありますね。グレコのよく知っている画風じゃない絵が
どんなだったのか興味がわきました。
 

投稿: ポージィ | 2013年3月22日 (金) 10:11

上野の桜と絵画展とは文化を満喫されてきましたね。
そう言えば昨日会った友人も、上京するので
桜とラファエロを見に行くつもりだと言われて
いました。

タイミングよくこちらで拝見しました。
海外でもラフェロを見ましたが説明が英語
ですから日本の美術館で見るのがよいですね。

グレコを最初に見たのは、40年くらい前、
倉敷の大原美術館でした。何故か受胎告知
が印象に残ります。

投稿: matsubara | 2013年3月22日 (金) 11:20

★ポージィさま こんにちは。

上野は今晩あたりは最高だそうです。きっとライトアップされるのでしょうね。風もなく穏やかでもの凄い人出でしょう。
ブルーシートがなかったので、お酒のにおいもしないで気持ち良かったです。

あっ、ポージィさんも似ていると思われたのですね。聖母が顔をあげてラファエロのポーズをとったらそっくりだとおもわれます。
素敵なご意見ありがとうございます。
当時は必ずしも大人になるまで両親が生きているとは限らなかったわけで、描く絵にも親を重ねたことでしょうね。
グレコの半分の年齢で逝ってしまったラファエロが同じくらい活躍したらと思うと残念です。

エル・グレコの若き頃の絵は全然違うのですよ。これはこれで大変気に入りました。
トレドに行ってからこのような独特の画風になったのですね。

投稿: tona | 2013年3月22日 (金) 16:54

★matsubaraさま こんにちは。

ご友人も奇しくも同じ景色と絵を楽しまれるのですね。この2,3日が最高でしょう。風さえ吹かなければいいですね。

ラファエロの聖母子を今年はあといくつか見るのが目標です。大好きなんです。

大原にグレコがあったのですね。
1昨年行ったのに、私はすっかり忘れています。では大原美術館のHPで復習したいと思います。教えていただいてありがとうございます。

投稿: tona | 2013年3月22日 (金) 16:59

来週にでも落語かたがた上野にと思っていましたが、散ってしまうかもしれないですね。
「長屋の花見」で観たことにしましょう^^。

投稿: 佐平次 | 2013年3月23日 (土) 10:39

★佐平次さま

今日くらいの寒さならかろうじて大丈夫でしょうが、ぎりぎりでしょうか。
「長屋の花見」はとても面白いですね!
楽しんできて下さい。

投稿: tona | 2013年3月23日 (土) 16:21

こんにちわ。
上野は東京に行った際にはたちよりますので親近感がわきます。
桜は瑞々しさが伝わってきてうっとりしてしまいますね。
カメラ技術も最高です。
西郷さんはいつ見ても良いものです。東京のシンボルでしょう。
現場で見るよりもこの写真の方が美しく感じるのはどうしてなのでしょうか。
東京では素晴らしい絵画が身近に感じられますね。ゆっくり行くことが出来たら周ってみたいものです。
奈良の方は桜はこれからです。

投稿: macchanny | 2013年3月27日 (水) 11:46

★machannyさま

2時間前にアメリカから帰ってきました。
コメントいただきありかとうございました。

出かけた26日はもう満開過ぎていましたが今日帰ってきましたらまだ咲いていまして驚きました。
明日も歩いて桜を見たいと思います。ワシントンではまだ咲いていませんでしたので。

東京は美術展が目白押しですが、私は奈良と京都の博物館の美術品を見る機会がないのでいつかは行ってみたいと思っています。
そしてそちらには魅力的なお寺がいっぱいですものね。

投稿: tona | 2013年4月 2日 (火) 20:21

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