冬牡丹
美術展に行った帰りに修復が終わった東照宮と冬牡丹を見てきました。
もう3度目になるというのに、冬牡丹と寒牡丹の違いをまた忘れています。なんとも情けない。
また繰り返しになりますが、
冬牡丹:春咲き品種(優性遺伝子)を温室で促成栽培して冬に咲かせたもの。葉っぱが豊富にあり、茎が若く青い。寿命は1年だそうだ。
寒牡丹:春と冬に咲くという二季咲きの劣性遺伝子しか持っていなくて毎年確実に春と冬(初冬)の二季咲きです。茎や枝は黒く、葉が殆どなく、寿命は30年。
冬に咲く本物の寒牡丹は奈良の石光寺に行くとたくさん咲いているようです。








上野東照宮は1651年建築の国指定重要文化財です。
唐門も社殿も金色でピカピカ、社殿は黄金殿とも呼ばれている。
唐門

社殿


透塀(すきべい)向こう側が透けて見えるのでこう呼ばれる。東西南北がこの塀で囲まれている。
上段に野山の生き物と植物、下段には海川の生き物が約90種250枚彫られていて、なかなか可愛い。



行った美術展は東京国立博物館で開催中の「クリーブランド美術館展」です。クリーブランドはアメリカ、オハイオ州エリー湖畔にある。
GHQのの美術顧問で東洋美術研究者のシャーマン・リーが収集した日本美術コレクション40点が里帰りした。
鎌倉時代の国宝級の仏像、南北朝時代の絵巻、室町時代の山水図や花鳥風月図屏風、俵屋宗達、渡辺崋山、河鍋暁斎など数は少ないけれども、楽しめる美術展でした。
河鍋暁斎「地獄太夫図」の着物が凄い。地獄太夫とは室町時代の遊女で、自らの境遇を前世の報いと思い、地獄が描かれた着物を好み、この絵の着物にも地獄が描かれていて、とても忘れられない1枚です。
ベルト・モリゾ、モネ、ピカソ、アンリ・ルソーが1枚ずつ来ています。
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コメント
お早うございます。
朝からしんしんと雪が降り積もっています。
この冬牡丹の藁の囲いもつぶれそうで心配になりますね。
冬牡丹と寒牡丹の違い、知りませんでした。
鎌倉の鶴岡八幡宮などでも見られる牡丹は一年物の冬牡丹なのかしら?
本物の寒牡丹も見てみたいものです。
上野の東照宮はずっと工事中でしたが、リニューアルなりましね。
流石に唐門も社殿も金ピカ!!
工事中に2度ほど布製の幕に印刷された社殿に詣でましたが、機会があったら新しい東照宮に参拝せねばと思っています。
投稿: nao♪ | 2014年2月 8日 (土) 10:03
冬と寒の違いがあることすら知らないでいました。
ここ二三年、行かない上野の牡丹園、今日あたりは雪に埋もれてしまうのかな。
投稿: 佐平次 | 2014年2月 8日 (土) 10:57
冬牡丹と寒牡丹の違いを説明して頂けて
私もありがたいです。
しかし今日の大雪の中、この見事な大輪の花は
どうなっているのでしょうね?
上野の東照宮の金ピカは見事ですが
あまりに金ピカすぎると
ありがたみが少々薄れるような気もしますね。
投稿: zooey | 2014年2月 8日 (土) 15:37
★nao♪さま
こんにちは。
久しぶりの大雪ですね。神奈川県の方が凄いらしいです。こちらも10cmくらいになったでしょうか。明日が怖いです。
行ったことはないのですが、鎌倉八幡宮の冬牡丹も有名ですね。
今日の雪でどうなっているでしょう。
寒牡丹は手入れなしで自力で咲くそうですから頼もしいです。近くにアルトは聞きません。奈良までは遠いですね。
社殿の彫刻が日光のを思わせるようです。
投稿: tona | 2014年2月 8日 (土) 15:39
★佐平次さま
予報通り凄い雪になりましたね。
もうすでにけが人が続出ということで、できるなら明日も一歩も出ないことにします。
冬牡丹、この寒さに耐えられるかしら。潰れてないといいですね。
投稿: tona | 2014年2月 8日 (土) 15:41
20年前東京にいたとき上野寛永寺の
寒牡丹を見に行きました。
冬牡丹もあるのですか。
名古屋の徳川園の寒牡丹も有名ですが
そちらにも冬牡丹があったのか
さだかではありません。
次回行ったらよく観察してきます。
河鍋暁斎はすごく癖のある作品ですから
却って異国での方が受けていたかもしれないですね
投稿: matsubara | 2014年2月 8日 (土) 15:56
★zooeyさま
冬牡丹は葉も青々として優雅ですが、促成栽培ということで人工的だったわけです。
だからよけい今日の大雪でどうなっているか心配になります。
東照宮の金ぴかは秀吉の茶室を思い出させます。わびの日本にはあまり合わないような気がします。
西欧の金ぴかの教会や城には金はなじんでいるのですが。
投稿: tona | 2014年2月 8日 (土) 16:07
★matsubaraさま
その昔の上の寛永寺の寒牡丹は知らないのですが、この東照宮内の牡丹は冬牡丹です。
名古屋の徳川園にもあるのですね。
寒牡丹は奈良まで行かないと見られないかとあきらめ気味です。きっとチャンスはなかなか巡ってこないでしょうね。
川鍋暁斎は確かにそうでしょうね。
昨年でしたかサントリー美術館に見に行きました。
「地獄太夫図」が気に入りました。
投稿: tona | 2014年2月 8日 (土) 16:14
こんばんは (◎´∀`)ノ
牡丹の花にそのような種類があるのですね?
全く知りませんでした (^_^;;ハズイ!
と言うよりも、この季節に牡丹の花が咲いていること自体に私はビックリ!しました。
藁蓑(?)に覆われた冬牡丹、きれいですね。
この寒い季節に健気に咲いている姿が印象的です。
今日は大雪のようでしたが、きっと藁で作られた蓑で守られたでしょうね。
上野に東照宮があるのですか?!
知りませんでした。
それにしても『金ピカ』過ぎ (゚o゚)オォーッ!
ここまで派手な金ピカは、金閣寺だけにしてほしい…(。_。)タノム
投稿: 慕辺未行 | 2014年2月 9日 (日) 00:31
★慕辺未行さま
牡丹って促成栽培で冬でも咲くことと、冬でも自力で咲いてしまう種類があることを認識しました。4月から5月にかけてのイメージですからね。
藁蓑は果たして30cmの積雪に耐えられたのか気になります。寒さには耐えたのでしょうね。
日光東照宮と久能山東照宮と親戚です。
仰る通り金閣寺だけで結構ですね。
御祭神は徳川家康と吉宗と慶喜公だそうです。
投稿: tona | 2014年2月 9日 (日) 08:13
こんにちは
日光へ行っていらしたのですね。ご予定が今回の大雪と重ならなくて
良かったですね♪
美しい牡丹の花に見惚れましたが、冬牡丹と寒牡丹、私もすっかり
忘れていました。春に咲いて冬にも咲く寒牡丹はなかなか生命力も
強そうですね。30年も持つことにもびっくりです。
きっとあちらでも沢山積もったでしょうけれど、生き延びますね。
日光東照宮の修復も完了したのですね。鮮やかな色に輝き。
今の私たちには、極彩色はちょっと違和感ですが、これが建てられた
当時の姿なのですねぇ…。何だか不思議な気がします。
投稿: ポージィ | 2014年2月 9日 (日) 16:26
★ポージィさま
ごめんなさい。
日光ではなくて上野東照宮なのです。日光や久能山にもあるのですよね。
紛らわしい書き方、つまりはっきり書かなかったのです。すみませんでした。
冬牡丹、きれいでした。いくら促成栽培とはいえ、よくも春咲く牡丹がこんな寒さの中、藁で囲われただけで咲いているものです。座れば牡丹と言いますが豪華です。
社殿は最終的には徳川家光公が仕上げたらしいですが、本当にこんなにピカピカだったのですね。徳川の権威を見せたのでしょうか。
ありがとうございました。
投稿: tona | 2014年2月 9日 (日) 16:51
こんばんは。
冬牡丹が綺麗ですね。
私も寒牡丹も冬牡丹も同じかと思って居ましたが、そう言う違いがあるのですね。
上野東照宮は我が地の津の藩主、藤堂高虎や隣の市の北海道の名付け親の松浦武四郎などゆかりのある地です。
上野公園は津藩藤堂家の屋敷地があり、「上野」は高虎の領した「伊賀上野」が語源になったとの説があるそうです。
我が町内の高田本山専修寺も東照宮に劣らぬ建造物で煌びやかさはないのですが、沢山の建造物が国の重要文化財です。
こうして拝見しているとゆっくり訪ねてみたくなりました。(^^)
投稿: アザミの歌 | 2014年2月 9日 (日) 22:32
★アザミの歌さま
私は今回改修された社殿拝見で初めて藤堂家が家康の遺言で藤堂家の屋敷のある上野に建てたことを知りました。
上野は伊賀上野が語源というのが頷けますね。
松浦武四郎もゆかりがあるのですね。以前「松浦武四郎と一畳敷」展に行き同名の本を買ってきました。大台ケ原のルートを造ったり、浮世絵画家でもあってユニークな方だったのですね。
高田本山専修寺素晴らしいです。一度行ってみたいです。
いろいろ教えていただきありがとうございました。
投稿: tona | 2014年2月10日 (月) 08:59
おはようございます

