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2014年3月 3日 (月)

3月15日は靴の記念日

『西洋靴事始め』稲川實著

今日はひな祭りですが、靴の記念日はいつでしょう。少し先ですが、3月15日だそうです。
日本で靴が造られるようになったのが明治3年、それ以前の靴はすべて外国製の輸入靴だった。
日本陸軍で軍靴が採用されたのが明治2年。それまでは軍隊も草履だった。
江戸末期にさむらい姿で西洋靴を履いた人は坂本竜馬で、桂浜には、着流しで懐手で靴を履いて立つ銅像も建てられていて、モデルになった写真も長崎で写されたもの。
和装に靴と言えば華族女学校の女学生がえび茶の袴姿に靴という出で立ちだった。今でも大学生の卒業式にたまに見かける。明治時代は男女とも羽織袴の正装に靴を履いていたのである。176x286
最初は靴と書かないで沓だった。
製靴業の祖は西村勝三で佐原藩の武士だったが脱藩して商人に転じ、明治3年3月15日に開業し、近代産業に育てあげ、今日の靴産業の礎を築いた。それで業界ではこの日を靴の記念日とした。
応募者の少年たちは、皮革の異臭を嫌い、仕事をいやがって逃げてしまって苦労が多かったらしい。
手で縫っていた靴だが、明治4年に1台だけ靴ミシンが輸入される。しかし靴用シンガーミシンが入って来たのは明治23年だった。
靴を履くには靴下が必要と言うことで、西村がメリヤス製造工場を明治5年に設立した。この年には靴の製造の技術指導をオランダ人レ・マルシャンに依頼している。
後にこのレ・マルシャンは日本人靴屋に入聟し、帰化した。帰化第一号であり、国際結婚のはしりだそうだ。

とまあこんな具合に事の初め、日本人と靴の出会いを中心に話が古い写真や文献とともに綴られています。
日本の町工場の技術は世界的にも優れている。例えば靴だけでもそうした先人の優れた技術のおかげで、今までたくさんの履きやすい靴に助けられて生活できたわけで、靴に限らず先人の数々の苦労の上に成り立っている私の生活です。

『大草原の小さな家』のシリーズに靴の話が載っていたのを思い出しました。
『農場の少年』作者ローラ・インガルス・ワイルダーの夫となるアルマンゾの少年時代を書いた作品です。ローラは1867~1957年なので明治時代の話です。
この中に、開拓地では年に1回靴屋が回ってきて2週間住み込んで家族の靴を作るということで、ワイルダー家では靴屋が4人の子供靴を寸法を測って、アルマンゾの父親が狩猟の獲物のなめした皮を使って、製造する様子が細かに書かれています。
自給自給の生活でも技術者の手を借りたことがわかる場面です。

ヒヨドリは最後に家の千両万両の実を食べつくして餌がなくなったので、この頃モッコウバラの葉を食べています。350x263
            メジロもちょこちょこやって来るようになりました350x253

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コメント

tonaさま

面白いですねえ。実に手広くアンテナを張っていらして感心します。

めじろのことですが、拙宅では毎朝ミカンを切って水と一緒に置いてあります。つがいが来ます。

投稿: evergrn | 2014年3月 3日 (月) 17:01

★evergrnさま

面白い本が目につきました。
靴だけでなくいろいろな物にも歴史があるのですね。

メジロはみかんが好きらしいです。
良い冬の風物詩ですね。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2014年3月 3日 (月) 20:36

こんばんは
 
写真の袴にブーツの女性はどなたでしょう?お嬢さん?
私は卒業のとき袴は着けましたが草履でした。
 

日本における靴の歴史って、これまで考えてみたこともなくて、
とても興味深く拝見しました。
靴の歴史、そして靴に伴って靴下の歴史も始まり、なんと帰化第一号
国際結婚にまでつながったとは…
力強く新しい一歩を進める方と、多くの方の努力によって
新しい文化が生活の中に取り入れられてきたのですねconfident
 
 
ヒヨドリはいよいよ何でも食べて頑張っていますね。
畑でお食事中の姿も見かけましたし、わが家のビオラの花も
食べていきました。お腹の足しにはならなかったでしょうに。
お庭に目白さんもやってきますか。可愛いですね♪

投稿: ポージィ | 2014年3月 3日 (月) 20:50

★ポージィさま

こんばんは。
コメント有難うございます。
この写真はサイトからお借りしました。
娘もこんな格好だったのですが、写真を撮らなかったのか、見つからなかったのです。それにそうそう、履き慣れない草履を履いていました。帰るころには痛そうでした。
ポージィさんも袴スタイルで卒業式だったのですね。美しかったでしょう!

