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2014年5月 8日 (木)

「ねこ・猫・ネコ」展 松涛美術館

389x550389x550_2渋谷の松涛美術館がリニューアルされた記念特別展。
エントランスには多くの愛猫家の写真が所狭しと貼られている。傑作猫ちゃんも多い。愛猫の写真を持参した人は2割引きなのです。
世の中には犬派、猫派と分かれるが両方と言う人も居て、古来より多く話題を提供してくれた犬猫です。

序章から第七章までいろいろな猫の絵が並んでいます。
猫の祖先は古代エジプトの山猫で、これを家畜化して誕生したのが猫だそうです。

これは我が家のエジプトで買ってきたもの。細長くて怖い顔だ。
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エジプト神話において豊穣を司る女神バステトの化身として崇められ、ネコを殺した者は死刑にされた。
その後、ネズミの脅威から守ってくれる番人として、ネコが飼われるようになったというわけで、エジプトではミイラとして手厚く葬られ、30万体も出土している。

日本へは仏教伝来に伴い、船上で経典が鼠に齧られないように猫がもたらされた。
源氏物語では天皇や貴族階級に愛されたことが書かれる。柏木が蹴鞠の催しに出席したとき、小さなネコが、別のネコに追われ、光源氏の正妻である女三宮の座敷から飛び出してくる。当時紐に繋がれて飼われていので、飛び出した拍子に御簾がめくり上がり、柏木は女三宮の美しい姿を目にして恋に落ちてしまう。江戸時代の「女三の宮図」や「見立て女三宮図」が数枚並べられています。
平安鎌倉期の絵巻の中には庶民の生活に中で生きる猫が描かれ、江戸期には美人画の中に可愛く描かれる。
眠る猫、猫と蝶や虫や鼠の絵も出品されている。

猫を愛した天皇では宇多天皇(867~931)と一条天皇(980~1011)がおられます。
宇多天皇は日記に黒猫のことを記し、猫に美辞麗句を並べているので有名。
一条天皇は猫に「命婦のおもと」と名付け、5位の官位まで与えている。『枕草子』にもこの猫のことが載っている。この展覧会でこんな天皇のことも書かれていたので、大昔から人間が猫といかに関わってきたかを知る展覧会でありました。

近代以後の愛猫家として有名な歌川国芳、朝倉文夫、藤田嗣治、猪熊玄一郎など多くの画家や彫刻家が猫を題材にした作品を残していますが、この展覧会では朝倉文夫のブロンズがよかった。
また岡本一平の「漱石先生」は漱石と猫が描かれ、とても忘れられない絵となりました。

     お寺のエビネ蘭が満開です。葉には縦に5本の脈が見えます。280x420
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コメント

松涛美術館まだきれいでしたのにリニューアル
ですか。でもあれから22年経ちましたから・・・
猫の歴史を見るのも楽しそうですね。

そういえば赤毛のアンの原作者モンゴメリも
猫好きだったようです。でも作品にはあまり
出てきません。

もうすぐアップする予定のヘミングウェイも無類
の猫好きでいまもその子孫が飼育されているそうです。
それも多肢症の猫らしいです。

投稿: matsubara | 2014年5月 8日 (木) 20:58

★matsubaraさま

リニューアルと言いましても何処がなされたのか分かりませんでした。
昔から猫を愛玩物として可愛がってきたことが絵でもよくわかります。
モンゴメリやヘミングウェイの猫好きは知りませんでした。
藤城清治のアトリエに行きましたら猫だけではなく爬虫類もいたような気がしますが、かなりの猫好きとみました。
このご時世、雑誌も出ているし、猫の関する本もたくさんありますね。

赤毛のアンの展覧会は東京でもやっていたのですね。気が付きませんでとても残念でした。

投稿: tona | 2014年5月 9日 (金) 08:17

松涛美術館、ひっそりとして好きな美術館です。
こんな楽しい催しをしているのですね。

私は犬も猫も好きです。
猫は本来、自分で家の近所をうろうろするので散歩が要らないものなのですが
マンション住まいではそうもできず、
私の友人は猫に紐をつけて
たまに散歩させているようですよ。

