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2013年11月 8日 (金)

映画『ウェイバックー脱出6500㎞-』

ポーランド人のスラヴォミール・ラウイッツが書いた『脱出記 シベリアからインドまで歩いた男たち』をもとに映画化された。
主人公はソ連占領下のポーランドでスパイ容疑で逮捕され、尋問されるが、罪を認めなかったので妻をポーランドに残して、1940年にスターリン体制下のソ連の強制労働収容所へ送られる。
シベリアの収容所での過酷な環境で囚人が次々と死ぬ中を6人の仲間と脱獄し、シベリアからモンゴル、チベットを抜け途中亡くなった人、別れた人があって、3人だけインドに至るという話だ。
極寒のシベリアも南部になると虫の襲撃を受け、モンゴル平原、ゴビ砂漠では水や食べ物のないことに苦しみ、チペットでは再び寒さと高度に苦しんでの1年かけてのインド入りだった。
その旅程も6500㎞で大半がよく死なないで歩けたものとサバイバルぶりに驚嘆した。
しかし本を著したラウイッツは実際には1942年、ソ連によって釈放されていた。ところがイギリスに住むポーランド人ヴィトルド・グリンスキが、物語は事実であるが、ただしそれは彼の身に起きたことであると申し出たがこれも疑わしいとのこと。
大戦中にソ連を逃れようとして危険な旅を迫られたポーランド人がいたことは事実ということで、意思と運があればこんな凄まじい逃避行もあるのだと驚いた次第です。
サバイバル物はノンフィクッションでないと面白くないが、こんな事情を抱えたこの映画は本質的にはフィクションということで理解して鑑賞すれば、そこそこに見られる映画です。

東京駅八重洲口の南北のタワーを結ぶルーフ・グランが出来て、歩道には「インフィオラータ」が2つほどありました。
               ルーフ・グランがまるで帆のようです315x420
インフィオラータの花弁はバラが主なようですが、黒や青などは色つき砂で、秋っぽい色のデザインがなかなか素晴らしかった。315x420_2
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コメント

こんにちわ!
ソ連の強制収容所については日本人も沢山経験しておりそれはそれは大変な生活だったと理解しております。ポーランドはソ連の支配下にあって人々は大変な思いをしながら生活してきたわけですが、そこからインドまで逃亡するということは想像を絶する過酷な日々であったと思います。
戦後日本はソ連圏に入ることなくアメリカとの同盟国としてやってきたわけですがつくずくソ連でなくてよかったと思います。
機会があれば見てみたいものです。共産主義国家の実態が理解できるような気がします。

投稿: macchanny | 2013年11月 8日 (金) 16:11

★macchannyさま

私の叔父もシベリアに抑留されて惨い生活を強いられまして、本に書いていました。その本は紛失してしまいましたが。
帰還者の展覧会も2回くらい足を運びました。
アウシュビッツもですが、それより凄いのがシベリアの寒さです。
ポーランドなどの場合は思想的に拷問され、この著者の場合は妻が拷問を受けて嘘を言ってしまったことです。その妻のうしろめたさを救おうとしたことが動機で脱出したそうです。
ご感想をありがとうございました。

投稿: tona | 2013年11月 8日 (金) 19:13

こんにちは
 

ものすごい距離と過酷さのサバイバル逃避行をしたものですね。
想像を絶します。フィクションもいくらか入っているのかも
しれませんが、物語としてでも読み応えがありそうです。
しかし、人間の歴史というのは、同じ人間に対してどうして
こうも残虐なことを繰り返してきているのでしょうと、そちらにも
思いが向かいます。全ての地域・民族がなにかしら行ってきていますよね。
個対個でもですし。
 

東京八重洲口側のこと、まるで知りませんでした。
グランルーフのこともインフィオラータのことも。
江戸と日本の花がテーマのインフィオラータは和の趣で
なかなか素適ですね。
でも花弁の部分のメンテが大変そう…。

投稿: ポージィ | 2013年11月 9日 (土) 12:14

★ポージィさま

日本もかつての世界大戦で酷いことをやってきたので面と向かって言えない立場ですが、シベリア抑留に関しては、条約を破っての侵略そして拉致のような形ですから、何とも理不尽です。日本にはない気象の地で、日本人だけでなくたとえ頑丈な欧州人でも耐えられないラーゲリだったでしょう。それにも増してこの逃避行は過酷です。
どうしてこんな酷いことが同じ人間でできるのでしょう。そしてこうしたことが絶えないのも悲しいことです。

東京駅周辺随分変わりましたね。八重洲口も。
このインフィオラータのテーマ、そうだったのですか。知らないでスマホで撮ってきました。
メンテナンスはものすごい数のボランティアでされているそうですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2013年11月 9日 (土) 13:20

こんばんは (◎´∀`)ノ
この映画、見ていませんが話には聞いたことがあるような…?
フィクションなのかノンフィクションなのか…、いずれにしても疑わしい…、などと批評されていたような記憶が・・・。
しかし同じような時代、私のブログで紹介した西川一三氏の例もありますから、あながちフィクションであるとも決めつけられないですね。
もうずいぶん長く東京へは行っていませんが、八重洲口の雰囲気はかなり変わったように感じました。

投稿: 慕辺未行 | 2013年11月 9日 (土) 23:57

★慕辺未行さま

おはようございます(=゚ω゚)
コメントありがとうございます。
もしかしてご存知の映画だったのですね。
脱出を試みた人は多いでしょうね。
『モンテクリスト伯』『大脱走』とか他にいろいろ映画がありますが、脱走した後の逃避行があまりにも凄いというのが、たとえその距離半分にしても迫ってきました。
そう、西川一三氏のと何ら変わりないサバイバルな感じですが、西川氏の方は実踏で変化に富んだ内モンゴル、青海、チベットの様子が書かれています。

東京駅周辺は駅だけでなく、行くたびに新工事が行なわれ、完成して姿を変えていきます。ホームも私の学生時代の面影を残すのは3~6番線くらいです。

投稿: tona | 2013年11月10日 (日) 08:30

おはようございます
東京駅八重洲口の通りですか
バラの花弁と色つき砂で出来た芸術ですね
すばらしいですね
今すぐ行ってみたくなりました

投稿: たなちゃん | 2013年11月11日 (月) 07:23

★たなちゃんさま

八重洲口に出来たルーフ・グランの2階にあります。11月17日までやっているそうです。
晴海トリトンのはもっと規模が大きいですが、期間が短く6日に終わってしまいました。
実にきれいに仕上がっています。是非!

投稿: tona | 2013年11月11日 (月) 08:29

私もこの映画観ました。
面白かったが、こんなことが本当にあり得るのか?と疑問に思い、
原作も読みました。
こちらに感想書いてますので
よかったらどうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/franny0330/s/%A5%A6%A5%A7%A5%A4%A5%D0%A5%C3%A5%AF
まあ、フィクションだと思えば
文句なく面白いのですけどね…

投稿: zooey | 2013年11月13日 (水) 19:23

★zooeyさま

私がちょうどアメリカに行っている時に書かれていたのですね。
本の内容は映画で知る得ないもので、とてもよくわかりました。
本当に映画では映されていなくて不満が残ったのですが、本当はそうだったのですね。
それにしても体験していなことが書けるのでしょうか。それとも体験者のを聞いて本にしたのでしょうか。
映画と原作との関係でまた、いろいろなことがわかって、映画を考え直しました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2013年11月13日 (水) 20:53

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