筆者は製靴業の方です。いろいろな文献に当たって調べて本を数冊書いておられます。
あらゆる産業でこうした創業者とそれに続く人々の努力が根気よく今まで続いてきたお陰で豊かな生活があるのですね。ありがたいことと思いました。

ヒヨちゃんは実だけでなく、花も食べるのですね。葉まで食べたのには驚いてしまいました。
烏同様、人間の近くで逞しく何でも食べて生きるチャンピオンです。

投稿: tona | 2014年3月 3日 (月) 21:23

大学くらいまではほとんど下駄でした。
家庭教師も試験も下駄履いていきました。
今は寒いし疲れるようになってしまいました。

投稿: 佐平次 | 2014年3月 4日 (火) 10:36

★佐平次さま

まあ、そうだったのですか。
昔の人は下駄か草鞋か草履でしたが、伊勢参りなど旅行をこれでしていたなんて信じられません。鼻緒ずれがあったでしょうに。
鼻緒のすげ方を覚えさせられました。今はできませんが。

投稿: tona | 2014年3月 4日 (火) 16:53

こんばんは (◎´∀`)ノ
我々が日常身につけている衣類や靴、考えてみればそのほとんどが海外からの文化なのですよね。
和服に下駄や草履なんて人は、普段の生活の中では見られないですし、特別な時だけですよね。
オランダ人によって靴の製造技術が伝えられたのですね。
オランダで靴といえば、木靴を連想しました。
それにしても、靴の日があるなんて、初めて知りました (^_^;;

投稿: 慕辺未行 | 2014年3月 4日 (火) 23:26

毎日何かの日ってありますが
靴の日まであるのですね~
写真の女性の姿、よくハイカラさんって言われてますよね。
一種独特の格好ですよね。

tonaさんのとこもヒヨドリとメジロが来るのですね。
ヒヨドリの鳴き声は可愛い感じですけど
惜しいかな地味な野鳥みたいです^m^
それでも来てくれると嬉しいものです。

投稿: pochiko | 2014年3月 4日 (火) 23:57

★慕辺未行さま

おはようございます。
また雨ですrain
慕辺未行さまはもう生まれたときから殆ど洋風でしたでしょう。
和服は冠婚葬祭の時だけ、数えるほどしか着ませんが、親が用意してくれた高価なそれらはタンスに中で眠って死んだらゴミになるだけ。こんな無駄であっても伝統維持にかかせないというにがもったいないですが、文化伝承のためです。
オランダの木靴、履き心地はどうなのでしょうね。試したかったけれども買いませんでした。

丸子のこと、とろろに気を取られ観梅のことを失念してすみませんでした。

投稿: tona | 2014年3月 5日 (水) 08:23

★pochikoさま

世の中いろいろな事、いろいろな物がありますので365日埋まっていても不思議でないわけですね。
そうハイカラさん、一頃アニメで見ていました。セーラー服もいいですが、あの姿格好いいです。

ヒヨドリが一番よく来て、寒ければ寒いほど水浴びをするのです。元気ですねえ。
稀に来るのがジョウビタキとツグミです。
減少気味と言われると雀さえいとおしくなります。

投稿: tona | 2014年3月 5日 (水) 08:29

そういえば夏休みに倉敷の友人を訪ねた時、下駄に麦藁帽という格好で行ったらさすがにみんな驚いていたのが懐かしいです。
革靴を買ったのは就職する直前かな、就活も下駄が基本でした。

投稿: 佐平次 | 2014年3月 5日 (水) 10:15

★佐平次さま

それは驚かれたでしょうね。
でも倉敷にそのスタイル、凄く似合っているような感じです。
横溝正史の金田一耕助のいでたちにも通じます。
就活に下駄というのは本当にびっくりですよw(゚o゚)w

投稿: tona | 2014年3月 5日 (水) 16:08

我が家の車はエンジンをかけると毎日「今日は何の日」と音声が流れます。
時々笑ってしまうのもありますが、3月15日は「靴の日」なのですね。

歳とともに足に合う靴が少なくなりました。
オーダーが一番いいのでしょうね。最初は高くついても長くはければむしろ安いかも・・・
袴姿にブーツは、最初はビックリしましたが今では定番でしょうか?
この季節、街を歩けば見られそうですね。

我が家の庭にもスズメ・ヒヨドリ・ツグミ・メジロとやってきます。
たくさんあった千両も全部食べつくしました。
自然界は雪で長らく餌不足だったようですね。

投稿: nao♪ | 2014年3月 6日 (木) 09:22

★nao♪さま

naoさん宅の車、楽しいですね。
乗らない日でもエンジンだけはかけたくなりますね。
ヨシノヤの靴が年寄りに優しいと若いころ聞いていましたが中年から愛用してます。ヨシノヤもこの創始者とつながっています。
本当にオーダーしたいですね。もう最近はヒールは断念しました。
そろそろ雨だったらブーツになってしまう卒業の女学生を見かけると思いますが、着物の柄に興味がいきます。毎年はやりがありますので、面白いです。

お庭には木がたくさんあるでしょうから小鳥たちがにぎやかでしょうね。

投稿: tona | 2014年3月 6日 (木) 13:13

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