投稿: zooey | 2014年5月 9日 (金) 09:21

こんにちは
「ねこ・猫・ネコ」展とは魅力的ですね~
イヌ派でもネコ派でもなく、どっちも大好き派の私、
いつの日かまた、両方と共に暮らしたい気持ちも持っています。
日本には仏教の伝来と共に渡ってきたのですね。
日本猫といわれる猫たちは、そのころの子孫なのかしら?
今では日本猫の短尾や色が珍しがられたりもしているのですよね。
エジプトの猫のミイラが30万体とは数の多さに驚きました。
とても崇拝されていたのですね。以前エジプト展を見に行ったとき、
バステト神の化身としての黒猫のペンダントを買って来ました。
人と犬も、人と猫も、それぞれの特性を受け入れつつ
長く共に生きてきた歴史が興味深いですね。
 

優しい色のエビネがとてもステキです♪

投稿: ポージィ | 2014年5月 9日 (金) 10:05

昨日は、江戸時代、奈良では鹿を殺すと石子づめの刑になったという落語を聴いてきました。

投稿: 佐平次 | 2014年5月 9日 (金) 10:40

★zooeyさま

ここの美術館は周りの雰囲気がいいですね。渋谷が控えているなんて思えません。

平安時代には猫には紐をつけていたと初めて知りました。
源氏物語にも出ていたことも。
当時から貴族の愛玩動物として飼われていたのですね。
なるほど散歩させる猫にはそういうわけがあったのですね。

投稿: tona | 2014年5月 9日 (金) 10:47

★ポージィさま

こちらにも続けてコメントありがとうございました。
犬展もあるといいなあと思いました。
両方好きというのは二重に楽しめていいですね。
日本の猫の尾が短いのにもいろいろ理由があるのですね。
猫と言えば両目の色が違うトルコのヴァン猫も印象的ですが、そんなことまで描かれることはなさそうです。
エジプト黒猫のペンダントを求められたとは、本当に猫がお好きなのですね。
そう言えば猫カレンダーも一頃面白くてめくっていました。
エビネは木陰で見るのが綺麗なのだと知りました。

投稿: tona | 2014年5月 9日 (金) 10:59

★佐平次さま

石子詰めの刑はなにかで読んだことがあります。
落語にもあるのですか。
今調べてみてとても勉強になりました。
古今東西刑にもいろいろあって、どれも苦しそうです。

投稿: tona | 2014年5月 9日 (金) 11:05

こんばんは (◎´∀`)ノ
私は猫に限らず動物は大好きです。
ただしヘビやムカデ、カマキリは…(^_^;;
犬も猫も好きですが、猫は我が家では飼ったことがなく(両親があまり好きではなかったようで)、まぁたしかに『人見知り』する動物ではありましたから!
それにしても、そんなに昔から猫が日本に居ついていたのも意外でした。

投稿: 慕辺未行 | 2014年5月10日 (土) 00:05

おはようございます
家のエビネ今咲いてますがここのは大きくてきれいですね
エジプトで買われた猫の置物ほんとうに怖い顔してるようです
魔よけにもなるのかな

投稿: たなちゃん | 2014年5月10日 (土) 05:51

★慕辺未行さま

こんばんは
>ただしヘビやムカデ、カマキリ・・・
私も全く同じです。これらは飛び上ってしまうくらいです。
動物園や水族館も大好きです。
猫と犬は特別ですね。
犬の方が猫より早く日本に居ついたらしいですが、何処からだかはっきりわかっていないそうですね。
動物を小さいときに飼うのは情操教育にもいいみたいですね。

投稿: tona | 2014年5月10日 (土) 19:31

★たなちゃんさま

こんばんは。
エビネは毎年ここで咲いています。
これで大きいのですね。また来年に期待したいです。
そうです。この猫魔除けです。怖いですけど。


投稿: tona | 2014年5月10日 (土) 19:38

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