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2014年2月24日 (月)

心和む:小倉遊亀「径」

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「径」(みち)、昭和41年の作品。なんともいえない淡いソフトなタッチの絵。心が和みます。
この絵の4年後くらいに、犬は従えないけれども、私と娘がこんな服装で手をつないで歩いていたのを思い出させてくれます。
娘の髪形もこのわかめちゃんカットに近かったですが傘はさしてなくて帽子でした。
前期『世紀の日本画』展の一番最後に展示されていました。
小倉遊亀は上村松園に次いで女性画家として二人目の文化勲章受賞者。国語の先生のかたわら、安田靫彦に師事し、35歳で院展に入選を果たす。42歳の時に、31歳年上の小倉鉄樹と結婚した。養子とその子供(孫)の介護を受けて105歳で亡くなる。かなりユニークな人生でした。
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最初の方に展示されているのが、その安田靫彦の「飛鳥の春の額田王」です。
歴史画の大家の作品で、こんなだったのでしょうと往時を想像します。
<茜さす 紫野ゆき 標野ゆき 野守は見ずや 君が袖振る> 
歴代二人の天皇を虜にするほどの美貌の持ち主で才媛でもあった。現代だったらどなたが当てはまるでしょう。安田靫彦の最高傑作です!

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東京都美術館に行ったのが第3水曜日で、この日高齢者はタダです。仕事を早退して、一緒に行った中年の娘がとても若く見えるほどで、90%以上は高齢者だったようで混みこみでした。お金を出して見に来た若い人が少々気の毒でした。
日本美術院再興100年記念ということで前期62点、後期59点と全部入れ替わり、名作が豪華絢爛に展示されます。

狩野芳崖、橋本雅邦、菱田春草、横山大観、下村観山、安田靫彦、小林古径、前田青邨、平櫛田中、奥村土牛、小倉遊亀、速水御舟、平山郁夫 他などで見応えあり、後期も楽しみな美術展です。

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コメント

こんばんは
 
上村松園は知っていて、作品も思い浮かぶのですが、小倉遊亀は名前も
作品も知らなくて、お恥ずかしい。
この「径」という作品、ほのぼのとした日常を切り取っていて、
二人と一匹から和やかな楽しげな雰囲気が伝わってきてすてきです。
見ていて心が温かくなります。
師匠の安田靫彦の「飛鳥の春の額田王」は何かの本の写真で
見覚えがあります。素適な絵ですね。
そのほかにも、たくさんの日本画家の作品が展示されて、見応えたっぷりの
展示会なのですね。入場料の件だけでなくいつも混みこみになりそうです。

投稿: ポージィ | 2014年2月24日 (月) 20:50

★ポージィさま

こんばんは。

この絵は日本画というイメージでなく水彩画のような感じです。ちょっとだけいわさきちひろ風でもあるように思えました。
「飛鳥の春の額田王」など教科書に載っているような有名作品がずらりでした。
浮世絵方面に気を取られていて、明治以降の日本画の方はまだまだです。
またおいおい見ていきたいと思っています。
その絵についていつも適切なコメントをありがとうございます。お言葉からも勉強させていただいています。

投稿: tona | 2014年2月24日 (月) 22:00

日本画が面白くなってきました。
年のせいかな。

投稿: 佐平次 | 2014年2月25日 (火) 15:37

★佐平次さま

やはりそうですか。
今からでも楽しみですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2014年2月25日 (火) 18:34

小倉遊亀は好きな画家ですが
花瓶に入った花などの静物画や舞妓さんなどの人物画のイメージが強いです。
こんな童話のような絵を描いているとは知りませんでした。
何ともいえず暖かい、ほのぼのとした絵ですね。

投稿: zooey | 2014年2月25日 (火) 23:25

★zooeyさま

そうですね。花瓶に入った花の絵が多いです。着物を着た女性の絵も。
今回の絵は新しい絵を発見したという感じでとても好きになりました。
こうして忘れられない絵が増えていくのが楽しみになりました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2014年2月26日 (水) 08:16

お久しぶりです。
「径」、一度、実物が見てみたいです。
フワッとやわらかそうでいて、力強い絵なのでしょうね。
tonaさんは、いつも行動的で見習わなくてはです。
私は今日図書館の帰り道の神社で「大椿展」なるものがあったのに雨が降っているからというだけで通り過ぎてしまいました。
前から見たいなあと思っていたのにです。
ちょっとだけムリして、動こうと思います。

投稿: otayori | 2014年2月26日 (水) 16:32

★otayoriさま

ホントにお久しぶりですhappy01
ご無沙汰していました。お元気ですか。
お嬢様は東京の大学でしたよね。もう3年生くらいでしょうか。

「径」は実際に見てみますと結構大きいですよ。忘れられない絵になりました。

そうですね。何か行動を思い切ってしてみますと、何もないこともあるのですが、そこから思いがけなく興味深いことに導かれることが多いです。
今日は良いお天気でしたが、もうそちらは雨ですね。
1昨年長崎に寄りましてそこから福江島に行きました。
懐かしいotayoriさんからのコメントありがとうございました。

投稿: tona | 2014年2月26日 (水) 20:15

小倉遊亀さんの「径」は、何度も見ています。
画集でもおなじみですし・・・
奈良女子大出身のインテリ画家ですね。

額田王の絵は、記念切手にもなっていて有名
ですね。よく知られている作品です。
それに私が参考にしている万葉集の解説本の
表紙にもなっています。

これだけの絵が一堂に見られるとは大変贅沢な
展覧会ですね。

投稿: matsubara | 2014年2月27日 (木) 19:11

★matsubaraさま

こんばんは。
そう、奈良女子大出の画家なのですよね。
文化勲章とは凄いことですね。

この額田王の切手は記憶にあります。
万葉集の解説本の表紙になっているのですか!
この絵を見ますと万葉集の歌を読みたくなります。
仰る通りかなり贅沢な展覧会です。

投稿: tona | 2014年2月27日 (木) 21:10

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