ああ~ 早とちりの勘違いをやってしまいました!
恥ずかしいです~
こちらこそ失礼しました。
投稿: ポージィ | 2014年2月10日 (月) 09:18
★ポージィさま
おはようございます。
いえいえ、とんでもございません。
いつも恥ずかしいのは私なんです。
わざわざメールありがとうございました。
重ねてお詫びします。
投稿: tona | 2014年2月10日 (月) 09:25
上野東照宮、以前の渋い色調もなかなかよかったですが、写真で拝見すると、すごいことになっているようですね。近いうちにわたしも行きたいと思っています。
クリーブランド美術館展もぐずぐずしている内に今週いっぱいになってしまいました。こちらも時間を見つけて行ってきます。
なお、ソチ五輪ということもあり、以前tonaさんがご紹介していたロシア料理店に行ったので、記事に書かせていただきました。(わたしが行ったのは新宿マルイ店)
投稿: Nora | 2014年2月19日 (水) 11:32
★Noraさま
東照宮は依然と違って様変わりです。
これが家光が改修したころのオリジナルなのでしょうね。将軍の権威を見せているような感じですが立派です。
欧州やスペインの植民地では金がお城や教会にふんだんに使ってあります。
日本では金閣寺と秀吉の茶室がインパクトが強いです。
丁度この日、上野のマルイのマトリョーシカでロシア料理を食べました。
以前作っていたのですが、この頃怠けているボルシチが食べたくなるのです。
投稿: tona | 2014年2月19日 (水) 15:34