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2014年3月 6日 (木)

葛飾応為ことお栄

江戸時代にも女性絵師はいたようですが、私が知っているのは池大雅の奥さんの玉瀾とお栄です。

お栄は北斎の三女で応為は画号である。北斎が娘を「おーい」「おーい」と呼んだので付いたという説がある。
肉筆画においては父をも凌ぐ腕前で、晩年の父の制作を助けたと言われる。
男のような性格で慎みを欠き、結婚したが夫の絵の拙いところを指して笑ったので離縁されたという話や、父共々すごくだらしなくて片付けが出来ず、散らかると引っ越しを繰り返したと言う話を聞いたことがある。
さらにWikipediaによれば、
「絵の他にも、占いに凝ってみたり、茯苓(サルノコシカケ科)を飲んで女仙人になることに憧れてみたり、小さな豆人形を作り売りだして小金を儲けるなどしたという。
弟子の露木為一の証言では、阿栄は北斎に似ていたが、ただタバコと酒を嗜んだという。ある日北斎の描いていた絵の上に煙草の吸殻を落としたことがあり、大変後悔してタバコはやめたというが、しばらくしたらまた元に戻ってしまった。
また阿栄にも弟子がおり、たいてい商家、武士の娘であり、絵の家庭教師として訪問して教えたようである」・・・とかなり破天荒な面白い女性だ。
山本昌代著『応為坦坦録』を早速読んでみよう。

応為の現存する作品はたった10点と言われる。
そのうちの一点、太田記念美術館で開催されていた「葛飾応為 吉原格子先之図ー光と影の美」を見て来ました。
先日の「大浮世絵展」で見損なったメナード美術館蔵の『春夜美人図』は残念であった。
秋にはボストン美術館蔵の『三曲合奏図』が来るそうで是非見たいものです。

                    『吉原格子先之図』
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格子の向こうには吉原の遊女が明るく照らし出され、それを覗く提灯を持った男たち、光と闇のコントラストがくっきりとして、これを私たちが覗き込む。
光の画家、レンブラント、ラ・トゥール、フェルメールが思い起こされる。
応為の描いたものとしては挿絵が展示されていた。

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コメント

おはようございます。今日も寒いですね。
葛飾北斎に娘さんがいて、その人も絵師だったこと…
初めて知りました。人物像は奔放というか自由といいますか、
面白い方だったのですね。
応為という画号の由来もユニークですこと!
『吉原格子先之図』も初めて見せていただきましたが、惹かれます。
この光景を描こうと思う着眼も、絵の技量も見事だなと思います。
『春夜美人図』も検索して見てきましたが、やはり光と影が
美しいですね。『三曲合奏図』の躍動感と着物の美しさも魅力でした。
こちらは秋に実物をご覧になれるかもしれないのですね♪
 

投稿: ポージィ | 2014年3月 7日 (金) 09:13

★ポージィさま

おはようございますsun
お背中はいかがですか?なかなか良くならないで辛いと思います。

『春夜美人図』や『三曲合奏曲』もご覧くださったのですね。
他の浮世絵師に劣らぬ技量でしょう。
北斎作品の中にお栄さんの描いたものがたくさんあるのでは言われているそうですね。
お栄さんはとてもだらしなくて片付けなど家事が何も出来ないような人だったけれども、大らかで男のようであったから、奇人のお父さんともやっていけたのですね。お父さんが89才で亡くなるまでずっと一緒に過ごしその後行方不明になったそうです。
人はなぜか光と影に魅了されますが、お栄さんは知っていたのでしょうか。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2014年3月 7日 (金) 09:42

豪傑とでもいうべきか、愉快な人ですね。
私は昨日吉原を歩いてきました。

投稿: 佐平次 | 2014年3月 7日 (金) 11:10

★佐平次さま

こんにちはsnow
雪が降っています。降るとは予報で言ってなかったのに。まだまだ寒いです。

この親にしてこの子ありでしょうか。
今なら考えられますが、当時としてはとんでもない行儀を知らない女性だったでしょう。でも面白いです。
有名な吉原にまだ行ったことがないです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2014年3月 7日 (金) 15:53

こんばんは (◎´∀`)ノ
私も葛飾北斎に娘がいて、しかも絵師だったこと、初めて知りました。
この絵、絵とは思えないようなリアル感がありますね。
当時の様子を模型にして、それを撮影した写真のように見えます。
それだけ素晴らしい絵師だったのでしょうね。
その反面、破天荒でだらしない一面も。
なかなかユニークな人物のようですね。

投稿: 慕辺未行 | 2014年3月 7日 (金) 23:19

★慕辺未行さま

おはようございますcafe
昨日雪が降りましたが今日は晴天です。氷が張り、霜も降りて寒いですが。
コメントありがとうございます。

ほんと!模型にして撮影した写真・・その通りですね。
お栄さんはお茶も入れないで、あたりの小僧さんに「お茶」と叫び、ご飯はすべて仕出しとかで、ほかに洗濯や裁縫はどうしていたのかといろいろ想像してしまいます。
天才肌の絵師だったのでしょうね。

投稿: tona | 2014年3月 8日 (土) 08:25

おはようございます
昨夜は短い時間でしたが雪が降りましたが今日はいい天気です
サクラの開花ももうわずかですね

葛飾北斎の娘さんが絵師だったのですか
知らなかった
吉原格子先之図は江戸時代の風俗がよく表現されてるようです

投稿: たなちゃん | 2014年3月 8日 (土) 10:44

★たなちゃんさま

こんにちは。ありがとうございます。
昨日の雪にはびっくりでした。
今年の桜はどうなのでしょうか。
早いのか遅いのか情報を確認していません。
桜が楽しみですね。

吉原への手が届かない庶民の憧れが伝わってくる絵ですね。
女性が描いたなんて教えてもらわなければわかりませんでした。

投稿: tona | 2014年3月 8日 (土) 16:29

tonaさんもご覧になりましたか。
 展示作品はわずかでしかたが、確認されている作品はフェルメールよりも少ないというので、貴重ですね。
 「吉原格子先之図」も、実物はポスターよりもずっと美しかったです。
 秋の北斎展では、お父さんの絵に負けずに人気が出そうですね。

投稿: Nora | 2014年3月 8日 (土) 20:39

★Noraさま

おはようございます。
小説『応為坦坦録』を読みますと、お父さんの絵だと4倍も高く売れるので、生活費のために自分が描いてもお父さんの作品として納入したようなことが書いてありました。事実かどうかは別として、お栄さんの作品が北斎作品の中に随分あるのではないかということですね。
秋のまた一点が楽しみです。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2014年3月 9日 (日) 08:32

メナード美術館は愛知県にありますが
名前がここに出て驚きました。一般にはあまり
知られていないところだからです。交通が
不便で一度でこりてしまいました。
太田記念美術館も昔行きました。

北斎の娘さんのことは存じませんでした。
画才というのは遺伝するものなのですね。

投稿: matsubara | 2014年3月 9日 (日) 09:22

★matsubaraさま

メナード化粧品関係の美術館なのですね。
名古屋ですので国内と安心しましたが、不便なところなのですか。
お栄さんの挿絵もなかなかです。
本当にお父さんの才能をそっくり受け継いだ娘さんだったのですね。
性格などまで似ていて喧嘩もせずずっと一緒だったというのが北斎にとって良かったです。何しろ不肖の息子二人には会いたくないほど悩まされていたそうですから。図太さではお父さん以上にも思えました。
ありがとうございました。

投稿: tona | 2014年3月 9日 (日) 13:20

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